芦花公園のレビュー一覧
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この手としては
怪奇現象を扱った、リアル路線の作品。
この手の作品って、とにかくリアリティが無いものが多い。
むしろ端から創作作品の方がずっと怖いものが多いくらいに。
その点、本作は適度に実際の地名等を出しており、それなりにリアリティあり。
絵も、この手としては悪くない。
ただ、肝心の恐怖シーンがかなり陳腐。
この辺りは仕方ないのかな。
インパクトを求める人の方が多いだろうし。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまず心に残っているのは、物部一族登場したー!やったー!ということ。
やっぱ佐々木事務所シリーズと繋がってたんだ!世界観が広がって、面白いですね。
坂本美羽の性格拗らせてる感じがすごく良かったです。小説家になれなくて自己肯定感がすごく低いのに、自分よりバカっぽく見える人に対しては心の中でボロクソに言ってて、近くにいたらすごく嫌な人だけど小説で一人称で読む分には楽しく読めました。
そんな彼女が白石と交流を深める中で考え方が変わっていく様子も、突飛ではなく自然な流れのように感じられて好印象でした。
彼女の死に様は「よく言った」と褒めてあげたいくらい最高でした。
彼女に変化が訪れた結果の集大成みたいな感じで、グッとくるものがありました。
最後の終わり方も好みでした。ホラーはこういう終わり方じゃないと、っていう感じでした。
井坂の結末も良かったです。あんな状態になってまでも希彦のそばに居たかったんだなぁ。その欲求も、希彦の美貌に取り憑かれた結果なのかも知れないけど。
希彦の悪魔感も凄まじかった。
たぶん、物部斉清でも希彦を屈服させるのは難しいんじゃないかなぁ。『ほねがらみ』のときといい、今作といい、凶悪な悪魔・呪いの類が強すぎる。こんなパワーバランスの中で拝み家をやるのって命が幾つあっても足りないじゃん、と思った次第でした。 -
Posted by ブクログ
2026.04.23
呪いって「強い負の思い」だと思ってて。正の思いは愛着、負の思いは執着になり、念になり、呪いになる。だから呪いは「対象物にとどまる」と。
でも。
この本の中の呪いは「伝わる」。あっさりと、でも確実にじわじわと「広がる」。穢れや悪意から呪いの念が広まっては手の施しようがない。救われないという後味の悪さは、この本では存分に味わえる。
上條さんの穢れのお話は「え」と思う広まり方。あってたまるかと思いつつ、正直、「念」に加担して「いいぞもっとやれ」とも思ったりして。
背筋さんと芦花公園さんのお話は、読み終わってすぐもう1周した。どこに呪いの元凶が?と思い、それが頭で整理がついたとき、妙なスッキリ感があった。いろいろと、深い。特に芦花公園さんは「キタコレ、よくわからん」からの怖っ。これも「いいぞもっとやれ」と思ってしまった
「人を呪わば穴二つ」が全く通用しない本。
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Posted by ブクログ
前2作は超能力とのバトルって感じでしたけど、今作はちゃんと心霊モノになってたましたので、どストライクの好みでした。(心霊というよりは悪魔寄りだったような気もしますが…)
印象的だったのは、無意識に周りの人の気分を逆撫でする人の話…。一見、親身になってるように見えたり自分を謙遜してるように見えたりするけど、あるボーダーを超えたそれらの態度は周りをイラつかせる…。説得力のある描写に脱帽でした。もしかしたら、自分もそうなってることがあるかも、と自分の振る舞いを改めさせられたような気がしました。
あと、今回の被害者のみんながこの結末によって幸せになったのか…、いや、幸せになったとは絶対に言えない、そんな解決で幕をじたのもすごく考えさせられる内容になっていたと思います。
ますますこのシリーズが楽しくなってきました。
続きも絶対に読みたいと思います。
ここからはぼやきというか、蛇足なのですが…
因習とか土着信仰を題材としたホラー小説、ミステリー小説にしばしば郷土資料として古文が書かれていることがありますが、あれってすごいですよね。著者は古文書けるってことですよね。すご。
私は古文の知識が皆無に等しいのですが、これまでは一応古文の部分も自分なりに読んでました。まあ、たいてい古文の後に現代文での要約が記されているので読まないなら読まないで良いのだと思います。
本作ではその古文が、たしか4ページ分ぐらいあります。なのでこの部分については読むの大変だったなーという印象が強く残ってます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ8人の方々のアンソロジー。1話ごとに頓花聖太郎さんの解説が入ってました。
主人公はみんな子ども。
最初はそのことに全然気づかず、でも子どもが続くことになんとなく違和感は感じてて。数話進んでやっと気づきました、「14歳の世渡り術」ってちゃんとタイトルに書いてあったね〜。。
子どもが、特に幼子が辛いめに遭うの、かなり苦手です。
子どもと動物とお人形が、理不尽に痛い思いやいじめなんかに遭うお話は、できる限り避けて来たのに… タイトル見て気づきなよ私(泣)
雨穴さんのお話が辛くて、途中で離脱しようかと思ってました。
でも次が五味さんで、五味さんの小説って珍しいなぁって結局は読んで…また辛くなってしまった(泣)
これって、先生も加担してますよね…ハア
なんとか最終話まで読み進められたのは、瀬名秀明さんのお話が良かったからで。
こういう形のお話もホラーの範疇に入るんだ…
グロくなく、定型的な怪異が出てくる訳ではない、でもあの不穏ともとれる終わり方、良かったです。
最終話の梨さんも良かった。
梨さん、安定の意地悪さで(笑) 理不尽なようでいて、でもこの方が選ばれた理由がもしかしたらあるのかもしれない…
とか、色々想像させるような終わり方が良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現実なのか妄想なのか創作なのかパラレルワールドなのかよくわからない不思議なそして混沌とした話だった。ホラー?なのか?と思うけど狂った感じとか気持ち悪さはたしかにホラー。執着と愛の話。
タイプは異なれど親から虐待を受ける少年たち。どっちの親がマシとかではなくタイプA/Bの違いでしかないというのはマジでそうだなと。狂気に彩られたターンは読んでて気持ちが悪くなる(褒めてますよ!)。シンの最初に見ていた世界が妄想であってほしいよ。正しく警察に救われた世界線であってほしい、のに、最後の最後のケイのセリフでゾッとしてしまった。いや、こんな親がいること自体が全部八尾先生の創作であってほしい…子どもが痛い目に合う話は悲しいもの。
(noteの設定資料も補足資料として読むと良いと思います)