奥田英朗のレビュー一覧

  • 新装版 ウランバーナの森

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    某アーティストの史実と作者の実体験をフィクションとして完成したストーリー。
    細かい、リアル、想像かき立てる、面白おかしい描写。ファンタジー要素もあり、最後は、まるで包み込まれるような小さな幸せを感じさせてくれました。

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    2022年03月17日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    本書は奥田英朗のデビュー作。
    奥田氏が好きなジョンレノンが日本で隠遁生活をしていた4年間を実名は無しで面白くて哀愁があり、さらに勇気を貰えた傑作だ。

    久々の奥田作を読んだが、その作家を知りたければ、
    デビュー作とエッセイを読むようにしている。
    今回はその作戦が当たった。

    奥田作品の魅力は直木賞の『空中ブランコ』とか
    『オリンピックの身代金』で感じていたが、
    本作は上手さもさることながら、
    ジョンに対しての愛情が感じられた。

    便秘の症状をここまで書ける作家は初めてだが、
    20年後のあとがきで奥田氏が書いている。
    便秘は自分のコピーライター時代の経験からだ。
    なるほど納得。
    その便秘になった

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    2022年03月13日
  • マドンナ

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    奥田英朗さんの、飄々としてでも人に対してあったかい、それがあらわれた小説でした。

    滑稽で馬鹿馬鹿しいけど愛おしい、男性たち。

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    2022年02月28日
  • マドンナ

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    奥田英朗の「ガール」と対をなす会社員シリーズの男版。会社と家庭の板挟みの悩める中間管理職の心情を痛快に描いている。一気に読んだ。

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    2022年02月18日
  • 無理(下)

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    ネタバレ

    合併によって生まれた地方都市「ゆめの市」で繰り広げられる5人の男女の人間模様。
    どこにでもありそうな地方の問題を浮き彫りにし、そこで生活する人々をリアルに描いた作品です。

    生活保護の不正受給や詐欺まがいの仕事、政治家の癒着や若者の引きこもりやなど、現代が抱える問題を取り上げながら、5人の男女のそれぞれの目線で物語が進んでいきます。

    毎日普通に生活しているようでも、いつの間にか巻き込まれている負のスパイラル。
    そして一旦坂道を転がり始めた人生に歯止めをかける術もなく破滅の道へ進んでいく人たち。

    現代の日本の縮図ともいえる「ゆめの市」で起こる出来事は、この先の日本の暗い未来の象徴なのかもしれ

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    2022年02月17日
  • 無理(下)

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    最後もうちょっとそれぞれの行く末をはっきりさせて欲しかったな、、
    まぁでもあぁいう曖昧な終わり方の方が読者側が色々解釈出来ていいんかな。
    自分的には不完全燃焼、、

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    2022年02月02日
  • ララピポ

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    下流文学をうたってますが、登場人物どれもドイヒー。個人的には好みですが、恥ずかしくて他のヒトにはお勧めできません。

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    2022年01月29日
  • ララピポ

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    これほど酷い小説は初かもしれない。
    登場人物が全てしょーもないんだけど、度合いは違えどあり得るなと。
    十人十色の人生!

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    2022年01月12日
  • ガール(1)

    無料版購入済み

    漫画版もあるのですね!

    小説で読んでみたいリストに入っていましたが、今回漫画もあることを知ってお試し版をよんでみました。途中までしか読めていないので続きが気になります。新しい考え、古い考えいろいろあって当然なのだけど、30代って現実問題として一番悩みやすい時かもしれませんね。

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    2022年01月11日
  • ヴァラエティ

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    これはこれは、特異なものを、手にしてしまいました。
    いや、おもしろかったです。
    「あとがき、というより、言い訳です。」
    とありましたが、よせあつめ短編集だったのねぇ。
    こんな形式のは初めてみた。

    奥田さんの人柄がよく出ていた作品で、
    とてもよかった。
    「あとがき」と、対談。
    イッセー尾形さんも山田太一さんもよく知らないので、よく分からないことも多く、読み飛ばしちゃったところもあるけど、奥田さんて、こういう人なんだぁ、こういう考えでこういう書き方をしてたんだぁ、と親近感が湧いて。
    ファンとして感想ハガキとか送ってみようかなぁなんて思ったり。

    作品としては、
    「おれは社長だ!」「毎度おおきに」

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    2021年12月29日
  • ヴァラエティ

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    やっぱり面白い
    おれは社長だ!
    毎度おおきに
    の二つはほんとにシリーズ化してほしい
    セブンティーンも夏のアルバムも好きだな

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    2021年12月18日
  • サウスバウンド

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    なんて瑞々しいんだろう。本当に大人が書いたのかな?と思うほど、十二歳の少年の心がすぐそばに感じられる。奇しくも十二歳の子を持つ親としてとても興味深く一つ一つの文章が愛おしく思えました。子どもだって、いや、子どもだからこそ、ぐっと素直に自然の摂理や人の温かさを受け止めて理解することができるんだな。東京編から沖縄編へ一気にトンネルを抜けて世界が広がるそのスケールとスピードが心地よく最後のページを迎えることが寂しくもありました。

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    2021年11月02日
  • 我が家のヒミツ

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    衝撃的な展開が待っているでもない。
    心を鷲掴みにする演出が凝っているわけでもない。

    なのに、
    なぜこんなに心が震えるんだろう?

