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獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。『三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が! トリックを象徴する芭蕉の俳句。後世の推理作家に多大な影響を与えたミステリーの金字塔!! カバーイラスト/杉本一文
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Posted by ブクログ
現代のビレッジホラーにつながる名作。「封建的な、あまりにも封建的な」戦後と言う時代背景と、島と言う閉鎖的な環境の中では、異常と思えることが日常になる。そして、誤った選択を繰り返してしまう。映画版久々に観たいなぁって思ったけど、原作も気になって読み返し。金田一耕助の目を通して、事件の全貌に触れ島国で起...続きを読むこる異常なまでの執念と、それに取り憑かれた人々による殺人事件。その真相に触れる。昭和中期の作品なので表現も楽しめる。9月には横溝正史原作の『八つ墓村』も新作公開されるし楽しみだなぁ。『八つ墓村』の初代金田一耕助は、寅さんの渥美清さんが演じてたからなんか変な感じだった。寅さんが謎解きしてる!って、見えちゃった。子供心に。 #映画好きな人と繋がりたい #ホラー映画鑑賞 #映画鑑賞記録 #金田一耕助 #横溝正史
金田一耕助シリーズ二作目。 映像化の機会も多い有名作。メタ的にいえば複数のミスリードとヴァン・ダイン的な見立てによる殺人事件が扱われている。トリックもビジュアルもやや地味な本作だが、注目すべきはこれが長編において戦争から帰還した金田一の初の事件であるという事だろう。ここで金田一は犯人のフェアプレーと...続きを読むもいうべき数々のヒントを見逃し、ミスリードに囚われてなかなか真相に辿り着くことができない。 金田一作品といえば猟奇じみたイメージが先行しがちだけど、そもそも一作目の『本陣殺人事件』にもあるように金田一耕助は非常に理知的な探偵だ。あらゆる可能性を検討して綿密に証拠を集めていく探偵法。だからこそ、戦争で疲弊した金田一の理性は人間の妄執という理性の及ばない狂気に翻弄され、最後に真実に気づいた時に呆然として、狂ったように笑うしかなかった。これはちょっと象徴的だ。 横溝正史は混迷した戦後社会で探偵小説を書く意義について十分に意識して本作に取りかかったのだろう。前作から続投されてシリーズの看板を背負うことになった金田一耕助は名探偵としてこの課題に取り組まなくてはならない宿命となった。近年の長谷川博己版のドラマ作品ではこの「戦後」と「狂気」に焦点が当てられており、とても印象に残った。ここに金田一耕助シリーズの核があるようにも感じる。
金田一耕助シリーズ2作品目。 1作品目の本陣殺人事件を事前に読んでおいたので、冒頭の時系列における説明がしっくりくる状態で読み進めることができた。たとえ本陣を読んでいなくても、今作の本編としては何ら支障はないが。 今作は事件の絵面が鮮明なイメージとして残る、とても印象的な作品だった。締めくくりは本...続きを読む陣にも増して暗く悲しい結末が待っていた。そんなことって…。
獄門島 金田一耕助シリーズの名作はいくつもあるが、今作は今まで読んだ事がなく、先入観の無い、全く新しい気持ちで読む事が出来た。タイトルの「獄門島」が醸し出すなんとも気味の悪いイメージが物語のアクセントになり、また戦後の陰鬱な雰囲気も相まってとても世界観が洗練された作品だと思われる。 横溝正史は...続きを読むタイトルの付け方が巧妙だと改めて思う。こんさに限らずタイトルからその作品が持つ嫌な空気感を1ページ目から擦り込まれている印象で、どんなミステリーもタイトルは拘っているのだろうが、横溝正史程作品とマッチした、インパクトのある名付けは多くない様に思う。 