奥田英朗のレビュー一覧

  • イン・ザ・プール

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    伊良部先生は、ふざけたふりして本当は名医なのかもしれない。

    4章のフレンズは、依存性の程度に差はあれど、社会人を長年経験している今でも陥る問題。
    伊良部先生は、病名をつけて治療するのではなく、寄り添いつつ、患者自らの力で打開策を見出すきっかけ作りがとても自然(医者の治療としては明らかに不自然)で、その方法がとても印象的。

    何か悩むことがあったとしても、伊良部先生に相談したら、「なーんだ、そんなこと。」って一蹴されて、先生の話を聞いているうちに、悩みや病気も治っていくのかもしれない。

    やっぱり、なんだかんだ、伊良部先生は名医だ。

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    2026年04月19日
  • 町長選挙

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    順番に読むつもりが、2冊目を飛ばしてこちらを読んでしまった。今回は誰もが知ってる有名人を思わせるキャラクター達が患者として登場。相変わらず無責任というか、適当というか、それが狙いなのか?掴みどころのない伊良部先生。
    タイトルの町長選挙はすごいドタバタ劇でどうなるんだろ?と思ってたが、解決方法が意外で、でもそれが一番いい方法なんじゃ?と思わせられる最後。
    でも、、伊良部先生が必ず最初に注射するのはなんでなんだろ?笑

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    2026年04月19日
  • 東京物語

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    昭和の終盤に20代を生きた青年の青春を描いた物語。
    昭和が終わり、30歳になる。青春が終わり、人生が始まる。
    ちょうど親世代なので、両親もこんな青年期を送ったのかなぁとしみじみ感じました。

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    2026年04月18日
  • 普天を我が手に 第三部

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    二部まで読んだ後にずいぶん寄り道しちゃったけど。いや、これは面白かった。

    もはや戦後ではないとかいうセリフも糞食らえ。高度成長期のモーレツで激烈な時代にこれでもかというパワー、熱、ほとばしるエネルギーよ。マグマのように熱く生きぬいた昭和の寵児たち。とにかくとんでもない時代だったよ昭和って。

    やってることがハチャメチャなのよ、とにかくみんな全然今いる所にじっとしてない。本土決戦を経験してる奴らはハンパない。戦争、敗戦、飢え、占領下等々今じゃ考えられないような事ばかり起きた時代からの復興なのに今の世よりずっと開放感があるのはどういうことなの。勝てる気がしない。最後みんな集まっちゃってほんと面白

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    2026年04月17日
  • 普天を我が手に 第二部

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    大戦中から終戦後昭和23年まで。
    第2世代の竹田志郎、矢野四郎、森村ノラ、五十嵐満が主人公。

    志郎は日系人強制収容所での過酷な経験を経て帰国した後連合国捕虜の通訳を務め、四郎は不良の顔役となった後予科練に志願し人間魚雷回天の特攻隊員となり、ノラは工場で勤労奉仕する傍ら始めた喫茶店でヤミで仕入れた本物のコーヒーを出すなどたくましく生きていたが東京大空襲に遭い辛くも生き延び、満は満州の無国籍な若者集団リバティに加わり上流階級の生活を堪能するなどしたところで迎えた終戦。

    志郎は東大法学部を経て検事となり、四郎は父親ゆずりに裏社会で台頭し、ノラは津田塾に通いながらGHQで働き、満は命からがら満州か

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    2026年04月14日
  • 普天を我が手に 第一部

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    昭和年間(元年〜64年)に亘る大河小説。
    全3巻1700ページ超の大作。

    大正15年の年の瀬に大正天皇が崩御し1週間しかなかった昭和元年に、財閥・華族を背景に持つ陸軍少佐竹田耕三、金沢の侠客矢野辰一、文芸誌編集者森村タキ、大連の興行師五十嵐譲二らそれぞれに志郎、四郎、ノラ、満が誕生するところから第1巻は始まり、真珠湾攻撃で終わる。

    張作霖爆殺事件、満洲国設立、2.26事件、支那事変と軍国主義が国内で台頭していく中、良識派として対米開戦回避に動く耕三、有力代議士野口徳三郎の後押しを得て右翼の大立者となっていく辰一、コミンテルンとも関係しながら女性解放運動を進めるタキ、満鉄の謀略と絡みながら満

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    2026年04月14日
  • リバー 下

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    4.4

    面白い。

    誰が犯人か、犯人だと思うがそう思わせない描き方が最後まで飽きさせずに面白かった。

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    2026年04月13日
  • リバー 上

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    4.3

    面白い!

    物語が淡々と進むが、なぜが飽きずにどんどん読みたくなる。
    奥田英朗の凄さだと思う。

    物語も何人かからの立場から物語が語られており、それぞれの感情や立場が交錯しつつ殺人犯へ近づく感じが飽きさせない。

    下巻が楽しみ!

