奥田英朗のレビュー一覧

  • 罪の轍(新潮文庫)

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    たかが60年前の話なのに   日本はこの60年間ですっかり様変わりしてしまった 交通・通信・その他社会インフラ 人の心と共に犯罪も多様化した  ついこの間までの町の風景が気が付くと変わっていく   写された記憶のないほど小さい頃の写真は当たり前のように未舗装の砂利道なのに  この後どれくらいの未来を見られるのだろうか

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    2026年01月16日
  • リバー 下

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    後半は、前半で積み上げられてきた要素が一気に収束し、物語は急加速する。助走がかなり長いのに対して後半は急ぎすぎた印象も残るが、この拙速さや余韻の乏しさが、現実にある犯罪と暴力、報道による因果の冷酷さを際立たせていて、重く後味の残る作品に仕上がっている。滝本元刑事と、被害者の父松岡芳邦の10年にわたる凄まじい執念と生きざまがとても良い。

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    2026年01月13日
  • リバー 下

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    渡良瀬川女性連続殺人事件の被疑者として,刈谷が別件逮捕される。

    10年前の事件も刈谷なのか⁇
    刈谷は黙秘を続ける…
    被疑者のひとり、池田は行方不明となり、元刑事・滝本は池田の行方を追う…
    もうひとりの被疑者・健太郎は多重人格障害であり、別の人格の存在が明らかに…

    10年前に娘を殺害された松岡は執念で犯人を追い続ける…

    誰が犯人なのか…

    刈谷が犯人であることは間違いないはず…
    ずっと黙秘を続ける刈谷。
    どんな精神状態なのか…
    別件逮捕も釈放、任意で取調べを受け続ける…
    普通に生活を続ける刈谷。
    どんな精神状態なのか…
    逃げもしない…
    逃げれるわけもないのだが…
    何が刈谷をそうさせるのか

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    2026年01月10日
  • 我が家の問題

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    リアルな家庭生活の愚痴やらクスッと笑える話をまとめた本。自分も家庭を持ったらきっとこんなふうに不満や不安を抱えながら、それを解決するいちばんの方法はパートナーと活発にコミュニケーションすることなんだろうなと思う、親近感が湧く本。みんなそうだよね〜!っていう感じ

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    2026年01月10日
  • リバー 上

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    渡良瀬川河川敷で相次いで女性の全裸死体が発見される。
    10年前に発生し,未解決のままの女性連続殺害事件とそっくりな手口に、群馬県警、栃木県警は騒然となる。
    元刑事、10年前の容疑者、10年前の事件で娘を殺害され、未だに犯人を探し続ける父親、
    そして、新たに浮かび上がった3人の容疑者…

    犯人はすぐに…
    松岡の行動は行き過ぎだとは思うが、警察もいかがなものかと。
    最初はなかなか進まない…
    刈谷なんだろうが。
    池田も平塚も何か絡んできそうな…

    下巻へ。

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    2026年01月09日
  • リバー 上

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    本の雑誌「文庫王国2026」特集でフューチャーされており、久しぶりにエンタメ作品に浸ってみるかとの思いで読み始める。

    骨太刑事物で、捜査状況を緻密に描いていくので臨場感が高い。視点人物と容疑者が複数おり、ある人物の視点でとらえた事象が違う人物とつながる展開は、手に汗握る。追いかける側の人物がメインでそれぞれの執念や確固たる思いに駆り立たてられる姿は熱血である。最近の読書にはなかった要素を摂取できていている。

    半面、容疑者側の視点は全くない。あくまで客観的に観察され分析される。主観的な感情の機微などは全く描かれない。これからどのような側面が暴かれてくるのか期待が高まる。

    警察ものなので仕方

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    2026年01月07日
  • リバー 下

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    完結編
    刈谷の取り調べに対する平然とした態度に、彼は何かを隠しているのかなんて思ったりしましたが、最後まで心の底がわからない怖さを感じました。
    容疑者のひとりの池田も、分かりやすい性格と思う一方で、追い続けてきた元刑事の執念が実った瞬間は良かったです。
    最後まで刈谷を信じ続けたスナックのママの女性心は、わかる様な分からない様な。
    警察にコネもない一人の記者が事件記者として成長していく姿を見て、なぁなぁの綺麗事じゃ仕事はできないのだなと。
    最後は一応、大円団で終了

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    2026年01月04日
  • 空中ブランコ

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    面白い。
    特に最後の「女流作家」は前作含めたエピソードと比べて力の入り方が違う感じがした。
    表紙にはなかったけど強迫症が印象に残った。
    シリーズを読んでいると、伊良部が救っているのか、伊良部に関わって勝手に救われているのか、分からなくなる。
    でもそれがいい。