耕助が戦争から復員する船上にて、千万太という青年と出会い、彼は帰郷の前に死んでしまうが今際の際に耕助に妹達が殺されてしまう、助けて欲しいと言い残す。耕助は千万太の遺言を受け彼の生家である鬼頭家に向かう。 不穏な遺言、美しき三姉妹と女性達、気のふれてしまった座敷牢の男、俳句と見立て殺人。横溝作品を楽しむ為のピースがこれでもかと詰め込まれていて連続殺人が立て続けに起きる恐怖感も混じり合いながら「獄門島」に根付く業の様なものを終盤まで感じる事になる。 それぞれの見立てのトリックも面白く、現代から比べて夜の暗さは比べものにならないだろうから、トリック自体の大味な部分も納得できる。 自分は金田一耕助シリーズはまだそれ程手を付けていないため、恐らくあの人が犯人なのだろうと目星をつけていたのだが、まんまと欺かれてしまった。今作は犯人像も素晴らしいし、真相がわかった事で更に衝撃を受ける事が出来た。 女性や被害者に対する余りにもドライな感じや差別的な表現はこの時代特有のものだが、古典作品のこういった歴史背景はある意味でとても新鮮に映る。自体設定がこのくらいの時期になっている現代ミステリーもあるとは思うがやはりインパクトが違う。 金田一耕助シリーズは乱読している最中だが、やはり面白い作品が沢山ある。今作はとても面白かったし耕助と駐在の清水さんとのやりとりではクスッとなってしまう息抜きもある。 耕助はこの帰りにとある有名な作品の舞台に赴く訳だが、そう考えると復員してからの彼はかなり忙しく風来坊をしていたのだろうと読み取れる。 殺人の動機は見事。現代ミステリーでは中々見受ける事が出来ないものだ。 次は何を読もうかなぁ・・・。
最後がなんともやるせない… 被害者を怖がらせる目的以外の、忠誠心とフェアプレー精神での見立てってとこが面白い そしてみんなしっかりやり遂げててすごい笑 金田一耕助シリーズはなによりその雰囲気を楽しむミステリーだと思ってるので、細けぇこたいいんだよ精神で読んでる 装丁変わっちゃったのねー 私が読...続きを読むんだのは「獄」の漢字が格好いいやつ
トリックも動機も素晴らしいの一語に尽きる。衝動殺人以外、動機も重要なミステリの要素。乱歩はこの動機を批判したが横溝正史の長編ミステリの動機は、やむをえないものがおおい。
日本ミステリー史上最高傑作!! あのセリフ、道具立て、怪しい雰囲気、意外な犯人、最後の一撃…全てが完璧なミステリー! 毎年何度も読みたくなる作品。 金田一耕助の事件簿は全てが魅力! その中でも上位の難事件。 最近家族も読むことに…時代はかわっても傑作は色褪せない。 ぜひ〜
初めての横溝正史。 昔「八つ墓村」を挫折している為に心配だったけど、鍛えられていたお陰かあっという間だった。 田舎の閉鎖的で排他的な世界が大好きな自分にとってはなんとも美味でした。 最初から殺害動機のトリックが練られていたのには多少の感激があった。 古典的なミステリーが好きだから面白く読めたし、先に...続きを読む長谷川博己の金田一耕助役にてこのドラマを観たけど、原作もドラマも面白かったです。 脳内では古谷一行が金田一耕助でした。 これで恐れずに金田一耕助シリーズが読める…。
日本ミステリー小説の金字塔に相応しい作品です。 天晴れの一言! かなり古い作品ですが、今となっても遜色ないです。 古い作品だけに、少し読みづらさはありましたが、 日本ミステリー小説の最初にして、最高の作品だと思います。 今後も語り継がれる作品です。
1947年。ドラマで見た。読んだのはこんな表紙じゃないんだけれど・・・・頭ガリガリとフケとばすし(映画で見たことあり)。 見立て殺人。無残やな兜の下のきりぎりす、はまだ覚えている。無残様(違う話)!そして美しい死体。 瀬戸内海の獄門島。耕助は復員船で死去した千万太の依頼を受け、獄門島に。結局3姉妹は...続きを読む殺されたわけだが。探偵は解決すればいいのだ。いいのかな。これからは早苗が頑張る、と早苗が意地を見せ、明日への希望を覗かせる。
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