    オニムバス形式で、私は殆どの主人公と同じ立場になったことがないのに、
    今後同じ立場になった時のもしものことを、
    ものすごくリアリティを持って感じてしまった。

    こういう話を集めたとかこう感じて欲しいとかそういう作者の意図は全く感じず、
    素直に没頭できる物語でした。

    奥田さんの本は初めて読みましたが、
    他の本も読んでみたいと思いました!

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    2021年10月31日
  • マドンナ

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    中間管理職の中年サラリーマンが
    若い社員に恋をしたり、上司や同期や部下たちとの付き合いに
    苦慮したり、故郷に1人暮らしの年老いた父を思ったり
    と様々な葛藤を描いた5作品の短編集

    この作品は中年サラリーマンの描写と
    そこについて回る 妻だったり
    女子社員だったりと
    女性が絡んできますし
    重要なファクターともなってました

    先にガールを読んでいるので
    奥田英朗という小説家は人間描写が上手く
    異性である女性の描写も上手いというのが
    女性読者からも評判ってな感じになっていますが
    マドンナはガールの4年前に書かれた作品で
    この時点ですでに解説を書かれた
    エッセイストの酒井順子さんも認める
    女性描写の上

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    2021年10月11日
  • 真夜中のマーチ

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    ネタバレ

    ★4.0爽快感抜群のクライムノベル!奥田英朗さんは幅広くて尊敬する。ヨコケン、ミタゾウ、クロチェの3人が10億円争奪に悪戦苦闘する話。最後はクロチェが余計なことしたな。ヨコケンはヤクザの古谷とパーティで出会ったミタゾウから金を強請ろうとする、失敗し、古谷に部屋を借りさせられる、その部屋は賭博部屋で、そこに強盗に入り、クロチェと出会う、クロチェは賭博参加者の父白鳥から金を奪う計画に2人を誘う、白鳥から金を奪うはずが、中国人に奪われ、それは偽物で…ヨコケン達、白鳥、古谷、中国人の4者の10億円争奪戦が始まる。

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    2021年09月14日
  • 沈黙の町で

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    中学生の瑞々しい残酷さと愚かさ、そして教員たちのしょーもない校内政治には苦い気持ちにさせられた。それにしても、加害生徒の親…そりゃ我が子が可愛いだろうけど、ここまで攻撃的になるもんだろうか? そういうところも含めて、立場が変われば見える世界がこんなに違うんだということが鮮やかに描かれていて、パワーのある作品だと思いました。

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    2021年09月05日
  • マドンナ

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    勧善懲悪。白黒つける。って言うのとは違う大人の折り合いの付け方。気持ちの落とし所。スッキリしない様で、する。
    そんな、中年男子?の気持ちが明るく描かれている快作。
    40代中盤から50代のサラリーマンにはツボなはず。
    「パティオ」が特によかった。

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    2021年09月04日
  • マドンナ

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    おじさんたちが恋したり同期との関係に悩んだりする話。おじさんの考え方だからか、そこで納得しちゃうの?て理解できない場面もあったけど、そこもまた楽しめた。

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    2021年09月01日
  • 沈黙の町で

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    群像劇系、登場人物の視点を通じて謎が少しづつ解きほぐれていく小説。死んでしまった子の性格というか人格が、なんかいじめられても仕方ないと思わせさせられるような描かれ方で、とても不憫でやるせない。ひどくね?
    いじめるほうが100%悪いのに、そうではないと言いたいのかしら?そうではないこともあると言いたいのかしら?
    しかし一方では子供失くしてるのに、もう一方で生きてる子供の濡れ衣を晴らすことだけしか考えてない、死んだ子への哀悼の念もない大人の存在も、こういう人いそうなだけにこれまたやるせない。
    現実の耐えられない重さをこれでもかと突きつける小説。なんか読み切ってどっと疲れたよ…カタルシスみたいなもの

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    2021年08月28日
  • 邪魔(上) 新装版

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    面白いが、少し読むのに時間がかかってしまった。
    新装版の表紙のチューリップは、恭子の花壇作りをイメージしたと思われる。

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    2021年08月27日