横溝正史のレビュー一覧
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数ヶ月前に世間を震撼させた宝石店強盗事件「天銀堂事件」。この事件の容疑者の1人として挙げられていた旧華族の椿子爵が失踪し、その後山中で遺体で発見された。事件の真相を解明するべく金田一耕助が調査を行なってる最中に、椿家の屋敷で連続殺人事件が発生する…
冒頭で、読後の後味が悪くドス黒い気分になると書かれていたが、全くもってその通りだった。大抵のミステリー小説は犯人が判明し事件が解決するとスッキリするが、本作に関しては例外であると感じた。事件の真相そのものが暗く救われないというのもあるが、エピローグ的なものが書かれていないことが大きな要因だと感じた。事件を解決してすぐに話が終わる為、嫌〜な気分を引 -
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ネタバレ人面瘡
横溝正史の短編集。
睡れる花嫁
ミステリー内の事件について、「不潔」という表現が目新しく、事件の汚らしさを適切に表している。
作品として腐乱死体を題材に据えており、その腐乱死体にたいしての犯人による異常な行動が今作品のテーマになっている。とてもまとまっております読みやすい短編ミステリーであり、読み応えは充分だ。犯人のトリックについては、面白いが作中所々疑問点があり、特に養娘であるしげるの人物像については疑問点がある。
警察官の死から始まり、死体への凌辱、更には不気味な過去のある犯人と耕助シリーズの嫌らしさが存分に含まれた作品だ。
湖泥
とある農村で娘の失踪事件が発生。むらでは権 -
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金田一耕助シリーズ8冊目。こちらもタイトルは知っているが初見(・・・というか、ここから先は全部コレ)。
明治の権臣・古館種人(たねんど)伯爵が富士の裾野に建てた豪邸・名琅荘(めいろうそう)。明治維新という時代の変動期において建てられたこの豪邸は、粛清や暗殺に対して極度に警戒された作りとなっており、いたるところにどんでん返しや抜け穴等が設計されていた。この複雑怪奇な豪邸は別名、"迷路荘"と呼ばれていた。
名琅荘を古館伯爵の子孫である辰人(たつんど)から譲り受けた実業家・篠崎慎吾は、この豪邸をホテルとして経営に乗り出す。慎吾は、ホテル開業を前にこの豪邸を名残惜しんでもらおうと -
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ものすごいスピード感で一気に読ませられました。いやぁ、面白かったです。何とも言えないおどろおどろしさと、田舎村特有の陰険な感じが、全体に緊張感をもたらせていました。
犯人はなんとなく怪しさを感じていましたが、その動機については完全に予想外。これは良かったです。ただ、ここはもう少し深堀してほしかった思いもあります。主人公(?)がバタバタしているうちに、解決してしまいましたが、直接対峙してなんやかんやあってもよかったのでは?
多少の文句はありますが、ページをめくる手が止まらないとはこのことか、というくらい引き込まれました。横溝正史恐るべしです。 -
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ネタバレ■面白い
なるほど、シンプルで割と直球、まさに古典、という感じの面白さ。
手がかりをまき散らして、ほとんどはミスリードだが一本だけ正しい線があります、という作品ではなく、ミスリードは太く鋭く少なめに、意味がありそうなところにはちゃんと意味があり、納得もできる、という作品だった。
ヒントから「あーこれはこういうことでしょう」とわかる箇所があり、それが楽しい一方、全体像としては把握できず、解決編を読むのもまた楽しい。
重要な手がかりは最後の方になるにつれて出てくる一方、最序盤も決して無駄な描写ではなく、道中にも「あ、あれってそういうことだったのか!」という描写が織り込まれている、無駄のない面白さを -
Posted by ブクログ
ネタバレ■面白い
なるほど、シンプルで割と直球、まさに古典、という感じの面白さ。
手がかりをまき散らして、ほとんどはミスリードだが一本だけ正しい線があります、という作品ではなく、ミスリードは太く鋭く少なめに、意味がありそうなところにはちゃんと意味があり、納得もできる、という作品だった。
ヒントから「あーこれはこういうことでしょう」とわかる箇所があり、それが楽しい一方、全体像としては把握できず、解決編を読むのもまた楽しい。
重要な手がかりは最後の方になるにつれて出てくる一方、最序盤も決して無駄な描写ではなく、道中にも「あ、あれってそういうことだったのか!」という描写が織り込まれている、無駄のない面白さを