奥田英朗のレビュー一覧

  • ナオミとカナコ

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    二人の女性のサバイバル小説。

    旦那殺害という犯罪を犯すナオミとカナコ。
    二人は生き残りをかけて成長していく。物語に登場するリンさんという中国人女社長が良い味出しているなと思った。スリリングな展開に最後まで面白く読むことができた。

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    2025年09月27日
  • 普天を我が手に 第一部

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    第一部 三部作中
    リベラルな軍人・竹田耕三、満州で一旗揚げ、軍人や政府、中国に翻弄される興行師・五十嵐譲二、女性の権利に奮闘する左派・森村タキ、金沢で一家を構え、右翼のトップにまで上り詰める博徒・矢野辰一

    日露戦争に勝利し、満州国建国、日中戦争から第二次世界大戦へ突入していく中、日本の左翼、右翼、軍、政府のあらゆる魑魅魍魎たちの跋扈する軍国時代に生きた者たちが、苦悩し、笑い、悲しみ、時代に飲み込まれていく。

    そして昭和が始まった日に生まれた子供たちが、今後の戦後の時代にどう生き抜いていくかに続く。

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    2025年09月25日
  • コメンテーター

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    長いシリーズだからちょいちょい忘れてたけどそうだこんな変人だったんだと再認識!
    常にとんちんかんな方向に行ってるのに心がすとんと楽になる。ピアノレッスンが個人的に好みだけど前に患者で出てきた猪野さんが出てきてちょっとテンション上がった!

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    2025年09月23日
  • イン・ザ・プール

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    読みやすくて面白かった
    現実に居そうな患者がでてきて、自分の知らない色んな病気とか悩みとかがまだまだいっぱいあるんだろうなーーって

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    2025年09月21日
  • 町長選挙

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    出てくる患者たちやセリフなどに、2000年代に活躍したであろうあの人をモデルにしたんだなと思わせるものがあり懐かしかった。

    このシリーズで患者の肩の荷が降りたり、心が解放される箇所がやっぱり良いな。そうだ、自分も肩の力を抜こうと思えるから心が楽になる。

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    2025年09月20日
  • イン・ザ・プール

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    初めは精神疾患をユニークに物語に昇華していると思ったけど、だんだん笑えなくなってきた。自分もこうなったらどうしようって、でもそんな時助けになるのは意外な人やものの存在なのかもしれない

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    2025年09月20日
  • ガール

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    30代の働く女性を主人公にした短編集です
    それぞれ、つまずいたり焦ったり嫉妬したりしながらも進んでいこうとしている姿がカッコよく、とてもスッキリした読後感でした

    本文より
    女同士は合わせ鏡だ
    自分が彼女だったかもしれないし、彼女が自分だったかもしれない
    そう思えば優しくなれる

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    2025年09月13日
  • 真夜中のマーチ

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    また奥田英朗、読んじゃった。だってとにかく読みやすい。これも単純に軽いわけではないけど、明るくハッピーになれる。

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    2025年09月11日
  • イン・ザ・プール

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    おもしろかった!一気読みしてしまった。なんかちょっと昭和のおじさんさが鼻につく部分はあるけど、おもしろい。続きもよみたい。新聞の広告に出てて読んでみたけど、読んでよかったです。

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    2025年09月09日
  • 普天を我が手に 第一部

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    期待通り面白かった〜。
    時代は大正15年から太平洋戦争がまさに始まろうとするきな臭い昭和16年の真珠湾攻撃の頃まで。
    同じ年に産まれた陸軍省少佐、竹田耕三の息子”志郎”
    金沢の賭場を取り締まるやくざの矢野辰一の”四郎”
    左翼よりで雑誌「群青」の編集者の森村タキの娘”ノラ”
    満州に渡り興行師として成功している五十嵐ジョージの息子”満”
    この個性的な4人が物語をひっぱっていくことになりそう。
    それにしても、ヤマタツが宮田に銃撃されて死んでしまうなんて、短刀で相殺したけどね。任侠という言葉がぴったりな男気あるヤマタツよ、第一部で消えてしまうのは残念だった。
    竹田少佐、戦争、知的で先見の明がある人ほど

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    2025年09月09日
  • 無理(下)

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    片田舎のそれぞれいろんな不満がある人たち、それが徐々にじゅんぐりじゅんぐり、絡まってきて。想像していた通りのハチャメチャストーリー。

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    2025年09月09日
  • 無理(上)

