角田光代のレビュー一覧

  • これからはあるくのだ

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    なにを隠そう「ぐっとくる題名」のなかで興味をそそった本だったので手にして見ました。
    全31作品のエッセイ集です。
    作者の書く日常のささいなことや、そのとき感じたことは、
    「へ~そういうふうに感じるんだ」
    「お~そこそこ」的な痒いところに手が届く感覚
    を与えてくれます。
    なかなか新鮮な感じを受けました。
    軽めのエッセイですが、エッセイマニアにも結構受けると思いますよ。
    もっと、他の作品も読んでみたいと感じる作家です。

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    2012年11月22日
  • ナナイロノコイ

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    豪華な作家さんが集合した短編集です。さらっと読めました。私は「手のひらの雪のように」が一番お気に入りです。結末が驚きでしたが。

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    2012年11月16日
  • 三月の招待状

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    引き込まれて一気に読んだ。語り手が次々変わって、どの登場人物の気持ちもなんとなく理解できた。でもいちばん気になった宇田男くんが語り手になる事なく、不思議な存在なまま終わってしまった。『自分がこうしたい、と、相手にこうしてほしいは違う、と十三年前宇田男は言った。ー…しかし私たちはみな、自分がこうしたい、と、相手にこうしてほしい、を混同させながら生きているんだ。』 映画化するなら宇田男くんは綾野剛がいいなー(*´艸`)

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    2014年10月01日
  • 庭の桜、隣の犬

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    なんてことない日常を、つらつら書かれているのだけど、
    その日常こそが、恐ろしい。というお話。

    子供のころは天才少女と呼ばれ、鉄道の駅名地名を暗記し
    その頭脳が認められ、テレビ出演することもしばしば。
    しかし、10歳くらいから、天才少女が普通の女の子に戻りはじめた房子。

    普通に家庭を築き、
    普通の夫と、マンションを購入して暮らしているはずだった。

    その夫は、向上心というもののカケラもなく。
    何をするのもメンドウ。
    そんなメンドウな夫が、会社にほど近い場所に一間のアパートを
    借りたいと言い出した・・・

    ここから始まる夫のこと、妻のこと。
    そこに、愛があるのか、ないのか。
    嫉妬があるのか、な

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    2012年10月20日
  • これからはあるくのだ

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    自転車に乗っていたら加害者にされたり、日本酒の名前を勘違いしていたり、騙されて着物を買わされたり、、、なんだかオモシロくてフシギなカクタさんの日常。

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    2012年08月14日
  • ロック母

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    初期から最近のものまでを並べた短編集。いずれも自分も辿るかもしれない卑近さがあり、明日は我が身と真剣に読んだ。人生の処世術の書のようにも思えた。ロック母以降の3作が出色。心の深いところに宿る本人さえ気付いていない愛とか優しさが温かく伝わってくる。

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    2012年07月25日
  • ピンク・バス

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    精神のバランスをくずしている。それぞれが強烈な異彩を放っている。身の毛もよだつミステリアスな雰囲気が恐怖を募らせる。

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    2012年07月24日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    意識無意識に抱く悪意とか憎悪を深く抉り出した短編集。いずれも真剣な考察を促される密度の濃いものであった。何でもない生活の奥底に潜む悪意。まざまざと見せ付けられ凍えるような怖さを覚えた。

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    2012年07月19日
  • 福袋

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    7人に届いた福袋のお話(袋状じゃないものも多いですが…)

    “母の遺言”の兄弟姉妹に対する感覚がとてもリアルで
    一番頑張ったという母の褒め言葉が欲しかった姉に
    やるせなさとうんざり感を覚えるところがとても好きです

    他人ならまあいいかと思えるところも兄弟姉妹という
    特別な関係の中ではいちいち気に障るという心理を
    リアリティを持って書いてくれているところが素敵でした

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    2012年07月17日
  • エコノミカル・パレス

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     時々ふと考える。もし自分が30歳を超えてフリーター、もしくはニートになったとしたらどのような生活が待っているのだろうか。友人に会わす顔はないな。恋人などもってのほかだな。孤独を覚悟しなければいけないな。などあたりまで考えたところで恐れをなしてこの想像をすぐに打ち切る。

    「エコノミカルパレス」を読んだ。
    34歳フリーターである独身女性の現実が描かれていた。
    貧困具合、若い男性への負い目、生活観、親との亀裂、全てがリアルだった。

    同棲をして数年が経過した無職の彼氏との会話は生活費のことがほとんど。稀にお互いがその日あったことや思ったことを話してもほとんどが無関心。性行為をしている気配もない。

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    2012年05月29日
  • ドラママチ

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    「コドモマチ」
    生まれてくる子供を待つ専業主婦のナミは昼ごはんを食べてから
    夫の恋人をつけまわす生活をしている
    クリーニング店で働き終わるのを待ち買い物をする彼女の後をつける


    彼女が買った物を見て、ナミは夕食の準備をするかしないか決める
    夫は太っていて気のきいた会話もできず好きに使えるお金も
    さほど持っていない、そんな夫の恋人の後をつけ続ける理由。
    恋人に対して、嫉妬心というものがないのでナミの気持ちは
    分かりづらいけど、妙に淡々としているところが良かった。


    「ヤルキマチ」
    「最近、人を見下したくて見下したくてたまらない」
    OLのコトちゃんは何もかもにやる気を失くしていた
    そしてコトち

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    2017年09月20日
  • エコノミカル・パレス

