芦花公園のレビュー一覧

  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーを便宜上5W1Hで分類分けして何でそれが怖いのかを暴き、その上で名手の書き下ろし短編を読むのだ。澤村伊智の『みてるよ』、五味弘文の『とざし念仏』は特に解説あっても普通に怖くてむかついた。良かった

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    2024年08月17日
  • 異端の祝祭

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    3作目を先に読んでしまったのですが
    登場人物の印象や作品の雰囲気が違っていて…

    るみさんが特に、最初こんなに暗いというか…壁のある感じだったのかと驚き。

    物部さんが変わらず超然で素敵。


    題材が宗教だったので儀式や信者達の行動や教えの内容など、全体的にぞわぞわする不気味さでした。

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    2024年08月16日
  • 極楽に至る忌門

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    人ん家の電話に家主を差し置いて出る奴がこの世にいることを知れた
    怪異の羅列とその真相のみなので、もう少し進んだところにオチがあればもっと楽しめたように思う

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    2024年08月01日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ネタバレ

    ジャンルの分け方は、いささか強引と思うところも。まあ便宜的に、ということだろうか。この分類でいくと2つ3つに跨ることもあるし、どのジャンルにもすっきりと収まらないものもあるよね。
    作品としては五味弘文『とざし念仏』が面白かった。

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    2024年07月30日
  • 食べると死ぬ花

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    全7話の連作短編。
    主人公たち(とあるひと家族)が久根ニコライという美青年と出会い物語が進んでいく。

    救いがあったり、なかったり。
    この家族たち、どいつもこいつも残念な人間ばっかり・・・


    ーーーーーーー

    絶対に、それを■■■はいけない――。ページをめくるごとに後悔が増す戦慄ホラー。
    最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。3つの約束さえ守れば、息子が帰ってくるというが……。「もう本当に最悪でした、もちろん褒め言葉」「吐きそうなくらい嫌な話」連載時から話題沸騰! デビュー作でネット民を震撼させたホラー界の気鋭が描く、血と涙で彩られる美しき地獄。

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    2024年07月28日
  • とらすの子

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    ネタバレ

    解説には「結局人間が一番怖い」説に否定的で、それ以上に理不尽をもたらす存在の方が怖いとあったけれども、正直理不尽に訪れる惨たらしい死、そしてそれをもたらす存在そのものよりも、ここに描かれたキャラたちの生々しすぎる人生の方がよほど怖かった。
    結局超常的な存在はフィクションの中でしか存在できないから。
    読み手である自分たちが経験することは、恐らくはない。
    だから、どこまでも他人事として読める。
    例え血肉が吹っ飛ぼうが、全身から血を吹き出そうが、骨が剥き出しになろうが、そういうことをもたらす(この作中なら◯◯と称される存在)太刀打ちできない存在による攻撃にびびることはない。

    でも、キャラたちが生き

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    2024年07月13日
  • 極楽に至る忌門

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    「頷き仏」「泣き仏」「笑い仏」「外れ仏」
    四話収録の連作短編集。

    読んでいる間ずっと湿り気を帯びた衣類が身体に纏わりつくような不快感を感じた。

    物語の舞台は四国の山奥に位置する因習村。
    東京から帰省する友人に付き添った隼人だが、到着早々奇怪な電話があり、その家で暮らしていた祖母が死亡、友人は行方不明に。
    冒頭から一気に不穏な空気に包まれる。

    大切に祀られている石仏、奇妙なわらべ歌、三つの捧げ物とホラー度は更に増していき、並行して恐怖も倍増していった。

    怪異も怖けりゃそれ以上に人間も恐ろしい。

    悍ましさ満載の民俗学ホラー。

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    2024年07月08日
  • 異端の祝祭

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    ネタバレ

    いろんな奇想天外な出来事が起きすぎて発想がすごい、よく一冊に収まったなと思った。
    過剰な表現、ここいるかなみたいな箇所、まあ文字でいくら言われてもざっくりしかイメージできないよ、みたいな箇所もあったけど、すごく面白かった。まだわからない箇所もあるけど、自分自身の呪いが神様のような大きい存在となってしまうという、呪術廻戦みがある話だなと思った。
    スッキリ終わってくれたのも良かったし、ちゃんと宗教の出典をもとに世界観を作っているのがよかった。でも、マンガで読みたいかなあ、、と思った。

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    2024年06月08日
  • 食べると死ぬ花

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    ネタバレ

    キリスト系喪黒福造。
    SF×ホラー×短編集…と思いきや、ひとつの家族を軸に話は繋がっていたりする。

    個人的には《帰還の壺》が一番しんどかった。

    全体的な雰囲気は好き。読んだ後もジワジワと背筋が冷たくなるような感じ。



    因みに一花語はラテン語らしい。


    ざっと調べた感じでは

    こいとす=結合
    びるぼなす=戦争(喧嘩?)
    ぷえれ=望む
    ふぇりくす=幸せ
    らなんきゅらす=蛙

    ラテン語は詳しくないから全く分からない。
    これを機にラテン語勉強してみるのもいいかも思ったけど、外国語が大の苦手な私には当分先の話になりそうである。

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    2024年05月29日
  • 極楽に至る忌門

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    物語は常に不穏。
    なるほど、なるほどねぇ。

    村ホラー(人怖)系の分類でいいのかな?
    もう一押し重さがほしかったかな。
    どこか遠くの話という概念が消えなくて、読んでる間は怖い空気がすぐそこにいて欲しい私としては少し置いてけぼり感が。

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    2024年05月27日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラー度は優しめで、確かに初心者の自分でも大丈夫な話だった。でもホラー好きには物足りなさそう(1話が短いし児童書だからなのかも)。ホラーをジャンル別にしてみるというのが画期的だなと思ったし、わかりやすかった。

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    2024年05月26日
  • 極楽に至る忌門

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    お化けも神様も怖いけど、人間の欲が1番身近で恐ろしいなあっていう。
    芦花公園先生の他作品を読んでからの方が、より楽しめると思います。ナリキヨが出るよ!

