横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

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    ネタバレ

    面白かった!
    登場人物もそれほど多くなく、スルスルと読めました。
    金田一耕助の出番はだいぶ後半でまだかまだかと待っていました。それも登場人物に探偵小説家がいたせいもあるかと思いますが、最後にこれが効いてくるのが面白かったです。

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    2021年09月24日
  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

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    物語の面白さと結晶のような完成度に圧倒されつつ、頁を閉じた。
    冒頭の技がすごい。のっけから事情のわからない長い台詞。会話が続き、なんだなんだと読んでいくうち、おどろおどろしい殺人事件にあれよあれよと巻き込まれてしまう。視点の工夫から読み手は目撃者になる。金田一の登場にほっとした。

    「イヤミス」に代表される現代ミステリーをプラスチックとするなら、横溝正史の推理小説は樹木。忌むべき内容なのに、どこか潤う。日本の原風景がみえるからか。
    この作品は横溝が自信喪失の中で書いたものらしい。それを念頭に読むと心に迫るものがある。
    読んでよかった。

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    2021年08月15日
  • 金田一耕助ファイル10 幽霊男

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    事件順に追う金田一シリーズ再開。表紙は杉本画伯のチープなおどろおどろしさを漂わす昭和52年版。
    昭和29年の時代設定。いかがわしいヌードクラブに発生した猟奇的殺人事件。朝鮮戦争の好景気に湧く中でも、不穏な雰囲気を残した時代なのか快楽殺人をテーマにした現代的な事件。なかなかに凝ったトリックだけれどもスピード間もあって一気読み。珍しく金田一も事件を食い止める。やっぱり紙の本は雰囲気があっていいなぁ。

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    2021年08月05日
  • 蝶々殺人事件

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    再読。犯人が分かっていても横溝正史は面白い。趣味嗜好は人それぞれ。探偵さんはそこも解ってくれて救われる。

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    2021年02月21日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    現代風の珍しい作品。結構地味に好き。子供とて大人顔負けに何かを考え、行動してるものだ。京美ちゃんの歪んだ笑顔が後味。

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    2021年01月09日
  • 真珠郎

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    戦前の小説らしいのだが、戦後の「八つ墓村」や「犬神家の一族」等々の要素があちこちにあって、もぉー、ニンマリ。
    そして、横溝正史と言えば、読んだ後に残る、一抹の哀感。
    横溝正史のいい所であるそれが、ちゃんと担保されている。
    つまり、ぶっちゃけ言えば、すでにワンパターン!w
    ただ、それは横溝正史だから。横溝正史が横溝正史の小説の中でワンパターンしている分には大歓迎なわけだ。
    ていうか、主人公の椎名耕助って、ミョーに「姑獲鳥の夏」での関口くんとダブるんだけど?
    えっ。もしかして、彼のキャラはここからきてる?
    なぁ~んて思ってしまうと、この話と「姑獲鳥の夏」って、どこか似ているよーな、似てないよーな!

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    2020年12月21日
  • 金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(下)

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    ネタバレ

    壮大な舞台の話だった。
    ミステリー小説だからそこはお約束なんだけど、後味の悪さというか、どこでボタンをかけ違ってしまった…あの時違う選択をしていれば…という気持ちになってしまう。
    弥生と耕助が由香里の秘密について話した時の場面、あそこはハッとしながら読んでいた。そうかもしれない…と思いながらも臨場感を感じながら読めた。
    最後の耕助が行方をくらますところ、シリーズとしての終わりかたが、耕助は事件を解決するとメランコリーに打ちのめされるという記述が今までにも出てきたが、それがとうとう決壊を越えたのかなと感じさせる、でも耕助らしい飄々とした後味を残した終わり方だった。

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    2020年10月13日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(下)

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    ネタバレ

    事件が錯綜して混乱しそうだったけど、最後、ついに綺麗に回収・収束されていった!
    以下ネタバレ大有りです。

    横溝正史の小説はミステリーなのに、ホラー感が強いのは何故だろう、といつも思っていたのだけれど、悪霊島は特にその雰囲気や場面がそれにぴったりだった。
    終わり方も、大団円とか、全ての謎が詳らかになるのではなくて、もしかしてあなたは…という問いかけで終わったり、重要人物が全てを語る前に死亡したり、しかもなぜ死んだのかは不明だったり…そういう余韻というか、ある種の座りの悪さのようなものが世界観を不気味なままにしているのかも。
    ゾッとした場面…鵺野なく夜に気を付けろ…の本当の意味を知った時。簑笠が

