奥田英朗のレビュー一覧

  • 沈黙の町で

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    奥田作品は、読ませる、引き込ませる、けど最近の作品はなぜか唐突で終わってしまうものがありますが、これも!

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    2017年01月04日
  • 用もないのに

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    いや~、面白かった。
    以前読んだ小説が好みだったのと、鳥獣戯画風のイラストに引かれて手に取ったのだが、自虐と風刺の入り具合も程良く、私の口には非常に合ったのでした。

    筆者が野球オタクだったことは全く存じ上げず…
    大きく『野球篇』と『遠足篇』に分けられているこのエッセイ、野球に全く興味のない人には向かないかもしれない。
    私も最近のプロ野球は全然分からないのであるが、昔、野球漫画にハマっていたことがあるので、ルールは分かる。

    遠足篇の愛知万博レポートが一番面白かった。
    だいぶ昔の記事も入っているが、とくに、2008年の北京五輪のレポートの中に「フロッピー」「ブラウン管」という単語を見て、愕然と

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    2016年12月23日
  • 無理(下)

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    現実にあった事件を全部ぶっこんだような小説。そして、この小説が書かれた時より、確実に悪くなってきているような気がする。

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    2016年12月21日
  • 無理(下)

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    救いがない物語。日本の地方都市のことを考えさせられるよね。でも実際地元で優秀だった子は都会に出て一流企業で働いていて、そうでない子は地元でそれほど給料も良くなさそうなところで働いている。救いないけど現実と近い話なんじゃないかなと思いました。

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    2016年12月19日
  • 無理(下)

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    ネタバレ

    さびれた地方都市の冬。寒く、暗い、陰鬱とした雰囲気を出すのに効果的に雪が使われている。
    まさか、その雪が原因でラストの集合につながるとは!

    私は雪国暮らし経験者ですが…。
    冬は確かに寒くて暗くて不便だけど、何気ない場所の雪景色の美しさもありますよ。

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    2016年11月08日
  • 無理(上)

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    「最悪」に似た奥田英朗お得意の、
    複数の人物がだんだんトラブルに巻き込まれていく展開。
    引き込まれます。

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    2016年10月08日
  • 田舎でロックンロール

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    読んで良かった。奥田少年は、いや奥田さんは今でもザ・バンド、ライ・クーダーは分からんと書いている。僕もさっぱり分からない。ライ・クーダーなんて貰ったチケットで1978年の虎ノ門・久保講堂での初来日コンサート行ったけど、わかなくて帰りたかったけど、アンコール何度も何度も出てきて帰るに帰れなかった。

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    2016年08月02日
  • 純平、考え直せ

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    鉄砲玉に指名された舎弟の純平が、新宿歌舞伎町で様々な人々と接し関わりいろいろな思いをめぐらせる話。奥田英朗の描く文章は楽しくも心を動かされるリズムがある。リアリティがあるのか何なのかわからないが、一緒に駆け回りはらはらし思い悩んでしまう。

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    2016年07月29日
  • オリンピックの身代金(上)

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    時系列がバラバラなので最初は一瞬戸惑うけれど、慣れてくるにつれ、ひとつの事象を複数の視点から描いているのがとても効果的。
    1964年の東京オリンピックを前に、草加次郎を名乗る爆弾魔がオリンピックを狙うというお話なのだけれど、そのバックグラウンドにある地方出身の人夫、格差、東京一極集中の経済などがきめ細かく描かれている。たった50年ほど前のことなのに、こんなにも日本は今と違っていたのかと、驚いてしまう。

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    2016年07月19日
  • サウスバウンド

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    分厚い本。
    前編の第一部は、主人公の二郎が通う東京の小学校が舞台。
    小学生なりに同級生や上級生との関わり合い、そして元過激派の常識はずれで問題を起こす父への反感など、子供と言えども一人の人として悩み戦い成長していきます。
    後編の第2部は、東京では住みづらくなった二郎家族が西表島に引越しし、物語の背景が島民たちの温かさを含みガラリと変わります。
    東京での生活とは打って変わり活き活きと生活する父、そしてまたしても権力と戦う父と母の姿を目の当たりにし、二郎は成長していきます。

    国家権力がだ嫌いな父のキャラが面白い。
    他と関わるたびにムチャクチャで問題を起こすけれど、言っていることは的を得ているとこ

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    2016年05月25日
  • 東京物語

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    80年代に産まれた私が今、現在の時点で読んでも面白かった。80年代って色々あったんだな、って振り返りもできたし。

