感情タグBEST3
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2005年初版。読んでいて、なんだか如何わしい新聞の連載小説のような印象を受けました。やたらと性的な描写が多い、登場人物の大半がロクデナシ。物語の構成は、エピソードの主役がリレーのバトンを渡すように続いて行く形。面白い。最後まで読んでみると登場人物たちのダメさ加減は、言うまでもないのですが、それぞれが懸命に生きている姿が可愛くなります。面白かったです。
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だいぶ激しい話ではあったけど、こういう人もいるんだな、こういう世界もいるんだな、ってそして最後つながるのが面白い。見下してる本人が結局一番人から見下されるのが嫌いなんだよね。そんなつまらない感情捨てて、素直になれば良い!
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いやぁ、下流文学の極みとは聞いていたものの、性欲と金に塗れるとこうなるんだなと。
理性を捨て去ってしまえば、みんなこんなものか、とも思ったりする。
馬鹿馬鹿しさに振り切ってるのが、ある意味爽快かも。
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どうしようもない男の性が溢れてて、官能的じゃない官能小説みたいな下ネタ話の数々。
まさに下流文学の白眉と言える内容でした。
読む人を選ぶが、個人的には嫌いではない作品。
ララピポの意味も分かったし、満足。
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面白かったな。一人一人、ちょっとした闇を抱えているのだけど、そこらへんにいそうな人たちばかりが描かれている。そして、全て「性」によってつながっているのだけど、言い方が難しいが、「やらしいもの」ではなく人間の悲しさとか本能的な部分がコミカルに明るく描かれている。百合子のどんでん返しは想像もしなかったなぁ。
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上がり目のない底辺6人の群像劇、奥田英朗らしい人間の汚さと切なさがリアルに書かれている、文句のいいようもない、もう人がダメになっていく描写の惹きつけられっぷりが半端じゃない、とにかく切ない、うまい、おもしろい
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割とエロな内容が多くて、「あれ?」って思ったんですけど、接点のある人同士の短編みたいになっていて、両方の立場での事情や感情の違いなどがよくわかる仕組みになっていて読みやすく、ついつい全部読んでしまいました。
さすがですね!
描き方がとてもうまいなぁと感心しました。
物語については多少ナンセンスだったり飛躍的な部分も感じますが、エンタテイメントだと思うとそれも楽しんで読めました。
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どうしようもない人間たちが主人公で、それぞれ少しずつ関係しあって、ストーリーがつながっている短編集。セックスの描写が多くて、結構いつもは苦手なんだけど、ストーリーの面白さが乗り越えさせてくれた。まあ、救いもカタルシスもなにもない小説ではあるんだけど、ただ、駄目な人間の駄目なところって、どんな人間でも自分の中にちょっとずつ同じような駄目さを持ってるもので、だから、なんか馬鹿にはできないというか、なんでもないって知らん顔はさせてくれないというか。そんな小説。そういうところが奥田さんの上手いところだと思う。
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性に対して従順な人たちをやさしく包み込んでいる。著者は相当リサーチしたと思わせるくらい事情通。「a lot of immodesty people」の快楽と破滅が表裏一体となった転落人生も面白い。
WHAT A FOOL BELIEVES…自尊心が高く周囲を見下すのだが、残念ながら逆に見下されている。
GIVE UP,STAND UP…評価はこの章。嘘で塗り固めていた自分の本心を覗いてしまい歯車が狂う。
LIGHT MY FIRE…血は争えないという言葉を地で行く母と娘。ネバネバした劣情は人一倍あるのに生(と清潔)への執着は人並み以下。
GIMMIE SHELTER…お人好しで周りの目ばかりを気にするのに、背後から迫る人の目に意表を突かれる。
I SHALL BE RELEASED…身の程知らずのおっさんが決死の覚悟で飛び降りた後の展開に爆笑。
GOOD VIBRATIONS…自分が殺されようという時に、来世は美人に生まれたいと考えるくらいの図々しさと余裕。
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確かに底辺と言えば底辺かもしれない
でもお高くとまつて人を見下す人たちと
中身は対して変わらないかも?