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    2026年01月03日
  • リバー 下

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    群馬県と栃木県で起きた連続殺人事件を追う刑事、被害者の父、新聞記者などを中心に、その周辺の人物を描く群像劇。

    群像劇は筆者の得意とするところであり、本書でもその手腕が遺憾無く発揮されている。

    事件は3人の容疑者のうち誰が真犯人なのか、といった視点から語られており、犯人を徐々に追い詰めていく流れについつい引き込まれていく。

    登場人物が多いため読み始めは誰が誰だか少し分かり難かったが、最後にはそれぞれの人物の複雑な感情もしっかり感じながら読むことができた。

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    2026年01月02日
  • 噂の女

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    中学生時代は地味で大人しく目立たなかったが、章ごとにパワーアップしてるみたいで面白かった。
    噂なのて
    どこまで本当かわからない
    美人ではなく豊満で料理上手な女性に男性は弱いな、、、

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    2026年01月02日
  • コロナと潜水服

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    心温まるオカルト短編集。奥田さん版の『世にも奇妙な物語』といった感じ。
    どのお話にも幽霊や不思議現象が登場するけれど、怖いということはなく、むしろ先が気になってワクワクしながら読み進めた。表題作「コロナと潜水服」は、『イン・ザ・プール』のような可笑しさがあり、つい笑ってしまう。「ファイトクラブ」や「占い師」、「パンダに乗って」は私個人との共通点があって、引力のようなものってあるんだろうか?と変な気分になった。
    奥田さんの短編らしいすっきりとした読後感で、明日の私にほんの少し活力を与えてくれる一冊。

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    2026年01月02日
  • リバー 上

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    群馬県と栃木県を跨る渡良瀬川の両県の河川敷で、女性の遺体が見つかる。それは10年前の未解決事件に類似したものだった。3人の容疑者が挙がり、10年前の事件の遺族や警察関係者、記者、心理学者たちが事件を追っていく。
    3人の容疑者の人間像が描けていて、どの容疑者も怪しく思える。10年前の被害者遺族のお父さんの狂気を孕んだ行動が、下巻でも気になります。

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    2026年01月01日
  • 向田理髪店

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    奥田英朗『向田理髪店』。

    かつては炭鉱で栄えたが、廃坑後は過疎の街となった北海道苫沢町。
    『向田理髪店』を営む康彦。
    過疎の街で起こる騒動と人間模様。

    奥田英朗が描くと過疎の街も何か暗さを感じない。
    康彦のひとに対する思いやり、優しさが、過疎の街にありがちな閉塞感をなくしているのかも…

    小さな街だけにみんながおせっかいを焼きたがる、ほっとけない…
    噂が噂を呼ぶ…
    それ以上は、そこはこうした方が、というところで、康彦がひとこと。

    康彦がその緩衝材になっていたような。

    ほっこりとさせられるいい話でした。


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    2025年12月26日
  • 噂の女

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    軽快な悪女ストーリー
    東海地方の訛りでバカな男のやり取りもかなりおもしろい。
    息抜きの読書におすすめ。

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    2025年12月26日
  • 最悪

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    人生が転がり落ちる3人が最後に犯罪を犯すことになる。心理描写が上手くどんどん読み進めだが、最後に3人で犯罪を犯すシーンが、非現実的で違和感があった。また、もう少しどんでん返しが欲しかった。

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    2025年12月26日
  • マドンナ

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    サクッと読める短編がいくつか収録された本書。共通して感じたのは、他人がどう思っているのかなんて、なかなか分からないということ。それを踏まえて他人の思いを気にして生きるのか、気にしない方がよいのか、それもまた正解はない。

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    2025年12月22日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    後半は、怒涛の展開で読むのが止まらなかったけれど、犯人の動機や事件に至った経緯はそこまで深くなく、消化不良感はあった。

    ちょうど青森旅行に行き、八甲田丸の見学もしたばかりだったので、最後の捕り物のシーンは光景を具体的に想像できて良かった。
    確かに青森の朝はきれいだった。

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    2025年12月13日
  • 真夜中のマーチ

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    性格や育ちが全く違う3人の個性がきちんと生かされているのがすごい。各章で視点が変わる書き方や、状況が目まぐるしく変わる展開に飽きることなく読み進められた。

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    2025年12月13日
  • 最悪

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    タイトル通り、3人が次々に最悪な状況に陥っていく。
    あまりバッドエンドは好きではないので、結末が嫌になるほどの最悪さ。
    しかし3人が集結したところからのラストスパートは時間も忘れて読み耽りました。
    ハッピーエンドでもないけれど、悪くない結末。
    こんな終わり方もあるんだなぁと感心しました。

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    2025年12月08日
  • ガール

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    自分らしく生きるって大事だなって思える。もちろん冷静に後のことも考えると、そう上手くいかないかもしれないが‥笑

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    2025年12月06日