奥田英朗のレビュー一覧

  • 普天を我が手に 第二部

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    前作から物語が急速に加速しはじめ、四人の生きざまが交差し始めます。流石に出来すぎだろうとは思いますが、やはり第三部が気になってきますね

    本の概要

    敗戦、占領、抑留、青春、友情、再起ーー
    希望よ、新たな時代の寵児たれ。

    昭和100年・戦後80年記念刊行
    昭和史三部作、物語はついに太平洋戦争の真っただなかへ。

    たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人が、
    互いの運命を交差させながら、
    新たな時代を切り拓く!

    太平洋戦争が勃発した。
    竹田志郎は、父に伴って渡米したが、そこで自分だけ捕虜となってしまう。ようやく帰国した後は日本の捕虜収容所の通訳となるも、目にしたのは看守の虐待が横行するずさんな実態だった。
    矢野四郎は、父の死後、親譲りの素行の悪さで少年院に入れられる。だが、出院後次第に悪化する戦況をうけ予科練に入ることを決意。戦友と共に人間魚雷「回天」で出撃を期する。
    森村ノラは、ひょんなことから亀戸の喫茶店を任されることに。友人と闇米を買いに農村部へいったり、教会で預かった孤児たちを軽井沢へ疎開させるなど、母親譲りの活力で奔走する。
    五十嵐満は、戦中は映画俳優として活躍。さらに、新国家建設を標榜する張学士らの組織〈リバティ〉に加入。だが、敗戦後に組織はあっけなく瓦解。タップダンスを武器に、旅芸者・藤田と捕まっては脱走を繰り返す。

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    2026年02月23日
  • 家日和

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    割と昔の作品なのに古さを感じない面白さ。
    どの話も温かく、特に「ここが青山」の夫婦がとても素敵だと思った。「妻と玄米ご飯」は、完全に奥田先生の体験談なんじゃないかって程リアルだし、毒を吐く主人公が面白かった。絶対にご自身をモデルにしてると思う笑

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    2026年02月22日
  • 最悪

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    まともな人がいない本。
    パチンコ暮らしの20歳、町工場を営む40代、銀行員の20代、主に3人の日常が章ごとに入れ替わります。
    全員が堕ちていくお話。
    とくに社会人生活が長くなってきた自分には町工場を営む親父さんのお話がきつかった。一つの皺寄せからぐちゃぐちゃになっていき、問題がスパゲティのように絡み合う、それは過呼吸にもなります。
    主人公が変われば考えも変わるのでしょうが、エリートと呼ばれる人種がとことん嫌いになる本です。

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    2026年02月22日
  • 普天を我が手に 第二部

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    話はようやく昭和元年生れの4人の話に。亡くなった母は同じ年の生れだったが、みんなよく戦線を生き抜いたんだと、改めて感心する。しかし、戦争中のこういう話は、何度読んでも、見ても嫌になる。今世界がそんな時代に持ってるようなところがあって、もう私には関係ない話になるが、先が恐ろしい・・・。さあ、戦後の話になって、話が進みだしたので、最終巻が楽しみ

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    2026年02月20日
  • 最悪

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    鉄工所を営む中年とセクハラに悩む銀行員、ヤクザに絡まれたチンピラが何の偶然か交差した時の展開がカオスですごかった。追い詰められていくにつれて引き込まれていく。650ページ程だが一気読み。

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    2026年02月19日
  • ヴァラエティ

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    夏のアルバムがとにかく素晴らしい
    対談 奥田英朗×山田太一 総ての人が〈人生の主役〉になれるわけではない が昭和育ちにはしみじみ刺さる
    作家として奥田英朗さんが1番影響を受けたのが山田太一さんとのこと
    夏のアルバムは 影響受けてる感が満載 
    奥田英朗氏の短編の中でベストワンかも

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    2026年02月18日
  • 噂の女

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    読後『BUTTER』のモデルを意識した話のようだなぁ、と感じた。 というか、『噂の女』の方が先か・・・

