あらすじ
ミス・ユニバース日本事務局で働く由希のボスは、NYの本部から送り込まれた美の伝道師エルザ。愛車ジャガーで都内を飛び回り、メディアにひっぱりだこの強烈な個性を放つ人物だ。彼女の元に選りすぐりの美女12名が集結し、いよいよ運命の2週間が開始。苛酷で熾烈なキャンプで嫉妬に悶え、男に騙され、女に裏切られ。そして最後に残るのは?
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「豊胸手術なんて今は簡単よ。あなたが世界大会を目ざしているなら、このキャンプが終わったらすぐにクリニックに行きなさい」。
日本からミス・ユニバースの優勝者を出すことが目標のエルザ。12人のファイナリストとともに2週間のビューティーキャンプを行う。キャンプ開始から、ミス・ユニバース日本代表が選出されるまで…。外見だけでなく内面も美しく成長していく彼女たちの密着ストーリー。
糖質制限でダイエット、プチ整形で二重まぶたに…。現代は、外見を美しくするための手段が片手で調べられる時代。しかし内面の美しさについて考える機会は少ない。本作では、道を歩けば周囲が二度見するレベルの美人が、「世界で通用する美しさ」と向き合っています。ミス・ユニバース日本代表に選ばれるため、彼女たちがビューティーキャンプで奮闘する姿に衝撃を受けること間違いなし!今よりも輝きたいと考えている方に、是非読んでいただきたいです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ミス・ユニバースを描いた林真理子の小説。名前こそ変えているものの、ミスユニバースのディレクターであるエルザはまんま元・ミスユニバースディレクターのイネスをモデルにしているとわかる。
ミス・ユニバースの内情ってこんな感じなのかしら…、イネスってこんな人だったのかしら…と妄想を逞しくしてとても楽しく読めた。
Posted by ブクログ
ビューティーキャンプの最終日から日本大会まで加速度的にエピソードを散りばめられておもしろい。
エルザの祖母の話は著者が考えたのか、どこかの逸話なのか気になる。
Posted by ブクログ
東京への研修の道中のお供に。
林真理子は、女性の魅力や内面の表現が独特で上手だなと改めて思いました。全く自分とは無縁の世界だけど、サクサク読めて楽しかった。
そしてビューティーキャンプって本当にあると知ってびっくり。色んな世界があるなぁ。講師が書いてる本、ちょっと興味ある……
Posted by ブクログ
私には一生無縁な、ミスなんとか・・・の世界を覗けて、まあ面白かった。
エルザの策士っぷりは想像以上だが、オンナはいくらでも化ける、ってことの典型三昧は興味深かった。
印象に残ったのは、医学生、美優の彼氏大塚。
ミス・ユニバースファイナリストになった彼女に辞退を迫るさまは、オトコの嫉妬アルアル。
「いばるのは自分が国家試験に通ってからにしなさいよ」
と啖呵を切る由希は、じっさいエルザが憑依したみたいで痛快だった。
しかし借金踏み倒し(こっちも彼氏がらみで)の桃花のトラブルを、芸能界の大物がどう片づけたのかがわからないのは不満。
知性とか言ってっも、結局女の魅力ってそういうことなのか・・・
なんかね~
Posted by ブクログ
好きな作家さんのおひとり
林真理子さんの小説
どろどろ系かと思いきや意外と爽やか、青春?
かるーく一気に読める話
林真理子さんの小説らしく
女性の特徴やリアル感をよく現してて
軽快な展開が良いよね
Posted by ブクログ
ブートキャンプならぬビューティキャンプ。
世界の頂点めざして美を磨く。いかなる世界でも頂点めざすのは生半可なことじゃないのね。さすが林先生、ミスユニバースの裏事情にもお詳しそう。
それぞれの女の子が持つ事情や性格に振り回され、敏腕コーチの思惑通りにもいかないようで。
いきなり下着姿になることを要求され、上下(ブラとパンティ)ちぐはぐなものを付けているとこっぴどく叱られる。見えないところも美しく。誰も見てないのではなく、なにより自分が見ているってか。
Posted by ブクログ
林真理子さんなので、もっと女性間のドロドロした感じかと思いきや、意外にあっさり読めました。ラストのエルザと桃花のハグ、エルザの本心はどこにあるんだろう?!
Posted by ブクログ
ミスユニバースの日本代表を決めるキャンプが舞台。
作者が林真理子女史ということで、予選を勝ち抜いた12人のファイナリストたちのドロドロとした女性同士の戦いが描かれるのかと思ったら、意外とアッサリとした作品だった。
強烈キャラは、NYの本部から送り込まれたエルザ。
彼女はファイナリストたちに対し、次々と言い放つ。
「美しさっていうのは力とか可能性・・・」
「あなたたちの美しさの方がずっと価値があります。何故なら美しさは、多くの人たちを幸福にするから」
「ミスユニバースのコンテストは、美を競うものではない。魅力を競うものよ」
過酷な訓練を終え、日本代表に輝くのは誰なのか、読者の興味を惹きながら、最終日に。
司祭の如く振る舞い、キャンプを仕切ったエルザの、目論見のままだったのか、それとも慮外の結果だったのか。