奥田英朗のレビュー一覧
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二部まで読んだ後にずいぶん寄り道しちゃったけど。いや、これは面白かった。
もはや戦後ではないとかいうセリフも糞食らえ。高度成長期のモーレツで激烈な時代にこれでもかというパワー、熱、ほとばしるエネルギーよ。マグマのように熱く生きぬいた昭和の寵児たち。とにかくとんでもない時代だったよ昭和って。
やってることがハチャメチャなのよ、とにかくみんな全然今いる所にじっとしてない。本土決戦を経験してる奴らはハンパない。戦争、敗戦、飢え、占領下等々今じゃ考えられないような事ばかり起きた時代からの復興なのに今の世よりずっと開放感があるのはどういうことなの。勝てる気がしない。最後みんな集まっちゃってほんと面白 -
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大戦中から終戦後昭和23年まで。
第2世代の竹田志郎、矢野四郎、森村ノラ、五十嵐満が主人公。
志郎は日系人強制収容所での過酷な経験を経て帰国した後連合国捕虜の通訳を務め、四郎は不良の顔役となった後予科練に志願し人間魚雷回天の特攻隊員となり、ノラは工場で勤労奉仕する傍ら始めた喫茶店でヤミで仕入れた本物のコーヒーを出すなどたくましく生きていたが東京大空襲に遭い辛くも生き延び、満は満州の無国籍な若者集団リバティに加わり上流階級の生活を堪能するなどしたところで迎えた終戦。
志郎は東大法学部を経て検事となり、四郎は父親ゆずりに裏社会で台頭し、ノラは津田塾に通いながらGHQで働き、満は命からがら満州か -
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昭和年間(元年〜64年)に亘る大河小説。
全3巻1700ページ超の大作。
大正15年の年の瀬に大正天皇が崩御し1週間しかなかった昭和元年に、財閥・華族を背景に持つ陸軍少佐竹田耕三、金沢の侠客矢野辰一、文芸誌編集者森村タキ、大連の興行師五十嵐譲二らそれぞれに志郎、四郎、ノラ、満が誕生するところから第1巻は始まり、真珠湾攻撃で終わる。
張作霖爆殺事件、満洲国設立、2.26事件、支那事変と軍国主義が国内で台頭していく中、良識派として対米開戦回避に動く耕三、有力代議士野口徳三郎の後押しを得て右翼の大立者となっていく辰一、コミンテルンとも関係しながら女性解放運動を進めるタキ、満鉄の謀略と絡みながら満 -
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なんでか人は、モヤモヤする事を吐き出さないと
体調が悪くなる。
私がそうだ。
そもそも人と生活することが得意じゃない。
私はわりとマイルールがある。
人に押し付けるわけじゃないし言わないけど、同居している恋人に対してモヤモヤすることが多々ある。
せっかちでテキパキ過ごしたい私と、
のんびり気分で過ごしたい恋人は時間の使い方に差がある。
それゆえ、なんだか私ばかり損しているように感じることが多い。
その損を言えば、恋人にフラストレーションが溜まる。
恋人は、自分の生活に口を挟まられることに強いストレスを感じるらしい。
2人分の食事、洗濯を早く済ませたい私と、
気が向いたら動き出した -
Posted by ブクログ
3人の視点から描かれる群像劇。
交わるはずのなかった3人に待ち受ける「最悪」な展開の数々。そして1つの事件へと収束していく。
人が壊れていく様子をとても丁寧に描いていて、それぞれの人物に同情心と哀れみを抱きつつ読み進める。丁寧な人物描写をしているからこそ、登場人物たちに愛着が湧き、救われてほしいという一心でラストまで目が離せない。
後半、展開はジェットコースターのように加速する。急にコミカルさが増して一瞬戸惑うが、気がつくとニコニコしながら読んでる自分がいた。中盤までのシーンで描かれた布石も回収していき、まさに怒涛の展開。ラストも個人的には納得。最終ページまで興奮しっぱなしの唯一無二の体験