奥田英朗のレビュー一覧

  • ララピポ

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    下品で伊良部先生の出てこない伊良部シリーズみたいな感じ。
    うだつの上がらない人々の行き詰まる一歩手前みたいなやるせなさがよかったです。

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    2024年10月05日
  • コロナと潜水服

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    久しぶりに読む奥田さんの作品。
    軽く読めるのに、何気に深くてハッとさせられる。
    どの話にもドキっとする一文あり。
    最初の話が1番好きかも。

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    2024年10月04日
  • 町長選挙

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    久々に読んだがやっぱり面白かったー!!
    考え方に固執している人が多い印象を受けて、情報過多な現代病と言えるのかもと思った。

    固執した考え方を本人も気付かぬうちに溶かして、本当の意味の“身を任せる”を思い出させるのが伊良部の良さ。あくまでも導くだけで自分自身で気付かせる、という手法がちゃんと心理学らしくて更に面白い。

    さーーー新作読むぞ!!

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    2024年10月03日
  • 家日和

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    やさしい世界。
    どの短編も、誰も不幸にならないし、くすっとするし、ほっこりした気持ちになれます。疲れてる時に何も考えず読めて元気もらえる作品です。

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    2024年10月01日
  • コロナと潜水服

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    「リバー」が面白かったので、同じ著者の短編を読んでみた。幽霊とか予知能力といったファンタジー要素もある5編。

    「ファイトクラブ」が印象に残った。会社で肩たたきにあい、それでも退職に応じない中高年男性たちが、異動先での屈辱的な待遇に耐えながら、社内でボクシングを始めたことで、次第にいきいきした感情を取り戻していく。他人が見たらカッコ悪い生き方かも知れないが、個々に様々な事情や人生観があるのだ。でも格闘技っていいな。ラストも良かった。

    表題作「コロナと潜水服」も良かった。コロナが流行し始めたあの頃の不安な空気を思い出した。自身の感染を確信した男性が、妊娠中の妻と幼いわが子には移すまいと家の中で

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    2024年09月22日
  • ララピポ

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    気楽にサクッと読めて良かったです笑。6編の短編集で、主人公は全部違うけどストーリーは全て繋がっている形式。くだらないといえばくだらないんだけど、どれもすごく人間だなーという感じで生々しく俗っぽく…一気に読めました。最後の章で、「ララピポ」の意味が分かってスッキリ納得。

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    2024年09月20日
  • マドンナ

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    中年サラリーマンの悲喜交々。「あー、あるある」だったり、しんみりしたり、ちょっと恥ずかしくなるような、そんなお話。奥田さんの作品は、読後、気持ちがあったかくなる。

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    2024年09月20日
  • ガール

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    自分より一回り上の働き女子の恋愛葛藤を描いている。今は心が窮屈にならずに予習感覚で読み進めることができたけど、今後年を重ねることへの怖さも少し感じてしまった。無論、彼女たちはそれを乗り越え、自分らしく生きるところに焦点を当てていけてたが。
    自分を背伸びせず等身大に見て受け入れること、まずは人生そこからだなって思いました。

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    2024年09月15日
  • 我が家の問題

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    『ハズバンド』と『夫とUFO』が妻目線の短編で、感情移入しやすかったです。
    『ハズバンド』は自分も家事や料理で夫を支えたいという気持ちにしてくれて、なんだか日々の意欲に繋がりました!
    『夫とUFO』の方は、夫のあり得ない行動に全力で救出をする妻がかっこよすぎて最高でした!

    色んな夫婦や家族の間に家庭の問題があるけれど、妻も夫も子どもたちもみんな懸命に生きているんだなぁと、何も問題がない家庭なんてないかもなと感じた短編作品たちでした。

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    2024年09月10日
  • 純平、考え直せ

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     日本の組織そのものだと思う。

     上から指示が順番に落ちてきて、実行するのは末端。
     鉄砲玉とはヤクザでの話だろうが、弊社では一般兵と呼ばれる俺らは敵前逃亡は銃殺刑と呼んでいます。
     良いか悪いかの私情を挟まず、ただ指示受けたことを実行するのはヤクザも会社員も同じこと。
     それが日本の組織なのだと思う。
     だから、考え直したところでどうしようもないという諦めが漂っている。

     歌舞伎町のヤクザの末端、坂本純平は兄貴分の北島を慕ってこの世界に足を踏み入れた。
     しかし、毎日が雑用の日々。
     そんな純平にだったが、組長から直々に鉄砲玉に指名される。
     それすなわち、10年近く刑務所での勤めをする