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    2020年10月04日
  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

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    戦後間もない頃の、旧家の殺人事件。登場人物がどいつもこいつもどこかしら病んでいて、これだよ~~とわくわくしながら読み進める。金田一は中盤からしか登場しないけど、相変わらずの好人物で和む。
    まったく予想してなかった終章の展開には興奮した。久しぶりに好みにドストライクぶっささる本を読んで、満足です。
    この本、近所のダイエーの本の交換所コーナー(読み終わった本3冊→1冊に交換できる)で手に入れた本です。こういうのに出会えるからやっぱ読書は最高だな。

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    2020年08月02日
  • 不死蝶

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    横溝作品らしい、田舎独特のドロドロがあり、八つ墓村とはまた違った鍾乳洞でのゴタゴタありで読み応えありました。
    もうひとつのお話【人面瘡】は、現代だったらあまり考えられないだろうなぁという展開。戦時中はこういうことあっただろうなと考えられる作品でした。

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    2020年03月24日
  • 金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児

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    意外な犯人。「レインコートの犯人」が誰にでも出来るせいで上手く惑わされた…
    メイン目線の記者の動きも若干怪しいため、メタ的にもみんなが怪しく思えて、最後まで犯人がわからなかった。
    いつも以上に死人が多いのは、相変わらず無能な探偵と警察である(笑)

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    2020年02月23日
  • 真珠郎

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    金田一耕助の前にシリーズ化された由利先生シリーズの代表的作品が、本書表題の「真珠郎」。由利先生とは、かつて警視庁の名捜査課長を務めた後、私立探偵となった由利麟太郎。「真珠郎」では、後半部分から突如搭乗する。もう一作品収録されているのが、「孔雀屏風」で、これには由利先生は登場しない。

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    2020年02月17日
  • 双生児は囁く

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    金田一耕助が登場しない7つの短編が所収。7編とも異母姉妹、双子が登場する横溝正史特有の戦前・戦中・戦後直後の血縁・愛憎がキーになる短編集。いずれも短編ゆえに、長編作品ほど、ドロドロとした人間模様は描かれていないけれど、それでもやはり横溝正史らしい作品集。

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    2020年02月11日
  • 喘ぎ泣く死美人

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    大正11年から昭和22年まで、様々な雑誌に掲載された短編が、全18作品所収。まだまだ発見されていない作品もありそう。なお、金田一耕助が登場する作品は無い。

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    2020年02月09日
  • 殺人鬼

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    金田一耕助の短編集。「殺人鬼」「黒蘭姫」「香水心中」「百日紅の下にて」の4作品が収録。章末で、金田一耕助が戦前、復員後、事務所をどこに開設したり、移動しながら、どんな事件を解決してきたか、時系列に少し解説されていたのは、金田一耕助の功績を振り返るうえで、大いに興味深い。

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    2020年02月08日
  • 金田一耕助ファイル10 幽霊男

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    江戸川乱歩の怪奇シリーズや怪人二十面相などを彷彿とさせられる作品。一風変わった舞台設定、連続殺人事件と活動的な金田一耕助の行動展開が、他の作品と少し趣を異にする印象。

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    2020年02月04日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

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    1978年公開の市川崑監督、石坂浩二主演の映画が有名。元宮家・東小路家の女主人として映画では高峰三枝子が演じているが、原作では元宮家・衣笠家の男性主人となっている点が異なる。他にも京都と伊豆山間地が舞台の映画に対して、原作は東京と伊豆沖の小島。また京都のお茶会での毒殺に対して、歌舞伎座でのチョコレートによる毒殺など設定の違いもあり。

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    2020年02月02日
  • 塙侯爵一家

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    全集か何かで読んで、この短編は特に印象が強く残っている。
    誰もかも心理が読めない、全体的に漂う緊張感とあっけない幕切れ。
    それにしても横溝は登場人物の顔をクチャクチャにするのが好きだねぇ。

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    2019年11月27日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    再読。
    それでも面白かった。

    長いけれど、後半は事件解決に向けて一気に展開していくので読む価値はあり!

    金田一耕助行くところに、事件あり。
    今回も大活躍。

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    2017年08月09日
  • 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

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    のらりくらりした金田一耕助じゃないと駄目なんだと思う。犯人が誰か途中まで本気でわからなくて、はらはらした。問題点は説明文が多いことかなぁとは思う。お屋敷とかになると、間取りが気になってそして分からないので困る。

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    2016年12月12日