    短編か?と一瞬ビックリしたが、話が続いていたのでホッとした。
    地方の役場を知っているので、『和服の女』はあるある話だろうなと感じた。
    でも最後は、煙に巻かれた感じ。

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    2026年02月18日
  • オリンピックの身代金(上)

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    再読。いよいよミラノ・コルティナ五輪が始まった。
    本作の舞台となった昭和39年は東海道新幹線の開通、東京オリンピックの開催という高度経済成長期の象徴とも言える年だ。私自身はこの時まだ生まれていないため、当時の社会の様子は映像でしか知ることが出来ないが、この作品は当時の新聞記事や世相を織り交ぜ、まるでその時代に立ち会っているかのような圧倒的な臨場感がある。高度経済成長期の光と影、東京の繁栄と地方から出稼ぎに来て使い捨てされる労働者の二極構造が分かりやすく描かれてもいる。印象的なのは「臭い」だ。飯場の汗、火薬の煙、昭和の街の排気ガス。昭和という時代を臭いで表現している点が更にリアリティを高めている。
    この作品を読むと私は2008年の北京オリンピックを想い起こす。当時北京には貧民街があったが、海外向けに北京の悪印象を与えないよう貧民街は強制撤去され、貧しい人々は北京から放逐された。東京オリンピックから40年以上経って北京でも同じことが行われたのだと感じ、国家の目標のためには弱者の犠牲は軽視され大きく報じられることもないという集団主義の危うさに背筋が寒くなる。
    現在の私たちの豊かさは高度経済成長期の先人たちの汗と涙の上に成り立ったものだと改めて認識させられる作品だ。

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    2026年02月09日
  • 無理(上)

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    奥村さん独特のリアルな落ちこぼれ方の表現は相変わらず良かったけど、一触単なオチとしてはどうなんだろう。

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    2026年02月09日
  • ガール

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    奥田英朗さん、初めて読んだけどめちゃくちゃ面白くてあっという間に読み切ってしまった、、!
    なんで今まで読まなかったのか不思議なくらい。

    こんなにも女性の心理をしっかり描けるなんて、よく観察してるんやなぁ、、と月並みな感想。
    でもってものすごいキャラクターたちに共感できるからすごい。

    ほんと面白かった!

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    2026年02月05日
  • 空中ブランコ

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    面白かった!けど!正直イン・ザ・プールの方が好き。
    伊良部のクレイジーさが足りず、人助けに繋がってしまっているところが物足りない笑
    前作では世にも奇妙な物語のように伊良部の迂闊な発言や幼稚な行動が主人公をどんどん闇堕ちさせていくフックになっていたことが面白かったのに!笑

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    2026年01月24日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    重厚な推理、刑事小説。犯人はうっすら気づいてたけど、その人ではありませんようにと思いながら読みました。不幸な寛治の生い立ち、境遇に悲しい気持ちになりましたが、罪を犯して良いわけでは決してないです。ページ数多かったですが、続きが気になり一気に読むことができました。

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    2026年01月23日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    すごいボリュームなのに、気になってあっという間に読みました。
    ノンフィクションを題材しただけあってか、刑事の思いとか昭和の不甲斐なさとか色々タイムワープしたようにイメージできた。ちょっと重くて悲しみもあるけど刑事物として見れば面白かった。
    事実だと思うと辛い。

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    2026年01月19日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    マイブームの奥田英朗の作品
    見事な群像劇と昭和の時代と警察の中の複雑な関係が
    良く表現されている。
    伊良部シリーズも読みたい!

