林真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は説明可能な物語があまり得意じゃないのかもしれない。
引きこもりの原因が過去のいじめだとか、加害者被害者が明確にいるとか、原因と結果がわかりやすいと、読後に何か回収された感はあるんだけど。
でも「回収されすぎた感じ」が逆にモヤる、という厄介な読者なのです。
現実って様々なことが少しずつからみあって起きることが多い。
グレーな部分を抱えながら、理解できない部分を残しながらみんな生きている。それでもいいよねと思えることがむしろ希望になる。
そういう意味で、この物語は綺麗すぎた。
読む中で、「どうかそのわかりやすいことが原因ではありませんように!」と願いさえした。
自分の読書傾向をまた一つ -
Posted by ブクログ
韓国併合後の日本の皇族(方子)と朝鮮の皇太子 李垠(イウン)との縁談を描いた話
方子の結婚は、世間では韓国併合をうまく進めるための政略結婚だと見られていたが、方子の母・梨本宮伊都子が積極的に縁談を進められていたという説で話は進む
主人公伊都子は時代を読み、周囲の人々を観察する眼差しは鋭いが、本当に見定めきれてたかどうか疑問に思う
さまざまな縁組みを陰ながら尽力してきたけれど、ひとり相撲のような気もする
ただ日記をつけていたことで、
当時の大正、昭和戦前、戦後の皇室、宮家、華族等の結婚事情を知る、時代を検証する上でのこんにちの資料となっていることに繋がってるのは良いことだと思った
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Posted by ブクログ
『李王家の縁談』というよりは「李王家との縁談」だ。佐賀鍋島藩の血を引き表舞台の人的な存在でもないわりにはいまでも名前が出てくることがある梨本伊都子さまを軸に、身の回りの人たちの縁結びに奔走する姿を描く。当然ながら時代の光や影が交錯してくるのがこの小説の面白さだろう。正史とはいえない伊都子の日記をもとにしていることから、伊都子の感情も覗けば近現代史の文脈とはちょっと違う文脈で歴史的な出来事が現れてくるのもまた面白い。
個人的な興味としては伊都子の長女でもある李方子がどういうふうに描かれるかというところだったんだけど、日韓の架け橋となり戦後は李王家の血を引く夫について韓国にわたり貧しき時代の韓国の
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