奥田英朗のレビュー一覧

  • 純平、考え直せ

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    やっぱり大好き、奥田さんの世界!

    純平が可愛すぎる。
    純粋で、優しくて、強くて。
    不器用すぎて、間違った強さを振りかざしてしまう時もあるのだけれど、そこがまた危なっかしてくて愛おしい。

    いつもながら、主人公に幸せになって欲しいと強く思う。もっと早く、愛のある人達と出会っていれば。とかも。

    ラストがちょっと消化不完全だけども、良い小説で読んで良かった^ ^

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    2020年08月29日
  • 野球の国

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    ネタバレ

    奥田英朗さんの、プロ野球に対する距離感が、凄く良いです。間違いなく選手を尊敬しているが、ヤジも飛ばす。長嶋さんを「日本のベーブ・ルースです」と一言で言い表す。荒木と井端が、まだぺーぺーの新人だった?時代で、落合さんが横浜の臨時コーチをしていた。2001年なんですね。

    ほぼノー計画で、地方の野球場を巡って、ノンビリ観戦する。で、野球はまあそれなりで、現地のラーメンを食べまくる。映画館に行く。好みに合わなかった映画への文句を、容赦なく書く。ちょっとエエ食事もしちゃったり。ホテルでぐっすり寝て、マッサージも受けて。ゆるい。ちょーユルいぜ奥田さん。という野球かこつけユル旅エッセイ。でも、奥田さんの、

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    2020年08月25日
  • サウスバウンド

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    ネタバレ

    友達のオススメ本。
    二部構成の壮大な物語。読み終わり、自分のこれまでやこれからの生き方について思いを馳せてしました。主人公の二郎をはじめ、子供たちはこれからも逞しく生きてよくのだと思います。
    自分を貫き通すことで、人には芯が出来てくるのでしょう。主人公のお父さんはとても極端ですが、自分の中で小さな、とても小さな事でも良いから何か譲れないものを持つ事は大切なのだと学びました。
    物語の後半には二郎に対し、「お父さんを見習うな」とも伝えています。あくまでも自分の人生は自分で決めろという父親としての息子に対するエールには心が熱くなるものがありました。
    感情を動かされる小説でした。

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    2020年08月24日
  • 沈黙の町で

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    ネタバレ

    P55
    中学生は残酷だ。恐らく人生で一番の残酷期にあるだろう。それは自立への過程で噴き出る膿のようなものだ。みながもう大人には泣きつかないことを知り、自分たちの生き残りゲームを始める。

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    2020年08月11日
  • どちらとも言えません

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    手術のため入院する父へ買って、先に読ませてもらいました。
    一編が短いエッセイで、笑える内容。
    新型コロナのせいで面会もなかなか出来ないなか、この本で時間を過ごしてもらえるかな。

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    2020年07月26日
  • 純平、考え直せ

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    21歳のヤクザが鉄砲玉となって、対立する組織の親玉を撃つまでの、様々な葛藤や、揺れる思いなど、ネット上の応援や静止、はたまた現実上に出会う人々との交流などを交え、主人公純平の生き様のようなものが浮かび上がってくる。
    それは、同感できたり出来なかったりと色々あるけど、もどかしさ、という感情は痛いほどわかる。
    「その後」の純平の行方が気になるところだ。

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    2020年07月18日
  • 用もないのに

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    久しぶりの奥田英朗作品。エッセイ集。

    好奇心からそれを行動に移す過程が人間味がある点が好き。(めんどくさがったり、はじめての場所で怯えたり)
    自分の知識や考えに基づいたツッコミも気楽でかつ爽快。

    気楽に読めて、かつ少し博学になれる(気がする)。

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    2020年05月10日
  • 真夜中のマーチ

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    青年実業家気取りのヨコケン。
    大手商社マン、ミタゾウ。
    ドーベルマンを連れた黒髪美人の金持ちお嬢様、クロチェ。

    何のつながりもない25歳3人組が一堂に会し、
    それぞれの想いを抱えて真夜中の10億円強奪を試みる。


    話がどんどんつながり、でも途中でこんがらがり、
    そしてまた二転三転するので続きがとっても気になる仕立てです。
    「ララピポ」みたいなオチだったらどうしようかと思いましたがそんなことはなかった。
    奥田さんの魅力をまた一つ発見しました♪

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    2020年05月09日
  • オリンピックの身代金(上)

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    うん、面白い。
    国男がいい人故に、その正義感から
    悪い方に進んでいるのが読んでいて苦しい。
    日本はこんな風に復興してきたのか。
    2011/11/1

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    2020年05月07日
  • どちらとも言えません

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    気楽に楽しく、スポーツの歴史を学べる。
    広く浅くいろんなスポーツに興味持っている人は楽しく読めるはず!

