重松清のレビュー一覧

  • ロング・ロング・アゴー

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    「永遠」と「チャーリー」が好き、自分のように影のある子ども時代があるからだ。ユウちゃんみたいに純粋のままじゃいられなかったけど、村田みたいにいじめられた経験はある。登校拒否にはならなかったけど大好きだったサッカー部は辞めてしまった。いま思うといじめられたことよりも大好きなサッカーを辞めてしまったことが、オイラの人生には予想以上に大きな影響があったような気がする。一緒に冒険をしたシノケンを忘れないユウちゃんは素敵だ。そして、会いに来てくれたシノケンも。チャーリーに自分を重ねる村田が大人になって息子と自分を重ねる。本人には聞こえない声でそっと応援して見守る。チャーリーも村田にとってそんな存在だった

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    2018年07月13日
  • あの歌がきこえる

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    おもしろかった!
    仲良し?男子三人組が学生の頃からオトナになっていくまでのお話。
    それぞれの個性が素敵で、自分の学生の頃、あの男子達はこんなこと考えてたのかなぁと思いをはせていました。笑

    なんとも言えないもどかしさとか気持ちを擬似体験できたようでした。

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    2018年05月28日
  • カシオペアの丘で(上)

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    ネタバレ

    北海道に立つ謎の巨大観音像にまつわるお話。日本各地にある謎の巨大宗教建造物ってそそるよね。黒い歴史の象徴ぽさが。

    この物語はフィクションです。登場する人物や団体、地名や建造物は現実のものとは一切関係ありません。が、モデルになった場所とかあるっぽくて、北海道観音像行ってみたくなる。

     重松清らしい道徳的なお話である。死生観を題材にして、心の葛藤が追体験できる。

     まさか2パターンの「あなたならこんな悲劇に直面したらどうする?」人物をぶつけてくる腕力のある悲劇だけれど、そのおかげで客観的に物事をとらえられて、重苦しいはずなのに、そんなの感じない。
     単純に続きが気になる、魅力ある小説であ

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    2018年05月21日
  • 季節風 春

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    最後のツバメ記念日がとてもよいなぁ、、、春は出会いと別れの季節だけれど、こうした家族の再出発は途中の苦しさもわかるからこそ、なおよいのだ

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    2018年05月14日
  • 希望ヶ丘の人びと(下)

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    ラストで圭子が自分の妻であることをエーチャンや宮嶋に伝えるところ…
    認める、受け入れる、受け止めることが現実に希望を与えるのかもしれないと思えた一冊。

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    2018年05月06日
  • トワイライト

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    ケチャさんの考えが現実的で一番まともだった。他の登場人物は、いつまでも夢の中でちっとも現実を受け入れようとはしない。いつまでも逃げている。
    アラフォーの自分もまさにそんな現実を生きている。昔は良かったと思うことが多くなり、自分はこんな事をするために生きてきたのではないと思うこともある。しかし、そんな選択をしてきたのも自分なんだと最近は思うようになった。
    この作品は喪失した未来にいかに向き合っていくかという事を考えさせられる。

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    2018年04月29日
  • 見張り塔から ずっと

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    「見張り塔からずっと」
    家族の終焉。


    重松清さんと言えば、心情を描くのが抜群に上手い。だから心があったまるものは、普通の小説よりももっとあったまる。が、決して暖かいものだけではない物語になると、より辛い気持ちになったり、悲しくなったりしてしまう。本作は、間違いなく後者に該当する中編集です。収録されているのは、以下です。


    1.カラス
    発展の夢を断たれた住宅地ツインヒルズ・ニュータウンの住人たちの鬱屈と歪んだ「復讐」を描く中編。


    土価が天井知らずの高騰を見せるバブルに購入したマンションがあっという間に価値が下がり、売ったとしても赤字確実。住人たちは、何故このマンションを買ってしまったの

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    2018年04月28日
  • ゼツメツ少年

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    どっぷりハマった。重松さんは、ホント思春期の子どもたちの心情を描くのがうまい。ラストの終わり方だけが、不満。なので、星4つ。

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    2018年04月12日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    20180325


    ブランケットキャットを読んだ勢いのまま、重松清さんの作品を続けて読んでみた。

    本作は、小説というよりもエッセイのような感じで、ちょっとしたビジネス書のような感じで読んだ。

    戦後日本の歩みと、幸せとはについて考えさせられる作品。

    それにしても子供って気がつくとあっという間に大きくなって、夫婦二人だけの老後も、そう遠い未来の事ではないとあらためて感じた。

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    2018年03月26日
  • 定年ゴジラ

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    高度成長期に開発されたニュータウンは、住民とともに歳をとり、現在の社会の中では時代遅れ感がある。この小説では、何十年も前に希望をもって引っ越してきた住民の人生と重ね合わせて、ニュータウンの現状をうまく描いている。現在の否定的な見解を「後出しじゃんけん」と表現している住民が印象的で、あとから批評することは概して楽であるが、問題の解決策を探るのは難しい。

