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広大な富士の裾野近くに、あたりを睥睨するかのごとく建つ、豪邸名琅荘。屋敷内の至る所に『どんでん返し』や『ぬけ穴』が仕掛けられ、その秘密設計から、別名迷路荘と呼ばれていた――。金田一耕助は、迷路荘到着直後、凄惨な殺人事件に巻き込まれた! 事件解明に乗り出した耕助は、二十年前に起きた因縁の血の惨劇を知り、戦慄する……。斬新なトリックと溢れるサスペンス、巨匠横溝正史の長編本格推理!! カバーイラスト/杉本一文
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Posted by ブクログ
いやー、面白かった。こういうのが自分の大好物なんだなと改めて思った。前回読んだ『三つ首塔』よりエログロ色が控えめなのも良い。地下が惨劇の舞台となるのは『八つ墓村』に似てる。
のらりくらりした金田一耕助じゃないと駄目なんだと思う。犯人が誰か途中まで本気でわからなくて、はらはらした。問題点は説明文が多いことかなぁとは思う。お屋敷とかになると、間取りが気になってそして分からないので困る。
「ああ無残!」 さすがというべきか、グロシーンの描写がなくても凄惨さが伝わってくる文。見覚えのあるトリックが多数出てきます。
迷路荘の惨劇…タイトルからワクワクしてしまう。屋敷内の至るところに《どんでん返し》や《落とし穴》がある。斬新なトリック。
没落した華族、仕掛けだらけの豪邸、前人未到の洞窟、複雑な人間関係、謎の怪人物などなどなどなど……金田一シリーズを読み始めて8作目?もう、金田一要素てんこ盛り!って印象をこれが一番受けたかもしれない。 それにしても、今回の犯人に対する金田一耕助のあたりの強いこと。いつもはソフトな感じの金田一さんがあそ...続きを読むこまで犯人に対する憎悪をむき出しにするの珍しかった。それもしょうがないよねっていう人の尊厳を踏みにじるような遺体の扱い方してるからね……。読みながらゾッとしてしまった。
またドロドロの事件でしたね。それぞれに欲望や見栄や怨みつらみがあるから話がこんがらがる。今回も金田一さんお見事。
明治の元老、種館種人が建てた迷路荘でかつて残虐な殺人事件が起きた。 種人の息子一人が妻の加奈子と当時下宿していた尾形静馬の不貞を疑って二人を殺害しようとした。 加奈子は殺されたが一人は静馬に反撃を受けて殺害された。片腕を切り落とされた静馬は裏山の洞窟に逃げてそれ以来消息が分からなくなった。彼が生きて...続きを読むるのか死んでいるのか誰にも分からなかったが、そんな静馬の影が現代になって現れた… 迷路荘の隠し扉などの仕方を上手く使っていたのと種館家に恨みを持った静馬を思わせる変装した片腕の男が現れたり読書の想像を膨らませてくれる様々な要素があって面白かったです。
昭和5年。隠し扉やどんでん返しが ふんだんに施された通称迷路荘で、 主人やその妻が殺害される事件が 起こった。真相ははっりしないまま。 昭和25年。 迷路荘にかつての惨劇の時と同じ 左腕のない男が姿を現し、 家人達は不安を募らせ、 現在の館の主人は金田一に調査を依頼。 そして発生する連続殺人。 ...続きを読む綾辻行人の館シリーズに登場しそうな 仕掛けだらけの館。 更に館の下には地下道が通っている。 ボリュームがあって読み応えは抜群。 複雑な人間関係が事件をややこしい ものにしていて、それも魅力的。 迷路のような地下道でくり広げられる 捜査は、冒険小説の様で面白かった。 戦後すぐの時代設定、 街から離れた豪勢な館、 謎の片腕の男、かつて起こった惨劇、 没落貴族等、 このシリーズらしい要素が満載。 金田一の活躍も見事で、 ラストは好みの締め方だった。 知名度は低いがもっと読んで貰いたい作品。
『ひとり横溝正史フェア』のこちらは、えっとえっと何作目でしょう。 忘れました。 豪邸名琅荘は、邸内至る所に仕掛けが施してあり複雑な造りから迷路荘と呼ばれている。 その迷路荘の創始者古館種人は、美しい後妻加奈子とその遠縁にあたる静馬との仲を疑っている。ある日種人は加奈子を斬り殺し、静馬の片腕を斬り落...続きを読むとした上で自死してしまう。 そんな迷路荘に知人の紹介で訪れた金田一耕助は、凄惨な殺人事件に巻き込まれる。 こういって始まる物語で、いつものように金田一耕助がまあまあ殺されてから事件を見事に解決するわけだが、全く内容の記憶がない。 我が家に「迷路荘の惨劇」は二冊あり、間違いなく最低二回は読んでいるはずなのに。 全く読んだ覚えがない。 内容どころか、これって買ったっけくらいに記憶がない。 どこかで頭でもぶつけたか、いや、もしかしたら殴られたのか。 事件発生。金田一さーん。 この本は読み始めるとじきに、子爵だとかフルートだとかが出てきて、なんだかとっても「悪魔が来りて笛を吹く」に似ている。 勿論、似ているところはそこだけだけれど。 フルートの音色というものは、どこかしら淋しげで暗い内容の横溝作品にはよく似合うかもしれない。 屋敷から繋がる洞窟だとか、美しいけれど健やかさはない女性、惨劇に相応しい殺されかたなど面白く読ませる。 それなのにどうして全く憶えていないのか、謎は深まるばかりだ。 横溝正史の作品は時代が時代なので仕方ないが、数え年や尺貫法が用いられている。 そういった表現に慣れていないため、読むたびに頭の中で考えなければならないところが少々手間ではある。かっこ書きで実年齢やメートル法キログラム表記をしてくれると読みやすいかもしれない、などと甘えたことを思ったりもする。 ラストは横溝作品にはしばしば見られる大団円だが、今回の終わり方は好きではない。 「女王蜂」のときにも似たような違和感があったが、わかっている犯罪者を金田一耕助の独断で見逃したり、なかったことにするようなことがおかしいと感じる。 何の権利があって一探偵に過ぎない金田一耕助がそういうことをするのかと疑問であるし不快でもある。金田一耕助の好みで対応を変えられては困る。 最後に至るまで遂に全く思い出すことなく、初読のように謎解きも楽しめた。 わたしの記憶がなくなった謎は未解決のままだけれど。
この作品は横溝正史の作品としては後期のものになります。(1975年刊 但し原型となった短編は1956年発表)事件は1950年の秋に起こったことになっています。金田一耕助が名探偵として知られるようになった頃です。読んでいても25年のギャップを感じさせない。今だったら迷路荘の見取り図が貼付されているでし...続きを読むょうね。ある意味現在のミステリーに通じる奇妙な館ものです。展開も面白く一気に読めました。
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