奥田英朗のレビュー一覧

  • コロナと潜水服

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    さすが、奥田英朗!これこれ!幽霊の話だし、短編なのにこの詰まった感じ!かつ、ホロリとさせる感じ!満足!!
    「向田理髪店」より、面白かったかな。

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    2025年08月31日
  • コロナと潜水服

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    ちょっとオカルトチックなストーリーが並ぶ短編集。
    どれもユーモラスで心温まる話。
    「海の家」妻の不倫でなぜか自分が家を出ることに。それでも海辺の大きな家を借りられるなんて最高だな。
    「ファイトクラブ」追い出し部署に押し込まれた中高年社員たちがお遊びでボクシングに興じる。突然現れた老年社員のボクシングコーチは何者だったのか。
    「占い師」実際はそんなに打算で結婚相手を選んでいる訳ではないだろうが、玉の輿を諦めない麻衣子の人生はこれからも山あり谷ありだろうな。
    「コロナと潜水服」はコロナ禍の当時のあの狂騒は何だったんだろうと思わされる。最後の息子の行動がオチになる。
    「パンダに乗って」がやっぱり好きかな。シホちゃんは何を感じとってくれたかな。

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    2025年08月27日
  • 向田理髪店

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    ここまでではないが、親の故郷も似たようなことがあった。近所同士プライベートもなく、いらぬお節介。今の俺にはとても耐えられない。田舎に移住なんて出来るか。
    祭り、中国からの花嫁、出戻りのスナックのママ、映画のロケ、同じ地区の息子の詐欺事件、、、どれをとっても、余計なぐらいに関わってくる。

    主人公の康彦にあまりに共感して嫌悪感しかない。全て中途半端。なまじ一度故郷を離れてるから田舎の隣人たちに同調したり、距離取ったり。多分自分も同じ立場ならこういう動きしそう。

    面白かったけど、読んでて辛かった。

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    2025年08月24日
  • 向田理髪店

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    田舎の空気感がありありと伝わるストーリーで、途中からどんどん面白くなった。同時に、苦しさもあったけど、それは物語のうまさだなと思う。
    最後の逃亡者の結末は、心温まる終わり方。失敗をしてもやり直せる社会をって言われるけど、簡単じゃない。でも、それを何となく軽々と乗り越える若い世代の人たちは、きっとやっぱり小さい挫折や失敗をして田舎に帰ってきて、だからこそ清々しいのかもと思った。

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    2025年08月24日
  • 真夜中のマーチ

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    2025.08.23
    奥田英朗の作品はもっと映像化されるとよいのにと思うこと多い。この作品もテレビドラマ向けの楽しさあると思うのですがね。
    と、思ってたら映像化されてた。やはりね。

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    2025年08月23日
  • 沈黙の町で

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    中学2年生という本当に不安定で脆くて危うい時に大きな事件が起こるとこんなことになってしまうんだというのが恐ろしかった。
    中学生の善悪の基準は集団の中でどう見られるかということで、大人のそれとは違う。
    でもいくら思春期で大人には素直さを見せないのだとしても、大人たちはいじめていることもいじめられていることも本当に全く気づいてなかったのかと思ってしまう。どこかで止めるタイミングはあったのではないかな…。せめてそういう遊びがあると知っていたなら、屋根には登れないようにはしていてほしかった。
    リアルで本当に面白かった。

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    2025年08月20日
  • 向田理髪店

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    さすが奥田英朗!
    どの話も上手。
    ストーリーもキャラもよくあるパターンだが、読みやすく少し捻ってある。
    ここらが売れる作家の力だろう。

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    2025年08月19日
  • コロナと潜水服

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    笑えて少し泣けて。どの話も、ちょっと不思議なことが起きるのだがそれが全然無理がなくて。さすがベテラン!と拍手を送りたくなる。海の家のタケシくん、ファイトクラブの名前も名乗らなかった森村コーチの話が好き。

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    2025年08月04日
  • 我が家のヒミツ

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    家庭内のちょっとしたイベントを描いた短編集。奥田さんの短編は初めて。家シリーズというのは知らなかった。
    とにかく心地よい終わり方をする小説ばかりで、疲れているときにも気持ちよく読める。ほかの短編も読んでみたくなるな

