奥田英朗のレビュー一覧

  • 普天を我が手に 第二部

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    たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人が、互いの運命を交差させながら、新たな時代を切り拓く!敗戦、占領、抑留、青春、友情、再起・・・希望よ、新たな時代の寵児たれ。

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    2025年09月30日
  • イン・ザ・プール

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    精神科医伊良部一郎シリーズ
     主人公のキャラが立ってる。
     色っぽい看護師のマユミさんもいい^⁠_⁠^;⁠)
     短編集で、どれも心の病に悩む患者との掛け合いを面白おかしく描いているが、各話にちゃんとテーマ性をちゃんと感じさせる。
     特に『フレンズ』は、携帯依存症の高校生のお話で、ほとんどの人に刺さるのではないかと感じた。

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    2025年09月29日
  • 普天を我が手に 第一部

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    本の厚さに怯みながらも、作家を信じて読み始める。
    戦前の日本と満州、様々な環境に置かれた人々の群像劇、登場人物それぞれが全く異なる環境であるのに、やがて人生が交錯し始める。
    第二部が早く読みたい。

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    2025年09月28日
  • 空中ブランコ

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    全5編の短編集。
     今回も、幼児のような無邪気さ?全開の精神科医伊良部一郎のキャラが立ちまくってて痛快だった!
     表題作の跳べなくなった空中ブランコ乗りの話も良かったけど、『女流作家』が一番感動した、いいものを作れば売れる…訳では無いクリエイターの世界。
     渾身の傑作ができたても売れなければ、何の評価もされず消えて行く。人気や広告など作品の質とは別のものが売り上げに左右される理不尽。
     女流作家は、嘔吐症を発症して伊良部の診察を受ける。
     そして、なんたかだて、それでも自分の作品に感動してくれる読者がいることに思いが至り…再起する、
     いつもの痛快さと元気が出る話です。

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    2025年09月24日
  • 普天を我が手に 第一部

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    現代でも労働組合の集会に右翼の街宣車が来るのはそういうことだったのか。本作を読んで理解した。

    史実を交えつつ時が流れ、それぞれの人物が少しずつ接点を持っていく。こういう展開が大好物。
    第二部を読むのが楽しみだ。

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    2025年09月24日
  • 空中ブランコ

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    今作も良かった。これ、多分どれから読んでも入り込める短編シリーズだね。自分が見えていない患者たちに、精神年齢は5歳の伊良部が常識にとらわれない治療を施していく。実際にサーカスに出ちゃったり、ヤクザをちっとも恐れない。何も考えないからこその強さなのか??最後の女流作家では作者の言いたいことがほんのり書かれてたと思う。伊良部のおかげで、明日も頑張れそうな気がする。

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    2025年09月19日
  • イン・ザ・プール

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    伊良部医師は面白いキャラだ。この本は読む人に薬を処方してくれるかのような印象を受けた。人によってはただのヤブに映るだろうし、あるいは名医にだって見えるだろう。似たような病気にかかったことのある人ならきっと伊良部医師は心を軽くしてくれる。

    表題作のイン・ザ・プールといてもたってもが自分にはドンピシャだった。

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    2025年09月18日
  • ナオミとカナコ

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    これは面白い。
    しっかりと練られた殺人のはずが、少しづつほころびが出て徐々に追い詰められていく。。。ノンストップサスペンス。
    ドラマも見てみたい。
    ちょこちょこ出てくる中国人女社長のキャラが良い◎

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    2025年09月12日
  • 普天を我が手に 第一部

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    なんという面白さ!
    歴史的事件と創作を組み合わせた圧巻の物語。
    どうやったらこんなストーリーを考えつくんだろう。
    奥田さんの作品は時々ページ数が足りなかったんじゅないかって言う終わり方をする事があるけど、今回は多分このボリュームのままあと2作。
    最後まで存分に楽しませてもらえそう。

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    2025年09月09日
  • イン・ザ・プール

