林真理子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
朝ドラ「花子とアン」が大好きだったため、ドラマの俳優さんたちのイメージが定着し過ぎておりましたが、全く苦になる事はなくむしろこの小説の実在人物のイメージにぴったりと思える程でした。
世に名高い「白蓮事件」ですが、女性の地位や権利が全くなく貴族や華族などが存在する階級社会の中で駆け落ちを実行すると言う事がどれほどの決意のものか、またいかに世間を驚かせたかという事がよくわかりました。
令嬢夫人たちが夫に内緒で恋愛をする様子は上流階級の婦人たちがいかにも優雅に恋愛を楽しんでいたかのように見えなくもない中、本当の恋愛を見つける妾などの姿も描かれている。男性が妾を持つ事が特に咎められる事はない男社会において女性だけに姦通罪と言う重罪が存在し、愛のない結婚が当たり前の時代に生きた女性たちに比べ、今の時代に生きられる自分を思うと、当時の女性たちの苦悩や行動のおかげで今があるのだと思ってしまう。
最終章で駆け足ではありましたが、駆け落ちした後の世間の凄まじいバッシングや実兄による半年間もの軟禁、関東大震災や長男を戦争でなくした戦後は平和運動に半生を捧げ、最期まで夫と添い遂げたと言う、一人の女性のものとはとても思えぬ波瀾万丈な人生は驚きそのものなのでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ葡萄が目にしみるを読んで。
林真理子さんすき。女の子のキラキラ、葛藤、自意識の移り変わり?表現がとても上手で、すき。
乃里子が他人事とは思えず、むしろ素直で清らかで魅力的で仕方なかった。
男子はみんな乃里子が好きだったんだと思ってしまった。
スクールカーストの経験って、比較的下位にいた自分からすると、華やかな子たちへ抱いていた想いは今になっても鮮明な憧れで悔しさで。男の子たちにちやほやされることを妄想することだってあったし。
林真理子さんの綴り方のおかげで素敵なものに感じることができた。
大人になってからの乃里子。素敵だった。すっかり憧れてた東京をものにして、大人の女性になって。
そこで再会した岩永くん。
当時の気持ちが褪せることなんて絶対ない。恋愛、好きとか、男とか女とか、そんな感覚ってやっぱり素敵で。
読んだ直後は、泣きたいような、読み終わった達成感もあって放心してしまったけど、
一瞬心がぽっかりと。
徐々に、本当の自分、自過剰な自分、卑屈な自分、周りと比べて自信のない自分、その中でも好きなものには正直にいたい気持ち、大切にしたい気持ち、素直になりたいなって思えた。
自分を大切にしたいなんて、とっくに知ってる。
改めて思えた。
若い。でも若くない。やりたいことをしよう。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。