林真理子のレビュー一覧
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これまで読んでこなかったようなジャンルだったので、新鮮でおもしろくサクサク読めた。
個人的には感情が揺り動かされるような感動や学びはなかった。ワイドショーを見てるような感覚で、ほうほうなるほどそういう世界もあるのかという、10歩ぐらい引いたところから本を読むという不思議な感覚だった笑
これでもかというくらいの人間のエゴや見栄、偏見を見せられつつも、一方で這い上がっていく馬力みたいなのも描かれていて(這い上がると表現してしまっているところが既にこの作品に毒されてしまっているかも笑)、個人的には読んだことないタイプだったのでおもしろかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ多分、発行直後に読み、再読。
東京の中流家庭としての誇りを持つ由美子。
高校中退の息子、翔がフリーターの珠緒と結婚すると言ったことで、自分が下流に落ちてしまう、と恐怖を覚える。
そこで、断固阻止を決意する。
ずっと由美子に馬鹿にされ続けた珠緒は、私が医者になれば、結婚を認めるか?と啖呵を切り受験勉強を始める。
中流は、決して上流になれない。
下流を蔑むことで、プライドを満足させる。
なんて話だ!と思って読んだのは、発行直後の2010年。
その時と、12年経過した今では、同じ本を読んでいるのか、と思うほど自分の感じ方が違う。
幼い時から、母親の価値観が全という世界で育ち、中学受験をして高校に進学した頃から、反抗することで自分を見つめ直す翔。
今時の、と言っても2010年の若者の、ずっとフリーターで何が悪い?
この考え方は2022年の今も、ますます増長して受け継がれていると思う。コロナで成人式が無くなった、2000年産まれ、あんなにミレニアムベビーと騒がれた子どもの20年後。
子どもは産まれたときから不況で、私自身は決して裕福だった生活とは思えないが、子どもは、私を恵まれた生活を送ってた、という…
気の毒なことに、高校中退した翔には見本となるモデルがいなかった。中流家庭の自分たち家族はいかに立派か、由美子の父親は、医者だった(からエライ)その感覚は今の子には伝わらない。
翔の父親は、なんか頼りにならない。早稲田理工学部出身でも。
翔の姉の可奈は、対照的で、最後の大学でブランド女子大を選び、卒業後も正社員で決まっていたところがダサいという理由で断り、ハケンで華やかな商社に勤める。
そこで、自分で稼ぐではなく、稼ぐ夫を探す。
大変な努力により、きちんとそんな夫を確保する、しかもデキ婚で。
周りを正しい高収入の暮らしで固めたら、幸せになると疑いもしなかった。それがあっという間に崩れ去る。
いやらしいけど、読者としては、ざまあみろと思う。
翔の好きだった珠緒は、受験勉強の二年間で、離れた存在になってしまう。ここに格差が生まれるが、努力に努力を積み重ねた珠緒は、これからの人生に目的が見えてきた。
翔は変わらないから、その場に立ち止まってしまう。
世の中や男性をナメてきた可奈の将来も気になる。
シングルマザーとして再起するか、夫を回復させ尻を叩いて、もう一度セレブとして返り咲くのか。
林真理子の小説で面白いのは、とにかく学歴フィルター、家系フィルター、ものすごくはっきり分かりやすく描かれているところ。
そしてバブルっぽい描写も素晴らしい。
話し方も…ッ、というのは、ほぼどの本でも健在。
多分、また10年経って読んだら、また違う感想を抱きそう。また読みたい本です。自分への戒めとしても。 -
Posted by ブクログ
林真理子の軌跡 林真理子と見城徹の共著「過剰な二人」の中で言及されていた本書を購入。
確かに10年近く前に本屋で見かけた。その時は、「へえ、新書を出したんだ。」とは思ったが、読みはしなかった。
しかし、読んで深く後悔した。「なぜあの時買って読まなかったのか。もっと早く読んでいれば…。」45万部も売れたのは納得である。
野心を持つことの大切さ。しかし、努力も必要。男社会での世渡りのコツ、結婚と子育てのことなど、様々綴られている。昭和生まれで、バブルからその後の日本の低迷期を生きた女性なら共感できる部分が多いのではないだろうか。
多くの女性に読んでほしい。 -
Posted by ブクログ
上巻に比べて政治関係の話が多かったです。そのため、歴史の教科書で「尊皇攘夷」と出てきて、江戸城を明け渡したという簡易的な記載ではなく、これがどういうものであって幕府と調停の板ばさみで苦しむ慶喜の姿もあり、慶喜の賢さ、強さ、そして弱さの部分も見れ、本当に最後の将軍だったんだということを感じました。
慶喜の性格や仕事に対して美賀子は思うことは色々あったが、それでも最後まで慶喜の側で支えたと思うと、この女性は自分の立場、時代の流れをよく分かっている、我慢強さと冷静さを備え持った方だったのかと思いました。慶喜の影に非常に面白い人物がいたことが知れました。 -
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2019年1月からの1年間、週刊文春のエッセイをまとめたもの
コロナ前で、天皇陛下即位、次の年号が令和に決定の年でありました 世の中の流行っていることを取り上げているため、令和4年に読むと、何だっけ?という話題もありましたが、振り返るのにちょうどよい本でした
翌年には、「愉楽にて」「西郷どん」の執筆を抱えながら、週刊朝日の対談、文春のエッセイ、エンジン01の活動、趣味の観劇、とこの方は、どんな時間の使い方をしているのだろう 一般人の3倍くらい活動しているのではないかと、エッセイを読むたび思います 仕事にも遊びにも貪欲なマリコ先生です
文春の連載で、最多掲載回数のギネス記録を達成 公職にも就き、ますます忙しいとは思いますが、さらに長く続いてほしいです
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