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    2024年05月11日
  • 食べると死ぬ花

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    ネタバレ

    一つの家族が深く関わる、それぞれの暗く歪んだ短編集。
    絶望に包まれる最中、美しい男との出会いが彼らの人生を変える。
    なぜがその男に魅せられ、心を許し、心の内を吐露してしまう。
    そして、ある時期に贈られる謎のプレゼント。
    はたして彼は何者なのか?

    絶望に沈む人々に、更に追い打ちをかけて突き落とす物語。
    嫌い…ではないが、気持ちが落ちている時に読んだため、ちょっと沈んだ。
    きっと毎年この時期になったら思い出してしまう…

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    2024年05月05日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーのアンソロジーであり、解説書でもある本書。恐怖の根源を5W1Hに分類し、それぞれのジャンルに応じた8つの作品が収録されている。

    ホラーの入門書として作られた本ではあるけど、なんとなくでホラーが好きな人が自分の好みを自覚することで、今後自分の好みにあったホラーを探しやすくしてくれる本でもあると思う。
    ちなみに私は心霊ホラー、オカルトホラー、モキュメンタリーホラーあたりが好きなのかも。

    最近よく読む澤村伊智氏、芦花公園氏はやっぱりドンピシャな面白さ。
    平山夢明氏、梨氏もこれから読んでみたい。

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    2024年05月01日
  • 食べると死ぬ花

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    気味悪い謎の男が関わって不幸になっていく一族?の連作短編。不穏な空気は続くしニコちゃんの正体と花にはへーと思ったけど『とらすの子』ほどの衝撃はなかった。面白すぎる作品あるとハードル上がる……

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    2024年03月06日
  • 超怖い物件

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    家にまつわるホラーのアンソロジー。玉石混交という感じ。

    【収録作品】
    「氷室」宇佐美まこと
    「倒福」大島てる
    「旧居の記憶」福澤徹三
    「やなぎっ記」糸柳寿昭
    「たかむらの家」花房観音
    「妹の部屋」神永学
    「笛を吹く家」澤村伊智
    「牢家」黒木あるじ
    「トガハラミ」郷内心瞳
    「終の棲家」芦花公園
    「ろろるいの家」平山夢明

    たとえば「倒福」「旧居の記憶」「やなぎっ記」の御三方は実話怪談や事故物件をメインにしているだけあって実録風というかとりとめがない。それもそれで好きだけどほかの短編小説の中では浮いてるように個人的には感じた。
    この中で怖かったのはやはり「終の棲家」と「ろろるいの家」。芦花公園さ

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    2024年02月11日
  • 食べると死ぬ花

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    一章ずつ短編っぽいけど、全てが繋がってます。

    理不尽さが面白かったけど
    選択の箱に関しては「あ、そこなんだ。もうちょっと色々あったやろ」って思ってしまいました。

    そして全てが解き明かされるであろう最終章
    読むのめっちゃ疲れた。
    息継ぎさせてくれよって思うギュウギュウ感。
    聖書読んでんのかと思う。読んだことないけど。

    最後まで読んだらモヤモヤが増えた。
    一花ちゃんの話がもっと読みたかった。

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    2024年02月01日
  • 食べると死ぬ花

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    人生に行き詰まった人間の前に現れる謎の美青年と彼に翻弄される家族の物語。

    ただただ悍ましい物語。のっけから丁寧に胸糞描写をやってくれるから度々休憩を挟まないと読み続けられない。真相はまあ、芦花公園さんだよねーというオチだけどほねがらみよりは好きかな。

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    2024年01月31日
  • 食べると死ぬ花

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    ニコは喪黒福造みたいだなと思っていたが暗黒サンタだったのか…

    優しいのか怖いのか分からん存在、本当に天使みたいなもんなのか、この一族に巣食う呪いの具現化なのか…。
    芦花公園先生の作品は多分全て読んでいるが、この難解さ、ジメジメさが面白い時とハマらない時があって、今作は好みで嬉しかった。これがホラーなのかは疑問だけど。個人的に「ほねがらみ」以外は怖くない。
    連作短編なので今回はどんな秘密道具を出してくるの?的な楽しさと、しっかり一話一殺なのでどういう風に悲惨に突っ込んでいくのかという醍醐味。

    一花語(ラテン語?)の意味、分かる方いるのだろうか…。

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    2024年01月25日
  • 食べると死ぬ花

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    短編集なのだけど、それぞれの話が繋がってると思わずに飛び飛びに読んでしまった。一気に読んだ方がゾクゾクきただろうなと後悔。

    ホラーなのだけど、ホラーというより「嫌な話」。人間の嫌なところを煮詰めたものを飲んでしまったような気持ち。

    どの話にも共通している美しい青年ニコライって何者なんだ。あと少しというところで、自分の理解が追いつかない。
    一花の話している言葉の意味も知りたいし、理解できてない宗教的なところも知りたい。
    公式で解説サイト出してくれないかな。

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    2024年01月17日