横溝正史のレビュー一覧

  • 蔵の中・鬼火

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    若い頃に読んだものを再読。記憶の中では耽美的な幻想小説のように思っていたが、しっかり探偵小説だった。人間の記憶て曖昧なものですね。探偵小説ではあるが、雰囲気は耽美的で幻想的なうっとりぞくぞくするもの。そしてこの文章の見事さよ。端然としていて柔らかく美しい。時に漢詩や僕でも知らない漢語が混じり、それでも意味は分かる(一応『広辞苑』で調べはした)というもの。現代作家では絶対に書けないような堂々たる達文。お見事。

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    2025年06月03日
  • 金田一耕助ファイル10 幽霊男

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    金田一シリーズ10作品目。
    ヌードモデルが次々と猟奇的に殺害されていく事件。多くのトリックや思惑が絡んでおり、最後まで犯人がさっぱりわからなかった。

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    2025年05月26日
  • 金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄

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    ネタバレ

    短編集に首をひねったものだから長編もどうかと危ぶんでいたけれど、見事に杞憂だった。
    いやー、面白い。当時からしても田舎と言われる地方で、過去からの因業があり、一夜度に被害者が増えていく…などという、読者からしたら実に贅沢な読み物だ。

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    2025年05月17日
  • 殺人鬼

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    コンプしたと思っていたけど、実はまだ未読だった金田一モノがあったぜ!
    と、いうことで、ゆのまるさんのレビューで本書を発掘できました~。ありがとうございます♪

    さて、こちらは短篇集でして、名探偵・金田一耕助が不可解な事件の真相に迫る探偵譚・四話が収録されております。

    ・“コトコト・・”背後に聞こえる不気味な音・・振り向けばそこに全身黒づくめの男が・・と、不穏すぎるつかみからの、めくるめく痴情の縺れと二転三転する展開で読ませる(叙述トリックもあるよ!)表題作「殺人鬼」。
    ・とある百貨店を舞台に「黒蘭姫」と呼ばれる“要注意VIP”(←てか、普通は“出禁”になるやろ~(;'∀'

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    2025年05月07日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    ネタバレ

    *主人公の金田一耕助がネタばらし?推理?とにかく事件について最終的に説明してくれる場面が凄く詳しく細かく話してくれるので分かりやすかった。

    *それぞれの人物の罪に対して、罰が与えられるような感じだったけれど、松子に対しての罰がなんか納得出来なかった。最後に松子がいろいろと条件を出してくるとこも嫌だった。

    *松子が青沼静馬をそんなに簡単に殺せるかな?相手もそれなりに警戒しているだろうに。

    *青沼菊乃が1番可哀想だと思った。

    *松子が宮川香琴を青沼菊乃と分かったのか分からないままなのかが分からない。

    *主人公が普段は大した事なさそうなのに実は凄いというところが面白かった。

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    2025年05月02日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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     タイトルだけでも内容のおどろおどろしだ雰囲気が想像できた。もしかすると映画化された頃のやーつーはーかーむらーのフレーズがそうさせているのかもしれない。推測よりも残忍で乱暴な惨殺から始まる村の歴史は後世にまたも祟りを思わせる犯罪が展開される。
     後半は洞窟内の情景が多数描かれていた。山陰地方の鍾乳洞は有名な場所もあり過去に訪れた景色が重なりひんやりとした空気がイメージできた。湿った迷路はお宝と秘密を闇に紛らすには格好の場所だ。追手が来ても闇が身を守り危機を先延ばしにできる。
     家系にまつわる恨みつらみは特定の人々への利益を得るために綿密な計画を立てて実行する。そこまで深く考えて重い罪を犯せるな

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    2025年04月20日
  • 丹夫人の化粧台 横溝正史怪奇探偵小説傑作選

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    ネタバレ

    横溝正史、怪奇探偵小説傑作選。

    怪奇要素は薄めでミステリ寄りな短編集。

    言葉や文化に時代を感じるけどあまり気にならずに楽しめた。
    基本話が暗くて個人的には大好き。犯人の自死エンドとか多い。

    地味に双子ネタ2つも入れてきてる。
    犯人が分かって終わりじゃなくて色々パターンある。

    「犯罪を猟る男」と「青い外套を着た女」がすき。

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    2025年04月16日
  • 吸血蛾

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    お話の舞台はファッション界。今回は華やかな世界だなぁと思っていたら、事件も派手なこと!そして金田一さんと警察は為す術もなく、被害者が次々に⋯
    今までに読んだ中では『悪魔の寵児』を思い出す雰囲気だったかな。

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    2025年04月09日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

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    ネタバレ

    久しぶりの金田一耕助シリーズ。
    大昔に読んだのは確かであるのだけど、完全に間違えて覚えていたので今回も楽しめました。
    ※犯人は神尾秀子女史だと記憶してました。記憶なんてアテにならないですね。

    相変わらず、探偵防御率は低いのですが、ちょっとした心遣いとかで見える優しさにやられてしまいます。
    やはり金田一シリーズは“何故“が一番重要であることを再認識しました。