    もちろんスマホもTwitter、FacebookなどのSNS、インターネットも何も出てこない。でも古臭く感じずに読めたのは、昔も今も共通している事があるから。

    主人公は名古屋から東京に予備校生として上京してくるのだがその時のワクワク、フワフワと少しの不安と寂しさー。私も地方から大学でこちらに出てきたので、すごく共感できた。

    他にも学生時代の恋愛の甘酸っぱくってドキドキした事、働きに出てからの大変さや取引先にイラついたり(無茶振りとか本当、イライラする 笑)仕事に慣れた時につい

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    2016年02月10日
  • サウスバウンド

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    前半と後半でだいぶ様子がちがう。構成がめちゃくちゃなようで、多分実はめちゃめちゃ考えられてる。
    父ちゃんはなんだかんだいって憎めない。
    涙あり、笑いあり、感動あり、かなり好きな感じ

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    2015年12月09日
  • どちらとも言えません

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    奥田さんのエッセイは本当に面白い。今回もニヤニヤ、時にはププッと吹き出しながら読んだ。スポーツにはうとい私だけれど、知らなくても面白く読ませてくれる。 オリンピックごとにスポーツエッセイを出版すれば良いのに♡

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    2015年10月29日
  • 田舎でロックンロール

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     どちらかというと、邦楽少年であったが、出てくる音楽には、ほとんど馴染みがある。
     あの頃は、まあ合わせても、そういう程度の量の世界だったわけだ。
     それは、結構しあわせなこと。

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    2015年10月26日
  • 純平、考え直せ

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    ヤクザの純平、21歳の鉄砲玉を命ぜられた人生と葛藤。
    主人公に感情移入し、題名の台詞を心の中で唱えながら読みすすめる。最後は考え直すのかと思いきや、麻薬に手を出したのが運の尽きか。考え直す結末なら予想通りの展開だが、それでも考え直す結末を望んでしまう。
    時折語られる深いセリフもいいですね。
    元大学教授が予測不能で面白い。

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    2015年07月29日
  • 無理(上)

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    合併で生まれた地方都市・ゆめの市。大きな産業がなく観光地でもなく活気は失われる一方。夢も希望もない、そんな街に暮らす5人の男女の鬱屈した日々が描かれる上巻。
    やっぱり奥田英朗さんの群像劇は面白い。登場人物が多いけど、個性と立ち位置が明確なので混乱することがない。そして、決して明るい話ではないのに笑えてくる絶妙な表現。トホホな人たちだけど、他人事ではない設定の巧さ。下巻でどう展開するのか楽しみです。

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    2015年05月26日
  • 田舎でロックンロール

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    誰が言ってたかなぁ
    人はこれまでに食べていたもので出来ている

    さしずめ「文」ならば
    これまでに触れてきたもの
    これまでに見てきたもの
    これまでに聴いてきたもの
    これまでに考えてきたもの

    支えられてくるのでしょうね

    1959生まれの奥田さん
    その時代に生まれて
    そのあと
    耳に入ってきた「音」
    共通項が多ければ多いほど
    そのおもしろさの度合いも
    多くなることでしよう

    私も むろん その一人です

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    2015年05月03日
  • 無理(上)

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    都会に住み、年をとってくると田舎暮らしにあこがれるところがあるが、この本に描かれる地方都市の現実はかなり正しいようにも思う。世の中簡単ではないなと感じた。

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    2015年03月07日
  • 田舎でロックンロール

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    岐阜県各務原市という田舎町(作者曰く)で1970年代洋楽小僧が誕生したいきさつを、時代への哀惜の念を込めて描く
    好き者にはたまらないだろう、と思われる一冊

    鑑賞力の素地がないと退屈な大人になってしまう。鑑賞こそ趣味の王道という作者の意図が十分に伝わってくる
    読後、LPレコードを処分したことを激しく後悔。早まったかぁ。チキショーッ!

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    2015年01月31日
  • 純平、考え直せ

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    新宿歌舞伎町の早田組に属する21歳のチンピラ坂本純平。女に甘くて男前、気がいいので街の人気者である彼が、敵対する組幹部を殺る鉄砲玉の命を受けて決行するまでの三日間を、コミカルに時にビターに描いた異色の青春小説。
    孤独感を癒す為に入った極道の世界なのに、鉄砲玉になると決まってから、何故か様々な人びとと出会って得る人と人の繋がり。ラストシーンははっきりと描かれていないが、確実なのは純平は孤独ではないということだ。

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    2015年01月04日