何だか読んでいるうちエロさを通り越して
悲しくなってしまいました。
思わず頑張れ〜って言いたい!
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奥田英朗、エンタメ小説うまいな。読み始めは、うわぁエロか…そんな女おらんやろ奥田英朗勘違いおじさんか…と思った。その後も続々と、エロあり+底辺感のある人物らのどうしようもねーな、でも憎めねーなってエピソードが続々と続く。単発の登場ではなく大都会の下で袖触り合う程度の人達である。最後に、「ララピポ」の意味がわかる&他の登場人物らのその後が、伏線が回収されるように判明する。最後まで読めば、最高のエンタメ小説だという感想になるはず。
「ララピポ」というフレーズをとても気に入った。私もあなたも、世は実にララピポ!
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読み進めていくうちに、あれ?官能小説?!?!
と、思います。が、登場人物が繋がっていくのが楽しいです。
長編などに疲れて軽〜く読みたいときにお勧め。
ですが、そういったオトナの描写が多めなので苦手な方は、やめておいたほうがいいかもしれません。汗
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渋谷の道を歩く。通行人たちをぼんやりと眺めた。みんなどんな人生を送っているのだろう。みんな、しあわせなのだろうか。考えるだけ無駄か。泣いても笑っても、どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても。白人が歌うようにつぶやいた言葉を思い出す。 (a lot of people)
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性欲に溺れるのはやめようと教えてくれる反面教師的な一冊
性欲溺れたというよりもそれ以外に没頭できるものがなかったが故にそう見えてるのかもしれない
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頭のおかしい登場人物たちが、ロクでもない人生を歩みながら最後には死んだ、と思いきや実は生きていた。何も考えずに読めたけど、読み終わって何も残らなかった。。
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ジャンクで軽い感じの本が読みたい気分で、手に取った。
友だちにお勧めできないし、
電車で読むのも恥ずかしい小説だけど
読みやすいしスラスラ読めた。
こんな世界が実際にもあるのかなぁ。
もう少し救いようがある話かと思って
読み進めたけど、そんなことはなかった。
とにかく性に振り回されるダメな人たちのお話だったが、たまにはこんな本を読むのも悪くない。
タイトルのララピポという語感も好き。
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ほんとにどうしようもない人達の日々を書いた本だけど、それぞれストーリーにつながりごあるのと、タイトルが最後に意味が分かったところなど、エンターテイメント性はさすがかと。
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登場人物みんなどこかで繋がりがあって狭い世界で貪りあっている。有り得ないようなことも、なんだかすんなり受け入れて読んでしまう面白さだった。
限られた登場人物内で語り手が替わっていくので、自分が思う自分と、他人から見た自分を意識せざるを得ない。あまりに客観性を失った人の回は読んでて辛かったなぁ。
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登場人物誰一人応援できない本。
極端に言うと全員クズ。優しめに言うとアホ。
いったいこの人たちはどうなるのか、気になるようなどうでもいいような~。
そんな気持ちになりつつもやっぱり気になり読み切りました。
題名はかわいい響きでも、内容はとっても下品なので人には勧められない本です。
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風俗関係の人達ばかりが出てくる群像劇。作者の他作品には割と可笑しくも愛される登場人物が出て来るんだけど。今回は屑ばかり(確かに日常的にいそうではあるけども)登場人物として出てくる。ジェットコースター群像劇ではある部分があってイッキ読みはしたけれども。いや〜珍しく登場人物に感情移入出来なかった
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a lot of peopleで「ララピポ」
綺麗な人間が誰一人として登場しないのが面白い。
エロショップ店長のストレートな物言いが笑える。
曰く、『登場人物全員が負け組。さらにはこのシリーズを待ちわびているマニアも負け組。ルーザーの祭典ですよ』
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性にまつわる連作短編集。話が変わる度に、薄っすらわかってたけどお前もか!と自分が思っていたより酷くて落胆するが、最終話まで読んでいくとだんだんマヒしてくる。映画化してるらしいけど、どんな風になってるのかちょっと気になる。