奥田英朗のレビュー一覧

  • 家日和

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    ネタバレ

    心理描写や行動、温かさが実在している人物・家族のようで読んでいてほっこりする。「妻と玄米御飯」は主人公が小説家だが、奥田英朗自身に近かったりするのだろうか?笑。どの話もヒヤヒヤする場面はあれどとてもいい結末で、全てを語らない終わり方が潔くて気持ち良い。余韻を大切にしてくれているから温かさが残ります。

    この本を手に取ったのはたまたまフリマアプリでセット売りにされてて、作家も作品も知らなかった。「家日和」というタイトル名とレビューで温かくて面白いとあったから。ただでさえ読みたい本が超山積みなのに新たな作家との出会いでまたまた忙しくなります 笑。

    鑑賞/益田ミリの四コマ的なイラストも奥田英朗をも

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    2023年10月01日
  • ナオミとカナコ

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    ネタバレ

    以前観たドラマの原作。ドラマの内容はうろ覚えだったが、読んでいるうちに思い出した。展開は同じだが、中盤から結末にかけては異なっていたので最後まで楽しめた。執念深く追い詰める陽子と、それを強い信念で跳ね除けるカナコ。それを助けるナオミと朱美。最後の逃走シーンはハラハラドキドキした。2人は逃亡先でどのような生活を送るのやら。

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    2023年09月27日
  • 沈黙の町で

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    色んな問題提起の物語やと思う。どこにでもある小さな田舎町の多感な中学生の友情ごっこ、ほのかな恋、親のマウントの取り合い、学校のことなかれ主義、未成年相手の犯罪捜査の難しさ。何よりもいじめる・られる双方にある歪んだ、それでいてわかるよーな気持ち。面白かった!

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    2023年08月31日
  • マドンナ

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    働くおじさんの心のうち なかなか面白かった。
    共感できることが多くて、男も女も同じだなという感覚でした。
    短編集なので読みやすく、さすが奥田英朗さんならではのユーモアでした。

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    2023年08月23日
  • 最悪

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    ネタバレ

    半分過ぎたあたりから最悪すぎて心が苦しかったが最後は誰も欠けることなく終われたのでまだ救いがあって良かった。タカオだけは許せない。川谷さんに1番感情移入してたけど少しでも感じた違和感は大事にしたほうがいいのかなと思った。

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    2023年08月22日
  • オリンピックの身代金(下)

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    最高に面白かった。
    高度経済成長に突き進んでいくきっかけになったオリンピックの存在の偉大さをひしひしと感じた。
    設定としてはありえない設定だが、体制を敵に回し庶民の味方然として振る舞う犯人には非常に共感が持てた。
    最後の最後にどんでん返しがあれば、言うことなし。
    目的のためにすべてを我慢して、受け容れて突き進んでいく姿に心を打たれた。

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    2023年08月19日
  • 真夜中のマーチ

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    まさか成功するとは!
    しかもなんだかいい感じというか、丸く収まってしまったことにびっくりしてしまった。
    犯罪ネタだろうが、ほんわかした気持ちになれる話をかけるところがこの作家さんのすごいところなんだろうな。

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    2023年08月14日
  • 最悪

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    本当最悪な事が次から次へと起こっていくのではじめの方は辛い。
    途中から怒涛に話しが進んでいくので一気に読んでしまった。
    最後の方はコミカルな雰囲気も感じ、面白かった!

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    2023年08月07日
  • 最悪

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    もう、まさに最悪。
    町工場社長の川谷、銀行員のみどり、チンピラの和也。三者三様の日常がつぶさに描かれ、それぞれが抱える小さなトラブルの種が、解決へ向けて動けば動くほど良くない方向へ流れていってしまう。
    真面目にコツコツと働いてきた川谷が、一番悲惨で可哀想。
    中盤以降、もう どうなるの⁈が、止まらず、ページの分厚さが気にならないくらい一気に読めた。

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    2023年07月30日
  • 家日和

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    『これヤバいんじゃない?』と思わせる状況を描かれているのに、なんだかユーモアに溢れていて主義主張が違う人たちも、そのまま認められている感じで、読んでて幸せな気分になった。

    相手を認めるって、好きになることだと勘違いしがちな私にとって、認めているけど嫌いっていう状態もいいんだなと思えて嬉しくなった。

    奥田さんの本は元気になれるから好き!

