横溝正史のレビュー一覧
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横溝正史の、大体は大人向けの短編集。
5人の死亡を予告する新聞記事に怯え、連続殺人が始まるか?という表題作と、美人令嬢に入れ替わった元女優「女王蜂」は、江戸川乱歩の作品を模したものだろう。特に表題作では、ドジな探偵(警視庁の刑事だが)を出し抜く、『殺人だけは犯さない』名怪盗が出てくるのだが、明らかに二十面相である。表題作はやや子供向け。
あとのとても短い短篇数篇も、トリックなどは古いものの、よく出来ている。
難を言うなら、作品は違えど同じような名前(畔柳 等)が乱発されるため、続編か?と疑いながら読む部分があるのだが、全部異なる話である。
ワルノリが過ぎて、割とめちゃくちゃな印象のある -
Posted by ブクログ
これ、まだ上巻!?っていうぐらいの、濃さ。
金田一さんと言えば地方の閉鎖的な村や島、そこに伝わる伝統や風習、名家の因縁。。。と言ったイメージが強いけれど、今回の舞台は東京。
今まで地方を舞台にしたものばかり読んでいたから、果たして東京が舞台になったら今までの面白さは半減!?とか勝手に先入観を抱いて読み始めたが、読んですぐに吹っ飛んだ。
面白い!面白い!
序章部分が少し長いけれどそれさえ超えてしまえば、いつものように物語に引き込まれて一気に読んだ。
今回は高輪の病院坂にあったさる名家を舞台に、22年前の事件と22年後に新たに起こる事件がキーになっている。
おなじみ等々力警部も登場。
金田一 -
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横溝正史の金田一シリーズ短編集。
金田一シリーズは長編は結構読んでいるものの短編はあまり触ってなかったなぁ、と今回購入。
やはり横溝正史の世界はいいですね…短編でも伝わる怖さ。
「湖泥」では小さな村の閉塞感とそこに渦巻く嫉妬のドロドロとした恐ろしさ、蜃気楼の情熱では孤島の屋敷に住む人に対する嫉妬に絡む殺意、人面瘡でも姉に対する嫉妬から始まった殺人と嫉妬が絡む話が多いですね。
そういえば「蝙蝠と蛞蝓」も隣人に対する嫌悪とその嫌悪する人物に対する嫉妬があったような描写がありましたね。
最初の「睡れる花嫁」だけが嫉妬が絡んでいない話でした。
その分犯人の冷静さと異常さが浮き彫りになっていた気はします -
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ネタバレ金田一耕助、最後の事件!
上巻の昭和20年代の事件から舞台は高度経済成長中の昭和40年代へ
等々力警部も退職してるし金田一も20歳年をとり…
そんな中、近頃身の危険を感じるという本條写真館の倅・直吉が金田一の前に現れ、20年前の事件の続きが始まる
新たに出てくる由佳里と滋の息子・鉄也の出生、法眼弥生と本條写真館の関係など下巻も謎がたくさん出てきますが、最後にはスッキリ~
手を焼いていた元チンピラのシュウちゃんと手を組まされたり、自分がちょっと目を離したすきに直吉が殺されて自分を責め続けたりと等々力警部が大変そうw
2012/11/27-12-4 -
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ネタバレ後半作品は時代背景が落ち着いているので微妙なのが多い…と思っていた自分が恥ずかしい!
大体の大筋は下巻の前半からわかってくるのですが、1つ覆り2つ覆り…
クライマックスは八ツ墓村にも匹敵するほどの緊迫した犯人との対峙が待っています
金田一の好相棒・磯川警部の驚愕の事実も明らかになり、盛り沢山で最後まで手を休める暇がない!
冒頭部分も好きですが、終わり方も含みがあっていい・・・
しかし、金田一シリーズの中でも1,2を争うほどの悪女ではないでしょうか
蒸発した3人の殺害方法がエログロ・・・
サイコパスぽいな
2012/11/22-23 -
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ネタバレ『救いを求める電話』
板垣博士の姪である吾妻早苗に付きまとう木塚陽介。早苗からの助けを求める電話を受けた三津木俊助。殺害された早苗の詰められたトランク。
『怪屋の怪』
板垣博士の依頼で太田垣三造の家を訪れた御子柴進。何者かに殺害された太田垣三造の遺体。太田垣の持つダイヤの指輪をねらう姿なき怪人の予告。
『ふたごの運命』
何者かに誘拐されたメリー望月とヘレン望月の双子の姉妹。怪トラックの荷台から落ちたマネキンの中からあらわれた少女の遺体。研究施設から盗まれた少女の遺体の秘密。
『黒衣の女』
謎の女の電話を受けた御子柴進。指定されたホテルの部屋で殺害された謎の男。男は探偵である辺見重蔵。辺見 -
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横溝先生の書かれる小説は、どれも大変に素晴らしい作品ばかりだと思います。しかしこの「悪霊島」を読んでしまったら、もう二度と他の横溝作品はおろか、普通の推理小説では満足できないのではないか、そう思えるほど濃密で精巧なストーリーです。
主人公の名探偵、金田一耕介も非常に魅力的です。でも個人的には磯川警部が私は大好きです。彼らに限らず、どのキャラクターも特徴的で、一度イメージするとなかなか忘れられないかもしれません。
また「悪霊島」の背景描写が、作品の雰囲気と上手にマッチしています。おどろおどろしい舞台が、事件や人間関係の凄惨さに、より一層拍車を掛けているのも、横溝作品の醍醐味だと私は思います -
Posted by ブクログ
禍々しい、おぞましい世界観にぞくぞくしました。好きだ!
耕助シリーズはテレビや映画でしか観たことなくて、「設定は独特で面白いけど、もしかしたら映像化スタッフに恵まれているのかなぁ」とひねくれた予想もしていたのですが。文章も面白かった。簡潔でどんどん進むし、妖しさも原作からしてちゃんと香ってくるし。
後半から、主人公が鈍すぎやしないか?と思ったけれど、そこからまた少し引っ繰り返され、切なくなりました。(オチバレしないよう伏せたらうまく伝わらない感じになってしまいました…)
最後の小題が「大団円」で、その通りきちんと終わっているところも好きです。散々ひねくり回して結局「答えはあなたの胸の中に…」み