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    2024年08月31日
  • 家日和

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    著者は『空中ブランコ』などの伊良部シリーズを書かれており、この作品も面白い物語が展開されるのかと思い、手に取りました。
    作品は短編集で、日々の暮らしの中のちょっとした瞬間に少しだけ心を揺るがす事があった人達の物語となっていました。作中の人物の心の動きや描かれている家庭環境が、現実のどこにでもありそうな場景であり、物語にすっと入り込みやすい内容となっていました。描かれ方も嫌な感じは覚えず、人物が抱く心境を理解できる表現でした。

    作中でも『ここが青山』が特に気に入った作品でした。内容としては会社が倒産し、主夫となったサラリーマンの物語です。職を失った場合、不安を抱き次の仕事を探すため四苦八苦する

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    2024年08月28日
  • ガール

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    ネタバレ

    32〜36歳というアラサーからミドサーになる現実と精神年齢の狭間が絶妙に書かれていた印象。設定が昭和の終わりから平成初期と、今とは違う時代だからこそ俯瞰して見れてくすっと笑える。これが令和舞台の話だったら、生々しさが増しまた違った感想を抱いたのかもしれない。

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    2024年08月24日
  • コロナと潜水服

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    久々に奥田さんを読みましがやっぱりいいですね〜〜
    中年男性書かせたら右に出る者がいないのでは?
    短編なのに一つ一つにちょうど良いストーリーがちゃんとあり、移動中や数日に分けて読むのに向いていました。(旅行中に読むのに向いています!)
    長編派で、別の作家さんで短編を挑戦してあえなく撃沈したものの、こちらを読んで短編もいいなと思いました。

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    2024年08月17日
  • ガール

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    男性作家でいらっしゃるのに女性の心理描写うますぎワロタな一冊でした。
    最後の短編は多くの女性が既視感を覚えると思う。胸が痛くなる時もありつつも、これからの人生にそっと背中を押してくれるようなストーリーが並んでます。

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    2024年08月13日
  • 町長選挙

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    4作からなる短編集だが、そのうち3つは渡邉恒雄、ホリエモン、黒木華をモデルとした滑稽作品で、大変痛快で面白い。町長選挙はとにかく面白い。

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    2024年08月14日
  • オリンピックの身代金(上)

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    星4.5
    ちょうどパリオリンピック真っ只中のため、オリンピック関連の本をと思い、読み始める。
    1964年の東京オリンピックがどれほど日本の威信をかけたものか、全編にわたって描写される。そして、今では想像もできないほどの東北の貧しさも。
    これから、下巻を借りに行って来ます。

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    2024年08月11日
  • オリンピックの身代金(下)

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     国男ほど頭が良い青年でも、オリンピックの身代金を要求する行為でしか彼の主張を届ける方法はなかったと感じたのだろうか。結局彼の真意がよく理解できないまま終わってしまった。親の脛を齧って学生運動をしている学生達と覚悟が違うことはわかるが、何者にも捉われないようでいて、あっさりヒロポン中毒には陥っている。国男の心に燃える静かな激情の一端しか垣間見れなかったのが残念。村田はどうしようもない爺さんのようで、国男との友情と絆に温かさを感じる。「今は多少不公平でも石を高く積み上げる時期なのと違うか」と言う村田の言葉が心に残る。

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    2024年08月10日
  • オリンピックの身代金(上)

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     現代とは比べ物にならないほど多くの日本人が熱狂したであろう1964年の東京オリンピック。秋田の貧しい農村からの出稼ぎ労働者の実態や戦後間もない頃の格差社会、庶民の生活などすべてが未知の世界だったので大変興味深く読める。島崎国男はミスリードかと思っていたのに、どうやら普通に実行犯のようだ。個人的には古書店の娘・良子の章が当時の若い娘の生活と流行が肌で感じ取れる上、本編の息抜きにもなりとても楽しかった。国男の行く末が気になる。

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    2024年08月10日
  • 我が家のヒミツ

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    やはり、奥田英朗の短編小説は素晴らしいです。

    伊良部先生シリーズのような毒やスパイスは少ないですが、
    読後感はほっこり、前向きになることができるお話しで、家シリーズも読み返していきたいです。

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    2024年08月04日
  • 町長選挙

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    なぜか読んでなかった『町長選挙』ようやく読めました。面白かったー!
    マユミちゃん、この巻でバンドを始めたのか。久美ちゃんもカッコいい。

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    2024年08月04日