奥田英朗のレビュー一覧

  • 家日和

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    やさしい世界。
    どの短編も、誰も不幸にならないし、くすっとするし、ほっこりした気持ちになれます。疲れてる時に何も考えず読めて元気もらえる作品です。

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    2024年10月01日
  • コロナと潜水服

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    「リバー」が面白かったので、同じ著者の短編を読んでみた。幽霊とか予知能力といったファンタジー要素もある5編。

    「ファイトクラブ」が印象に残った。会社で肩たたきにあい、それでも退職に応じない中高年男性たちが、異動先での屈辱的な待遇に耐えながら、社内でボクシングを始めたことで、次第にいきいきした感情を取り戻していく。他人が見たらカッコ悪い生き方かも知れないが、個々に様々な事情や人生観があるのだ。でも格闘技っていいな。ラストも良かった。

    表題作「コロナと潜水服」も良かった。コロナが流行し始めたあの頃の不安な空気を思い出した。自身の感染を確信した男性が、妊娠中の妻と幼いわが子には移すまいと家の中で

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    2024年09月22日
  • ララピポ

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    気楽にサクッと読めて良かったです笑。6編の短編集で、主人公は全部違うけどストーリーは全て繋がっている形式。くだらないといえばくだらないんだけど、どれもすごく人間だなーという感じで生々しく俗っぽく…一気に読めました。最後の章で、「ララピポ」の意味が分かってスッキリ納得。

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    2024年09月20日
  • マドンナ

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    中年サラリーマンの悲喜交々。「あー、あるある」だったり、しんみりしたり、ちょっと恥ずかしくなるような、そんなお話。奥田さんの作品は、読後、気持ちがあったかくなる。

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    2024年09月20日
  • 我が家の問題

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    『ハズバンド』と『夫とUFO』が妻目線の短編で、感情移入しやすかったです。
    『ハズバンド』は自分も家事や料理で夫を支えたいという気持ちにしてくれて、なんだか日々の意欲に繋がりました!
    『夫とUFO』の方は、夫のあり得ない行動に全力で救出をする妻がかっこよすぎて最高でした!

    色んな夫婦や家族の間に家庭の問題があるけれど、妻も夫も子どもたちもみんな懸命に生きているんだなぁと、何も問題がない家庭なんてないかもなと感じた短編作品たちでした。

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    2024年09月10日
  • 純平、考え直せ

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     日本の組織そのものだと思う。

     上から指示が順番に落ちてきて、実行するのは末端。
     鉄砲玉とはヤクザでの話だろうが、弊社では一般兵と呼ばれる俺らは敵前逃亡は銃殺刑と呼んでいます。
     良いか悪いかの私情を挟まず、ただ指示受けたことを実行するのはヤクザも会社員も同じこと。
     それが日本の組織なのだと思う。
     だから、考え直したところでどうしようもないという諦めが漂っている。

     歌舞伎町のヤクザの末端、坂本純平は兄貴分の北島を慕ってこの世界に足を踏み入れた。
     しかし、毎日が雑用の日々。
     そんな純平にだったが、組長から直々に鉄砲玉に指名される。
     それすなわち、10年近く刑務所での勤めをする

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    2024年08月31日
  • 家日和

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    著者は『空中ブランコ』などの伊良部シリーズを書かれており、この作品も面白い物語が展開されるのかと思い、手に取りました。
    作品は短編集で、日々の暮らしの中のちょっとした瞬間に少しだけ心を揺るがす事があった人達の物語となっていました。作中の人物の心の動きや描かれている家庭環境が、現実のどこにでもありそうな場景であり、物語にすっと入り込みやすい内容となっていました。描かれ方も嫌な感じは覚えず、人物が抱く心境を理解できる表現でした。

    作中でも『ここが青山』が特に気に入った作品でした。内容としては会社が倒産し、主夫となったサラリーマンの物語です。職を失った場合、不安を抱き次の仕事を探すため四苦八苦する

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    2024年08月28日
  • コロナと潜水服

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    久々に奥田さんを読みましがやっぱりいいですね〜〜
    中年男性書かせたら右に出る者がいないのでは?
    短編なのに一つ一つにちょうど良いストーリーがちゃんとあり、移動中や数日に分けて読むのに向いていました。(旅行中に読むのに向いています!)
    長編派で、別の作家さんで短編を挑戦してあえなく撃沈したものの、こちらを読んで短編もいいなと思いました。

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    2024年08月17日
  • オリンピックの身代金(上)

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    星4.5
    ちょうどパリオリンピック真っ只中のため、オリンピック関連の本をと思い、読み始める。
    1964年の東京オリンピックがどれほど日本の威信をかけたものか、全編にわたって描写される。そして、今では想像もできないほどの東北の貧しさも。
    これから、下巻を借りに行って来ます。