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    2026年01月18日
  • マドンナ

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    昭和の匂いのするおじさん中間管理職達の微笑ましくも辛いサラリーマン生活を描いた短編集。
    とっても共感できる内容で面白かった。

    以下はメモ書き。
    最初の「マドンナ」は、やっぱおじさんってバカだなぁと思わせるものの、クスッと笑わせる部分もあり楽しめるストーリー。

    「ダンス」では、高校生の息子がブレイクダンサーを目指すもののを、それを認めない父親。会社の鬱憤を最後のシーンで息子にぶつけるシーンは笑えた。

    「総務は女房」では、将来を嘱望された海外営業経験の主人公が勉強のためということで総務に異動した話。
    総務のこれまでの慣例を破り奮闘するものの、妻に自身の本質を指摘され、結末はフフッと思わせる内容に。

    「ボス」では、自分が部長に昇進するものと思っていたのに,他所から、しかも女性が部長になったことで部下の立場になってしまった主人公の嫉妬を全面にもってきた話。
    水曜日はノー残業デーを徹底したり、無駄な接待や社内行事は認めないなど対立していくものの、終盤ではそのあたりの理由も出てきて、微笑ましい結末。

    最後は「パティオ」。おヒョイさんと勝手にあだ名をつけられたおじいさんとの絡みがほっこりする。

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    2026年01月16日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    たかが60年前の話なのに   日本はこの60年間ですっかり様変わりしてしまった 交通・通信・その他社会インフラ 人の心と共に犯罪も多様化した  ついこの間までの町の風景が気が付くと変わっていく   写された記憶のないほど小さい頃の写真は当たり前のように未舗装の砂利道なのに  この後どれくらいの未来を見られるのだろうか

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    2026年01月16日
  • 我が家の問題

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    リアルな家庭生活の愚痴やらクスッと笑える話をまとめた本。自分も家庭を持ったらきっとこんなふうに不満や不安を抱えながら、それを解決するいちばんの方法はパートナーと活発にコミュニケーションすることなんだろうなと思う、親近感が湧く本。みんなそうだよね〜!っていう感じ

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    2026年01月10日
  • リバー 上

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    渡良瀬川河川敷で相次いで女性の全裸死体が発見される。
    10年前に発生し,未解決のままの女性連続殺害事件とそっくりな手口に、群馬県警、栃木県警は騒然となる。
    元刑事、10年前の容疑者、10年前の事件で娘を殺害され、未だに犯人を探し続ける父親、
    そして、新たに浮かび上がった3人の容疑者…

    犯人はすぐに…
    松岡の行動は行き過ぎだとは思うが、警察もいかがなものかと。
    最初はなかなか進まない…
    刈谷なんだろうが。
    池田も平塚も何か絡んできそうな…

    下巻へ。

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    2026年01月09日
  • リバー 上

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    本の雑誌「文庫王国2026」特集でフューチャーされており、久しぶりにエンタメ作品に浸ってみるかとの思いで読み始める。

    骨太刑事物で、捜査状況を緻密に描いていくので臨場感が高い。視点人物と容疑者が複数おり、ある人物の視点でとらえた事象が違う人物とつながる展開は、手に汗握る。追いかける側の人物がメインでそれぞれの執念や確固たる思いに駆り立たてられる姿は熱血である。最近の読書にはなかった要素を摂取できていている。

    半面、容疑者側の視点は全くない。あくまで客観的に観察され分析される。主観的な感情の機微などは全く描かれない。これからどのような側面が暴かれてくるのか期待が高まる。

    警察ものなので仕方がないが、会議において事実報告の場面が少し退屈であるのと、これも最近の個人的な傾向なのであるがホモソーシャルな人物描写が多くて少し辟易してしまう。これは、本作品の価値をどうこうするものではなくあくまで個人的な感覚。物語性とじわじわ展開するストーリーのハラハラ感は一級品でございます。

    では、下巻も楽しむのです。

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    2026年01月07日
  • 空中ブランコ

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    面白い。
    特に最後の「女流作家」は前作含めたエピソードと比べて力の入り方が違う感じがした。
    表紙にはなかったけど強迫症が印象に残った。
    シリーズを読んでいると、伊良部が救っているのか、伊良部に関わって勝手に救われているのか、分からなくなる。
    でもそれがいい。

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    2026年01月03日