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    片田舎のそれぞれいろんな不満がある人たち、それが徐々にじゅんぐりじゅんぐり、絡まってきて。想像していた通りのハチャメチャストーリー。

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    2025年09月09日
  • 最悪

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    あーあー
    と読みながら何度も言ってしまう小説
    歯車が狂って動き出すとこうも上手くいかないのか
    「最悪」という言葉は簡単に使ってはいけないのだなと学習できる小説

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    2025年09月08日
  • 我が家の問題

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    ネタバレ

    帯に惹かれて購入。名前の通り、家庭にある問題が6つ描かれている。帯には、「他人の家庭の悩みほど、楽しいエンタメは他にない!」と書かれていたけど、周りの方が刺激的で輝いて見えることも多いもんなぁ。個人的に良かったのは「里帰り」。次に「ハズバンド」と「妻とマラソン」。夫婦での里帰りは面倒くさいけど、でも行かないと…っていうリアルな事情がしっかり描かれているのと、里帰り後の心境の違いにほっこりした。

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    2025年09月05日
  • 空中ブランコ

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    シリーズ第二段。
    今回も軽ーく楽しく読ませてもらいました。
    しかし精神の病気って本当に色々ありますが
    自分にもいくつか思い当たる病気もあります。
    真面目な場面なので叫びたくなるとか、
    外出時鍵のかけ忘れが気になって帰ったり、
    私も予備軍なんでしょうか。

    個人的には野球選手のイップスと女流作家の話が良かったです。
    伊良部先生、今回もはちゃめちゃな行動ですが患者さんには改善のきっかけになる場面もあり、もしかして天才?と思ったりもします。

    最後の看護婦のマユミちゃんの行動も意外と思いつつそこも良かったです。


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    2025年09月04日
  • 空中ブランコ

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    伊良部先生が個性が強すぎて、それでいて全てを超越している様にも見える。はちゃめちゃな内容ではあるが、リラックスするにはとても面白い読み物である。拡張性があるので、第二第三と連載もできそうだ。

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    2025年08月31日
  • コロナと潜水服

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    さすが、奥田英朗!これこれ!幽霊の話だし、短編なのにこの詰まった感じ!かつ、ホロリとさせる感じ!満足!!
    「向田理髪店」より、面白かったかな。

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    2025年08月31日
  • 普天を我が手に 第一部

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    厚く内容も濃くて読み応えがあった。大正15年12月25日未明から昭和16年までが描かれている。陸軍少佐の竹田耕三、金沢の博徒の親分の矢野辰一、婦人雑誌の編集者の森村タキ、中国大連のジャズ楽団キャプテンの五十嵐譲二の全く違う人生を歩む男女4人目線でそれぞれ描かれていて、その違いや背景が興味深く面白い。最初は1番苦手かと思ってた辰一の生き様が実は読んでて1番好きかもと思えるくらい漢気が強く楽しんで読めた。あまりに激動の日々で2部からしんどそうだけど、それぞれの4人の子供たちがこの先どう生きていくのか楽しみ。

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    2025年08月27日
  • コロナと潜水服

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    ちょっとオカルトチックなストーリーが並ぶ短編集。
    どれもユーモラスで心温まる話。
    「海の家」妻の不倫でなぜか自分が家を出ることに。それでも海辺の大きな家を借りられるなんて最高だな。
    「ファイトクラブ」追い出し部署に押し込まれた中高年社員たちがお遊びでボクシングに興じる。突然現れた老年社員のボクシングコーチは何者だったのか。
    「占い師」実際はそんなに打算で結婚相手を選んでいる訳ではないだろうが、玉の輿を諦めない麻衣子の人生はこれからも山あり谷ありだろうな。
    「コロナと潜水服」はコロナ禍の当時のあの狂騒は何だったんだろうと思わされる。最後の息子の行動がオチになる。
    「パンダに乗って」がやっぱり好き

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    2025年08月27日
  • 向田理髪店

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    ここまでではないが、親の故郷も似たようなことがあった。近所同士プライベートもなく、いらぬお節介。今の俺にはとても耐えられない。田舎に移住なんて出来るか。
    祭り、中国からの花嫁、出戻りのスナックのママ、映画のロケ、同じ地区の息子の詐欺事件、、、どれをとっても、余計なぐらいに関わってくる。

    主人公の康彦にあまりに共感して嫌悪感しかない。全て中途半端。なまじ一度故郷を離れてるから田舎の隣人たちに同調したり、距離取ったり。多分自分も同じ立場ならこういう動きしそう。

    面白かったけど、読んでて辛かった。

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    2025年08月24日