奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本の雑誌「文庫王国2026」特集でフューチャーされており、久しぶりにエンタメ作品に浸ってみるかとの思いで読み始める。
骨太刑事物で、捜査状況を緻密に描いていくので臨場感が高い。視点人物と容疑者が複数おり、ある人物の視点でとらえた事象が違う人物とつながる展開は、手に汗握る。追いかける側の人物がメインでそれぞれの執念や確固たる思いに駆り立たてられる姿は熱血である。最近の読書にはなかった要素を摂取できていている。
半面、容疑者側の視点は全くない。あくまで客観的に観察され分析される。主観的な感情の機微などは全く描かれない。これからどのような側面が暴かれてくるのか期待が高まる。
警察ものなので仕方 -
Posted by ブクログ
すっごいおもしろかった!
伊良部総合病院の地下にある神経科にかかっているそれぞれの患者さんの、色白ぽっちゃり精神科医・伊良部への突っ込みに、読みながら、さらに突っ込んでしまう。
むちゃくちゃな伊良部だけど、あら!そう考えるか!みたいな目から鱗的提案したり、そういうとこ、ちょっとかっこいい笑
そして、厄介で面倒臭い部分のある私のままでも、まあいっか、みたいな気持ちにさせてくれる。
「自分って…」とか感傷に耽る気も無くさせるくらいの、強めマザコンのたいがいなヤツではあるんだか…笑
でも、こんな人が友達でいてくれたなら、人生って幸せかもしれない!
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Posted by ブクログ
自分の本棚の中を探せば、2009年3月に前作「町長選挙」の登録があるが、いや~、こんなに長い間をおいて伊良部シリーズが帰って来るとは思わなかった。
低視聴率にあえぐテレビ局スタッフ、怒りに耐えきれず過呼吸を起こす会社員、株の売買が中毒になってしまったデイトレーダー、広場恐怖症が悪化していくピアニスト、社会不安障害で友だちができない大学生。
真面目な人が多い患者のキャラや伊良部が企てる治療の方法は以前からするとマイルドになったようにも思え、そこはまあコンプライアンスにうるさくなった時代かね。
とは言え、年月は経っても伊良部とマユミちゃんの自由なキャラクターには揺るぎもなく、変なことをしながらい