横溝正史のレビュー一覧
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うーん、さすがにネタ的に、最近の復刊ラインナップには入ってないか^^;
盲聾唖の美少年がガラスの棺に入れられて、瀬戸内海の波間を漂っているという、どんだけ耽美やねんという幕開け。
殺人事件があり、探偵も登場し、ミステリの体裁はとっているものの、ミステリ、冒険小説、耽美小説を、けして器用にではないけれど、作者らしい美意識で繋ぎ合わせた傑作だと思います。
なんと言っても終盤が素晴らしい。詳しく書くとネタバレになるので書けないのが悔しいけど、とにかく芝居のクライマックスさながらの描写、スピード感、視覚的な美しさ。そして、闇。
古くささや端々の整合性には目をつぶって、芝居を見るように楽しむのがいいんじ -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本ミステリの古典ともいえる本作。映像化された作品も有名で、私も何回か観た記憶がありますが、小説版は読んでいなかったので、今更ながら手に取ってみました。
映像作品の印象からホラー色の強い作品を想像していましたが、実際に読んでみると、思っていたほど恐ろしさを前面に出した作品ではないように思いました。主人公・辰弥の一人称による語り口が、映像で感じた重苦しさを少し和らげているようにも感じます。
とはいえ、昭和二十年代の地方の村という舞台には、独特の閉塞感と不気味さがあります。村に根付いた人間関係や因習も相まって、物語の底には常に、どこか薄ら寒い空気が漂っている気がしました。
個人的に強く印象に -
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横溝正史のジュブナイルミステリ作品『まぼろしの怪人 改版』を読みました。
『怪獣男爵』、『黄金の指紋』に続き、横溝正史の作品です。
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横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作!
厳重な警戒態勢を潜り抜け、高価な宝石類を略奪して日本中を荒らしまわる、まぼろしの怪人。
次々と姿を変えては行方をくらまし、正体も隠れ家も謎のままだった。
そしてとうとう、警視庁の敏腕警部、等々力宛の犯行予告が届く。
クリスマスの夜、警察の威信を賭けた闘いに、現場にあらわれたのは……? 神出鬼没、大胆不敵な大泥棒に、探偵小僧・御子柴進が等々力警部や敏腕記者の三津 -
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横溝正史のジュブナイルミステリ作品『黄金の指紋』を読みました。
『怪獣男爵』に続き、横溝正史の作品です。
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横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作!
「君に預けておく。これを金田一耕助という人に渡してくれ……」そう言って難破船の遭難者が死ぬ前に言付けた黒い箱。
邦雄少年が中を開けて見ると、それは燦然と輝く黄金の燭台だった。
思わず息をのみ慌ててしまおうとした時、彼は妙なことに気がついた。
燭台の火皿に指紋が一つ焼きつけられていたのだ。邦雄は知らなかったが、これこそ一人の少女の運命を握る大切な証拠の品だったのである……。
巧みな変装術 -
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数ヶ月前に世間を震撼させた宝石店強盗事件「天銀堂事件」。この事件の容疑者の1人として挙げられていた旧華族の椿子爵が失踪し、その後山中で遺体で発見された。事件の真相を解明するべく金田一耕助が調査を行なってる最中に、椿家の屋敷で連続殺人事件が発生する…
冒頭で、読後の後味が悪くドス黒い気分になると書かれていたが、全くもってその通りだった。大抵のミステリー小説は犯人が判明し事件が解決するとスッキリするが、本作に関しては例外であると感じた。事件の真相そのものが暗く救われないというのもあるが、エピローグ的なものが書かれていないことが大きな要因だと感じた。事件を解決してすぐに話が終わる為、嫌〜な気分を引