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    2020年04月26日
  • ヴァラエティ

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    多彩なジャンルの作品を発表する著者の蔵出し作品集。脚本家山田太一氏や俳優イッセー尾形氏との対談も収録した、微妙な空気が絶妙な短編集。
    脱サラ社長の苦悩ものやブラックコメディなど、さすが奥田英朗ワールドを満喫して、山田さんとイッセーさんとの対談で作品世界のルーツを知る。

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    2020年03月08日
  • オリンピックの身代金(上)

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    オリンピックイヤーということで、昔読んだこれを文庫で。

    オリンピックイヤー、なんて言いつつも、私はオリンピックに全く興味がないし、「今やることかなあ?」と疑問にすら思っている方なので、国男くんの言う「国民に夢を与えることで、現実から目をそらさせようとしている」というのがすごく腑に落ちてしまった。
    地方が苦しんでるのに東京だけウキウキしてて、なんなの? と国男くんが思う気持ち、現代にも通じるものがないだろうか。

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    2020年03月04日
  • 純平、考え直せ

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    鉄砲玉になると決めてから昔の仲間や母に会い、なぜか新しい出会いに次々と恵まれ、今まで気付かなかったことに気付く順平。
    ラスト、どうなるかは?
    そもそも弾は当たるのか?
    順平、考え直さなくてもいいと思う。(相手も相手だし)
    とりあえず順平は順平のまま、生きていってほしいな。

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    2020年02月14日
  • 沈黙の町で

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    中学2年の男子生徒が学校内で転落死した。自殺か事故か事件か。検視をしたところ背中に多数の内出血があったことから事件性を疑い、捜査の結果4人の生徒が被疑者として浮上、うち2名は14歳だったため逮捕、あとの2名は13歳だったため補導というのが扱いに。警察としては殺人罪も視野に入れて取り調べを進めるが被疑者4名とも黙秘を続ける。全校生徒に対する事情聴取を警察がする一方、担当となった若手検察官は被疑者との信頼関係を築き新たな事実を掘り起こしていく。
    中学生という子どもでも大人でもない世代との向き合い方の難しさ、教師たちの生徒に対する姿勢、遺族の立場、被疑者たちの保護者のエゴなど、一つの事件を通して様々

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    2020年02月10日
  • サウスバウンド

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    ネタバレ

    いやーー、上爆笑しながら読んでしまった。面白いし、勢いがある!

    えーと、この物語は、なんか読んでるうちに、自分が、「一般常識」に気づかぬうちに縛られてるんだなーって、しみじみ思ったというか。
    電気が無くても、水道が無くても、お金がなくても、それこそ、無政府でも(笑)、 自身の手や、周りの人間との助け合いで、自給自足で生きていけるのであれば、
    もうなんでもいいんじゃないか!とか(笑)
    こういう生き方は多分私にはできないだろうけども、「こういうのもアリ」なんじゃないだろうかw?  
    (いや、普通はナイだろうけども)
    なんて思わせてしまうようなパワーがあるというか・・・ちょっとだけ、このお父さんの

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    2020年02月09日
  • 純平、考え直せ

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    キャラクター皆、いきいきとしていて、さすが奥田さん。
    映画を見る前に読みました。

    西尾老人と坂本純平のやりとりがおもしろいのに、映画では、なかった。
    あと、映画の加奈はキーパーソンだったが、原作ではそこそこ。
    原作の方が、純平の生き様が際立っているような……

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    2020年02月04日
  • ヴァラエティ

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    とても読みやすくて、安心して読める短編集でした。
    「おれは社長だ!」をシリーズ化したものを読んでみたかったです。

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    2020年02月01日
  • サウスバウンド

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    痛快!!最低な父だなぁと思ったがだんだんファンになってしまう。ドラマを見ている様な感覚。左翼右翼など思想はどうでも良いが(そこを偏って見せようとしていない)やはり芯のある人は格好良い。そうなりたい!と思う。ハッと思う言葉も多々ありかなり面白かった。
    2016/12/02 23:51

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    2019年12月01日
  • ヴァラエティ

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    奥田英朗短編集。伊良部シリーズや我が家シリーズのような、一貫したテーマ性はなく、まさにヴァラエティに富んだ一冊になってる。
    それぞれ読みやすく、何てことない話も面白く引き連れられるのはさすがです。
    読後感も想像を掻き立てられる終わりかたで、個人的には好きです。

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    2019年11月24日
  • 真夜中のマーチ

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    さっすが奥田英朗!キャラが総じて全て愛おしくて憎めない!敵キャラさえもです!
    展開が二転三転どころか、目まぐるしく変わっていくから読む手が止まらない~!
    あっという間に一気読み。
    10億っていう大金を、最初は敵同士で騙し合っていた三人が手に入れようと作戦を立てて躍起になるのがすばらしい。
    ミタゾウの特技すごいのに、一般企業じゃ重宝されないのが悲しい。
    クロチェみたいな女、かっこよすぎるな。
    ヨコケンのいいカッコしいところがかわいい!

    面白かった!

    20190922

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    2019年09月22日