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    2025年03月13日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    初めて推理もの小説を読みました。
    犬神家の不気味な雰囲気が文章から伝わってきてとても恐ろしかったです。また、彼らが持つ秘密を知りたくて、ついつい夜更かしをして読んでしまいました。
    ただ、金田一耕助はとくに事件を止めることに関しては役に立たないんだなと心の中で突っ込んでしまいましたw
    まあ、それが推理ものと言えばその通りなんですが。

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    2025年03月09日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    大もとを語れば全て戦争か起因していると言えるけれども、プライドを捨てられない人間が企んだ人生をつぎ込んだ大犯罪。
    文中でも何度か使われているけれどもまさしくゾッとするような事象が多く起こる。
    個人的にちょっと度肝を抜かれたのは、大きな事実の発見!と思われるような出来事が解決に向かうにつれてメインはそこでは何んだ!と、読者をミスリードする文脈の素晴らしさ。やっぱり横溝正史は面白い。

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    2025年03月09日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    「本陣殺人事件」
    金田一耕助の初登場作品。面白かった。動機もかなりイカれていて、それはそれでよかった。三本指の怪しい男と、指が三本あったら、琴が弾けるという話など、思わせぶりな小道具もニクイです。伝聞調の語り口もよかったなぁ。特に最後の物悲しい余韻が素晴らしいです。

    「車井戸はなぜ軋む」
    「犬神家の一族」を思わせる道具立て。というより、これが元ネタ? ただ道具立ては同じような感じでも、途中からの展開は違っていて、こちらはこちらで楽しめました。手紙と新聞記事だけで、話が進むのが面白いです。

    「黒猫亭事件」
    顔のない死体という道具立て。加害者と被害者の入れ替わりと思わせて、そこからもうひとひね

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    2025年03月09日
  • 蝶々殺人事件

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    ネタバレ

    「蝶々殺人事件」
    こっちは別のとこで読んだので飛ばした。でも面白かった。表紙がなんか官能小説っぽいけど、作中ではちゃんと服を着ていたので、やっぱ変だよ。

    「蜘蛛と百合」
    美青年が出てくるが死ぬ。ボクっ娘が出てくるがこちらも死ぬ。
    トリックというか謎解きが超越しててすごい。
    こんなの書いてオーケーな状態だったのか。

    「薔薇と鬱金香」
    こっちのほうがまだトリックがある、気がする。小指の骨ね、なるほどね。
    しかし、変装アリなのかなあ。すごいなあ。

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    2025年02月23日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    え、この人が??って感じの話では無い。トリックも今の時代から見るとシンプルすぎると思うけど、戦争、復員とか愛国心とか、そういうのちふりまわされた人たちについて書かれてるんだと思うと壮大で、リアリティのあるすごい作品だと思う。

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    2025年02月02日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    金田一耕助シリーズといえば犬神家か八つ墓村かというところで。ちゃんと知らなかったので読んでよかった。

    津山の三十人殺しをモチーフにした作品。
    身寄りなく暮らしていた主人公が、八つ墓村の名家の跡取りということが判明するところから始まる。
    物語はこの主人公の視点で語られるため、作中金田一耕助はあまり登場しない。

    過去の惨劇、次々と起こる殺人、洞窟の冒険と盛り沢山。面白かった。
    出てくる女性達が魅力的に描かれているのもいい。

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    2025年02月01日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    津山の三十人殺しをモチーフとした小説。金田一要素はあまり多くないですが、語り手の男性の驚愕の日々や、冒険要素が組み込まれている今まで読んだのと違う形の金田一シリーズとなっていました。新しい形としては面白いものの、名探偵金田一を見たい方は別のシリーズの方がいいように思います。

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    2025年01月18日
  • 喘ぎ泣く死美人

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    元々短編やショートショートが好きなので楽しく読めました!
    ショートショート集はどれも良かったし、個人的には「素敵なステッキの話」が1番好きでした。
    横溝正史、長編もどれ読んでも面白いですけどミステリ色薄い短編もどれ読んでも本当に面白いですね。すごい!

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    2025年01月14日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    金田一耕助が初登場した回。
    犯人の動機は現代の感覚では納得できないもので、当時の価値観を理解できるか否かで評価が分かれそう。(当時としても異常性が高い動機だが)

    また、他に中編が2作収録されているが、中でも『車井戸はなぜ斬る』は出色の出来。
    これらの中で描かれる陰湿さや田舎の因習、土着的要素は後の作品にも繋がっているかのように思えた。

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    2025年01月13日
  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

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    ネタバレ

    金田一耕助シリーズ三作目

    自己形式の作品で『アクロイド殺し』と同じかな?と思いながら読み進め、金田一が助手にしたことから犯人を確信しましたが、当たっていました!嬉しいです!

    本陣殺人事件の際に言及されていた『アクロイド殺し』や顔のない死体のテーマに工夫を施し、物語としてもミステリーともしても面白くまとめられています。

    ひっくり返り返された際はアンフェアじゃないか?と思いましたが、記述の中でトリックなどから犯人を特定出来たのでしょうか…?

    とは言え不気味な家族にドロドロした人間関係、複雑なトリックと今作もとても面白かったです!

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    2025年01月12日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    今読んでもとても面白いスリル満点の本でした。鍾乳洞を冒険し、追って追われてのミステリーよりもホラーに近い感じのエンターテイメント性の高い作品で、さすが名作といわれるだけはあるなと思いました。
    読んで損はない一冊です。

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    2025年01月10日