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    2026年04月11日
  • 最悪

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    面白かった。人は、なにか悪いことが起こると、その状態が最悪だと錯覚する。でも、それがさらにひどくなってくると、その前の状態はまだ最悪ではなかったと知る。読んでいて登場人物のそれぞれの最悪に胸が痛くなるようだった。

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    2026年04月09日
  • コメンテーター

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    精神科医伊良部シリーズ第4弾。
    連作短編集。
    前3作が面白かったので、発見して直ぐ購入。
    前作から随分期間が経っている。
    伊良部のトンデモさが弱っているように思ったが面白かった。
    患者はこれが治療?と思うことをやらされるが、それで治ってしまうから不思議だ。
    案外、伊良部はあー見えて名医なのかも。

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    2026年04月08日
  • イン・ザ・プール

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    ぶっ飛んでいる精神科医・伊良部一郎の存在感がとにかく強烈な一冊だった。常識から外れた言動ばかりなのに、不思議と患者たちの心に変化をもたらしていく様子が面白い。

    心の病を抱えた人に対して、あえて常識的な“正しさ”ではなく、伊良部のような突き抜けた人物が関わることで、凝り固まった考えがほぐれていくのかもしれないと感じた。

    読んでいるうちに、気になってクヨクヨしていたことが少し馬鹿らしく思えてくる。「まあ、なんとかなるか」と肩の力を抜いてくれる、まるで精神安定剤のような一冊だった。

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    2026年04月06日
  • 普天を我が手に 第三部

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    第一部、第二部、共に面白くようやく第三部を読み終わった。フィクションだけど戦後の日本社会がどんなものであったのかよくわかった。機会があればその頃の様々な本も読んで学んでみたいと思う。1月前、ベトナムとカンボジアを旅行し戦争や独裁者による支配がどれだけ悲惨なものか身に染みたところ。今の私はへなちょこだな。

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    2026年04月06日
  • 空中ブランコ

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    なんでか人は、モヤモヤする事を吐き出さないと
    体調が悪くなる。

    私がそうだ。

    そもそも人と生活することが得意じゃない。
    私はわりとマイルールがある。
    人に押し付けるわけじゃないし言わないけど、同居している恋人に対してモヤモヤすることが多々ある。

    せっかちでテキパキ過ごしたい私と、
    のんびり気分で過ごしたい恋人は時間の使い方に差がある。

    それゆえ、なんだか私ばかり損しているように感じることが多い。

    その損を言えば、恋人にフラストレーションが溜まる。

    恋人は、自分の生活に口を挟まられることに強いストレスを感じるらしい。

    2人分の食事、洗濯を早く済ませたい私と、
    気が向いたら動き出した

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    2026年04月05日
  • 普天を我が手に 第一部

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    昭和元年から戦争開始までのお話。陸軍、警察、右翼、左翼、満州などなど盛りだくさんの内容で、それぞれの人物が絡み合って時代が進んでいく。今からたった100年前の話だというのも信じられない。自分にとっては曽祖父母や祖父母が生きていた時代でもあり興味深かった。第二部以降は順番待ち。

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    2026年04月03日
  • 最悪

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    3人の視点から描かれる群像劇。
    交わるはずのなかった3人に待ち受ける「最悪」な展開の数々。そして1つの事件へと収束していく。

    人が壊れていく様子をとても丁寧に描いていて、それぞれの人物に同情心と哀れみを抱きつつ読み進める。丁寧な人物描写をしているからこそ、登場人物たちに愛着が湧き、救われてほしいという一心でラストまで目が離せない。

    後半、展開はジェットコースターのように加速する。急にコミカルさが増して一瞬戸惑うが、気がつくとニコニコしながら読んでる自分がいた。中盤までのシーンで描かれた布石も回収していき、まさに怒涛の展開。ラストも個人的には納得。最終ページまで興奮しっぱなしの唯一無二の体験

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    2026年04月04日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    800頁以上の長編だが、登場人物毎の視点、先の読めない展開、緊迫した捜査に手が進む。最後のシーンは、犯人に向けた憐れみもあるのかと思うと複雑。

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    2026年04月02日
  • リバー 下

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    特定の誰かの動機や謎解きに過度にフォーカスする訳ではなく、とはいえ群像劇ほど社会心理寄りだったり焦点がない訳でもなく。
    事件関係者複数に適度に目線を合わせたことで、サスペンスとしてはやや俯瞰的な仕上がりで。
    それがラスト、拍子抜けというかややあっけなさにも繋がるし、過度な人間ドラマに陥り過ぎない適度な距離を生み出してるとも言えるし。
    うーん 適度。

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    2026年03月31日
  • 普天を我が手に 第三部

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    #普天を我が手に 第三部
    #奥田英朗

    途中、昭和の出来事を追うのに忙しすぎて、主人公たちが置いてけぼりと感じたけれど、ラストでその鬱憤は一気に晴れた。
    ここまでの大部に3冊も付き合うと、主人公たちが身内のように感じられる。一人ひとりの幕引きが見事で、ラストはなんとも言えない寂寥感と、爽やかな感動に包まれる。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2026年03月29日
  • コメンテーター

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    深刻では無く、軽めで楽しみたい気分の時に丁度良いんです、伊良部先生。中2冊飛ばして4冊目読んだら、トンデモ先生がとっても先生らしくなっていてあらら?この間に何があった?期待通りとっても面白かったけど。

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    2026年03月28日
  • 空中ブランコ

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    様々な症状に悩む患者をトンデモ精神科医の伊良部ドクターが解決に導くという短編集の第2弾。
    心の持ち方で変わると言うか、伊良部ドクターのハチャメチャな言動に振り回されていくうちに、ふとした気付きで症状が治るというストーリーになっている…などと「パターンを踏襲する」というマンネリを、ラストに収録されている短編「女流作家」で自ら皮肉っているのかな。

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    2026年03月28日