あらすじ
一人のスターの噂がスキャンダラスに語られる街。そこには、最先端の都市で生きる女たちの恋と野望が渦巻いていた…。テレビ局、広告代理店、コスメ会社、出版社…新しい街で颯爽と生きる11人の本音と思惑がリアルに交錯する連作短編集。TVドラマ化もされた林真理子の超話題作、待望の文庫化!
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Posted by ブクログ
面白かった。
11人の女性のストーリーで読み進めやすい。
名前や職業がリアル。
11人それぞれ自分自身の職業や人生を
楽しんでいることがとてもよく分かる。
わたしもバブリーな時代を生きてみたかったな〜
テレビドラマ化もされているとのことで
気になって調べてみたら
篠原涼子さんに井川遥さん、
谷原章介さんなどが演じられているよう。
観てみたい!
Posted by ブクログ
さまざまな女性の人生が、リアルで切ない。作者がバブル経験しているからか、美しさ、金、権力を兼ね備えた花形女性ばかりなのは時代を感じるけれど。
最後に1人の人物に収束されていくのは気持ちがよかった。
Posted by ブクログ
当時は知らなかった汐留の情景を思い浮かべながら、あっというまに読みました。関係なく思える人たちが男性を介して繋がっているストーリーが面白かった!この本を読んだ数年後に私は汐留で働くことになります。人生って面白いなぁ。
Posted by ブクログ
様々な職業の女性の生きざまが、
一人の男を巡って描かれる。
職業、結婚など、
いろいろな悩みを持っているところが、
生き生きと描かれていて
読み進めやすかった。
Posted by ブクログ
女性らしいしなやかな文章はさすがです!!読みやすいし、表現に感服する箇所が幾つも。
けどやっぱ恋愛というか、ほぼ愛情のみの内容は物足りないな。短編が絡み合って続いていく構成は楽しめたけど
Posted by ブクログ
女性の葛藤もそこまで大きく変わらないものだなと思ったところで2009年に出版されている事に驚きだった。ここ3年の東京と言われても違和感のない空気感。
この時から東京の女性は社会の中で様々な生き方を模索して逞しくそれを叶えてきたんだと感じたけれど、深沢という男性に様々な女性の物語が集約していく点が自分にとっては"女性憧れの存在"のちっぽけさと空虚さ、集約してしまえる女性の人生のしょうもなさみたいなものが強調されている気がして、たとえば序盤までは読んでいるこちらも深沢の存在に夢を抱いてしまうようにすればそのしょうもなさに目が覚めていく過程をこちらも追いながら何かを感じることができたかもしれないけれど、女性たちの冷静なスタンスも描かれる事で終始なんだか嫌な感じの男と謎にそれに群がる少しキラキラしてて少し愚かな女の子達。
うがった目で観察する読者、のような感じで私個人的には内側に入ることも共感することもなんとなくできずに終わった。
とはいえ2009年に業界というものをここまで鮮明に描いてしまう事にはやっぱりすごいしかない。