奥田英朗のレビュー一覧
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『四郎たちは察した。自分たちが向かうのは、人間魚雷の基地だ。』 矢野四郎
『今の世の中はどこにも真実がない。ただ上の人たちが、何かを必死に隠そうとしていることだけが伝わって来る』 森村ノラ
『戦前、日本が戦争に突っ走ったのは、みなが同じ方向を向いたからではないか。ファシズムを阻止するのは、思想ではなく多様性だ』 竹田志郎
『もしかして自分たちが世界を動かせるのではないか』 五十嵐満
「生か死の選択を迫られたときは、生を選んで欲しい」木下の言葉に四郎は返事をしない
プレゼントされた一生もののオメガの腕時計。
『いつまで使えるかは、自分でもわからない。』
生きて!と読みながら力が入る
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感想
激動の時代だけにのっけから暗雲が立ち込めてるな。
敗戦後もみんな逞しく生きている。日常生活を送れることが素晴らしい。
あらすじ
志郎はアメリカで幽閉生活を送っていたが、移動する際に拾った父の鞄から暗号書が出てきて、アメリカに止めおかれる。四郎は、父を亡くし、金沢で代貸のマサの世話になる。四郎は暴力事件を起こして中学を退学させられる。ノラは工場で女工として働く。友達になった女の子と農家に米を買いに行く。満は役者として新京へ行き、富美という中国人の女の子に恋をする。
志郎は紆余曲折を経て、日本へなんとか帰る。四郎は刑期を終えて、東京で生活する。愚連隊をまとめて新宿の矢野として名をはせ -
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【あらすじ】
群馬県と栃木県を跨ぐ渡良瀬川の河川敷において、女性の遺体が立て続けに発見された。臨場した捜査員達の胸に去来するのは、十年前に発生した未解決連続殺人事件。これは十年の沈黙を破る殺人鬼の蠢動か、それとも悪質な模倣犯か、強烈な「後悔」を胸に群馬・栃木両県警が事件に立ち向かう。
事件解決に心血を注ぐ刑事達。未解決事件に囚われた警察OB。娘の「復讐」を誓う父。初めての大事件に臨む新聞記者。容疑者と親交を結ぶクラブのママ。
様々な人間の思惑が絡み合うなか、事件は思わぬ展開を見せていきーー。
【短評】
緻密な筆致が印象に残る良作である。
じわじわと真相に迫る手応えを感じつつ、群像劇の妙味であ -
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ネタバレ奥田英郎作品の分厚い本ということで購入
これまでは読んできた警察物では、社会派ミステリーやなんらかのメッセージ性の強いものが多かったけど、これは初めから終わりまで一貫して昭和の警察ものだった。
今のように通信機器もないので、犯人側も警察側もシンプルな手法で進んでいたのでそれもあって読みやすさはあった。 逆にいうと科学捜査やサイバー捜査が好きな人には少し物足りないかもしれない。
捜査一課の刑事、町の肝っ玉娘、のんきな盗人の3人の目線で進んでいくけど、どれもそれぞれの感性が違うように表現されていてすごいなと思った。
特に盗人の寛治は他の二人が真剣に事件に向き合っているのに、寛治だけひたすら楽 -
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『家日和』を読みました。
最近『普天を我が手に』を読んで奥田英朗さんの作品が面白いなと思い、その流れで手に取った一冊です。読んでみて、やっぱり奥田英朗さんの本は好きだなと改めて感じました。
この本は短編集になっていて、寝る前に一編ずつ読むのがちょうど良かったです。続きが気になって止まらなくなるというよりも、一つの物語を味わってから眠ることができるので、とても心地よい読書時間になりました。
どの話も「家日和」というタイトルの通り、家や家庭を舞台にした物語です。読んでいて、「こういうことってあるよな」と共感する場面もあれば、自分とは全く違う境遇や価値観を持つ人の生活を覗き見しているような感覚