あらすじ
中島ハルコ52歳、バツ2、女社長。自称・いま最もブレイクしているオバハン。金持ちなのにドケチで、口の悪さは天下一品。新幹線ホームのキヨスクで週刊誌を立ち読みしたり、大地震が起きたとき、無理矢理運送会社のトラックに自宅まで送らせたりといった無茶苦茶なエピソードが満載。そんな彼女の周りには、なぜか悩みごとを抱えた人間が寄ってくる。「十年間付き合ってる不倫相手に貸した三百万円が返ってこない」「老舗の和菓子屋の跡継ぎ息子がミュージシャンになると言い出した」「自分の学歴(東大卒)が高すぎてオトコができない」「40過ぎてやっと結婚したい相手が現れたのに、同居している実家の両親が結婚に猛反対」など、さまざまな相談が持ち込まれる。これらの悩みを、ハルコは決してきれいごとは言わず、独特の人生観によって解決していく。
心あたりのある人は読んで恐ろしくなり、若い読者にとっては、きたる人生の参考書にすらなるのではないだろうか。常識にとらわれず、本音で行動するハルコの歯に衣着せぬ物言いには、聖人君子の教えにはない、不思議な説得力がある。胸のすくような啖呵と、ハルコの傍若無人なようで鋭い洞察力が、悩める人々の背中を押してくれる、痛快エンタテインメント小説。※本作品は 2017年10月5日まで販売しておりました単行本電子版『中島ハルコの恋愛相談室』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
漫画から入って、確認するために読んだ。いつもの林真理子の独特の読後感。以前「林真理子のエッセー読むと私はこんなに嫌な女じゃないって思って安心する」と言ってた友がいたが、女同士の嫌な方向に働く観察感やプライドがバチバチしてて面白かった。また読むかと聞かれたら、漫画の方が読後感いいのでそっちを読むけどね 90
Posted by ブクログ
好きな世界観。
本書内や書評ではハルコのズケズケ物を言う自分勝手さがクローズアップされがちだけど
読んでいて、ハルコの言動は必ず相手の徳になったり喜ばせるもので相手へのギヴが多いという印象。
だから強引でズケズケ言ってても結果的に人が集うのかと。
確かに現実で上の世代を見てても、相手を喜ばせたりギヴが多い人って人徳あるし結果的に自分に返ってきてる気がする。
「もっとお客を喜ばせるにはどうしたら良いかっていう前向きな事には頭がいかないのね」というハルコのフレーズを見て、あぁやっぱりそういう価値観が根底にあるのねと納得。
小説だし架空人物かもだけど現実とリンクしやすく、こんな人初めて会った本当に嫌いと皆が口を揃える職場の50代女性を思い出した。
初めて会った時はこんなにズケズケ言ったりレベル違いに人に嫌われる人って世の中にいるんだ!と衝撃だったけど、
同じくキレのある発言なら、相手を傷つけるだけになっているのか為にもなっているかで天地の差だなと読んでいて思った。
同じ50代、個性的、こんな人初めてだったらハルコみたいな50代になりたいなと思った今日この頃。
Posted by ブクログ
ドラマ開始されているのをたまたま見かけて、少しみてると面白くなり、途中から録画しまだみていないのだが、本屋で見かけて気になり購入。かなり話のテンポが良く、サクサク読めて面白かった。個人的にはハルコさんのようなタイプは嫌いではない。映像で見る方がスカッとするお話だが、小説でも十分味わえると思う。
Posted by ブクログ
痛快でした。次ハルコがどんな発言をするのかわくわくして読んでいました。自分の想像と違うことばかりの発言で、このくらい好きに自分のこと言ってたほうが、むしろ魅力的にみえるのかなとも思いました。真似はできないけど、心でハルコを思い出して、どう言い返すかなとか考えながら生活してみたいです。
Posted by ブクログ
ああ、なるほどと思う。一話がとても短い。読みやすい。本をあまり読まない人に向けて書かれている気がするのでもうちょっと詳しく知りたいとかは野暮かな。
Posted by ブクログ
途中までは半信半疑。ハルコさんは本当にすごいのか、実はそんなになのか。でもやっぱり頼もしい!人間関係や子育てに、役に立つのか立たないのか笑そんなお話をたくさん説教いただいた気分です。いつかこんなおばさんに会える気がする。
Posted by ブクログ
なんだか魅力的なひとって
こういうひとだなぁと実感させられる。
芯をもっていて自由奔放。
賢くて明るい。
中島ハルコさん…会ってみたい!
こんなオバハンに私もなりたい!
女性として年を重ねるのが
少しだけこわくなくなった。
Posted by ブクログ
この本絶対女性向けだけど読んでみた。めちゃくちゃ格言ぽいの出てくるし、男の自分でも普通に参考になるし何より面白かった。
他人のことはあまり考えず、自分のことばかり主張するくせに、会社の社長などのお偉いさんになぜか好かれている中島ハルコ。
これを読んでいるとスカッとするし、笑えるし頑張ろうって思えます!
何個か相談として登場人物が中島ハルコに話を持ちかけるんだけど、読者も同様の悩みを持ってる可能性大いにあります!それを中島ハルコが解決してくれます
林真理子さん好きにはたまらない一冊でした!
Posted by ブクログ
知人が、このドラマが面白いと紹介していました。
ドラマが終盤だったので、見ていません。
書店に立ち寄った際に、この本を見かけたところ、林真理子さんの著書。それは、面白いに違いない!
