あらすじ
地方出身のさえない女子学生キリコは就職試験にことごとく失敗し、不採用通知がたまるばかり。しかたなくアルバイト生活に明け暮れながら、コピーライターなるものをめざす。そんなある日、幸運の女神がキリコのもとにやってくる。あれよあれよという間に、キリコは一躍「シンデレラ」に。著者の自伝的小説。
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Posted by ブクログ
ずっと読みたいと思っていた林真理子さん。
(たぶん、自伝的エッセイのようなもの)
自分を過信して夢ばかり見ていた少女キリコが、
就活でことごとく失敗、やっと就職しても想像とは大違いで、
現実に直面しながら自分を見つめ直して行くストーリー。
キリコがとても個性的なキャラクターで面白い。
最終的には富も名声も得た彼女、それでも満足し足りずに夢を見る。
「人から愛される」ことが人生でいちばんの幸せなのだと案に気づかされる。
Posted by ブクログ
3林真理子の自伝的小説らしい。陰気でいじめられたり貧しい生活だったりから、コピーライター、エッセイスト、作家と立身出世していく様が描かれる。さくっと成功した感じなので、なぜよかったのかとかどういうことをしたかとかはよく分からないが、ザフェイスに入る時のようなライターについて50本コピーを書く的な研鑽を積んでたのだろうか。自己中、陰気、妬み、嫉妬、男への媚び、優越感とかいったキリコの感情がちょこちょこ出てきてあまり好きになれないが、正直で人間くさい部分もある。一貫してない気もするが実は野心的なよう。色んなところに飛び込む勇気ややる気がある。 二万回の炎の料金、百円です 松任谷由実のコピー、遊民 インスタントコーヒーを作るときに少量お湯で多目の粉を激しく混ぜて匂いが出してからお湯を足すと美味いらしい。 なかなか面白い。