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    2025年07月13日
  • 我が家の問題

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    ネタバレ

    6つの短編集。同じような、家族をテーマにした他の短編集『家日和』『我が家のヒミツ』は既に読んでいるけど、これは家族の問題、というか、家族の危機が描かれていたため、他の2作品と少しだけ味が違った気がした。


    『甘い生活?』

    新婚だけど出来すぎる妻のせいで家に帰りづらくなっている夫の話。

    長い独身生活、そんなに世話を焼かれたくないっていうのは我が家に少し似てる気がした。気楽にかかわれそうで私はこっちのが好き。


    『ハズバンド』

    妊娠中の専業主婦の妻は、夫が実は会社のお荷物であることを知る。仕事が出来ない夫のために、せめて「美味しいお弁当」を毎日作って応援する。

    健気に支える妻、尊かった。自分には真似出来ぬ。


    『絵里のエイプリル』

    高校3年生の絵里は、自分の声を母親の声と勘違いした祖母からの電話で、母親が離婚を考えていることを知る。

    受験期の子供が両親の離婚話を知るなんて、酷なことだ。まだしてないし、本当かも分からない。確かめることも出来ず、周りの友達や先生に夫婦仲や離婚について聞くも解決して訳ではない。ラストはどうなったか描かれない。でも、子供たちは何か決意したようだった。大人の事情も測れる年頃。健気だった。


    『夫とUFO』

    残業で遅く帰って来た夫が夕食後、「UFOが見守ってくれている。最近は交信もできるようになった」と言い出す。

    夫は頭がイってしまったのではないかと心配になった妻は夫の行動を観察したり、元同僚にリサーチを入れたりする。


    妻の夫を救出しようと変装してエムエム星人になりきって、退職を促したとこすごく感動したし、声出して笑った。

    妻の夫への想い、応援、すごく良かった。

    この短編で一番好きかも。



    『里帰り』

    新婚の夫婦が初めてお互いの実家に里帰りする話。里帰りする前はハワイ旅行に行こうなんて話してたけど、結局お互いのふるさとに帰ることに ハシゴは少し大変だけど、行けてよかったと思えた夫婦の話。

    義父の一周忌前に読んだのも何かの縁かも。

    行ってしまえば親戚一人一人はみんないい人だったりする。私もがんばろって思えた。

    義母とか義姉とか、そういう立場に身構えてしまうだけで、その人自身はみんないい人なのだよね?行っちゃえばなんてこと無かったりする 子どももいるし。 ほんと、赤ちゃんや子どもが場を和ませてくれる。


    『妻とマラソン』

    直木賞作家の夫を持つ専業主婦の妻は走ることが趣味になっていて、出版社の担当の勧めで、ついに東京マラソンに出る話。

    家事や育児は目標がないからなかなか達成感は得られない...妻は走る

    夫だけ有名人になって取り残された感をもってしまったであろう妻。完走を目標に走る妻のために応援する家族...

    涙が滲んだ...

    温かい気持ちになった...

    よかった...


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    2025年06月29日
  • 家日和

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    “読むなら長編を”の人である。
    あまり短編集を読んでこなかった。
    たまたまお勧め本に入っていたので、、、

    六つの作品からなる。
    出だしは まあまあかな。私的には。
    次とその次「ここが青山」と「家においでよ」が絶妙に良かった!会社が突然倒産し、いきなり主夫になってしまったサラリーマンの話。それこそ突然に妻が家を出てしまい 戸惑いながらも 自分好みの暮らしを謳歌する夫の話。
    最後が「妻と玄米御飯」。この著者の家族かなと一瞬思わせる家族の話などなど。

    どれも大変なんだけど 悲壮感がない。
    ほっこりさせられる。
    読後感が いい。


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    2025年06月27日
  • オリンピックの身代金(上)

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    東京オリンピックの開催に沸く昭和が活き活きと描かれている.と共に,都会と田舎の拡がっていく格差が生々しく描かれている.労働者と経営者,下請けと親請け,一般市民と官僚,様々な軋轢の中でタイトルの「オリンピックの身代金」に至った背景が紡がれていく.下巻でどのように伏線を回収していくのか楽しみだ.

