林真理子のレビュー一覧
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『李王家の縁談』というよりは「李王家との縁談」だ。佐賀鍋島藩の血を引き表舞台の人的な存在でもないわりにはいまでも名前が出てくることがある梨本伊都子さまを軸に、身の回りの人たちの縁結びに奔走する姿を描く。当然ながら時代の光や影が交錯してくるのがこの小説の面白さだろう。正史とはいえない伊都子の日記をもとにしていることから、伊都子の感情も覗けば近現代史の文脈とはちょっと違う文脈で歴史的な出来事が現れてくるのもまた面白い。
個人的な興味としては伊都子の長女でもある李方子がどういうふうに描かれるかというところだったんだけど、日韓の架け橋となり戦後は李王家の血を引く夫について韓国にわたり貧しき時代の韓国の -
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なんとなく疑問に思っていた、それでいて特に調べることもしなかった、戦前の李王家の立ち位置のようなものが理解できた。無論、小説上の脚色もあるだろうが。
梨本宮伊都子妃の日記を主な資料に、娘・方子と李王家の王世子・李ウンとの縁談とその行末や伊都子妃絡みの様々な縁談が描かれている。伊都子妃目線で語られる皇族や華族、李王家の華やかながらも暗くドロドロとした世界は非常に興味深い。
時代に翻弄される、やんごとなき人々の波瀾万丈な人生の物語でありながら、話は静かに淡々と流れていく。この不思議な空気感も、やんごとない世界独特のものなのか、と高貴な人々に思いを馳せた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ超高級老人介護施設での出来事を、そこで働く3人の女性自身の親の介護を絡ませながら描かれた物語。
物語の前半は、普通の女性が親の介護をするうえで起こるいろいろな人間関係の問題、トラブルが描かれており、面白みが感じられず嫌な気分にさせられて何度か読むのを止めようかと思った。この小説は毎日新聞に連載されたものらしいけれど、新聞小説だったら私は読み続けるのを止めただろう。
読み進める内に、従業員の親を偽って超高級介護施設に入れてしまうという奇想天外な展開となり面白くなってきたが、結末が介護施設に籠城して警察沙汰になるというのは如何なものか。。。自分達が警察に捕まり、今後、親の介護はどうするつもりな