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平和そのものに見えた団地内に、突如怪文書が横行。プライバシーを暴露する陰険な内容に、住民たちは戦慄をおぼえる。その矢先、団地のダスト・シュートから、真黒なタールにまみれた女の死体が発見された。眼前で起きた恐ろしい殺人に団地の人々の恐怖は頂点に達する……。謎のことば「白と黒」の持つ意味とは? 団地という現代都市生活特有の複雑な人間感情の軋轢と、葛藤から生じる事件に金田一耕助が挑戦する!! カバーイラスト/杉本一文
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Posted by ブクログ
因習の残る閉鎖的な村や島を舞台とした過去の名作と異なり高度経済成長期の、当時最新の団地を舞台に怪文書が横行し様々な住人が複雑に絡み合う人間関係の中で起こる連続殺人。今読むとこれはこれで昭和レトロ感があって良い。微妙にエログロさも残る。
現代風の珍しい作品。結構地味に好き。子供とて大人顔負けに何かを考え、行動してるものだ。京美ちゃんの歪んだ笑顔が後味。
いくつもの筋が複雑に、でも混乱なく組み合わさっている。 こんなに分厚い本なのに、次々とページを繰っていける面白さがある。 さすが横溝正史は違うね。
金田一耕助シリーズとしては珍しい、団地を舞台に行われる連続殺人事件。 ある怪文書をきっかけに、様々な事情を抱えた人物が登場し、展開される物語は正に奇々怪界。 タイトルにもある白と黒の意味がわかった時の爽快感と、結末の意外性が読んでいて心地良かった。
金田一耕助シリーズの長編で読みごたえがありましたね。殺人事件の容疑者が二転三転する展開で、事件の真相は一体なんなのか?ということが終盤になるまで、はっきりしないスリリングな展開でした。でも「白と黒」の意味が判明するにあたり事件は解決します。未読の金田一耕助シリーズもあとわずかになってきたので、ラスト...続きを読むスパートです!
白と黒ってそういう意味だったのかー!これはジェネレーションギャップというものではないだろうか…。 複雑に思えた事件がするすると解決していく終盤はなかなか読むのをやめられなかった。 昭和の空気を感じられてとても面白かった!
中学生の時に読んだんで犯人は分かってたんだけど、詳細は全く記憶になく、また面白く読めた。やっぱり金田一耕助は長編が好き。
高度経済成長へ進み行く日本の団地が舞台となる金田一耕助の事件簿は、残酷な殺人現場は踏襲されているも、今までと趣が異なる。出だしは冗長気味だが、童謡を引用した怪文書に震撼する中盤以降の展開に引き込まれていく。入り組んだ犯行経緯にジェンダー意識や敗戦後の生活難が交錯する真相に横溝正史ならではの悲劇が反映...続きを読むされている。そしてラストの金田一耕助の表情が目に浮かぶ。もちろん演者は石坂浩二なんですけどベタかな。
戦前と戦後の人間が違うことが描かれているように、戦後すぐと令和の人間は全く違うと感じた。現代を生きる人にはあまり解けなさそうな事件になってることや、貞操や家庭意識について、当時はそんなんだったんだなーと知られたことが面白かった。
横溝正史のミステリ作品集『白と黒』を読みました。 『人形佐七捕物帳 新装版』、『悪魔の降誕祭』に続き横溝正史の作品です。 -----story------------- 平和そのものに見えた団地内に突如、怪文書が横行し始めた。 プライバシーを暴露した陰険な内容に人々は戦慄! 金田一耕助が近代的...続きを読むな団地を舞台に活躍。新境地を開く野心作。 ----------------------- 地方の村や大家族、風俗的な舞台などが多かった金田一耕助シリーズが現代の団地を舞台にした長篇作品です。 1960年(昭和35年)10月11日、金田一耕助は、古いなじみの元ホステス・須藤順子の案内で、彼女の住む日の出団地を訪れた… 近頃団地内に怪文書が出回っており、それが順子を悩ませているという、、、 Ladies and Gentlemenという書き出しで始まるその文書は活字を切り貼りして作られており、順子の夫・達夫に宛てて順子の不倫を暴露したものだった… 一方その頃、団地内のダストシュートで女の変死体が発見され、身につけた物から女は団地に隣接する洋裁店・タンポポの主人と見られたが、塗装用タールの下敷きとなっていたため、その容貌がわからなくなっていた……。 眼前で起きた恐ろしい殺人に団地の人々の恐怖は頂点に達する…… 謎のことば「白と黒」の持つ意味とは? 団地という現代都市生活特有の複雑な人間感情の軋轢と、葛藤から生じる事件に金田一耕助が挑戦する!! 怪文書を作成・送付した人物、殺人を犯した人物、遺体を隠した人物… それぞれが、異なる動機で犯罪を犯していたので、単純な殺人事件が複雑怪奇な事件に変貌していたんですねー 新興団地を舞台に金田一耕助が活躍するという意外性も印象的で面白かったですね。
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