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    2025年06月19日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    1963年に発生した”吉展ちゃん誘拐殺人事件”を題材にしたミステリー。北海道出身で知的障害がある宇野寛治は稚内や礼文島で数々の問題を起こし、逃げる様に上京。花の都・大東京での生活にも慣れてきたところ、時計商宅で殺人事件が発生。容疑者として寛治が浮上するのだが、神出鬼没の寛治は一向に尻尾を出さない。同じ時期、豆腐屋鈴木商店の吉夫ちゃんの誘拐事件が発生。。。時計商殺人事件と吉夫ちゃん夕刊事件の関連性は!?800頁を超えますが、ガッと読めちゃうので寝不足にご注意ください♪

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    2025年06月14日
  • ナオミとカナコ

    匿名

    購入済み

    スリル満点でした。カナコが義理の妹に追い詰められてく感じがドキドキハラハラでした。
    カナコとナオミは強い女性でした。特にナオミは追い詰められるほどどんどん強くなって。なのでもっと違ったやり方で旦那と闘えたのでは?と、思ってしまいました。この先の2人も気になります。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年06月13日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    奥田英朗は何が書きたかったんだろうかと、読みながらずっと考えていた。読み終わって昭和を書きたかったのかなと思った。

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    2025年06月13日
  • 家日和

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    グレープフルーツだけ微妙なところだ

    ほかの話は全部、読み心地も読後感もよくて好き
    サニーデイは気持ちがよくわかる

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    2025年06月12日
  • ナオミとカナコ

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    かなり厚い本ですが、一気に読めてしまいます。
    大方の推理小説では、冷静で計算高い人物が完全犯罪を目指し、それに相対する側も…、という流れなのでしょうが、本作はちょっと毛色が違っています。いわゆる普通の二十代の女性が殺人を犯すのですが、その計画も行動も穴だらけ。足がつくようなミスをちょいちょいやられるので、読んでいるこっち側がヒヤヒヤさせられます。そして、「なんとか逃げ切れー」とついつい応援してしまうというという作り。
    また、直美のキャラクターが面白く、学生時代のエピソードとしても語られていますが、正しさを武器に相手に突っ込んでいく性格が随所に現れていて、読んでいてニヤニヤしてしまいます。
    ドラマも面白かったけど、原作はさらに面白い。

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    2025年06月12日
  • 邪魔(下) 新装版

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    登場人物みんなどこかおかしい…!?
    子どもを思うあまりの恭子の暴走も、現実を受け入れられない九野も、坂道を転がるような祐輔も、共感はできないけど怒涛の展開で思わず一気読みしてしまいました
    子どもたちが1番気の毒だけど、決して悲観的な終わり方ではなく、読者が未来を想像できるだけの余韻があるのが良かった

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    2025年06月04日
  • 邪魔(上) 新装版

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    まずタイトルのインパクトが…(笑)
    亡くなった妻の母親を大切にする刑事、親に反抗しきれないヤンキー高校生、パート勤めの主婦の視点で話が展開され、後半につれて少しずつ絡み合っていく
    主要登場人物の周囲で起こることすべてがなんだか不穏な感じ!これからどうなるのか楽しみです

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    2025年06月03日
  • 真夜中のマーチ

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    初めて読む作家さん、苦手なアウトローもの
    普段なら手に取らない本だけど、表紙とタイトルになんとなく惹かれて読んでみた

    序盤は裏の世界感が強いというか、ヨコケンに共感出来なさすぎて読み進めるのが少ししんどかった

    でもミタゾウの目線、クロチェの目線と移っていき、10億円強奪が実際に始まってからは展開が速くて速くて、状況がポンポン変わっていくのが良かった

    アウトローだから重苦しい場面もあるのかと覚悟していたが全然そんなことなく、クスッと笑える場面もあったし何よりハッピーエンドなのが気に入った!

    3人の実はいいやつな部分とか、ちょっとずつ仲良くなってる雰囲気が感じられる部分とか良かった。
    これからもたまに集まったりしてほしいなって勝手に妄想しちゃう。

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    2025年05月21日