芦花公園のレビュー一覧
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『カタリナの美しき車輪』斜線堂有紀
SNSの炎上をテーマにしたホラー。斜線道さんこんな作品も書けるんだ!と楽しく読ませていただきました。
『かんのさん』尾八原ジュージ
一番好き。面白い。やっぱり得体の知れないもの、正体のわからないものは怖い。
『夢見鳥』木江恭
なんだかよくわからないけど面白かった。好き。
『やどりこ』櫛木理宇
短いのに重厚感があるホラーなのは流石だなぁ。オチが秀逸。櫛木さんは短編でも素晴らしい。
『嚙み砕くもの』芦花公園
メキシコに歯の妖精っているよなと思ったら違った。オチはいいけど前半が微妙。
『さなぎおに』皮肉屋文庫
初読み。申し訳ないけどまだ商業作家としては厳しいと思う。流行りのモキュメンタリーホラーだけど弱い。
難しい字を使おうとする厨二病感が否めなくて、読んでいてキツかった。 -
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ホラーやミステリーで有名な6人の短編集。
書き下ろし短編集ということもありそれぞれの特色が出ており始めて読む著書の作品も読むことができてお得な一冊だと思う。
ただ、ホラー好きの方には若干ホラー要素は少なめな気がする。
私自身のおすすめは新名智さんと小池真理子さんの作品。
新名さんは本にしては珍しく読んでいくとゲームのような選択肢があり読者側に物語を選択させるという斬新なものであった。選択肢を変えれば何通りもの物語もある為、再読しても面白いと思う。ファンタジーかと思いきやしっかりオチもあり。
小池さんは主人公が少し訳ありでそちらに目を向けすぎて全然真相に気づけなかった。最後は少し謎が残るが、主人公も大事な人を亡くして仲睦まじい家庭を羨むばかりか幻覚を見ていたのかなと…。
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ネタバレ物語の構造としては前作と同じく、心霊現象ぽい仕立てで実は自覚なしに「能力」を持ってしまった人間が強い執着というか思い込みでそれを発現させているので早くどうにかしないと...のやつです。犯人的にはまさかのハピエン(一応)でちょっとうけた。しかし最後の最後で序盤のキーパーソンだったあの子が...というエンド。次回もこの子の件は少し引っ張りそうな予感。青山くんは私の「母」になってくれるかもしれない人、というのが強烈で良かった。恋人や父親でないのが最高なんだよな...るみの異常性と共にそういう部分(性別)で青山を判断してないのが出ていて。
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角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第2弾。
第1弾と第3弾は読んだので、読み残してた1冊。
以下印象的だった作品。
新名智「竜狩人に祝福を」
ドラゴンに支配された世界でドラゴンを倒すために旅立つ主人公。
ゲームブック形式は無条件にわくわくしてしまう。通常ルートで進むとたどり着かないページが点在していてそこを読むと主人公の背景が徐々にわかってくるんだけど、そのページが結構ぶつ切りになっていて、どうせならゲームブックの中に組み込まれて自然にたどり着くようになってたらさらによかったのになぁと思った。
内藤了「函」
突然一等地のお屋敷を相続することになった主人公。売れば3億円の価値があるという。喜ぶ主人公だが、その土地は呪われた土地だった。
古いお屋敷の描写や、その家のいわくがどんどん明かされていくところがぞくぞくする。座敷牢ってなんであんなに怖いんだろう。ハエとか虫の描写で不快感抉ってくるところが内藤了さんだなぁと思った。
三津田信三「湯の中の顔」
バーでたまたま隣り合った男から聞いた湯治先での怪異体験。
夜の温泉や山小屋での怪異との遭遇からの、そこから逃げる描写が怖くてさすがの三津田氏。最初の長々としたイニシャルトークは元ネタから拝借したけどパクったわけじゃないからねっていう言い訳かなと思ってしまうのは性格が悪いだろうか。Aの「K」とSの「M」しかわからん…。「怪異十三」は読んだので「竈の中の顔」も読んでるはずなんだけどさっぱり覚えていない。改めて青空文庫で読んでみたけど、言うほど類似してるとは思えなくて、なおさら最初のくだりが不要のように思えた。
小池真理子「オンリー・ユーーかけがえのないあなた」
司法書士事務所の助手として勤める主人公。故人の所有するセカンドハウスの整理に出かけたところ、そのマンションの管理人一家の暖かいもてなしを受けるが…
怖い、というよりは悲しい話だった。 -
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ネタバレ女子大生の遠藤琴葉は危ないところを若い男性・シマくんに助けられる。幽霊に会いたいというシマくんに呼び出された琴葉は怪異に遭遇。見える人だった琴葉は、『調布』『つつじヶ丘』『千歳烏山』『仙川』『桜上水』『明大前』『笹塚』『新宿』と京王線沿線で不可解な出来事に遭遇する…。
最後まで読んだけれど、不思議な話だった。人怖…な感じでもなく、いわゆる心霊的な怖い話でもなく、不思議。恋するシマくんのために怖い目に遭う琴葉。ホラーではあるんだと思うけど、とりあえず『ウォーリーをさがせ』のくだりは急に面白くなってしまった。私何読んでたんだっけってなった。 -
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前作があまり好みのホラーではなかったので、正直あまり期待しないで読みました。
今作はしっかり怖かった。やっぱり一作品だけで判断してはダメなんだな。読んで良かったです。
序盤から不気味で不穏な雰囲気がしっかり出ていていい感じ。話に牽引力があり一気に読めました。
最近ルッキズムに対して色々と考える事が多いので、その点も楽しめました。美顔の人って顔褒められるたびに嬉しい気持ちになるのかな?
私は至って平凡な容貌ですが、人生で1度だけ顔が好みと言われた事があります。全く嬉しいという気持ちが湧いてこなかった事が不思議でした。顔も自分の一部なので自分が褒められているのだろうけど、自分じゃないものが褒められるいるような不思議な感覚。なんかそんな昔にあった事を思い出しました。
読後感は最悪。最後の最後で突き落とされる。なかなかしっかりと見るのは難しい。