横溝正史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
禍々しい、おぞましい世界観にぞくぞくしました。好きだ!
耕助シリーズはテレビや映画でしか観たことなくて、「設定は独特で面白いけど、もしかしたら映像化スタッフに恵まれているのかなぁ」とひねくれた予想もしていたのですが。文章も面白かった。簡潔でどんどん進むし、妖しさも原作からしてちゃんと香ってくるし。
後半から、主人公が鈍すぎやしないか?と思ったけれど、そこからまた少し引っ繰り返され、切なくなりました。(オチバレしないよう伏せたらうまく伝わらない感じになってしまいました…)
最後の小題が「大団円」で、その通りきちんと終わっているところも好きです。散々ひねくり回して結局「答えはあなたの胸の中に…」み -
Posted by ブクログ
うーん、さすがにネタ的に、最近の復刊ラインナップには入ってないか^^;
盲聾唖の美少年がガラスの棺に入れられて、瀬戸内海の波間を漂っているという、どんだけ耽美やねんという幕開け。
殺人事件があり、探偵も登場し、ミステリの体裁はとっているものの、ミステリ、冒険小説、耽美小説を、けして器用にではないけれど、作者らしい美意識で繋ぎ合わせた傑作だと思います。
なんと言っても終盤が素晴らしい。詳しく書くとネタバレになるので書けないのが悔しいけど、とにかく芝居のクライマックスさながらの描写、スピード感、視覚的な美しさ。そして、闇。
古くささや端々の整合性には目をつぶって、芝居を見るように楽しむのがいいんじ -