2021/9/26長女に送る。
Posted by ブクログ
52歳の中島ハルコは二度の離婚を経験し、今現在は会社経営者として成功している。
容姿端麗で歳を感じさせないお洒落な雰囲気なのだが、金持ちなくせにドケチ、口の悪さは失礼にも程があるのだ。
がしかし、そんなハルコの元には、不思議なことに人生に悩みを抱く者たちが相談に寄ってくる。
しかも相談者たちはハルコから口汚く罵られるにもかかわらず、何故かニコニコしながらハルコのアドバイスに納得するのだ。
そんなハルコの人間関係の様子を、パリで偶然知り合った38歳のフードライター・菊池いずみの視点で綴られる物語だ。
尚、「オバハン」と云う言葉は関西方面では親しみを込めて使う場合もあるのだろうが、関東では少々失礼な意味を含めた使い方が多いような気がするのだが⋯。
強烈な個性を放つ中島ハルコに対し、読者の多くはどのような印象を受けるのだろうか、とても興味がある。
それにしても太地真央さん演じる中島ハルコを観たかったな〜。
Posted by ブクログ
まずは、友人から、東村アキコの漫画版でおすすめしてもらった。
へー?という程度の興味だったが、これはあの百条委員会の奥谷さんのお母さんがモデルだよ、と言われて俄然興味がわき、漫画版を最初の方だけ読んでみた。
※当方、友人ともに兵庫県民です。まあそれはともかく…
痛快!というほどでもないが、ああまあたしかにね、という読み物。
この人自身に興味がわいて、原作のこの小説も読んでみた。
漫画版は、原作にかなり忠実に作られてるとわかった。
まあズバッと言われるのはなかなか楽しい。
この人に斬られたいおじさん社長たちがいっぱい居るのも頷ける。
私はモデルになった人自身がやはり気になる。
フィクションで書くのにあたって、実在の彼女に名古屋要素を足したようで、そこも上手いなあと思った。
続編もあるらしい。
ちょっとした空き時間に読むのに適したエンタメの一冊。
しかしタイトルはもう少し変えてもいいのでは。
《オバハン》というのとは違う気がするわ。
Posted by ブクログ
勝手にもっとド派手に常識破りな感じで人の悩みを解決していく感じかと思ったけど、案外普通のマダムだった。大人の恋愛ってあんな感じなのだろうかとは思ったけど。実写版見てみたくなった。
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エンターテイメント小説として面白い。サクサクした林真理子さん独特の調子で、一気に読めた。
ハルコさんの独特な考え方、一理あるなって思わせてしまう感じが読み物としてとても面白い。
Posted by ブクログ
現代では不倫とか総スカンにあうくらい嫌われてるしなんでもギリギリのラインでズバズバ言うから
賛否両論あるだろうなーと思うけど
私は好きよりでスッキリ爽快でした!
あれくらい好きなように生きたいわ。笑
Posted by ブクログ
豪快でエネルギーがあり気が強いハルコは憧れないしなりたくもないのだが(作中はみんな虜なので良さが理解できていないか、美人の想像がついていないか)痛快ではある
Posted by ブクログ
ハルコさんの自信たっぷりで痛快な物言いは、聞いている(読んでいる)こちらがスッキリするものだった。
最高のオバハンっていう題名がピッタリ。
でも、最高というより最強の方がよりしっくりくるかも。
何も考えずに楽しみながら読める内容だった。
Posted by ブクログ
サクッと読める。
ハルコの歯に衣着せぬ恋愛論がたまに考えさせられて面白い。
最近じゃ、子供連れて実家に出戻りがいちばんの孝行、、みたいな表現がでてきて内心ガッツポーズ!
林真理子さんの影がちらつく、図々しいハルコさん!笑
Posted by ブクログ
文が読みやすいので、最後まであっという間に読み終えたけど、好きなタイプではないなー。中島ハルコさん。
文庫9刷となっていて、すごい、と思ったら、ドラマ化されたのね。ドラマにはキャラが立ってて明快でよさそう。
書評なども入ってなかった
Posted by ブクログ
ガツンと本音で言ってくれるハルコさん。今の時代には珍しくオブラートに包むことなく、ズバッと痛いところをついてくる。でも、なぜか憎めない。
私たちは考えすぎなのかも。もっと簡単に考えて対応すれば楽になれるのかな。サラッと読める小説でした。
Posted by ブクログ
TVの番組を見て、元気が出そうなので、この本を読んで見ました。常に大地真央さんの顔が思い出されてしまいました。楽しく読ませていただきましたが、TVありきだったので、本自体の評価はわからなくなってしまいました。
でも、私は好きです。(林真理子の本は基本的に好みではありません。)
Posted by ブクログ
金持ちのドケチ、個性の強いキャラクターだけれどなぜか嫌われず人が寄ってくる。いろんな相談ごとにもズバズバとアドバイスしていく。そしてその回答には納得させられてしまう。大地真央主演でドラマ化されていたようでピッタリ、見逃してしまったのが悔しい。
Posted by ブクログ
2021年末の大掃除で発掘した本です、この本は2021年の間に読む本の様ですね。読みかけになっていたために、評価は「★一つ」にしております。内容が不満足だったわけではありません。
2021年12月29日作成