奥田英朗のレビュー一覧
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ネタバレ奥田英郎作品の分厚い本ということで購入
これまでは読んできた警察物では、社会派ミステリーやなんらかのメッセージ性の強いものが多かったけど、これは初めから終わりまで一貫して昭和の警察ものだった。
今のように通信機器もないので、犯人側も警察側もシンプルな手法で進んでいたのでそれもあって読みやすさはあった。 逆にいうと科学捜査やサイバー捜査が好きな人には少し物足りないかもしれない。
捜査一課の刑事、町の肝っ玉娘、のんきな盗人の3人の目線で進んでいくけど、どれもそれぞれの感性が違うように表現されていてすごいなと思った。
特に盗人の寛治は他の二人が真剣に事件に向き合っているのに、寛治だけひたすら楽 -
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『家日和』を読みました。
最近『普天を我が手に』を読んで奥田英朗さんの作品が面白いなと思い、その流れで手に取った一冊です。読んでみて、やっぱり奥田英朗さんの本は好きだなと改めて感じました。
この本は短編集になっていて、寝る前に一編ずつ読むのがちょうど良かったです。続きが気になって止まらなくなるというよりも、一つの物語を味わってから眠ることができるので、とても心地よい読書時間になりました。
どの話も「家日和」というタイトルの通り、家や家庭を舞台にした物語です。読んでいて、「こういうことってあるよな」と共感する場面もあれば、自分とは全く違う境遇や価値観を持つ人の生活を覗き見しているような感覚 -
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ネタバレ昭和サーガ完結!けっこう大きく広げた風呂敷を無事たためるのか。杞憂でした。さすが奥田英朗さま、と思いました。4人のそれぞれの人生を破綻なく描き、昭和天皇の葬儀で終わる。作者はいつか昭和の時代を描きたいとだいぶ前から少しずつ資料を集め、読み込み、構想をだんだんに積み上げていた、という話をどこかの記事で読みましたが、小説の楽しみを満喫した作品でした♪
侠客ヤノタツの息子矢野四郎と中将の息子にして華族の母を持つ竹田志郎は最後までライバルで、大陸生まれのエンターテイナー五十嵐満と何をやっても「女性初」がついてまわる森村ノラも最後には政治家となる。「力がなければ正しいこともできない」と自民党に入る流れが -
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昭和の時代が始まり、日本という国が戦争に向かっていく中で、立場の異なる主人公たちが何を感じどう生きたか。
浮き立つ陸軍の中で現実派の竹田耕三、石川のヤクザの親分やのたつ、女性の立場向上のために編集者として働く森村タキ、そして満州で一旗あげようと渡った五十嵐譲二。
日本が、日本国民が戦争に向かって興奮状態になっていく中で、それぞれ戦争を望んでいないが、争うには力不足。こうやって始まっていくのかと背中が寒くなる。
「日本国民」とひとくくりにできるほど単純ではなく、それぞれに考えていたこともあったのだろうが時代のうねりの中翻弄されていったのだろう。
戦前という一つの時代が終わり、ついに真珠湾攻撃で日 -
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余り詳しく無かった近代史を学べる本で続編へ続く読み応えが有る本。昭和初期の日清/日露/第一次世界大戦後の戦勝国の時代から米国との第二次世界大戦の真珠湾への開戦までの時代を綴る。内容は、其々の立場、場所、環境で生きる4人の主人公を混沌とする時代背景のもと時系列に同時進行で描かれており4人其々信念を持った生き方が面白く読めた。
竹田耕三: 岩崎財閥家出身の陸軍省のエリート軍人で力を付ける右極化軍閥の中で米国との戦争回避に向け奮闘する。広島への左遷人事で飛ばされた後、米国大使として長男志郎を連れて渡米し和平に向けロビー活動に奮闘するも講和締結に至らず開戦を迎える。
矢野辰一:北陸能登のやくざ一家