林真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
林真理子は面白い。
安心して読める上に、斬新。
私はよく『anan』の連載で「美女入門」を読むのですが、ブランドとコスメと美食と旅行の話ばっかりで、面白がりつつも、「林真理子はどこに行くのだろう?」と不思議に思っていました。
でも、『のばら』とか、この作品を読むとよくわかる。
お金を不自由なく使える良家の子女が集まるコミュニティに飛び込んで、人間ウォッチングをすることを楽しんでるんだなっていうことが。
確かに、都会の高級マンションで花嫁修業するお嬢様なんて自分と全然違って興味深い。
だけど、そういう女友だちたちを、意地悪にもねたみにも憧れにもならず、まったくフラットな目線で分析しきっているから俗物的にならずに面白く読めるんだろうと思う。
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Posted by ブクログ
有名イラストレーターのエミ子の元に訪ねて来るきらびやかな女性たち。そのほとんどが美貌と財産を手にしながら男に悩み、苦しんでいる。極度の美形しか愛せない女、不倫、ドメスティックバイオレンスなど。
林真理子のエッセイを読みまくっているとわかるがエミ子は真理子だろうそしてなにやらモデルも検討がつく人がいたり…
しかしエッセイの書き方、小説の書き方をきちんとかき分けているところ当然だけど流石です。時々見分けつかない人いるから…
林真理子の本ほどバーキンやブランドの話が出てくる本も少ないだろうけどそこに個性を感じるしそれが好きでもある。やっぱなんか憧れるものがあります、林真理子の小説の女性たちには。
更にいえば言い訳がましさを感じさせられる文章がどうしても入ってきてしまうのがわたしの中での林真理子の欠点だけれどもまあそれが気にならないほど本文は面白かった
それにしても在日の話が出てくるとは…意外
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Posted by ブクログ
皇后のおぼえもめでたく、学習院女学部長として才気をふるい、明治の人々の尊敬をあつめるまでに昇りつめた川田歌子。
しかし、「平民新聞」に真に迫る誹謗中傷が連載されて、彼女を取り巻く人々は・・・
歴史上の人物がほいほい登場します。明治天皇に始まって、伊藤博文、幸徳秋水、津田梅子・・・
今、ちょうど近代史を調べてるので、タイムリーな本でした。
明治の人々の風俗がリアルに描かれていて、それだけでも面白かった。毒舌「平民新聞」も雰囲気あるし。当時は赤の思想なんて、こんな風に本当に下劣に扱われていたんですね。教科書で習ったイメージとはだいぶずれてる。
だんだん私も噂好きな明治の人々になりきってちょっとおそるおそる、でも好奇心いっぱいの気持ちで読めるようになりました(笑)
また、女性蔑視がひしひし伝わる話でもありますね。小説としても、男と女、がテーマになってる部分もあると思う。
ていうか、男と女。この頃は本当にまったく異なる生き物!その役割も、性質も、考え方も、背負っているものも。
たくさんの男女が登場するけれど、男からみた女。女からみた男。それぞれ言い分があり、個の意見がある。
今でこそ、同じように育ち、同じように働き、男性が育児まで担うようになっているけど、女性の社会進出ってすごいことだったんだなぁって実感します。
まぁ、置いといて。
ラストがいまいち呑み込めてない。だって、明治文化むんむんで来たのに、急に現代小説っぽくざくっと心理描写がすすむんだもん。
もうちょっと、考えてみます;
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Posted by ブクログ
地方放送局の美人アナウンサーの西田枝美子。
34歳になりテレビからラジオへの転属の話など、
それまでの栄光がガラガラと音を立てて崩れ落ちてきていた冬の始まりに
一人の男性と出会い、身も心も虜になっていくお話です。
年を重ねた女性が、それまで自分が立っていたフィールドがぐらぐらして
その場所からの「逃げ」の意味で男性の庇護の許に行こうとした時
男性はその行動がうっとうしくなる部分があるのかもしれません。
それなら遊びなら遊びと言ってくれたほうが親切だったかも。
作品中、同僚の女性とのやり取りの中でとても心に残ったフレーズは
『女が年を重ねていくと言うこと、ひとりで生きていくということは、
この同情という汚物をまわりから少しずつかけられていくということなのだ。
そして惨めさの臭気を漂わせて、人の群れから離れていくのだ・・・。』
彼女は男と出会う前の、同情をかけられる自分に戻れないと、
彼女から離れていく男に殺意を抱くのだけれど、
とても悲しい生き方の選択です。
精神的に、金銭的に依存しなければいけない関係は
どちらかが無理をしているのだから、
遅かれ早かれ破綻することは目に見えるよう。
でもバランスの取れた関係や生き方は難しくって
あっちにふらふら、こっちにふらふらってなってしまうんですよね。
それも分かる。
過去は消し去ることは出来ないけれど、未来は自分で選択したなぁと思ったのでした。 -
Posted by ブクログ
女の幸せってなんでしょうね。
この本は愛人のプロの女性が、翳りを見せたパトロンとの関係を機に
「次の男は私が選ぶ」と、弁護士や名家の御曹司、流行作家と
自分を贅沢に過ごさせてくれる男を探すストーリーです。
彼女が男性を選ぶ価値観は、分からないわけではないけれど
自分は選択したくない。
愛人ってシゴトは、専業主婦に似ていると思っています。
法的拘束力のある、入籍が出来ていることを考えると
専業主婦の方が就業する為に必要なハードルは高いかもしれません。
どっちのシゴトも、私はいや。絶対に選ぶことはないけれど
主婦という地位を欲する女性が多いことも理解しています。
それなら私にとって、旦那様はどんな存在なのか・・・
パートナーかな、と思います。
一つの家庭を運営していく。
もし旦那様が収入がなくなったとしても、私が支える覚悟は
いつでもあります。
そういう意味では、この作品の主人公とは全く違う人生を送っています。
でも作品自体は自分で人生を選択しているようで
結局相手の男性にいいように扱われてしまっている・・・
よい蜜を探して花を飛び移る蝶のように、男性を渡り歩く女性が
とても立体的に描かれていてとても面白かったです。
さすが林真理子!!! -
Posted by ブクログ
林真理子といえば、着物に日本舞踊にお茶にと、そのドハマリぶりはワイドショーネタになることも多いほど有名で、本書にもあるようにアンアンの着物特集などにもよく記事を書いているほどだ。その林真理子のきものについてハマっていく様子を書いた本がこれ。着物について書いてある本を20冊ほども読んだけど、ええいちっとも役に立たないじゃないかと、三十路過ぎて成人式程度の着物経験しかない著者が、同じような境遇の女性にもわかるようにと、とても具体的にわかりやすく書いてある。いまは相当な着物ブームで若い女性も中古などでわりと気軽に着ているが、当時15年ほど前は、かなりもがいたと見える。しかしその中で自分なりのポリシーを貫き、ルールをつくり、スタイルを確立していった道筋は、いま着物であれこれ思案している人には非常に役にたつ。個性という考え方も勉強になった。「私らしく」というひとりよがりは、思想の問題でなく、色彩の問題でまるっきり綺麗でなくなるというくだりだとか。それと、真っ先に出てくることばにあった「知識ではなくセンス」というところ。やっぱり難しい!と思ったが、初心者には励みにもなることばだった。経済的には足元にも及ばないので、指をくわえてみるばかりだが、それはそれで楽しめる。
★コラム担当★ぴっぴ
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