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Posted by ブクログ
コンプしたと思っていたけど、実はまだ未読だった金田一モノがあったぜ!
と、いうことで、ゆのまるさんのレビューで本書を発掘できました~。ありがとうございます♪
さて、こちらは短篇集でして、名探偵・金田一耕助が不可解な事件の真相に迫る探偵譚・四話が収録されております。
・“コトコト・・”背後に聞こえる不気味な音・・振り向けばそこに全身黒づくめの男が・・と、不穏すぎるつかみからの、めくるめく痴情の縺れと二転三転する展開で読ませる(叙述トリックもあるよ!)表題作「殺人鬼」。
・とある百貨店を舞台に「黒蘭姫」と呼ばれる“要注意VIP”(←てか、普通は“出禁”になるやろ~(;'∀'))の新任スタッフへの引継ぎがされてなかった為に(?)起こった惨劇の真相とは・・「黒蘭姫」。
・大手化粧品会社の女社長からの依頼で、金田一with等々力警部(←仲良さそう・・磯川警部が妬いちゃうよ?)が訪れた軽井沢で起こった心中事件の真相に迫る「香水心中」。
・死んだ戦友からの言づてを元に、過去に起こった毒殺事件の謎を“復員服の男”が再検証する、『獄門島』の前日譚「百日紅の下にて」。
各話、短編ながらも横溝テイストを味わえる、程よいミステリに仕上がっております。
それにしても、これだけ“人間の業”をたっぷり描いているにも関わらず、変に重くならないのは、金田一さんの“中和作用”もさることながら、横溝さんの端正な文体と何よりミステリ小説としての完成度の高さにあるのかな・・と思いました。
(とはいえ、「百日紅の下にて」に登場した佐伯氏の“リアル紫の上”にはドン引きしましたが(;´Д`))
ということで、久々に金田一モノを堪能させて頂き、やっぱ横溝ミステリはいいな・・と再認識した次第です。
ところで余談ですが、冒頭にチラっと触れたように、私は角川文庫さんの「金田一耕助ファイルシリーズ」はコンプリートしているのですが、横溝作品すべてを読破している訳ではないことに気づいた次第でして(ex『びっくり箱殺人事件』とか未読ですしw)、今後はまだ未読の横溝作品を発掘していきたい所存です~。
Posted by ブクログ
金田一耕助が獄門島に赴く直前の話(百日紅の下にて)が載っているとのことで手に取りましたが、ほかの三つの短編も面白く読みました。
それぞれ舞台が武蔵野、銀座、軽井沢、市ヶ谷と東京寄りなのもあり、なんだかお洒落な雰囲気。それでいて、殺人の動機はいずれもじっとりしていて、男性の情念の恐ろしさを思い知らされましたね〜。
「百日紅の下にて」も短いながらよくまとまっているのですが、印象的だったのが「黒蘭姫」。
「黒蘭姫」と渾名される、盗癖のある令嬢が登場し、舞台は銀座の百貨店。本当にこんな”例の方”っているのかしら……とドキドキしながら読みました。
短編ながらいずれも満足感があり、さくっと横溝正史の湿度高めな世界観を楽しみたい方にオススメです。
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