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    ユリイカの角田光代特集を読んでいたら、寄稿する方々口をそろえたように、「エコノミカル・パレス」を褒めているので再読。家にあった文庫本、2005年初版だから、たぶんその頃読んでおり、そのときは読み込みが足りなかったと記憶している。今回は、しっかり読めた。出口の見えない、経済的不安からの無力とやけくそ。ラストの刹那。どこに向かうのか。。。2012年の今も彼らは抜け出せていないのではないかと、心配しています。

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    2012年03月04日
  • あしたはアルプスを歩こう

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    「生きるってなんだろう」って疑問は無駄ではあるが、意味とか無意味とか関係なく、追求しなければならない!って巻末の解説で三浦しをんさんが書いていた。

    まず、三浦しをんさんのことを「をしん」さんだと勘違いしていたことをお詫びしたい。

    アンパンマンだって、何のために生まれて〜何をして生きるのか、わからないまま終わるなんて嫌だって…
    あのアンパンの頭の一部を食べることの意味なんて考えずに。


    そして、本書を閉じた瞬間…
    バローロをもう一度飲んでみたいと思った。
    (あとがきの一文より)

    とまあ、本文は登山報告書であり〜
    一人二役のスーパーマリオブラザーズ哲学がちりばめられていた内容で
    人生の指南

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    2012年03月03日
  • あしたはアルプスを歩こう

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    ネタバレ

    トレッキングなんてしたことない角田光代さんがテレビの企画でイタリアのドロミテに登る旅行記(?)

    私はここ数年山に登るんだけど、すごーく辛くてもしんどくても
    最終的にお腹の中に残ってるのは楽しかった気持ちばっかりなんだよね。

    だから角田さんの文章を読んで、
    「分かるわー、登ってる時ってこういうこと思うよね。」
    みたいなのがあって面白かったな。
    降りてきて書いてるはずなのに、その時の気持ちを覚えているなんて才能だ。
    いや、作家さんだからそういうものなのかもしれませんが。。。

    トレッキングなので頂上を目指すことだけど目的にした山歩きじゃないんだけど、十分きつそう。
    さすがアルプス。

    ガイドさ

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    2012年02月25日
  • まどろむ夜のUFO

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    どこかちょっと壊れた人たちの物語。これが94年で、「空中庭園」が03年、「対岸の彼女」が05年と考えると、彼女が描こうとしている「壊れた部分」というのがなんとなく見えてきそうな気がします。
    好みの小説でした。

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    2012年02月16日
  • あしたはアルプスを歩こう

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    主に、お風呂の中で読んでいた本。
    (私の中ではお風呂本と呼ぶ)
    ウトウトしながら読んでいたので、
    何度落としそうになっていたことか・・・。
    ゴメンナサイ。

    この本を読んで、遠い昔の話だけど
    自分がイタリアに行ったことを思い出した。
    山なんて登っていないけれども。。

    覚えていることと言えば、
    イカスミパスタが美味しかったことと、
    バスの運転手のラファエロの体毛がすごかったことくらいかもしれない。
    いや、もっとあるか。。

    なんか、ふらふらとイタリアを旅してみたいな。
    イタリアじゃなくてもいいから山に登りたいな。
    そんな気持ちになりました。単純ですね。
    本の中では、
    山登りがただ楽しいだけでは

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    2012年02月13日
  • 幸福な遊戯

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    角田光代のデビュー作。
    あとがきで永江朗も書いてるが、本当書くことがぶれないなぁ。
    そして、いまも昔も好き。

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    2012年02月10日
  • 幸福な遊戯

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    これがデビュー作なのかと、あとがきで知る。彼女の小説を読むのは四冊目かな?
    角田光代のエッセイはすごくすごくすごーーーく好きなのだけれど、小説は苦手だった。暗いし、わぁ!ってならないし。
    でも、大学二年の今、読んでみたら、なんかもうこれはすごいわと思ってしまった。無自覚のどろどろが文字になっている。人気ってことは、みんな同じようなことを考えているのかという安心感と、どの人もこんな人生なのかっていう未来への絶望。

    ぐだぐだしてるシーンの描写が好き。

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    2012年01月31日
  • ちいさな幸福 All Small Things

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    この本の100人アンケートのデートの中には
    甘酸っぱいものもあれば、切ないものもあったり・・・。
    いろんな恋の形があるのですね〜。
    100人アンケートではないけど、7番目の話が印象的だった。

    私は恋愛に対して良いイメージも悪いイメージも
    持っているわけではないんだけど、
    やっぱり恋っていいものかもな〜なんて思えたなあ。

    どこに行ったとか、記念日を盛大に祝った〜とか
    そんなことあまり重要じゃなくて、
    一緒にいる時間が楽しければ、
    それだけでいいんじゃないのかな〜。

    ふとした出来事が後々思い出してすごく幸せなことだったり、幸せな時間だったりする。

    ささいな、ちょっとした幸せが続くことが一番

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    2012年01月25日
  • 幸福な遊戯

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    角田光代さんのデビュー作と、全く意識せずに読みました。なのに、書かれているテーマや表現、また作品に現れている社会に対する視点・見通しが、一貫していると感じた。ほんとに良い作家さんであると思う。

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    2012年01月07日