奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最後まで重い話だった。
いじめられていた生徒が死んだ時
どのような状況になるのか。
子供とその親の視点がメインで
丁寧に書かれていてそれが逆にリアルな感じで…。
「子供っていうのは残虐性が誰しもあって、長じるにつれ、徐々に消えていくものじゃないか」
すごい印象に残った言葉だった。
中学生はまだ発展途上。
だからいじめによる善悪の重さを
しっかりと把握することは難しい。
大人になるにつれて分かってくる。
だからいじめという問題を無くすとなれば、
いかに「残虐性」を無くしていくか
という本質的なところも視野に入れる
必要もあるのかなと感じた。
終わり方はスッキリとした感じではなかったが、
個人