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私が聖女ですって? 娼婦になり下がった、それも殺人犯の烙印を押されたこの私が……? 気品に満ち、美しく清らかだったミッションスクール時代。確かに聖女と呼ばれるにふさわしい時期もあった――だが、醜い上級生りん子に迫られて結んだ忌まわしい関係が私の一生を狂わせた。卒業後も執拗に付きまとう、りん子。やがて、あの恐ろしい事件が……!! 表題作ほか六篇を収録した傑作事件ファイル。 カバーイラスト/杉本一文
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Posted by ブクログ
短編が七作品。“例によって例のごとく”の金田一。シリーズの読者だからこそ楽しめるノリだと思う。ゲスなお話はこれくらいさらっと書かれているのがちょうどいいかな。
金田一耕助シリーズの短編集。七篇も収録されているためどれもさくっと読めてしまう。色々なパターンのお話が読めるけれど、物足りない印象のお話が多い。 とはいえ、「雌蛭」では金田一耕助の滅多に見られない姿が描かれていたりで面白かった。この話がこの本では一番のお気に入りでした。
この作品で、角川文庫の横溝正史作品は完全制覇となった。 金田一耕助が活躍する七編が収められた短編集である。いずれの短編もドロドロした男女の関係が事件を引き起こし、飄然と登場する金田一耕助が事件を解決する。長編となると、さらに家の因習やらが入り混じり、ドロドロのおどろしい展開となるのだが、短編となる...続きを読むと意外にあっさりしたものである。 昭和初期を舞台にした探偵小説。何よりも金田一耕助の人物像が良い。 中学時代に金田一耕助シリーズが映画化やドラマ化されると欠かさず観ていた。その頃から横溝正史の作品を読み始めたと記憶している。大半の作品は高校時代までに読み終えていたのだが、何故かこの作品だけは未読だった。
御存知、名探偵・金田一耕助の活躍する短編集。表題作「七つの仮面」は他の選集で金田一ものではない短編「聖女の首」として既読。小説としては「聖女の首」の方が面白かった。ただ、金田一耕助が登場すると何か微笑ましく嬉しくなってしまうのだ。それぞれの短編に人間関係や登場人物の性格に似通った点があるのは多作故の...続きを読むご愛嬌か。エログロ要素が多めなのは時代の需要だろう。ともかく、冷徹なまでの人間観察と温かな慈愛の目が混ざりあう横溝の語り口はリズムがよくついつい先へと読んでしまう。変装したり、粋なプレゼントをしたりする金田一の姿が見られるのも見所。
表題作を含めて、7編を収録した短編集。 各篇、ドロドロした痴情の縺れが展開されて、毒気にあてられながら読んだ感じです。 ただ謎解きが、ラストで唐突に解決。というパターンが多い印象でした。
金田一耕助シリーズの短編集で、タイトルの「七つの仮面」を含む計7編のミステリー作品から構成されておりました。 どの作品も結末が尻切れ的で、若干スッキリしない結末の作品が多かった感じがします。 やはり金田一耕助シリーズは中長編が読みごたえがあるような気がします。
途中まで短編だと知らずに読んでいた。 七つの仮面、猫舘、雌蛭、日時計の中の女、猟奇の始末書、蝙蝠男、薔薇の別荘の短編集でした。 短編なので、横溝作品のおどろおどろしさやひっくりかえす躍動感はないですが、まぁまぁ楽しめました。 金田一が洋服を着ます!! 今まで読んできた八ツ墓村や夜歩く...続きを読むは地方を舞台にした作品で、 田舎の因習や血縁の因縁を軸としたものだったので、 世界観ががらりと変わりこういう作品も書くのだなと 思いました。
金田一ジッチャンの方の事件簿、短編集。 金田一の短編は「起承転結」よりは「序破急」の構成が多く「急」の急ぎっぷりがハンパない。 金田一が寒村に出かけることが多い長編では、古くからの因習に纏わる「起承転結」をじっくり楽しめるが、短編では展開が急な代わりに、昭和前半の都市部の生活や風俗の描写が楽しい。...続きを読む 戦後、復興した都市に流入した様々な背景(身分や貧富の差など)を持つ人々が巻き起こす奇妙な事件が中心となるかんじ。
短編集なのであっさり読めてよかった。 「日時計の中の女」が好きかな。 ジレッタントのね、お屋敷がね。 館ものが好きなので、魅力的な建物が舞台のミステリが好きです。 最高の舞台装置だと思ってます。
7話の短編集。金田一がイマドキの(当時)服装に変装する話もあって何冊か読んでる金田一ファンの人にはクスっとしながら楽しめると思います。2話続けてSM関連なのですが当時センセーショナルな話題だったのでしょうか。
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