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    2020年10月26日
  • ロング・ロング・アゴー

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    冬になると、重松作品を読みたくなるのはきっと、切ないながらもハートウォーミングだから。

    今作も、いつもながら、どうしようもない人生の諸行無常を織り交ぜつつ、こどもたちの心の機敏がたくさん描かれています。

    短編集だけど、最後にさくっと繋がります。

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    2018年02月19日
  • 赤ヘル1975

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    ネタバレ

    広島カープ優勝の年は、原爆投下から30年の1975年であった。野球が中心の小説かと思ったが、それだけではなかった。ヒロシマの人々の思いが随所に見られる小説であった。「原爆のことをいっぺんに考えんでもええよ、時間をかけて勉強しながら考えんさい。みんながずっと思うてあげて。」という言葉に触れて、原爆に関しては何十年経っても、風化させてはいけないと強く思ってた。

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    2018年01月31日
  • トワイライト

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    時は2001年夏。小学校の敷地内に埋めたタイムカプセルを26年ぶりに掘り出すため、かつての同級生たちが集う。大人になった彼らは、子どものころに抱いていた未来の夢と現実との差に傷つきとまどい……。

    有名なアニメ『ドラえもん』の登場人物――のび太とジャイアン――の名を子ども時代にニックネームとしていたふたりの中年男性。主に彼らの視点で話が展開していく。重松さんと同世代の私にとっては懐かしいエピソード満載で、ゆえに登場人物たちの心の痛みや焦燥感がわがことのように理解できる。

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    2018年01月17日
  • 哀愁的東京

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    絵本が書けなくなった絵本作家がフリーライターの仕事でかかわる様々な人、応援してくれる編集者などとのつながりを通じて話は進んでいく。終わりまで読むと、哀愁的東京というタイトルそのものの話だなーと。
    様々な登場人物を通して プロとは何かということを考えさせられ、プロゆえの重圧と哀しさが伝わってくる。これが重松清さんのプロ意識か? とすると、昭和的でこれこそ哀愁的。。。演歌的である。

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    2018年01月06日
  • 季節風 冬

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    ほくほくと温かなお話が多かったように思う。
    特に 印象的なのが 「じゅんちゃんの北斗七星」
    軽く読めるけど、色々と考えさせられて、
    ひとつひとつの話に テーマがある。

    湯船につかって 1日1篇読むのに ちょうどいい。

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    2017年12月12日
  • なぎさの媚薬(下)

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    霧の中のエリカ(承前)/天使の階段/ラスト・スマイル/なぎさ昇天

    なぎさの過去 、彼女と同じように苦しんだ女たち。そして、彼女達の明日。男たちの明日は??

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    2017年12月01日
  • なぎさの媚薬(上)

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    海の見えるホテル/追憶の課外授業/彼女を憐れむ歌/ねえさんの浴衣/霧の中のエリカ

    重松清の官能小説⁈
    電車内では読みづらい‥‥やっぱり読みながら感じてしまう。
    獣、生き物としての交わりでは無く人として いや 男としてかな、なぎさとの交わりを通じて、過去の時に傷ついた女を救いたいという。自分は変わらなくても彼女を救えればという犠牲的精神。とは言え現在に戻って来た彼もちょっとした事が変わっている。
    そして なぎさは次の男のもとに現れる‥‥

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    2017年12月01日
  • みんなのうた

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    今回の作品は、頻繁に目頭が熱くなるものではなかったが、田舎ものとしては、「わかる、わかる、ん」というものだった。

    『みんなで、みんなが、みんなとともに、みんなのために』

    そういう世界があってもいいと思う。

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    2017年11月24日
  • ポニーテール

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    それぞれに、娘がいて、再婚する。
    新しい4人の家族がスタートするが、
    それぞれには死別した母親と生き別れた父親がいる。
    比較して、比較され、複雑なそれぞれの気持ちが手に取るようにわかり、心にしみてくる。

    重松清氏の作品には、この手の作品が多いが、それでも彼の作品はいい!!

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    2017年11月24日
  • 峠うどん物語 下

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    重松清氏の作品であるが、目頭が思わず熱くなるほどの事はなかった。
    「葬儀斎場」の前にある「うどん屋」の話なのだが、それゆえに、いろいろな物語が綴られる。
    不愛想で頑固なおじいちゃんと、話し上手で世話好きなおばあちゃん。
    ううん?どこかの二人ににているなぁ。
    正反対な二人だから、うまく行くのかもしれない。

    「家族は亡くなる」ということは、その前提に「家族がいる」ということ。

    やっぱり、重松清氏のテーマは「家族」そして「愛」なんだなぁ・・・・

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    2017年11月24日