あらすじ
地方出身のさえない女子学生キリコは就職試験にことごとく失敗し、不採用通知がたまるばかり。しかたなくアルバイト生活に明け暮れながら、コピーライターなるものをめざす。そんなある日、幸運の女神がキリコのもとにやってくる。あれよあれよという間に、キリコは一躍「シンデレラ」に。著者の自伝的小説。
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Posted by ブクログ
何者かになりたい気持ち、現実を見てまずまずの人生を選んでしまう気持ち
私はいつも後者だな。
自分にも「波瀾万丈」みたいな出来事が起こるのだろうか、起こらないまま人生を終えるのは惜しい気持ちもするし、普通の幸せを手に入れてると思っているけれど、普通を超えた幸せがあるのなら掴んでみたいな。
と、あまり内容に沿ってないけれど、そんなことを考えたお話だった。
Posted by ブクログ
綺麗でも頭が良いわけでも性格が良いわけでも
努力家でもないキリコ。
ただ、根拠のない自信と
簡単に大きな夢を持ち叶うと信じて疑わないしたたかさ。
それが彼女の魅力。
林真理子の自伝というのが信じられない。
こんな人現実に存在するのかと。
Posted by ブクログ
私は林真理子世代ではない。
名前は知っていたが、エッセイも小説も読んだことはなく、
最近は日大の理事長として知った世代である。
時代の寵児と呼ばれていたらしい。
当時の登りつめていく彼女がこの作品からまざまざと伝わってきて、納得がいく。
なにより、恥ずかしい。
まるで自身をみているかのような、
理由のない自信や自意識、
昔の日記を読み返しているような感覚で
読み入ってしまった。
Posted by ブクログ
ずっと読みたいと思っていた林真理子さん。
(たぶん、自伝的エッセイのようなもの)
自分を過信して夢ばかり見ていた少女キリコが、
就活でことごとく失敗、やっと就職しても想像とは大違いで、
現実に直面しながら自分を見つめ直して行くストーリー。
キリコがとても個性的なキャラクターで面白い。
最終的には富も名声も得た彼女、それでも満足し足りずに夢を見る。
「人から愛される」ことが人生でいちばんの幸せなのだと案に気づかされる。
Posted by ブクログ
3林真理子の自伝的小説らしい。陰気でいじめられたり貧しい生活だったりから、コピーライター、エッセイスト、作家と立身出世していく様が描かれる。さくっと成功した感じなので、なぜよかったのかとかどういうことをしたかとかはよく分からないが、ザフェイスに入る時のようなライターについて50本コピーを書く的な研鑽を積んでたのだろうか。自己中、陰気、妬み、嫉妬、男への媚び、優越感とかいったキリコの感情がちょこちょこ出てきてあまり好きになれないが、正直で人間くさい部分もある。一貫してない気もするが実は野心的なよう。色んなところに飛び込む勇気ややる気がある。 二万回の炎の料金、百円です 松任谷由実のコピー、遊民 インスタントコーヒーを作るときに少量お湯で多目の粉を激しく混ぜて匂いが出してからお湯を足すと美味いらしい。 なかなか面白い。
Posted by ブクログ
林真理子は 女、女子、をテーマに書いてる本が多いようなので、ライトそうなものから手にとってみた。
垢抜けない女の子が売れっ子コピーライターになってゆく、半自伝小説。
感情移入をあんまりできなかったけど、とても読みやすい文章だった。
どんどん大きな成功がほしくなってしまう、キャリア女子のくるしみがちょっとリアルなラスト。
Posted by ブクログ
自伝的な物語らしいが、ご本人をよく知らないため一つの物語として読んだ。
自分は地味で目立たないし冴えないと思っているのに、周囲の人からは意思が強いと思われていて驚くところがなんとなく共感できた。