殺人鬼

殺人鬼

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ある説によると、我々の周囲には五百人に一人の割合で、未だ発見されていない殺人犯がいるという。あなたの隣人や友だちは大丈夫ですか? あの晩、私は変な男を見た。黒い帽子をかぶり黒眼鏡をかけ、黒い外套を着たその男は、片脚が義足で、歩くたびにコトコトと無気味な音をたてる。男は何故か、ある夫婦をつけ狙っていた。彼の挙動が気になった私は、その夫婦の家を見はった。だが数日後、夫の方が何者かに惨殺されてしまった! 表題作ほか三篇を収録した横溝正史傑作短篇集。

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殺人鬼 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年02月08日

    金田一耕助の短編集。「殺人鬼」「黒蘭姫」「香水心中」「百日紅の下にて」の4作品が収録。章末で、金田一耕助が戦前、復員後、事務所をどこに開設したり、移動しながら、どんな事件を解決してきたか、時系列に少し解説されていたのは、金田一耕助の功績を振り返るうえで、大いに興味深い。

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    Posted by ブクログ 2013年10月11日

    言わずと知れた名探偵、金田一耕助が挑む4つの奇怪な難事件、ある夫婦をつけ狙う義足の男の正体を追及する表題作「殺人鬼」、万引き常習犯の悲劇を描いた「黒蘭姫」など、読み応え十分な1冊。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    表題作他、『黒蘭姫』、『香水心中』、『百日紅の下にて』の四編の金田一耕助モノ。/「百日紅」が凄くいい。『獄門島』とは別物でありながら、獄門島への序章みたいな気もしてしまう。単に直前の事件、というだけなのだけど。獄門島が読みたくなった。

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    Posted by ブクログ 2021年09月04日

    久しぶりに金田一ものを読んだこともありおもしろかったです。「百日紅の下にて」は内容が印象的で、なかなか秀逸であり、短編ならではの良さがありました。

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    Posted by ブクログ 2020年07月10日

    短編集

    長編の方が個性と面白さがあって好きだが、
    なかなか良くまとまった短編4つが収録されている。

    「殺人鬼」
    犯人は予想通り、と思いきや、
    本当にそうかはわからない、と謎をはっきりさせない結末で気になる終わり方。


    「百日紅の下にて」
    対談で明かす過去の事件。
    紫の上設定は特に事件に関係ない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月26日

    短編集故にさくさく読めるかと思いきや、やっぱり背景や血縁関係の入り組んだ設定が出てきて頭を使わないと読めないものがあった。
    間違いなく同じ人の文章だと分かるのに、手を替え品を替え、語り口や設定の妙が飽きさせないで最後まで読ませてくれる。

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    Posted by ブクログ 2017年10月30日

    少年時代、江戸川乱歩が大好きでよく読んでいた。
    横溝正史の金田一シリーズは映画の犬神家の一族等に代表されるあのオドロオドしい雰囲気が子供心に恐ろしくて敬遠して読まずに大人になっていた。
    あらためて短編シリーズだが読んでみると面白い!
    怪人二十面相の方がよっぽど怖いくらいだった。
    なんだか安定の推理小...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年12月12日

    『殺人鬼』『黒蘭姫』『香水心中』『百日紅の下にて』の4つの短篇のなかで『百日紅の下にて』が一番好き。最後がたまりません。「蒼茫と暮れゆく廃墟のなかの急坂を、金田一耕助は雑嚢をゆすぶり、ゆすぶり、急ぎ足に下っていった。瀬戸内海の一孤島、獄門島へ急ぐために――。」このあと獄門島に続くわけでそういう繋りと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月04日

    4つの短編からなるミステリー作品ですが、どの話も面白かったですね!特に最初の殺人鬼と最後の百日紅の下にては、両方義足の復員兵が出てきて、繋がりがある話なのか?と思いきや全く関係ありませんでした・・・
    それにしても短編ながら、しっかりとしたミステリー作品にどれも仕上がっており、さすがは金田一耕助シリー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月08日

    再読。金田一ものの初期作品を収めた短篇集。やはり「百日紅の下にて」は良いなあ。ほとんどが二人の男の淡々とした会話だけという静かな構成も、あの名作へと繋がるラストも素晴らしい。捻りのある結末の「殺人鬼」も結構好き。「百日紅の下にて」だけのつもりが結局全部を再読しちゃったよ。

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