奥田英朗のレビュー一覧

  • リバー 上

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    本の雑誌「文庫王国2026」特集でフューチャーされており、久しぶりにエンタメ作品に浸ってみるかとの思いで読み始める。

    骨太刑事物で、捜査状況を緻密に描いていくので臨場感が高い。視点人物と容疑者が複数おり、ある人物の視点でとらえた事象が違う人物とつながる展開は、手に汗握る。追いかける側の人物がメインでそれぞれの執念や確固たる思いに駆り立たてられる姿は熱血である。最近の読書にはなかった要素を摂取できていている。

    半面、容疑者側の視点は全くない。あくまで客観的に観察され分析される。主観的な感情の機微などは全く描かれない。これからどのような側面が暴かれてくるのか期待が高まる。

    警察ものなので仕方

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    2026年01月07日
  • 普天を我が手に 第一部

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    ネタバレ

    期待を裏切らない面白さ。ほんと面白かった。最初,登場人物一覧がなくて大丈夫かなと不安になったけど,全く必要なし。
    全体的に,ほんとこんな感じだったんだろうなぁというか,「第二次大戦中の人たち」と一纏めにして想像してしまうけど,実際はいろんな人がいろんな方向で過ごしていて,交わったり方向が変わったりしてたんだろうなぁと思う。
    竹田さんの部は,今これと同じことが進んでるんじゃないかと怖くなった。
    第二部第三部もめっちゃ面白いと思うのでめっちゃ楽しみ。

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    2026年01月06日
  • イン・ザ・プール

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    すっごいおもしろかった!

    伊良部総合病院の地下にある神経科にかかっているそれぞれの患者さんの、色白ぽっちゃり精神科医・伊良部への突っ込みに、読みながら、さらに突っ込んでしまう。

    むちゃくちゃな伊良部だけど、あら!そう考えるか!みたいな目から鱗的提案したり、そういうとこ、ちょっとかっこいい笑
    そして、厄介で面倒臭い部分のある私のままでも、まあいっか、みたいな気持ちにさせてくれる。
    「自分って…」とか感傷に耽る気も無くさせるくらいの、強めマザコンのたいがいなヤツではあるんだか…笑
    でも、こんな人が友達でいてくれたなら、人生って幸せかもしれない!

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    2026年01月05日
  • リバー 下

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    完結編
    刈谷の取り調べに対する平然とした態度に、彼は何かを隠しているのかなんて思ったりしましたが、最後まで心の底がわからない怖さを感じました。
    容疑者のひとりの池田も、分かりやすい性格と思う一方で、追い続けてきた元刑事の執念が実った瞬間は良かったです。
    最後まで刈谷を信じ続けたスナックのママの女性心は、わかる様な分からない様な。
    警察にコネもない一人の記者が事件記者として成長していく姿を見て、なぁなぁの綺麗事じゃ仕事はできないのだなと。
    最後は一応、大円団で終了

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    2026年01月04日
  • 空中ブランコ

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    面白い。
    特に最後の「女流作家」は前作含めたエピソードと比べて力の入り方が違う感じがした。
    表紙にはなかったけど強迫症が印象に残った。
    シリーズを読んでいると、伊良部が救っているのか、伊良部に関わって勝手に救われているのか、分からなくなる。
    でもそれがいい。

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    2026年01月03日
  • リバー 下

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    群馬県と栃木県で起きた連続殺人事件を追う刑事、被害者の父、新聞記者などを中心に、その周辺の人物を描く群像劇。

    群像劇は筆者の得意とするところであり、本書でもその手腕が遺憾無く発揮されている。

    事件は3人の容疑者のうち誰が真犯人なのか、といった視点から語られており、犯人を徐々に追い詰めていく流れについつい引き込まれていく。

    登場人物が多いため読み始めは誰が誰だか少し分かり難かったが、最後にはそれぞれの人物の複雑な感情もしっかり感じながら読むことができた。

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    2026年01月02日
  • 普天を我が手に 第二部

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    面白いです。昭和17年から昭和23年まで。日本の勝利を信じ、太平洋戦争に突き進み、敗戦。シベリア抑留、満州からの引揚、苦難の中、逞しく、植民地や分断もされなく、生き残ったなぁ!!

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    2026年01月04日
  • 噂の女

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    中学生時代は地味で大人しく目立たなかったが、章ごとにパワーアップしてるみたいで面白かった。
    噂なのて
    どこまで本当かわからない
    美人ではなく豊満で料理上手な女性に男性は弱いな、、、

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    2026年01月02日
  • コロナと潜水服

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    心温まるオカルト短編集。奥田さん版の『世にも奇妙な物語』といった感じ。
    どのお話にも幽霊や不思議現象が登場するけれど、怖いということはなく、むしろ先が気になってワクワクしながら読み進めた。表題作「コロナと潜水服」は、『イン・ザ・プール』のような可笑しさがあり、つい笑ってしまう。「ファイトクラブ」や「占い師」、「パンダに乗って」は私個人との共通点があって、引力のようなものってあるんだろうか?と変な気分になった。
    奥田さんの短編らしいすっきりとした読後感で、明日の私にほんの少し活力を与えてくれる一冊。

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    2026年01月02日
  • コメンテーター

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    久しぶりのこのシリーズで楽しく読めた。多種多様な悩みを持つ患者の悩みに伊良部は一風変わった治療を行う。読み終わった後は独特の爽快感があって気持ちがいい。

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    2026年01月02日
  • 普天を我が手に 第一部

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    おもしろい!昭和元年から昭和17年まで。昭和16年12月8日真珠湾奇襲攻撃、大東亜戦争と突き進む。神風が吹く、日本の勝利間違い無いと、民衆は信じていた。責任者出てこい!!

