芦花公園のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全7話の連作短編。
主人公たち(とあるひと家族)が久根ニコライという美青年と出会い物語が進んでいく。
救いがあったり、なかったり。
この家族たち、どいつもこいつも残念な人間ばっかり・・・
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絶対に、それを■■■はいけない――。ページをめくるごとに後悔が増す戦慄ホラー。
最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。3つの約束さえ守れば、息子が帰ってくるというが……。「もう本当に最悪でした、もちろん褒め言葉」「吐きそうなくらい嫌な話」連載時から話題沸騰! デビュー作でネット民を震撼させたホラー界の気鋭が描く、血と涙で彩られる美しき地獄。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ解説には「結局人間が一番怖い」説に否定的で、それ以上に理不尽をもたらす存在の方が怖いとあったけれども、正直理不尽に訪れる惨たらしい死、そしてそれをもたらす存在そのものよりも、ここに描かれたキャラたちの生々しすぎる人生の方がよほど怖かった。
結局超常的な存在はフィクションの中でしか存在できないから。
読み手である自分たちが経験することは、恐らくはない。
だから、どこまでも他人事として読める。
例え血肉が吹っ飛ぼうが、全身から血を吹き出そうが、骨が剥き出しになろうが、そういうことをもたらす(この作中なら◯◯と称される存在)太刀打ちできない存在による攻撃にびびることはない。
でも、キャラたちが生き -
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Posted by ブクログ
家にまつわるホラーのアンソロジー。玉石混交という感じ。
【収録作品】
「氷室」宇佐美まこと
「倒福」大島てる
「旧居の記憶」福澤徹三
「やなぎっ記」糸柳寿昭
「たかむらの家」花房観音
「妹の部屋」神永学
「笛を吹く家」澤村伊智
「牢家」黒木あるじ
「トガハラミ」郷内心瞳
「終の棲家」芦花公園
「ろろるいの家」平山夢明
たとえば「倒福」「旧居の記憶」「やなぎっ記」の御三方は実話怪談や事故物件をメインにしているだけあって実録風というかとりとめがない。それもそれで好きだけどほかの短編小説の中では浮いてるように個人的には感じた。
この中で怖かったのはやはり「終の棲家」と「ろろるいの家」。芦花公園さ -
Posted by ブクログ
ニコは喪黒福造みたいだなと思っていたが暗黒サンタだったのか…
優しいのか怖いのか分からん存在、本当に天使みたいなもんなのか、この一族に巣食う呪いの具現化なのか…。
芦花公園先生の作品は多分全て読んでいるが、この難解さ、ジメジメさが面白い時とハマらない時があって、今作は好みで嬉しかった。これがホラーなのかは疑問だけど。個人的に「ほねがらみ」以外は怖くない。
連作短編なので今回はどんな秘密道具を出してくるの?的な楽しさと、しっかり一話一殺なのでどういう風に悲惨に突っ込んでいくのかという醍醐味。
一花語(ラテン語?)の意味、分かる方いるのだろうか…。