奥田英朗のレビュー一覧

  • ヴァラエティ

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    タイトル通りのバラエティに富んだ内容の秀作がとても楽しく、読み進められました。中でもあとがきに作者も触れていますが、ラストに収録されている「夏のアルバム」が懐かしさと切ない子供ごころが思い出されてとても良かったです。

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    2022年11月12日
  • 我が家の問題

    購入済み

    ごく普通の家庭生活のスナップシ

    この作家の作品は短編の方がくすっと笑えたり 身につまされたり、身近に感じられるので好きである。
    この作品も、ごく普通のどこにでもありそうな 誰でも経験しそうな 家庭生活のスナップショットアルバム。中でも すっとぼけた 夫とUFO がいい。

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    2022年11月08日
  • 沈黙の町で

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    中学生ってこんなに幼かったっけ?
    中学生ってこんなに残酷だったっけ?
    と思いながらも、昔からイジメはあったけど、ここまで深刻化してなかったのは何故だろうとも思う。
    世界の狭い地方都市ならではの悩みや、居心地の悪いコミュニティが手に取るようにわかる。
    最後の最後までわくわくしながら読み進めたが、エンディングの物足りなさは消化不良すぎる。

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    2022年10月29日
  • 沈黙の町で

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    読むのが辛い。辛いくらい凄い。視点変化のスピードにしばらく酔ったが、慣れてくると其々の書き分けが逆に思考を深めてくれる。どうするのが正解なんだろう。相手にしたくないけど、それもダメなんだよね。

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    2022年10月20日
  • 無理(下)

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    徐々にそれぞれの人生が交錯するのを期待していたが、ラストで無理やり人生をつなぎ合わせた印象を受け唐突に感じた。『最悪』のほうが好みだった。

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    2022年10月18日
  • 無理(上)

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    奥田英朗の『最悪』がとても面白かったので、それと似たテイストの作品を選んでみた。ゆめの市の5人がそれぞれ抱える日々のやりきれなさに同情した。この先5人の人生がどう交錯していくのか、下巻が楽しみ。

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    2022年10月16日
  • 真夜中のマーチ

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    でこぼこ3人組がとっても可愛らしくて一気に読みました。スリリングでド派手なストーリーも久々に読みましたが、好きだなあと再確認しました。私も黒川さんみたいなクールビューティーになりたーい!!

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    2022年09月24日
  • 純平、考え直せ

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    鉄砲玉を命じられた若いヤクザが、当日までに与えられた3日間の自由時間の中で、初めての贅沢と、多くの人との出会いを経験する話。ネットのスレットからの制止や、「若さの価値は歳を取らないとわからない」と元大学教授からの説得があり、果たして純平は決行するのか。奥田英朗らしいユーモアある登場人物たちに感情移入しながら、読み進められる作品

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    2022年09月24日
  • 我が家のヒミツ

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    ほのぼのとした家族の出来事をほのぼのと描く。自分だったら、たぶんそうするなあと思わせるほど、特別感がなく妙に納得させられる。それでいて面白いのが作者の真骨頂なのかもしれない。

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    2022年09月17日
  • ヴァラエティ

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    短編6、ショートショート1、対談2、あとがきで構成された、
    なんて言ったらよいのか、たぶん短編集かな。

    タイトルの意味は、読めばわかります。
    各出版社で何かと理由付けされて依頼された際に書いた短編が、
    続かずに、本にならず放置されていたものを担当編集者が、
    1つの本にまとめたという作品。
    1つ1つの短編は面白いが、まとまりがないために、
    本としてはどうなの?って思うところではあるが、
    最後の短編および、あとがきまで余すことなく読むことで、
    うるっときてしまいました。

    当時読んでいないファンの目に留まることが無いであろう、
    短編が読めて、しかも著者・奥田英朗の思いが書かれたあとがきに、
    涙す

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    2022年09月13日
  • マドンナ

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    五編からなる短編集。どのストーリーも40代の男性課長が主人公。今となっては過去の遺物かもな主人公たちですが、改めて読んでみると、拒絶反応を示す方もいらっしゃるかもですが、愛らしさすら感じられ、なんだかホンワカしました。

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    2022年08月08日
  • ララピポ

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    どうしようもない男の性が溢れてて、官能的じゃない官能小説みたいな下ネタ話の数々。
    まさに下流文学の白眉と言える内容でした。
    読む人を選ぶが、個人的には嫌いではない作品。
    ララピポの意味も分かったし、満足。

