林真理子のレビュー一覧
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下田歌子の名前だけしか知らず、
大した知識もなく読みましたが面白かったです。
下級武士の家に生まれながら、
「日本一えらい女」と言われるまで出世した歌子。
それが「平民新聞」に妖婦と名指しで醜聞記事が載る。
話はそれを元に関わりのあった者達の視点で描かれており、
歌子は何も語りません。
天皇を取り巻く環境、仕える男や女たち。
明治と言う時代をこういう角度から描かれたものを
初めて読んだので、そこはとても興味深く面白かったです。
帝はふいに気がつかれる。
女たちは明治など少しも望んではいなかったのでは
ないだろうか?
女達はあの禁裏の世界の中で永遠に行きたかったのだ。
私は下田歌子そのも -
Posted by ブクログ
東京・広尾の高級介護付きマンション「セブンスター・タウン」の受付係・細川邦子(48歳)、看護師の田代朝子(54歳)、ダイニングで働く丹羽さつき(52歳)…それぞれの家庭内で深刻な介護問題を抱える3人は、困窮していく我が身と、裕福な施設の入居者たちとの想像を絶する“格差”を前に、一世一代の勝負に出る!
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介護問題。面白くスピード感を持って書かれているけど、いづれ自分にもこういう日が来るのかと思うと不安になるような現実味があった。
ただ一世一代の勝負というのが非現実的だったし、もっと -
Posted by ブクログ
化粧品PRの仕事に奔走する女性の生き方の葛藤を、林真理子さんだからこそ描くことのできるリアルさでもって伝える一冊。
男女が同様に働く権利を持つ時代とはいえ、女性に出産という生物学的事象があることは変わりがなく、そういった人生の分岐点で女性は自分にとっての仕事の在り方や家庭の持ち方を考えざるを得ない。これからの人生、仕事に重きを置くのか、家庭での幸せを手に入れるのか、悩む20~30代女性はこの作品を読めばヒントを得られるかと。
自分が「女性としての幸せ」を手に入れるべき性質の人間なのか、仕事で大成することを幸せに感じる性質なのか、主人公も自分自身でわかっていなかったことに非常に共感。岐路に立 -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻良かった。
傍若無人なお坊ちゃんだった源氏が、
年を重ねるにつれ、政治的な身の振り方も身に着けて
どんどんとイヤな奴になっていった。
そんな源氏の思惑に気づきながらも振り回される女君たちが切ない。
やはり紫の上と明石の上が辛い。
女三宮の降嫁は、紫の上に死に至る病を与えていき、
ものの数にいれてもらえないことを感じていた明石の上は
そっと源氏を恨んでいる。
幸せって難しいな。
この二人は大出世のように思われるけども、
愛し・愛されるということを実感できない点は不幸だったのかもしれない。
この源氏物語は、他のものより召人が結構出てきた気がする。
その点はあまり読み込んだことがなかったので -
Posted by ブクログ
マリコさんのお母様をモデルにした文学少女の半生を、戦前から戦後直後の昭和という時代にのせて描いた物語です。
今私が生きている時代は、職業は自由だし、本を読むこと勉強することは奨励され、更に背が高いことが障害になるなんてありえません。
が、そうではない時代がありました。それが本書の舞台です。
時代や家族やいろいろなものに阻まれながらも本に支えられながらひたむきに生きる姿には感動しました。
だから最後に主人公が古本屋を職業として選ぶところがとてもうれしくて、それが実話であると思うと更に感動~
「林真理子」という作家は、このような母や祖母が下地となって生まれてきたんだ!と思うとファンとしては感慨