横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル16 悪魔の百唇譜

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    「金田一耕助」シリーズの『悪魔の百唇譜』を読みました。

    最近「ホームズ」シリーズを立て続けに読んで、ミステリーを読むことに嵌っちゃってますねぇ。

    半世紀前の東京が舞台なのですが、、、
    それでも一世紀前のロンドンと比べると、舞台の背景が想像しやすいので読みやすかったですね。
    勿論、頭の中で描いている場面の「金田一耕助」役は「古谷一行」です。

    さてさて、物語の方ですが、、、

    蒸し暑い6月、深夜の東京成城の高級住宅街。
    不審駐車の外車、その後部トランクから発見されたのは、胸をひと突きに殺された美女の死体。
    添えられた"ハートのクィーン"のカードは何かの符号か?
    やがて似た手口の男の刺殺死体が発見される。不倫と嫉妬の果ての惨劇、それとも…。

    という相変わらず怖ろしそうな始まりでしたね。

    最後は、容疑者が二転三転して、意外な人が犯人でしたねぇ。

    「金田一耕助」の推理力が、ちょっと情けなくて、、、
    女中の推理に驚いたり、ブツの隠し場所は知り合いの中国人の推理に任せたりと、少し残念でしたが… まっ、「金田一耕助」が人間らしく描かれているといえば、そうなのかなと、無理やり納得。

    被害者宅の女中「古川ナツ子」が「ホームズ」シリーズの愛読者という設定で、「ホームズ」が引き合いに出されるところはご愛嬌か。
    思わずニンマリする場面でした。

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    2024年01月04日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

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    幼い頃にテレビで見た「女王蜂」のストーリーを思い出したくて文庫を手に取りました。
    募る想いと魅入られる人生の窮屈さを感じた一作。
    トリックよりも動機や人間関係の方に味があり、感情や行動、台詞におもしろさがありました。
    文体の視点が映画的で、一人称がなくナレーターがいるタイプ。特別な感情移入する事なく、観客でいることができる作風です。
    やはり私は美少女が好きなので、次は「夜歩く」を読む予定です。

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    2024年01月03日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

    購入済み

    想像以上の読みやすさ

    ずっと気になってた横溝正史シリーズ
    どこから手を出すか迷った結果 有名なこの作品から読み始めてみました。

    1976年版実写映画を先に見ていたお陰か
    思った以上に物語の世界に入り込めました。

    横溝先生の独特な世界観。
    次は八ツ墓村を読んでみようと思います。

    #怖い #深い #切ない

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    2023年12月31日
  • 名探偵・金田一耕助シリーズ 悪魔が来りて笛を吹く

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    ネタバレ

    横溝正史の金田一耕助シリーズのコミカライズ。横溝正史作品は、この時代には放送禁止になりかねないだろうし、本ならば発禁になりそうだ。この本はコミカライズにありがちだが、やはり原作を読んでいないと分かりづらい部分が多い。幸い、要点は押さえられているが、だいぶソフトになったとはいえ、やはり横溝作品だけあって愛憎がドロドロだ。戦後すぐの東京。麻布に1200坪を所有する元華族…だが、戦前の生活を引きずっている。価値観も何もかもが違っているからこそ、近親相姦の悲劇が繰り返されいく。その中で子供達の世代は時代に順応していこうと必死だ。闇市や計画停電、タイプライターなど時代を感じさせる。

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    2023年12月22日
  • 金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(上)

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    ネタバレ

    様々に想像を掻き立てる内容だった。犯人自体は怪しいし、最初からこれが20年の時を超えると前置きがしてあるのでどう事件がこれから動いていくのか楽しみ。時を超える事件は、ワクワクして面白い。

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    2023年12月20日
  • 金田一耕助ファイル10 幽霊男

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    数か月ぶりに読む金田一はやっぱり面白かった。今回は東京と伊豆。金田一の登場が今までにないパターンで新鮮に感じた。
    猟奇マニアたちが出てくる気持ち悪い話だけど自分の日常と余りにもかけ離れている分、気分転換の読書にはうってつけだと思う。自己投影とか全くしないから、嫌な内容も引きずることもないし。