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    2024年08月11日
  • オリンピックの身代金(下)

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     国男ほど頭が良い青年でも、オリンピックの身代金を要求する行為でしか彼の主張を届ける方法はなかったと感じたのだろうか。結局彼の真意がよく理解できないまま終わってしまった。親の脛を齧って学生運動をしている学生達と覚悟が違うことはわかるが、何者にも捉われないようでいて、あっさりヒロポン中毒には陥っている。国男の心に燃える静かな激情の一端しか垣間見れなかったのが残念。村田はどうしようもない爺さんのようで、国男との友情と絆に温かさを感じる。「今は多少不公平でも石を高く積み上げる時期なのと違うか」と言う村田の言葉が心に残る。

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    2024年08月10日
  • オリンピックの身代金(上)

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     現代とは比べ物にならないほど多くの日本人が熱狂したであろう1964年の東京オリンピック。秋田の貧しい農村からの出稼ぎ労働者の実態や戦後間もない頃の格差社会、庶民の生活などすべてが未知の世界だったので大変興味深く読める。島崎国男はミスリードかと思っていたのに、どうやら普通に実行犯のようだ。個人的には古書店の娘・良子の章が当時の若い娘の生活と流行が肌で感じ取れる上、本編の息抜きにもなりとても楽しかった。国男の行く末が気になる。

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    2024年08月10日
  • 我が家のヒミツ

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    やはり、奥田英朗の短編小説は素晴らしいです。

    伊良部先生シリーズのような毒やスパイスは少ないですが、
    読後感はほっこり、前向きになることができるお話しで、家シリーズも読み返していきたいです。

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    2024年08月04日
  • オリンピックの身代金(下)

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    高度経済成長期には、華やかな表舞台で豊かになっていく人たちの裏には、人柱のようになった人たちが大勢居たのだ、という事実を改めて考えさせられました。
    SNSが発達した現代、東京2020で甘い汁を吸う輩が大勢居たという事実は、全国民周知のことだと思うが、この時代にもそのような事は当然あったはず。何も知らずに純粋に盛り上がれたことを思うと、知らないという幸せもあるんだろうなぁ。

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    2024年08月03日
  • コロナと潜水服

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    奥田英朗の短編はバランスが良くて読みやすい。今回はちょっと不思議なんだけど身近で、くすっと笑えるところもあって、最後はほっこりするようなお話ばかり。読後感がよくて、軽やかな気持ちになれる。
    表題作の「コロナと潜水服」は、本当にどこかにこんな親子がいたかもしれないと思わせる絶妙なリアルさ。でもありえないだろう、やっぱり…なんて日常と非日常の狭間を上手に狙ってきている。
    こんなことが実際あったら面白いだろうな、これくらいなら経験してみてもいいかなと思える物語たちだった。

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    2024年07月26日
  • 沈黙の町で

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    いじめという重いテーマ。
    こういう小説は特定の人物の目線で書かれるためその人物に肩入れしがちだか、これは加害者、被害者などのそれぞれの立場で心理描写のため、何が正義か分からなくなってくる。

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    2024年07月17日
  • オリンピックの身代金(下)

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    令和6年1月1日能登半島で大地震が発生  令和6年7月東京都知事選挙 能登は半年経っても瓦礫の山 ニュースでは能登の惨状よりも都知事選でのくだらないポスターの話題  天気予報でも被災地の気温の話は一切触れず  やっぱりこの国は東京だけが日本なのだろうか? 物語の最後 若い二人の会話に東京の”おごり”が詰まって聞こえた

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    2024年07月06日
  • コロナと潜水服

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    ・短編集。
    ・パンダに乗っては最後切ないけど、持ち主さんの元で長生きして欲しいな。
    ・コロナと潜水服は私が好きな奥田さんの話!笑える~。
    ・他の話もオチが素晴らしい。奥田英朗さんの本は読みやすくてそれでいてひねりがあって読み出したら止まらない。

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    2024年06月30日
  • 向田理髪店

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    舞台は北海道の過疎地。
    自分の両親は北海道の田舎なので、田舎の人間模様ってこうだよねって懐かしさ半分、この狭い人間関係はもう嫌だなーというのが半分。ただ、都会にはない人情味溢れるドラマはいいね。映画化されてると知り、機会があれば観てみたい。

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    2024年06月16日
  • 新装版 ウランバーナの森

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    童話っぽいキャッチーな便秘の話。ガラガラポン的なものはないけど、着実に進んでいく話。みんな一つや二つ、謝りたいことってあるよね。

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    2024年06月09日
  • 沈黙の町で

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    気持ちの揺れる中学生の気持ちをうまく表現していると思う。忘れかけてる自身の危なっかしい中学時代を思い出す。

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    2024年06月08日