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    2023年07月14日
  • 恋愛仮免中

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    私にとって、よく名前もみるし、代表作も分かるけど、読んだことはない作家さん達の恋愛小説アンソロジーとのことで面白そうだなと思い購入しました。
    それぞれに面白かったり、感動したり、共感したりしてとても良かったです。

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    2023年06月30日
  • 家日和

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    家族の日常。読むとなんかほっこりする短編作品。読み終えてからシリーズ化されてることを知り、残りのシリーズも読みたいリストに入りました。

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    2023年06月27日
  • 純平、考え直せ

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    すっと入り込める世界観で一気読み出来ます。
    たった数日の間に新しい人と出会い、関係を深めていく様は主人公のキャラクターならではでしょう。束の間の休息で手を出してもいい作品です。

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    2023年06月25日
  • 噂の女

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    全部噂で終わり、最後まで語られずに進むから軽い。語られない部分が多いから好みは分かれそうだけれども、個人的にはテンポ良くて好きです。続けて読まないと面白さが伝わりにくいかも。

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    2023年06月25日
  • 家日和

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    奥田英朗さんの家族小説はいくつか読んだが、本作もやはり良かった。

    「妻と玄米御飯」はもしかすると奥田英朗さんご自身のことを書かれているのかな?とふと思った。
    益田ミリさんのマンガも巻末にあり、奥田英朗さんとの意外な繋がりに驚いた。
    そして益田ミリさんも大好きな作家さんなので、思わぬコラボで嬉しかった。

    読み終えてから気付いたが、本作で柴田錬三郎賞を受賞されているそう。
    奥田英朗さんの未読作品も、この夏沢山読みたいと思う。

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    2023年06月21日
  • サウスバウンド

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    やめられない止まらない。小中学生の悩みをこんなリアルに描いて追体験できる作品って他にない。いや、こんな特殊な環境の小学生早々いないだろうけどさ。とにかく読んでてこっちの感情が引きずられるくらい引き込まれる。後味もいい。

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    2023年06月18日
  • どちらとも言えません

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    少し昔の話が多いけど、奥田サンの興味やスタンスは、好きです。こうしたコラムのテイストがそのまんま、あの伊良部シリーズになっているんですね。

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    2023年06月17日
  • オリンピックの身代金(下)

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    ネタバレ

    罪の轍の刑事達が出てるとは知らず、とても驚きました。(知らずに読んだのも。お恥ずかしい話しですが…)
    罪の轍でもそうですが、戦後の日本、特に北国の情景の描き方は、流石だと思います。
    現代こそ、都会と地方の格差は無くなっていますが、戦後は、はっきりとした格差ができており、その影響にオリンピック特需があったことは間違いありません。
    とても印象的な本になりました。

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    2023年06月04日
  • 邪魔(下) 新装版

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    恭子の行動、心理が手に取るように感じられた。ヅルをする夫を非難するだけでなく、自分自身が敢えて目にしたくないものを避け、安穏と生きることに甘えてきた半生に気づくなど苦しい現実が迫ってきた。
    甘えて生きるか、自分の人生を生きるか、選択肢があるから女は生きるのが難しい。

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    2023年05月28日
  • 家日和

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    ネタバレ

    リバーからの奥田さん2作目。
    なんだか、可愛い主人公たち。(とはいっても。30歳後半から40歳前半の方々)
    なんか優しい人たちで、ほっこり。
    「妻と玄米御飯」は最後の一行に、ほっこりした。

    夫とカーテンなんて、転々と職を変える旦那さんに「いないと寂しい」と離婚は考えない。すごいなぁ~。
    ここに出てくる夫婦は、お互いを思いやっている感じが素敵。
    穏やかな一冊だった。

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    2023年05月23日