奥田英朗のレビュー一覧
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ネタバレイン・ザ・プール
ストレス発散にプールで泳ぎ始めたら、それが依存症になってしまう。でも伊良部(精神科の先生)も同じようにはまり、長時間泳ぎたいと夜の市民プールに忍び込もうとして失敗して、目が覚める。伊良部は注射フェチでマザコン
勃ちっ放し
怒りを爆発させたら治った。でも警察沙汰になった。
こいつらは解放されている。理性から。世間の常識からも。ずっと自由に生きている。人間という動物らしく。恐らく自分は、同じ立場におかれたとしても、このように感情をあらわにすることはないだろう。怒る能力がないのだ。だから性器が代わりに怒っている。感情を爆発させている。自分の病気はやはり修羅場から逃げてしまったせい -
Posted by ブクログ
ネタバレ6つの短編集。同じような、家族をテーマにした他の短編集『家日和』『我が家のヒミツ』は既に読んでいるけど、これは家族の問題、というか、家族の危機が描かれていたため、他の2作品と少しだけ味が違った気がした。
『甘い生活?』
新婚だけど出来すぎる妻のせいで家に帰りづらくなっている夫の話。
長い独身生活、そんなに世話を焼かれたくないっていうのは我が家に少し似てる気がした。気楽にかかわれそうで私はこっちのが好き。
『ハズバンド』
妊娠中の専業主婦の妻は、夫が実は会社のお荷物であることを知る。仕事が出来ない夫のために、せめて「美味しいお弁当」を毎日作って応援する。
健気に支える妻、尊かった -
匿名
購入済みスリル満点でした。カナコが義理の妹に追い詰められてく感じがドキドキハラハラでした。
カナコとナオミは強い女性でした。特にナオミは追い詰められるほどどんどん強くなって。なのでもっと違ったやり方で旦那と闘えたのでは?と、思ってしまいました。この先の2人も気になります。 -
Posted by ブクログ
かなり厚い本ですが、一気に読めてしまいます。
大方の推理小説では、冷静で計算高い人物が完全犯罪を目指し、それに相対する側も…、という流れなのでしょうが、本作はちょっと毛色が違っています。いわゆる普通の二十代の女性が殺人を犯すのですが、その計画も行動も穴だらけ。足がつくようなミスをちょいちょいやられるので、読んでいるこっち側がヒヤヒヤさせられます。そして、「なんとか逃げ切れー」とついつい応援してしまうというという作り。
また、直美のキャラクターが面白く、学生時代のエピソードとしても語られていますが、正しさを武器に相手に突っ込んでいく性格が随所に現れていて、読んでいてニヤニヤしてしまいます。
ドラ