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    2026年01月04日
  • リバー 上

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    群馬県と栃木県を跨る渡良瀬川の両県の河川敷で、女性の遺体が見つかる。それは10年前の未解決事件に類似したものだった。3人の容疑者が挙がり、10年前の事件の遺族や警察関係者、記者、心理学者たちが事件を追っていく。
    3人の容疑者の人間像が描けていて、どの容疑者も怪しく思える。10年前の被害者遺族のお父さんの狂気を孕んだ行動が、下巻でも気になります。

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    2026年01月01日
  • リバー 下

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    奥田英朗の長編小説リバー面白い!
    臨場感たっぷり登場人物の多い群像劇だが全体として読みやすい。後半は一気読み!

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    2025年12月31日
  • 普天を我が手に 第一部

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    ネタバレ

    面白い。
    満州国の活気さは凄いな。
    何人かの視点から物語が成り立っている。奥田英朗パターンというべきか。
    木下と平山が会う時があるのかな。重要人物な気がしてならない。現実でも昔は日本は日本を持ち上げすぎだなと感じる。必敗は間違いないのに。この本でも他の本でも思った。竹田耕三の今後も凄く気になるし。さっそく第二部に。ヤノタツ………
    昨日から年末年始休み、第三部まで読み終えるかな。とりあえず二部楽しみ。

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    2025年12月28日
  • 向田理髪店

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    奥田英朗『向田理髪店』。

    かつては炭鉱で栄えたが、廃坑後は過疎の街となった北海道苫沢町。
    『向田理髪店』を営む康彦。
    過疎の街で起こる騒動と人間模様。

    奥田英朗が描くと過疎の街も何か暗さを感じない。
    康彦のひとに対する思いやり、優しさが、過疎の街にありがちな閉塞感をなくしているのかも…

    小さな街だけにみんながおせっかいを焼きたがる、ほっとけない…
    噂が噂を呼ぶ…
    それ以上は、そこはこうした方が、というところで、康彦がひとこと。

    康彦がその緩衝材になっていたような。

    ほっこりとさせられるいい話でした。


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    2025年12月26日
  • 噂の女

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    軽快な悪女ストーリー
    東海地方の訛りでバカな男のやり取りもかなりおもしろい。
    息抜きの読書におすすめ。

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    2025年12月26日
  • 最悪

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    人生が転がり落ちる3人が最後に犯罪を犯すことになる。心理描写が上手くどんどん読み進めだが、最後に3人で犯罪を犯すシーンが、非現実的で違和感があった。また、もう少しどんでん返しが欲しかった。

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    2025年12月26日
  • マドンナ

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    サクッと読める短編がいくつか収録された本書。共通して感じたのは、他人がどう思っているのかなんて、なかなか分からないということ。それを踏まえて他人の思いを気にして生きるのか、気にしない方がよいのか、それもまた正解はない。

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    2025年12月22日
  • コメンテーター

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    自分の本棚の中を探せば、2009年3月に前作「町長選挙」の登録があるが、いや~、こんなに長い間をおいて伊良部シリーズが帰って来るとは思わなかった。

    低視聴率にあえぐテレビ局スタッフ、怒りに耐えきれず過呼吸を起こす会社員、株の売買が中毒になってしまったデイトレーダー、広場恐怖症が悪化していくピアニスト、社会不安障害で友だちができない大学生。
    真面目な人が多い患者のキャラや伊良部が企てる治療の方法は以前からするとマイルドになったようにも思え、そこはまあコンプライアンスにうるさくなった時代かね。
    とは言え、年月は経っても伊良部とマユミちゃんの自由なキャラクターには揺るぎもなく、変なことをしながらい

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    2025年12月21日
  • イン・ザ・プール

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    「友だちいる?」と聞かれれば、むきになって「いる」と答える。十代にとって、交遊関係は存在証明のようなものだ。最大の恐怖は、自分だけが孤立することだ。

    笑うせぇるすまんみたいな。でも伊良部は結局効果があるようでない。キーになっただけで、結局精神の病は患者の心のありようなんだと感じる。
    これは詰まる所ギャグユーモアの類だと思うんだけど、精神逼迫する患者の描かれ方が細かくて、笑ってられないくらいこっちも気が重くなるよう。
    ドラマ化とか受けそうだけど、コンプラとかに引っかかるかな。露骨なシモの話は置いといて

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    2025年12月20日