横溝正史のレビュー一覧
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金田一耕助シリーズ8冊目。こちらもタイトルは知っているが初見(・・・というか、ここから先は全部コレ)。
明治の権臣・古館種人(たねんど)伯爵が富士の裾野に建てた豪邸・名琅荘(めいろうそう)。明治維新という時代の変動期において建てられたこの豪邸は、粛清や暗殺に対して極度に警戒された作りとなっており、いたるところにどんでん返しや抜け穴等が設計されていた。この複雑怪奇な豪邸は別名、"迷路荘"と呼ばれていた。
名琅荘を古館伯爵の子孫である辰人(たつんど)から譲り受けた実業家・篠崎慎吾は、この豪邸をホテルとして経営に乗り出す。慎吾は、ホテル開業を前にこの豪邸を名残惜しんでもらおうと -
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ものすごいスピード感で一気に読ませられました。いやぁ、面白かったです。何とも言えないおどろおどろしさと、田舎村特有の陰険な感じが、全体に緊張感をもたらせていました。
犯人はなんとなく怪しさを感じていましたが、その動機については完全に予想外。これは良かったです。ただ、ここはもう少し深堀してほしかった思いもあります。主人公(?)がバタバタしているうちに、解決してしまいましたが、直接対峙してなんやかんやあってもよかったのでは?
多少の文句はありますが、ページをめくる手が止まらないとはこのことか、というくらい引き込まれました。横溝正史恐るべしです。 -
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ネタバレ■面白い
なるほど、シンプルで割と直球、まさに古典、という感じの面白さ。
手がかりをまき散らして、ほとんどはミスリードだが一本だけ正しい線があります、という作品ではなく、ミスリードは太く鋭く少なめに、意味がありそうなところにはちゃんと意味があり、納得もできる、という作品だった。
ヒントから「あーこれはこういうことでしょう」とわかる箇所があり、それが楽しい一方、全体像としては把握できず、解決編を読むのもまた楽しい。
重要な手がかりは最後の方になるにつれて出てくる一方、最序盤も決して無駄な描写ではなく、道中にも「あ、あれってそういうことだったのか!」という描写が織り込まれている、無駄のない面白さを -
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ネタバレ■面白い
なるほど、シンプルで割と直球、まさに古典、という感じの面白さ。
手がかりをまき散らして、ほとんどはミスリードだが一本だけ正しい線があります、という作品ではなく、ミスリードは太く鋭く少なめに、意味がありそうなところにはちゃんと意味があり、納得もできる、という作品だった。
ヒントから「あーこれはこういうことでしょう」とわかる箇所があり、それが楽しい一方、全体像としては把握できず、解決編を読むのもまた楽しい。
重要な手がかりは最後の方になるにつれて出てくる一方、最序盤も決して無駄な描写ではなく、道中にも「あ、あれってそういうことだったのか!」という描写が織り込まれている、無駄のない面白さを -
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ネタバレ悪魔の手毬唄
金田一耕助シリーズの長編ミステリー。鬼首村に伝わっていた古い手毬唄の見立て殺人。20年前に発生し、解決に至らなかった殺人事件を土台に、当時事件を担当していた磯川警部に紹介され、耕助が休養の為、鬼首村の旅館を訪れるところから物語は始まる。
今作は「獄門島」の話題が始終でてくるので、「獄門島」もおすすめする。どちらも見立て殺人でありながら、見立ての意味合いや完成度は「獄門島」の方が優れている様に思うが、人間的な面白さ、物語の奥に沈む醜さの様なものは今作の方が面白いと思う。
とある不幸な人生を歩む人の物語だが、大切な人に裏切られ、自分以外が幸せになっていくという絶望感は本当に不 -
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1951年。ドラマで見た。話覚えてないけれど。
結論から言うと、悪魔がフルートを吹いたわけではない、と思う。
青酸カリ毒殺の天銀堂事件。その容疑者と目された椿子爵が自殺した。「悪魔が来りて笛を吹く」というフルート曲をレコーディングしてた。六本木の屋敷には、戦災で家を失った親類たちがいっぱい。実は~とかあるし、相関図を書かないとこんがらがる。昔の貴族って、好き放題に手籠めにしてたのか・・・
金田一たちの先をいく犯人。フルート曲が流れる。
追いつけ金田一~とわくわくしながら読み進めた~。作者の本を読み進めているのだが、意外に読みやすいのよ。 -
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悪魔がこりて笛を吹く
金田一耕助シリーズ。耕助が登場する作品はとある屋敷内とか、村とか閉鎖されたエリアでの事件が多いと思っていたが、今回は舞台である東京のとある邸宅を中心に、神戸や淡路島にまで舞台が広がり、椿家で起きた陰惨な事件が描かれる。
物語は、とある陰惨な銀行強盗事件と椿子爵の失踪、自殺が土台になり、椿子爵の娘である美禰子が耕助の元に依頼に来た事から始まる。
冒頭、椿子爵家族と、同居する新宮家、玉虫元伯爵、医者の目賀博士などの紹介、並びに椿子爵が彼等に馬鹿にされ虐められていた事などが明かされる
その復讐の為にこの様な事件が起きている・・・だと、なんだか動機として物足りなさを感じて -
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女王蜂
金田一耕助シリーズお馴染みの由緒ある一族が中心になるミステリー。主人公は月琴島に暮らす大道寺家の娘、智子。彼女は周りの男性を狂わす程の絶世の美女であり、彼女が中心となって物語が進行していく。
根本に19年前に起きた智子の実父が崖から転落して亡くなった事件があり、19年前の変死事件に端を発して新たな悲劇が幕を開ける。
金田一耕助シリーズのイメージにあるおどろおどろしい雰囲気は少なく、どちらかと言えば近代的な読み方が出来る作品。智子の屋敷の開かずの間から19年前の事件が恐らく単純な転落死事件ではないという事が匂わせられるが、冒頭ではどの様な意味が有るかはまだ分からない。物語が進むにつ -
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ネタバレ夜歩く
金田一耕助シリーズだが耕助の参戦は中盤以降。しかし活躍に至っては正に名探偵然とした働きをみせる。
夢遊病、佝僂といった現代ミステリーでは扱われないテーマを土台として、田舎の華族、旧家の一族を中心に据えたストーリーである。冒頭、とあるキャバレーで謎の女性が蜂屋小市と言う佝僂の画家を発砲した場面から始まる。その後、舞台がかわり、仙石直己と彼の友人である屋代が、仙石の家で起きている問題を助ける為に彼の屋敷を訪れる。
屋代は売れない推理小説家であり今作の語り手、書き手。
佝僂というのが差別的偏見てきなものだからか、どういった特徴なのか調べてもわからない。登場人物をイメージ出来ないのは読み手 -
Posted by ブクログ
本陣殺人事件
横溝正史の中編ミステリー集。
今まで長編シリーズは幾つか読んだが、時系列的に最初の作品は未読であったため読む事にした。
今作品は中編三遍が収めらており、どれもが若かりし頃の耕助を知る上で重要な作品だ。
本陣殺人事件
記念すべき金田一耕助シリーズの第一作目。今まで読んだ作品やドラマ等の印象から、耕助は三十後半位の中年男性をイメージしていた。今作では二十代の若かりし日の耕助が登場し、金田一耕助とはいかような人物であるのか、探偵業を生業にしている理由は何かなど、今まで知らなかったパーソナルな情報が読者に共有されている。彼がアメリカの大学を出ていて麻薬中毒者だった事など、とてもインパク