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    2023年12月11日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    ネタバレ

    誰が犯人か最後まで分からなかったので、最後まで面白く読めた。操の責めている時は長かったしそこまで面白く無かったので辛かったけど。あと、今までと違ってマッチを巡る着想が、最後の最後にそこに繋がるんだという伏線回収も驚きがあって面白かった。色盲の生まれが犯人を見つける、犯人がどういう人物か分かる一端となるのが勉強にもなってある意味感嘆した。トリックというよりは、探偵として、どう犯人を導き出すのかがよく分かって良かった。

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    2023年12月08日
  • スペードの女王

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    話はテンポよく進み、読みやすかった。
    横溝正史らしい雰囲気もあり、不気味な感じも。

    ただどう見てもこの人犯人じゃね?
    ってのが薄々わかってしまったのでそこがマイナスで。

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    2023年11月20日
  • 迷路の花嫁

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    敵は絶倫中年男⁉︎笑
    やはり愛がないとね…ꉂ(ˊᗜˋ*)



    ある夜、小説家の浩三は不審な女を目撃する。
    女が出てきた家には、霊媒師の全裸の死体が横たわっていた。周りには血塗れのネコが5匹鳴いている。


    推理小説には絶対的な悪人が出て来がちですが、こいつには呆れた(^▽^;)

    いったいどうやったらこの方法で女を囲えるのか不思議だ。
    しかもこいつが言う『霊的エマナチオンを注入』に爆笑した笑
    全国の男が知りたがるであろう絶倫男のキモい誘惑笑笑
    イケメンだったら良いという訳ではないが、まだマシだな。
    コイツの頭の中は、そんな事でいっぱいなのだろうか。いそいそと準備万端でスタンバイする様子を想像すると吐き気がする。
    しかも、囲う女は美人ばかり…。
    まぁ、小説の中の世界は美しくありたいので良しとする。

    そして今回の死体もまーた派手ですね(〃´-`〃)♡
    血に塗れた猫達……。
    血を舐めてしまった猫も…。
    死体は妖艶な美女なのでそれもまた良い✧

    なんと言っても魅力的なのが家系の複雑さ。
    横溝正史小説に人物メモは欠かせない。
    私の脳みそでは、メモしないと後ほど絶対後悔する。

    今回、金田一耕助は浩三の探偵ぶりを見守る役回り。
    控えめな出演でした。

    浩三、有能すぎ♡


    さて、次読む横溝正史本、いよいよ『犬神家の一族』行きましょうかね❀.(*´▽`*)

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    2023年11月08日
  • 真珠郎

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    表題作は、ちょっと怪奇的な感じなのか?
    と思いきや探偵由利徹が出てきてきっちり解明してくれた。

    由利徹は金田一耕助とタイプが違ってスタイリッシュな感じ。

    もう一編はファンタジックな感じを受けた。

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    2023年09月30日
  • スペードの女王

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    ネタバレ

    スペードの女王の彫り物を起点に物語が繰り広げられていくのは面白かった。最後らへんまで誰が犯人か全然わからなかったが、分かったときの動機が宝石目当てというのは何だかつまらなかった。

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    2023年09月26日
  • 金田一耕助ファイル14 七つの仮面

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    金田一耕助シリーズの短編集。七篇も収録されているためどれもさくっと読めてしまう。色々なパターンのお話が読めるけれど、物足りない印象のお話が多い。
    とはいえ、「雌蛭」では金田一耕助の滅多に見られない姿が描かれていたりで面白かった。この話がこの本では一番のお気に入りでした。

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    2023年09月06日
  • 金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄

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    ネタバレ

    最後らへんでは私も犯人が薄々分かったが悲しい物語である。動機はありそうなものだけれど、悲しい。そして、手毬唄をモチーフにして殺人が行われるというのは、ドキドキさせる、謎解きのような面白さだった。そして薄気味悪い老婆。ドラマがパっと頭に浮かべられる、そんな情景、キャラクター性、物語性でとても読み応えがあった。