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    伊良部先生会いたくなって10年以上ぶりに再読です。
    仕事で若干気持ちが落ちていたのですが、それも吹き飛ばしてくれる、こんな先生いないけど、他人事だったらとても楽しい。笑
    気持ちを軽くしてくれる伊良部先生に感謝です。

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    2025年09月08日
  • 空中ブランコ

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    伊良部先生も看護師のまゆみさんも変わっているけどすごく好き。
    自分の悩みを笑い飛ばしてくれるような事に救われる事ってあったりする。
    最終的にみんな前を向いていてどの話も素敵だった。

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    2025年09月03日
  • 空中ブランコ

    ネタバレ 購入済み

    今回も

    伊良部医師の破茶滅茶劇が爽快
    お約束の注射の描写もあり

    に、しても最後の女流小説家は
    本作に似合わない

    反則、ほろっとして
    ポロっとなります

    #笑える

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    2025年08月28日
  • 普天を我が手に 第一部

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    昭和元年からの三部作、第一巻。この長き小説は四人の男女とその子供を軸に書かれている。第二巻は、9月とのことだが、早く続きをよみたい。

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    2025年08月27日
  • 無理(下)

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    真冬のどんよりした地方都市で、生き生きとうごめいている人たち(僕にはこう見えました)が、交錯してこんがらがっていく様子をフランスのアクション映画風味でドドっと読ませる上下巻。「いいじゃんそれで」と明るい気分にさせてくれる読後感でした。

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    2025年08月25日
  • 空中ブランコ

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    5つの短編から構成される一冊となっておりますが、ゆる~く読めるお話で、本当にしょうもなさすぎて心が軽くなります。
    登場人物の疾患症状もそれぞれユーモアに溢れていて、当事者は切実なんですが、診療する側はあっけらかんとしています。迷医と思いきや、もしかして名医?というギリギリ感がたまりません。
    本著はシリーズ2作目ですが、時間を置いてから3作目も読んでみたいです。

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    2025年08月25日
  • ナオミとカナコ

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    カナコのD Vをナオミが知った辺りから、文章のテンポが早くなったような、スピード感に引き込まれた。
    こちらもドキドキするというか。一つ一つ追い込まれるごとに一緒に動揺するというか。
    陽子がこわい。
    お兄ちゃんを狂信的に探す一方で、お兄ちゃんのDVも知っていたってそこに、人間性が現れている。
    また、中国人女性の書き方も上手い、嫌な感じ。図々しさがありながら、頼れる魅力があるというような。
    DVを受けながら、逃れば良いのに逃げられない感じがリアルにわかった。
    私が一番心に残ったのが。ナオミが時計を取り戻しに行く時をきっかけに、仕事が面白くなるところ。
    転機の一つはあのタイミング。日々タイミングはあ

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    2025年08月25日
  • 普天を我が手に 第一部

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    戦後80年。
    その節目にこの本が出てよかった。
    奥田英朗さんらしく、ぐいぐい読ませるテンポのよさ。それぞれの人物にそれぞれの葛藤があり、悲しみがあり、笑いがあり。
    第二部ではきっと子供たちに話しが移っていくのだろう。今から楽しみです。

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    2025年08月22日
  • 普天を我が手に 第一部

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    昭和100年、戦後80年の今だからこそ読むべき一冊。最近読んだ本の中では一番面白い。本作を読んで、戦争直前の日本の臨場感を生々しく味わえた。4つの全く異なる家族の生き方を交互に描く構成も素晴らしい。

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    2025年08月22日
  • イン・ザ・プール

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    精神科医版の世にも奇妙な物語。

    自分にも十分起こり得る可能性がある作品ばかり。
    物語展開と患者が底無し沼にハマっていく描写がリアル過ぎて、胸がゾワゾワして、変な汗をかいてしまった。

    人生は振り返ることも大切なのかも知れない。

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    2025年08月21日
  • マドンナ

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    『ガール』と地続きみたいな短編集。こちらは都会に生きる男性サラリーマンが主人公。これで直木賞もらっても良かったと思うくらい、汗ばんだ肌をそっとなでるそよ風みたいな、日向も日影も合わせた大人の物語の詰め合わせ。

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    2025年08月17日