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浅丘ルリ子を題材にした半フィクション小説。満州時代から始まり、華やかな芸能界で生きていく様子を昭和の歴史と一緒に辿っていく。
登場人物をググりながら、たまに母親にネタバレされながら 笑
『アッコちゃんの時代』と同じ匂いを感じつつどっぷりハマって読めました。
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林真理子 著「RURIKO」、2011.5発行(文庫)です。女優浅丘ルリ子さんの生きざまを林真理子さんが麗しき筆使いで描きました。浅丘ルリ子を描くことは、石原裕次郎、北原三枝、小林旭、美空ひばり、石坂浩二を描くことにほかならないんですね。そして、それはとりもなおさず日本映画全盛時代を思い起こす事、戦後の右肩上がりの昭和を振り返ることなんですね。それにしても、国民的スター、石原裕次郎と美空ひばり、早逝でした(共に、享年52)。この種作品を読むにつけ、いつも高倉健さんの人柄と教養と魅力に感動を覚えます!
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浅丘ルリ子は、特に目の化粧が濃い女優さんのイメージが大きく、そんなに知らないのだが、どこまでが本当なのかわからないが、スラスラと読めた。
美空ひばりの弟さんのこととか、知らないことも多かった。
若い頃の映画をもっといっぱい見てみたい。
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20年位前にあまりにも大衆的に流行っていた林真理子作品には魅力を感じなかったが、久々に読んだら非常に面白かった。林真理子すごいなって思った本。日本の国民的スターだった浅丘ルリ子や、石原裕次郎など、誰もがイメージできる昭和素材を使い、魅力ある鮮やかな銀幕世界が描かれる。読み終わった頃には、これはフィクションなのかノンフィクションなのか、史実を知りたくなるほど、裕ちゃんやルリちゃんのファンにさせられていた。当時の熱量を見事に再現した物語。
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寅さんのリリーのイメージしかないけど、なんて綺麗だったのか、ルリ子!読みながら随所に出てくる昭和の小ネタをウィキってはほほー!と楽しんだ。
林真理子の小説を飲むのは初めてだったかも。面白かった。
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実在の人物をモデルにしたフィクションとのこと。とはいえ、文中で繰り広げられる,虚飾と現実が入り混じるきらびやかな銀幕の世界とその裏側の世界に好奇心をかきたてられる。「日本映画の華々しい時代」なんて軽々しい言葉では収まりきらない、壮大なものだったのね・・・・。この本を読んでしまうと、今の芸能界がとても陳腐なものに感じてしまうのでした・・・・。
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プログラムピクチャーの醍醐味は、
劇中の人物に、
スターそのものを投影できることである。
そんな醍醐味を
時代の空気として共有できたことは、
スターに憧れる
観客という名の大衆にとっても、
そしてスター自身にとっても、
幸せなことであったと思う。
浅丘ルリ子とは、
そんな時代のスターの中のスター、
もうこの世には二度と訪れないであろう、
「スターの時代」の大スターである。
本著には、
「実在の人物をモデルに書かれたフィクション」
との断り書きがある。
この断り書きが図らずも、
「銀幕の時代」と言われた当時の雰囲気を、
如実に語っている気がしてならない。
銀幕の中のできごとが、
芝居の役なのか、
それともスターそのもののことなのかが、わからなくなってしまう、
そんな当時の日活映画を観るような気分で
本著を楽しめたことは、
殊の外有意義で愉快な時間であった。
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美女の代名詞のような彼女。本当の話だろうかとまず疑問が浮かんだ。浅岡ルリ子の伝記でもあり、戦後の芸能界の歴史でもある。石原裕次郎、美空ひばり、小林旭とスターたちの人生がよく描かれている。浅岡ルリ子は、小食さと同じように欲が少なく、物に対する執着心が少ない。そのせいか、廻りの人間が集まってくる。彼女の徳でもある。戦後の芸能界の歴史は勿論私の人生ともかぶっているわけで、自分の歴史でもあるのだ。懐かしい出来事も一杯あるのだ。
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実在の人物をモデルに書かれたフィクション、面白かった。
主役は浅丘ルリ子だが、浅丘ルリ子はむしろ傍観者的で、石原裕次郎、小林旭、美空ひばりの物語のようであり、特に石原裕次郎がいかにすごい人であったかがわかる。
石坂浩二ファンにてとても楽しめる話だった。
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大女優・浅丘ルリ子を題材にとった虚実ないまぜのような小説。
林真理子って作家としてはあまり評価されていないけど、『ミカドの淑女』、『白蓮れんれん』、『アッコちゃんの時代』など実在の人物に題材をとった作品が書ける器用さはもっと評価されてもいいと思うんだよね。しかも人選がひとひねりしてあって、時代の裏面で注目を集めた女たちという感じの魅力ある人物たち。
この本にしても、実在の人物なだけあって、「これは小説なのか」「wikipediaに肉付けしたようなもんじゃないの」といった反響もあるだろうけど、やっぱり読んでいて単純に面白い。単純に面白いって、エンタテイメント小説にとって一番大切なことじゃないだろうか。小説って、何か学ばなきゃいけないものだったり、心が洗われたりするものばかりじゃなくていい。後世の評価が低いのだってわかってるだろうに、エンタテインメントに徹している林真理子って、それはそれで立派。
そして、この本が面白いのは引いた書き方をしていないからだと思う。浅丘ルリ子なんて存命なんだから、虚実ないまぜでストーリーを運ぶのは、関係者に配慮する部分もあるだろうし、大変だと思う。それでいながらかなりの迫力のスペクタクルになってるのはすごいよ。たぶん、浅丘ルリ子にも取材し、こういう作品になるってことは認められているだろうから、それを許した浅丘ルリ子もカッコいい。この本に書かれているような、カラッとした人物ならさもありなんという感じ。
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昭和の時代を生きていない私は、この話の背景がわからない。しかし、この時代のスターについては少しは知れた気がする。
スターがこんなに大変なのだと知らなかった。女優ってすごいと思った。この時代でスターでい続けるためには、ものすごい信念が必要だと思う。時代という波、あらゆる誘惑にも流されず、一本の道を突き進むことは、本当に難しいだろう。
それを自分一人で突き進んできたルリ子はやはり尊敬に値する。私もこんな強い女性になれたらと感じた。
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寅さんのリリーを観たとき、なんてカッコいい女の人なんだろうと思い浅丘ルリ子に興味を持ちました。若い頃は知らないのですが、石坂浩二との離婚の際のインタビューや大原麗子の弔辞がなんとも凛とした感じがリリーさんと二重に重なり合って、あれは浅丘ルリ子そのものなんだなと思いました。そこでこの本を手に取りました。少し恋愛に重きを置いた風で少女趣味なゴシップ小説みたいなところが残念ですが、それが林真理子の読みやすさと親しみやすい文章故なのでしょう。
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どこまでが本当でどこまでが空想なのか
1984年生まれの私には判断がつかないのですが、
昔の芸能界は今より遥かに華やかだったという事だけは
伝わってきました。