あらすじ
昭和19年、満州。甘粕正彦を魅了した4歳の少女がいた。天性の美貌を持つ信子は、のちに少女画家中原淳一の目にとまり、「浅丘ルリ子」として銀幕に華々しくデビューした! 時は裕次郎、旭、ひばりを輩出した昭和30年代。スクリーンの太陽と大輪の花に、国民は酔いしれた!! めくるめく恋と冒険、スターがスターであった時代の燦めく青春と喝采の日々。自分を貫き生きる女優の、超然とした姿を描ききった傑作大河ロマン!
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Posted by ブクログ
20年位前にあまりにも大衆的に流行っていた林真理子作品には魅力を感じなかったが、久々に読んだら非常に面白かった。林真理子すごいなって思った本。日本の国民的スターだった浅丘ルリ子や、石原裕次郎など、誰もがイメージできる昭和素材を使い、魅力ある鮮やかな銀幕世界が描かれる。読み終わった頃には、これはフィクションなのかノンフィクションなのか、史実を知りたくなるほど、裕ちゃんやルリちゃんのファンにさせられていた。当時の熱量を見事に再現した物語。