奥田英朗のレビュー一覧
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主人公の大手デパートに勤務する直美(ナオミ)は、希望する部署とは異なる外商部に配属され、富裕層の客と日々接してしている。
もう一人の主人公の加奈子(カナコ)は、エリート銀行員の達郎と結婚して専業主婦になった。
30歳ちょっと前の直美と加奈子は大学時代からの親友で、今でも何事も許し合える仲だ。
ある日、直美が加奈子宅を訪れると、出てきた加奈子の顔は青い痣を浮かべて腫れ上がり、理由を聞いても自ら転んでしまったと言い訳をする。
直美は納得できず、達郎から酷いDVを受けているのではと強く問いただすと、加奈子は渋々と認めた。
その後も加奈子と逢う度に、只事ではないほどの暴力を振るわれていると思われる傷 -
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ネタバレ打ち切り寸前のワイドショー番組制作チームは、
状況を打破すべくコメンテーター探しに奔走中。
昔気質な上司の方針で「美人女医」を連れて来るつもりが、手違いで色白で太った精神科医・伊良部一郎が出演する羽目に。
彼の自由すぎる発言が、令和の悩める人々を笑撃&震撼させる。
大人気の連作短編集シリーズ、待望の第4弾。
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悩みがうっかり軽くなる。
トンデモ精神科医・伊良部シリーズ
第1弾:イン・ザ・プール
第2弾:空中ブランコ
第3弾:町長選挙
に続く第4弾の5つの短編集
1:コメンテ -
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太平洋戦争が始まった。
竹田志郎は帰国の途についたが、憲兵の意地悪によって家族で一人だけアメリカに取り残され、日本人捕虜収容所に収監される。
矢野四郎は父が亡くなり、家を追い出された。高校ではちょっとした諍いがもとで少年院に入れられ、脱走騒ぎに巻き込まれる。
森村ノラは母が刑務所に入り、父は通訳として駆り出されてしまい、1人きり。喫茶店の経営を任されたので、闇コーヒー豆を扱って本物のコーヒーを提供して儲けている。一方製粉工場でも働いている。
五十嵐満は父と母は戦争末期にお金をスイスの銀行に預けて、香港へ脱出。満は新しい国を作るために満州に残るが、ロシアに捕まってシベリアに抑留されそうに -
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怒涛の展開と結末へのラストスパート。
じりじりと被疑者を追い詰めていく刑事たちの執念、真実を伝えることに賭ける記者たちの信念、みなまでは言いませんがサイドストーリーに漂う緊迫感。
どの物語をとっても読者を引き込む魅力が備わっている、奥田英朗のいく刑事たちの執念、真実を報道するという記者たちの信念、みなまでは言いませんがサイドストーリーの緊迫感。どの物語をとっても読者を引き込む魅力が備わっている、奥田英朗作品のリーダビリティに脱帽。
読みごたえの肝は、事件の顛末を事細かに描写しているところだと思う。事件関係者同士の心が通う瞬間、一つ一つ物的証拠を積み上げていくことの高揚感、反対に停滞している -
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ミステリーを主に手掛けてきた奥田英朗が昭和100年の今年、一大大河小説を執筆。第一部は昭和の幕開けから太平洋戦争開戦まで。4人の人物を中心に、昭和前期の様々な生き様を描写。リベラル派の陸軍将校竹田耕三、金沢の任侠親分の矢野辰二、婦人解放雑誌の執筆・編集者である森村タキ、満州で一旗あげようと渡満するジャズマン五十嵐譲二。それぞれの立場から庶民の昭和史が展開される。4人には昭和元年(たった1週間の)生まれの子どもがおり、第二部は彼ら彼女らが主役となりそう。虚実入り混じった内容だが、奥田英朗が描いた彼なりの解釈を含む昭和史。大変面白い。登場人物は実名の者と仮名ではあるが実在を想定できる者とに書き分け
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昭和元年生まれの4人が戦中、敗戦後の時代をそれぞれの立場で生きる。特に矢野四郎は予科練の特攻回天乗組員の生き残り。除隊後は日大生となりながら、新宿で矢野組一家を構え、五十嵐満は満州でソ連に抑留されかけたり、馬賊に殺されそうになったり、悲惨な経験をした後、渡日、持ち前のエンタテイナーとしての才能を発揮してGHQの興行に食い込み、竹田四郎は東京帝大学生となりG2の職員としても活動し、森村ノラは津田塾の学生となり、GHP民生局の職員としても働く。そして、第二部は、代々木ワシントンハウスで開催されたGHQのクリスマスパーティで4人が初めて揃って顔を合わせた所で終了。