横溝正史のレビュー一覧
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事件が錯綜して混乱しそうだったけど、最後、ついに綺麗に回収・収束されていった!
以下ネタバレ大有りです。
横溝正史の小説はミステリーなのに、ホラー感が強いのは何故だろう、といつも思っていたのだけれど、悪霊島は特にその雰囲気や場面がそれにぴったりだった。
終わり方も、大団円とか、全ての謎が詳らかにな...続きを読むPosted by ブクログ -
私が横溝正史が一番好きな作家、というのは高校生の時にこの『悪魔が来りて笛を吹く』を読んだから。
昭和時代の作品ということもあり、日常的に使わない言葉や、華族なんかが出てきたり、探偵小説あるある、登場人物が多くてなかなか読むのに手こずった思い出がある。
最後まで読んだ時、得も言われぬモヤモヤ感が胸につ...続きを読むPosted by ブクログ -
戦後間もない頃の、旧家の殺人事件。登場人物がどいつもこいつもどこかしら病んでいて、これだよ~~とわくわくしながら読み進める。金田一は中盤からしか登場しないけど、相変わらずの好人物で和む。
まったく予想してなかった終章の展開には興奮した。久しぶりに好みにドストライクぶっささる本を読んで、満足です。
こ...続きを読むPosted by ブクログ -
上巻よりその後も、金田一耕助は密かに事件関係者の動静を見守ってきた。そして一見事件に巻き込まれたかのような人物が、実は色濃く関わっていた事が確信に変わり、20年後、その者の死をきっかけに新たな惨劇が始まる。
恐怖を煽る演出と、全てが白日になった後の結末の描写が金田一耕助シリーズらしく独特だった。
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思った以上に読みやすい。どうして今まで遠慮してきたのか…スラスラと読める。
人物や風景、状態の描写、最初の殺人が起こるまでのプロローグが丁寧に描かれてある。
この丁寧なプロローグが一旦事件が解決して終わる上巻に、疑問をプンプン臭わせながら下巻に誘ってくる。早く読みたい。Posted by ブクログ -
意外な犯人。「レインコートの犯人」が誰にでも出来るせいで上手く惑わされた…
メイン目線の記者の動きも若干怪しいため、メタ的にもみんなが怪しく思えて、最後まで犯人がわからなかった。
いつも以上に死人が多いのは、相変わらず無能な探偵と警察である(笑)Posted by ブクログ -
江戸川乱歩の怪奇シリーズや怪人二十面相などを彷彿とさせられる作品。一風変わった舞台設定、連続殺人事件と活動的な金田一耕助の行動展開が、他の作品と少し趣を異にする印象。Posted by ブクログ
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1978年公開の市川崑監督、石坂浩二主演の映画が有名。元宮家・東小路家の女主人として映画では高峰三枝子が演じているが、原作では元宮家・衣笠家の男性主人となっている点が異なる。他にも京都と伊豆山間地が舞台の映画に対して、原作は東京と伊豆沖の小島。また京都のお茶会での毒殺に対して、歌舞伎座でのチョコレー...続きを読むPosted by ブクログ
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横溝正史が扱う素材としておおいのが、昔ながらも家制度、そして近親者で家を守り、継承しようとする旧体制、近親者同士の結婚やそれがもたらす災いや苦悩である。
本書も、旧伯爵家、子爵家にまつわる近親者による交わり、その子供らによる苦悩が殺人事件の根幹に底流する。Posted by ブクログ -
めちゃおもだった
古典だから難しいんじゃないかと思ってたけどとても読みやすくて一気に読んでしまった
すっとんきょうな推理をしながら読むのが好きなので、金田一が実はこうなのではないか、といろんな案を作中で言い出すのがおもしろかった。ミステリーの探偵って作中全部わかってるんですよ、ってかんじで最後に答...続きを読むPosted by ブクログ -
再読。
それでも面白かった。
長いけれど、後半は事件解決に向けて一気に展開していくので読む価値はあり!
金田一耕助行くところに、事件あり。
今回も大活躍。Posted by ブクログ -
のらりくらりした金田一耕助じゃないと駄目なんだと思う。犯人が誰か途中まで本気でわからなくて、はらはらした。問題点は説明文が多いことかなぁとは思う。お屋敷とかになると、間取りが気になってそして分からないので困る。Posted by ブクログ
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三文作家の屋代寅太が事件を小説に仕立てているんだけれど、半分くらい読んでも金田一耕助が出てこないし、イライラしながらも面白くて引き込まれる。顔のない屍体は犯人を分からなくするけど、まさかこんな落ちとは!って感じでした。金田一耕助と相変わらずの磯川警部も登場して、舞台は東京から岡山に行くしこれぞ横溝正...続きを読むPosted by ブクログ