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    2022年07月29日
  • サウスバウンド

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    小学生が主人公で、「奥田英朗にはこういう作品もあるんだ」と思った。この作品に限らないけれど、小説に出てくる小学校高学年というのは、考えているし、よく察するし、とても大人っぽい。自分の小学生の頃ってもっと子供っぽくて、何にも分からなくて、何にも考えてなかったなと思う。自分の発達が遅かったのか、記憶が捏造されているのか、大人向けの小説だから大人っぽく書かざるを得ないのか、作者も匙加減が分からなくなっているのか、よく分からない。

    西表島はそんなにのどかなところなのかなぁと疑問。自分の地元は田舎だけど、たぶん中野とそう変わらなかった思う。

    家族って良いねと思った。

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    2022年07月09日
  • サウスバウンド

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    元過激派で無政府主義者の父を持つ主人公の二郎。その二郎の視線から父が巻き起こすさまざまな騒動が描かれる。父は社会からのはみ出しものだが、主人公は社会に順応しており、常識的な目線で読者を導いている。

    主人公の父親の行動は、社会不適応で、時には滑稽でありもするが、一方で社会で普通に生きる人間でも感じる矛盾等を炙り出す。
    作中では、国家であったり、法、経済、のあるべき姿と脆さが普段とは違う視点から問題提起される。また、原始社会ではそれらが必要なく、その姿に近い理想郷として沖縄の果ての島が舞台として選ばれている。
    主人公の父の姿は、作中の台詞にもある通り極端ではあるが、全く荒唐無稽ではなく、一面では

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    2022年06月15日
  • 邪魔(下) 新装版

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    ネタバレ

    及川恭子の市民運動に傾倒していく姿や、ラストに向かって狂っていく様が興味深い。平穏な日常から堕ちていく話なのにもかかわらず、上巻序盤から一定のリズムを保ちながら中弛みすることなく、逆に変な心地よさで最後まで一気に読ませるのは流石。終わり方は少し呆気ない感じはするが、それでもとても面白い作品だった。

    もしも人生が続けられるのであれば、しあわせに背を向けるのはやめようと思った。
    しあわせを怖がるのはよそうと思った。
    人はしあわせになりたくて生きている。そんな当たり前のことに、九野はやっと気づいた。

    どうゆうわけか、この1小節にグッと惹かれた。

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    2022年06月02日
  • サウスバウンド

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    革命家が父親だった 小学6年生のぼくの父親は変わってる。学校に行くなというし、家はコウアンが見張っている。そんな父親が引き起こした大乱闘の末、破天荒な父親は突然家族を連れて沖縄に行くと言い出した。 元革命家の破天荒な父親と家族の物語で、最後の大騒動で家族が一致団結していく様は見ていて爽快でした。でも、こんな父親は嫌だな…。

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    2025年12月21日
  • 沈黙の町で

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    中学生のいじめを扱った作品。
    ただ、誰の目線というのでもなく、それぞれの視線で書かれている。
    同級生の名倉が学校の木から落ちて亡くなっているのが見つかった。
    自殺か事件か…当日、一緒にいた同級生4人が名倉をいじめていたという理由で逮捕・補導される。
    2人は13歳で補導、2人は14歳で逮捕という大きな壁がここで示される。
    いじめた側の親は本人たちを信じる一方で自分勝手な考えを展開させていく。
    誰もが自分のことにしか頭が回らない。
    人が亡くなっているという意識が誰からも感じられない危うさ。
    真実を語らない4人と同級生も、何かを履き違えている。
    真実を隠すのは幼さなのか?
    言い様のない不快感が終始ま

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    2022年05月08日
  • オリンピックの身代金(下)

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    当時はまだ生まれていなかったけれど、戦後急成長した日本でのオリンピックがどのような意味をもっていたのか。どれだけ期待されていたのか。そしてその陰で多くのプロレタリアートたちが命を削りながら働いていたこと。すごくリアルに想像できた。
    題材もかなり面白かったし、時代背景の描写も素晴らしかった!

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    2022年04月20日
  • 田舎でロックンロール

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    自分に正直。奥田さん。昔のどこにでもいる田舎の少年が、ロックにのめり込む越し方が生き生き書かれていて楽しい。青春って背伸びして甘酸っぱい。

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    2022年04月13日
  • 噂の女

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    岐阜弁、いいなぁ。文字で読むと、ほとんど名古屋弁みたい。
    東野圭吾さんの白夜行の女主人公と手を組んだら、どんな事になるんだろう? 男なんて全く歯が立たない、最強コンビとなるに違いない!

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    2022年03月30日