林真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2016年に『私のスポットライト』児童書版・一般書版が同時刊行!って、知りませんでしたよぉ。
違いもよく分からず、本書は児童書版の文庫化に間違いないな、と勝手に解釈しました。
主人公は中1女子・彩希。目立たず多感で些細な事に悩み、難しいお年頃という状況が、とてもよく描かれています。お決まりのように存在する学級内でのヒエラルキー。
学園祭のクラス劇で〝いじめられ役の〟主役を演じ(させられ)ることになり、逆にそこから演じることにハマってしまうのですが、いろいろと難題が出てきます。彩希はどう対処していくのでしょう‥?
自分にとって、好きなことがある、やってみたいことがあるって、いいですよね。ちょっと苦しくても頑張る励みになるし‥。自分の希望や意欲を我慢したり遠慮したりするのは損なんだから、一歩踏み出しなよ! と後押ししてくれるような一冊です。
展開が都合良すぎとか、彩希はなんだかんだ言って芯が強いとか、様々な感想も聞こえてきそうですが、小説・それも児童書ですから全然オッケー!
小学校高学年〜中・高生の皆さんには自信をもっておすすめします! 若い人向けの林真理子さんのメッセージ・名言満載です!
林真理子さん作品は『小説8050』しか読んでいないのですが、作風について勝手なイメージをもつのはダメですね。反省(。-_-。) -
Posted by ブクログ
Audibleで聴いた。
林真理子さんを読むのは、「下流の宴」に続いて2冊目。
下流の宴は「家族・格差・愛」をテーマにしていたように思う。
一方こちらは、「男女・夫婦」がテーマかな。
マヤコという女性が主人公。彼女は美人で人妻。結婚して数年が経つが、婚姻生活に満足しているわけではない。
姑とソリが合わず、過去に逃した「ブ男」の弁護士には未練があり…という。
本書では、マヤコの奔放っぷりを見させられることとなる。
先述の弁護士だけではなく、過去に繋がりのあった野村という芸能関係者と会うようになる。
野村とは身体の関係を持つが、「旦那が手を出してくれないのが悪い」というのがマヤコの持論。
要は開き直りなんだけど、ここに拒否感を持つかどうかで本書との相性が大きく分かれそう。
自分の感想としては、まぁそういう女性もいるよな〜という感じ。誰しもが、ルールに忠実なわけではない。
それにしても、こういう「都合のいい女」を書くのが上手いというか何というか…。額面通りに受け取る読者にとっては「女って怖〜いw」という感想になるし、そうでない読者にとっては「なんだこの女は!けしからん!(でも続きが気になるから読んでしまう」となる。
両手取りが得意な作風。
それから彼女はまた、ミチヒコという別の男性と出会う。
彼はいわゆる上流階級的な男性で、音楽批評を生業としている。
野村と違って、ミチヒコに対しては、心まで惹かれていく。
この時点で初めて、マヤコは罪悪感を抱くことになる。
それから結末は伏せるけれど、一応「勧善懲悪」っぽい終わりになったのかな?都合のいいまま終わらなかったのは、小説としてきちんと「オチた」感じがした。
というかそうでなければ、単なる不倫エッセイで終わってしまう…w
1つ補足するなら、元旦那の設定がテンプレすぎるというか…
結婚したら淡白になった旦那。妻よりも母にベッタリな旦那。「別れたい」に真面目に取り合わず、本気を見せたら逆ギレしてく旦那。
ちょっと物語に都合が良すぎるようなw
総評としては悪くなかった。
それなりに楽しめる大衆小説。だけど、☆5つではないかなぁ…。下流の宴のほうが良かったね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレドラマを面白く観たが、最後がなんだかあいまいで、結局彼女たちは罪に問われたのか、世間体を気にした施設とのなんらかの駆け引きでうやむやにされたのか。
そして、みんなで一緒に住みましょうって、今流行りのシェアハウス解決をにおわせているのか・・・?
少し意味が分からなかったので、原作ならその辺のことを詳しく書いてあるのかと、読んでみることにした。
ドラマは、かなり原作に忠実に作られていたことが分かった。
違和感を感じる配役が一つも無かったせいか、こんなに目の前に映像の浮かんでくる読書も珍しかった。
しかし、さすがに原作の最後のエピソードは過激で放送できなかったらしい。
セレブの老人たちは、お遊びでやっていますね。
楽しかった・・・って。
まあ、老い先短い老人の最後の大暴れか。そう思うと笑って済まされるのかも。
しかし、朝子たちのした事はどうだろう?
邦子にだけは本当に同情するが。
認知症のあの父、あの家族、そして、あの兄嫁。
ふらふらと朝子のところへ来て「兄嫁を殺したい」と言った時の、堀内敬子さんの思い詰めた表情が忘れられません。
しかし、朝子はそんなにひどい思いをしていたわけではないように見える。
自分の母親にも良い思いさせてやりたい、という理由で正当な料金を払って入居した人と入れ替えるとは・・・
もちろん、思いもよらない発想で、とても面白い小説だ。
ドラマも原作も、ラストを曖昧にせざるを得なかったのは、彼女らがこの先どう裁かれるかを描いたら悲惨なことになってしまい、とても「リアルでブラックな介護コメディ」では終わらないからだろうなと思った。
だって犯罪でしょ。
朝子の母親と入れ替えられて、褥瘡つくって亡くなった人を思うと。
訴えられるでしょ?
格差社会に一矢報いたいって言うけど・・・
雲の上のお金持ちと自分を比べて文句ばかり言っていたら安らかに暮らせない。
それが私の持論です。 -
Posted by ブクログ
広尾の有栖川公園の近く、300坪の土地に建つ、超高級老人ホーム、セブンスター・タウン。入居のためには、八千万円、夫婦だと1億二千万円かかる。下の階は、自立型マンション、上の二つの階は、介護付き居室六十室、七十五床。金持ちも金持ち、人生の勝ち組とそれを捕まえた妻たちのみが入居できる施設。その施設で働く3人の女性。丹羽さつきは、ダイニング担当、田代朝子は、看護師、細川邦子は、受付で。それぞれが自分の年老いた親の事で問題を抱えている。邦子は、少しボケ始めた父親、朝子は、施設に自分から入ると言った母親、さつきは、父親が亡くなり、長年住んでいた家から引っ越さなければならず、ようやく、見つけた物件は、ペット禁止、愛犬を手放さなくてはならない状況に陥る。ある日、住人の星野喜美子が、倒れ、一命は、取りとめたものの、意識が戻らないまま介護付き居室に運ばれてくる。手続きを進めている途中で朝子は、自分の母親と星野喜美子を入れ替えることを思いつく、そして、邦子の父親も。さつきは、アルツハイマー病に罹っている、施設の住人遠藤に求婚され、なぜか施設の住人に。人生のパラダイスは、どうやったら手に入れる事が出来るのか、何もかもが至れり尽くせりの高級老人ホームがはたしてパラダイスと言えるのか、年老いていく自分の親を介護するという大変さをどうやったら軽減出来るのか、悩ましい問題は山積みだなぁー。
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