横溝正史のレビュー一覧
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女王蜂
金田一耕助シリーズお馴染みの由緒ある一族が中心になるミステリー。主人公は月琴島に暮らす大道寺家の娘、智子。彼女は周りの男性を狂わす程の絶世の美女であり、彼女が中心となって物語が進行していく。
根本に19年前に起きた智子の実父が崖から転落して亡くなった事件があり、19年前の変死事件に端を発して新たな悲劇が幕を開ける。
金田一耕助シリーズのイメージにあるおどろおどろしい雰囲気は少なく、どちらかと言えば近代的な読み方が出来る作品。智子の屋敷の開かずの間から19年前の事件が恐らく単純な転落死事件ではないという事が匂わせられるが、冒頭ではどの様な意味が有るかはまだ分からない。物語が進むにつ -
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ネタバレ夜歩く
金田一耕助シリーズだが耕助の参戦は中盤以降。しかし活躍に至っては正に名探偵然とした働きをみせる。
夢遊病、佝僂といった現代ミステリーでは扱われないテーマを土台として、田舎の華族、旧家の一族を中心に据えたストーリーである。冒頭、とあるキャバレーで謎の女性が蜂屋小市と言う佝僂の画家を発砲した場面から始まる。その後、舞台がかわり、仙石直己と彼の友人である屋代が、仙石の家で起きている問題を助ける為に彼の屋敷を訪れる。
屋代は売れない推理小説家であり今作の語り手、書き手。
佝僂というのが差別的偏見てきなものだからか、どういった特徴なのか調べてもわからない。登場人物をイメージ出来ないのは読み手 -
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本陣殺人事件
横溝正史の中編ミステリー集。
今まで長編シリーズは幾つか読んだが、時系列的に最初の作品は未読であったため読む事にした。
今作品は中編三遍が収めらており、どれもが若かりし頃の耕助を知る上で重要な作品だ。
本陣殺人事件
記念すべき金田一耕助シリーズの第一作目。今まで読んだ作品やドラマ等の印象から、耕助は三十後半位の中年男性をイメージしていた。今作では二十代の若かりし日の耕助が登場し、金田一耕助とはいかような人物であるのか、探偵業を生業にしている理由は何かなど、今まで知らなかったパーソナルな情報が読者に共有されている。彼がアメリカの大学を出ていて麻薬中毒者だった事など、とてもインパク -
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作曲家大野雄二氏の訃報に触れ、映画「犬神家の一族」のテーマ曲を久しぶりに聴いた。怪しげで物悲しく、壮大かつ美しい曲。聴くだけで犬神家の世界観に惹き込まれる大好きな曲だった。
思い出して原作を手に取った。ホラー味の強い横溝正史ワールド、戦後間もない日本の山村で起こる連続猟奇殺人事件。大財閥の犬神佐兵衛翁の遺言を巡る血みどろの争いである。死体遺棄の仕方が強烈。(あの頃、プールで子ども達が真似てたよね。)
単なるミステリーの域を超え、情愛が溢れる。母の悲哀が胸を打ち、強く印象に残る。小説を読んでいても、映画の場面が鮮やかに甦ってくる。高峰三枝子が素晴らしかった。小説は75年前、映画は50年前に作られ -
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日本ミステリーの古典的名作であり、おそらく犬神家の人々と並びもっとも有名な金田一耕助シリーズの一つだ。過去に読んだ記憶があるが、恐らく十数年前であり、改めて横溝正史への熱が高まってきた今に再読する次第だ。
タイトルがとてもシンプルだが、おどろおどろしい、恐怖感を煽られるもので、これほどタイトルから存在感のある作品は他にないだろうし、読む前から不穏な空気感が漂う作品である。
古典ミステリーに代表される、冒険の部分やラブロマンスも盛り込みそこに一族の相続問題も絡めたかなり盛りだくさんな内容で、単純な推理小説に収まらず、主人公である辰弥の冒険活劇恋愛推理小説ていう方が相応しいかも知れない。
また -
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面白かった
角川の金田一耕助シリーズではは3作目だが、
原作は2作目。
金田一耕助が久しぶりの登場という設定。
本陣殺人事件に続いで磯川警部が登場。
3人の妹たちが殺される
おれの代わりに獄門島へ行ってくれ
復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託され、獄門島に渡る金田一耕助。
そして遺言通りに3人の娘が殺されていく。
しかもただ殺されるだけではなく
死体を何かに見立てるように。
映画では曖昧だったトリックも原作では細かく説明されていて、金田一耕助の心情も映画より遥かに表現されている。
そして全ての伏線を見事に回収できている。
ただ犯人が映画と違うところは少し驚いた。
でも -
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面白かった
角川の金田一耕助シリーズではは3作目だが、
原作は2作目。
金田一耕助が久しぶりの登場という設定。
本陣殺人事件に続いで磯川警部が登場。
3人の妹たちが殺される
おれの代わりに獄門島へ行ってくれ
復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託され、獄門島に渡る金田一耕助。
そして遺言通りに3人の娘が殺されていく。
しかもただ殺されるだけではなく
死体を何かに見立てるように。
映画では曖昧だったトリックも原作では細かく説明されていて、金田一耕助の心情も映画より遥かに表現されている。
そして全ての伏線を見事に回収できている。
ただ犯人が映画と違うところは少し驚いた。
でも -
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杉本画伯のカバー画で読む金田一探偵シリーズを事件発生順で読む祭り継続中。時代は1944年くらいの短編集。さすがにこの時代設定になるとマンションにもエレベーターがつく。エアコンはまだ普及していないが、ヨレヨレのかすりと袴姿は目立つだろ。
今回も愛と憎しみと欲からくる猟奇的事件が発生。これまでは金田一探偵はあいかわらず解決までは行かなくとも終了させることが多かったと思うのですが、今回驚くのは犯人を破滅させるエピソードがあることです。探偵は警察じゃないから逮捕はしないし、裁判官じゃないから量刑もしないけど謎や動機を暴くに徹しなければならないが、方法がもう犯罪すれすれというか黒に近いグレー。なんなら