奥田英朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょっとオカルトチックなストーリーが並ぶ短編集。
どれもユーモラスで心温まる話。
「海の家」妻の不倫でなぜか自分が家を出ることに。それでも海辺の大きな家を借りられるなんて最高だな。
「ファイトクラブ」追い出し部署に押し込まれた中高年社員たちがお遊びでボクシングに興じる。突然現れた老年社員のボクシングコーチは何者だったのか。
「占い師」実際はそんなに打算で結婚相手を選んでいる訳ではないだろうが、玉の輿を諦めない麻衣子の人生はこれからも山あり谷ありだろうな。
「コロナと潜水服」はコロナ禍の当時のあの狂騒は何だったんだろうと思わされる。最後の息子の行動がオチになる。
「パンダに乗って」がやっぱり好きかな。シホちゃんは何を感じとってくれたかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ6つの短編集。同じような、家族をテーマにした他の短編集『家日和』『我が家のヒミツ』は既に読んでいるけど、これは家族の問題、というか、家族の危機が描かれていたため、他の2作品と少しだけ味が違った気がした。
『甘い生活?』
新婚だけど出来すぎる妻のせいで家に帰りづらくなっている夫の話。
長い独身生活、そんなに世話を焼かれたくないっていうのは我が家に少し似てる気がした。気楽にかかわれそうで私はこっちのが好き。
『ハズバンド』
妊娠中の専業主婦の妻は、夫が実は会社のお荷物であることを知る。仕事が出来ない夫のために、せめて「美味しいお弁当」を毎日作って応援する。
健気に支える妻、尊かった。自分には真似出来ぬ。
『絵里のエイプリル』
高校3年生の絵里は、自分の声を母親の声と勘違いした祖母からの電話で、母親が離婚を考えていることを知る。
受験期の子供が両親の離婚話を知るなんて、酷なことだ。まだしてないし、本当かも分からない。確かめることも出来ず、周りの友達や先生に夫婦仲や離婚について聞くも解決して訳ではない。ラストはどうなったか描かれない。でも、子供たちは何か決意したようだった。大人の事情も測れる年頃。健気だった。
『夫とUFO』
残業で遅く帰って来た夫が夕食後、「UFOが見守ってくれている。最近は交信もできるようになった」と言い出す。
夫は頭がイってしまったのではないかと心配になった妻は夫の行動を観察したり、元同僚にリサーチを入れたりする。
妻の夫を救出しようと変装してエムエム星人になりきって、退職を促したとこすごく感動したし、声出して笑った。
妻の夫への想い、応援、すごく良かった。
この短編で一番好きかも。
『里帰り』
新婚の夫婦が初めてお互いの実家に里帰りする話。里帰りする前はハワイ旅行に行こうなんて話してたけど、結局お互いのふるさとに帰ることに ハシゴは少し大変だけど、行けてよかったと思えた夫婦の話。
義父の一周忌前に読んだのも何かの縁かも。
行ってしまえば親戚一人一人はみんないい人だったりする。私もがんばろって思えた。
義母とか義姉とか、そういう立場に身構えてしまうだけで、その人自身はみんないい人なのだよね?行っちゃえばなんてこと無かったりする 子どももいるし。 ほんと、赤ちゃんや子どもが場を和ませてくれる。
『妻とマラソン』
直木賞作家の夫を持つ専業主婦の妻は走ることが趣味になっていて、出版社の担当の勧めで、ついに東京マラソンに出る話。
家事や育児は目標がないからなかなか達成感は得られない...妻は走る
夫だけ有名人になって取り残された感をもってしまったであろう妻。完走を目標に走る妻のために応援する家族...
涙が滲んだ...
温かい気持ちになった...
よかった...
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匿名
購入済みスリル満点でした。カナコが義理の妹に追い詰められてく感じがドキドキハラハラでした。
カナコとナオミは強い女性でした。特にナオミは追い詰められるほどどんどん強くなって。なのでもっと違ったやり方で旦那と闘えたのでは?と、思ってしまいました。この先の2人も気になります。 -
Posted by ブクログ
かなり厚い本ですが、一気に読めてしまいます。
大方の推理小説では、冷静で計算高い人物が完全犯罪を目指し、それに相対する側も…、という流れなのでしょうが、本作はちょっと毛色が違っています。いわゆる普通の二十代の女性が殺人を犯すのですが、その計画も行動も穴だらけ。足がつくようなミスをちょいちょいやられるので、読んでいるこっち側がヒヤヒヤさせられます。そして、「なんとか逃げ切れー」とついつい応援してしまうというという作り。
また、直美のキャラクターが面白く、学生時代のエピソードとしても語られていますが、正しさを武器に相手に突っ込んでいく性格が随所に現れていて、読んでいてニヤニヤしてしまいます。
ドラマも面白かったけど、原作はさらに面白い。 -
Posted by ブクログ
初めて読む作家さん、苦手なアウトローもの
普段なら手に取らない本だけど、表紙とタイトルになんとなく惹かれて読んでみた
序盤は裏の世界感が強いというか、ヨコケンに共感出来なさすぎて読み進めるのが少ししんどかった
でもミタゾウの目線、クロチェの目線と移っていき、10億円強奪が実際に始まってからは展開が速くて速くて、状況がポンポン変わっていくのが良かった
アウトローだから重苦しい場面もあるのかと覚悟していたが全然そんなことなく、クスッと笑える場面もあったし何よりハッピーエンドなのが気に入った!
3人の実はいいやつな部分とか、ちょっとずつ仲良くなってる雰囲気が感じられる部分とか良かった。
これからもたまに集まったりしてほしいなって勝手に妄想しちゃう。