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    2023年08月25日
  • 金田一耕助ファイル13 三つ首塔

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    エログロ色の強いミステリー。ヒロイン音禰の、男の征服欲を刺激するキャラクターは今となっては時代錯誤な感じだけど70年近く前の作品だから無理もない。八つ墓村同様金田一の出番が少ないのが残念。

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    2023年08月23日
  • 金田一耕助ファイル11 首

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    相変わらずおどろおどろしい雰囲気の短編集。サクッと読めて面白かった。結末がなんだか妙に心に残っているのは「蝋美人」でした。

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    2023年08月14日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    初めての横溝正史作品だったけど、テンポの良い昭和の日本語がとても心地よく、かなりの長編なのに楽しく一気に読めた。
    ストーリーも非常に面白い。物語の背景にずーっと流れているそこはかとない狂気感に惹き込まれた。

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    2023年08月10日
  • 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

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    ネタバレ

    全然知らないタイトルだったのだが、とても分厚く驚いた。あまり期待していなかった、短編集みたいに思っていたのが、大作で面白い。3代にわたった話だったし、長編だったからどうであったっけと思うところもあったが、迷路荘という設定と興味深く魅力的な舞台、片腕の男、可愛らしい老婆などキャラクター設定、先が気になってとても面白く最後まで読めた。動機に関しても納得するもので、最後も悪人が生き残らないのでスッキリする。昔の建築物で本当に迷路荘みたいなものがあるのか気になる。やはり現代にはない環境が心惹かれ、楽しい。

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    2023年08月04日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(下)

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    ネタバレ

    一時期一気にシリーズを通して読んだが、唯一この悪霊島の上巻が手に入らず、下巻だけしばらく棚に積まれていた。
    やっと上巻が再販されて、久々に横溝正史を読んだ。

    やはり面白い。
    金田一耕助シリーズは常に一定の面白さがあるが、長編ということもあり続きが気になる展開だった。
    犯人はお決まりのパターンなので意外ではないが、蒸発した男たちの行方や誰の息子なのかとか色々な予想もできて面白かった。

    せっかくなら犯人と竜平が話すシーンが欲しかった。裏で決着つけるのではなく。

    それにしても磯川警部というか奥さんが悲しすぎる…

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    2023年07月20日
  • 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

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    没落した華族、仕掛けだらけの豪邸、前人未到の洞窟、複雑な人間関係、謎の怪人物などなどなどなど……金田一シリーズを読み始めて8作目?もう、金田一要素てんこ盛り!って印象をこれが一番受けたかもしれない。
    それにしても、今回の犯人に対する金田一耕助のあたりの強いこと。いつもはソフトな感じの金田一さんがあそこまで犯人に対する憎悪をむき出しにするの珍しかった。それもしょうがないよねっていう人の尊厳を踏みにじるような遺体の扱い方してるからね……。読みながらゾッとしてしまった。

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    2023年07月06日
  • 金田一耕助ファイル13 三つ首塔

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    ネタバレ

    誰が犯人か全く分からないまま、主人公の気持ちになってハラハラしていた。面白く読めたし、最後は主人公と良人が結ばれるハッピーエンド?だったので良かった。ただ、なぜ伯父が主人公を女性として愛していたのかがイマイチ分からなかった。美しいの一言だけなのか、長年一緒に暮らしていて、他人だったからか…。もしくは、主人公の母親の姉と結婚していたが、亡くなって、主人公と自分の亡くなった妻を重ねて見ていたのか…。罪に罪を重ねて死んでいき、こんなことをしなければ幸せに暮らしていたのではないかと思わずにはいられない。ただ、人生というのは、そういった自分でも予期しないことから、些細なこと?から大きなことへと良いも、悪いも繋がっていくのかもしれない。今回は主人公と良人が結ばれたから良いものの、少し気持ちはスッキリしないというか、怖さを感じる。

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    2023年06月30日