横溝正史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うーん、さすがにネタ的に、最近の復刊ラインナップには入ってないか^^;
盲聾唖の美少年がガラスの棺に入れられて、瀬戸内海の波間を漂っているという、どんだけ耽美やねんという幕開け。
殺人事件があり、探偵も登場し、ミステリの体裁はとっているものの、ミステリ、冒険小説、耽美小説を、けして器用にではないけれど、作者らしい美意識で繋ぎ合わせた傑作だと思います。
なんと言っても終盤が素晴らしい。詳しく書くとネタバレになるので書けないのが悔しいけど、とにかく芝居のクライマックスさながらの描写、スピード感、視覚的な美しさ。そして、闇。
古くささや端々の整合性には目をつぶって、芝居を見るように楽しむのがいいんじ -
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Posted by ブクログ
作曲家大野雄二氏の訃報に触れ、映画「犬神家の一族」のテーマ曲を久しぶりに聴いた。怪しげで物悲しく、壮大かつ美しい曲。聴くだけで犬神家の世界観に惹き込まれる大好きな曲だった。
思い出して原作を手に取った。ホラー味の強い横溝正史ワールド、戦後間もない日本の山村で起こる連続猟奇殺人事件。大財閥の犬神佐兵衛翁の遺言を巡る血みどろの争いである。死体遺棄の仕方が強烈。(あの頃、プールで子ども達が真似てたよね。)
単なるミステリーの域を超え、情愛が溢れる。母の悲哀が胸を打ち、強く印象に残る。小説を読んでいても、映画の場面が鮮やかに甦ってくる。高峰三枝子が素晴らしかった。小説は75年前、映画は50年前に作られ -
Posted by ブクログ
日本ミステリーの古典的名作であり、おそらく犬神家の人々と並びもっとも有名な金田一耕助シリーズの一つだ。過去に読んだ記憶があるが、恐らく十数年前であり、改めて横溝正史への熱が高まってきた今に再読する次第だ。
タイトルがとてもシンプルだが、おどろおどろしい、恐怖感を煽られるもので、これほどタイトルから存在感のある作品は他にないだろうし、読む前から不穏な空気感が漂う作品である。
古典ミステリーに代表される、冒険の部分やラブロマンスも盛り込みそこに一族の相続問題も絡めたかなり盛りだくさんな内容で、単純な推理小説に収まらず、主人公である辰弥の冒険活劇恋愛推理小説ていう方が相応しいかも知れない。
また