横溝正史のレビュー一覧

  • 悪魔の降誕祭

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    中編「悪魔の降誕祭」「霧の山荘」と短編「女怪」の三作品。金田一耕助の事務所で依頼人が殺されたり、金田一耕助の恋愛事情が示されたり、金田一耕助が騙されたりと、金田一耕助にまつわる事件集。

    「悪魔の降誕祭」
    金田一耕助の事務所で依頼人が殺されるという大胆不敵な犯行。依頼人は今後起こりそうな殺人の相談のために訪れたものであり、その通りにクリスマスパーティーで依頼人の関係者が殺される。
    依頼人は携帯していた薬による毒殺であったにも拘わらず、犯人が金田一の事務所を訪問した上で、日めくりカレンダーを12月25日までやぶいた謎、依頼人が持っていた写真が切り取られていた謎、道明寺とたまきに呼び出し状を出した

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    2017年12月24日
  • 殺人鬼

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    少年時代、江戸川乱歩が大好きでよく読んでいた。
    横溝正史の金田一シリーズは映画の犬神家の一族等に代表されるあのオドロオドしい雰囲気が子供心に恐ろしくて敬遠して読まずに大人になっていた。
    あらためて短編シリーズだが読んでみると面白い!
    怪人二十面相の方がよっぽど怖いくらいだった。
    なんだか安定の推理小説って感じで推理小説をそんな風に読んだらいけないのだろうけど安心して読める感じがした。
    「百日紅の下にて」はもの悲しい物語だったけど最後に金田一が獄門島へと向かって行ったのはワクワクさせられた。
    今度は長編に挑戦してみよう。

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    2017年10月30日
  • お役者文七捕物暦 比丘尼御殿

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     第一巻を読んでないけど(本書はシリーズ2作目)、べつにどってことなく楽しめた( ´ ▽ ` )ノ
     ヨコミゾ先生の作品にはずいぶん親しんできたけど、捕物帳は初めて( ´ ▽ ` )ノ
     やっぱり面白いね( ´ ▽ ` )ノ
     映画化前提で書かれたと解説にあったけど、キャラ造形からストーリーからセリフ回しから、まるきり映画黄金時代の東映時代劇(といっても、その手の作品はほとんど見たことないけど)( ´ ▽ ` )ノ
     単純明快、痛快無比、大衆迎合( ´ ▽ ` )ノ
     さすがヨコミゾ先生らしく淫靡さオドロしさもあるけれど、昨今のイヤミスと違ってそのものズバリの描写がないから、後味は悪くない(

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    2017年10月30日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    このシリーズの醍醐味と言える
    おどろおどろしい雰囲気もなく、
    爽やかな軽井沢を舞台に
    地味な事件が起こる。
    600ページ近いボリュームもあって
    なかなか読むのに苦労したが、
    終盤ではその苦労が報われる程の
    悍ましい真相が用意されていた。
    横溝正史は流石に凄い作家だ。

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    2017年05月17日
  • 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

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    昭和5年。隠し扉やどんでん返しが
    ふんだんに施された通称迷路荘で、
    主人やその妻が殺害される事件が
    起こった。真相ははっりしないまま。
    昭和25年。
    迷路荘にかつての惨劇の時と同じ
    左腕のない男が姿を現し、
    家人達は不安を募らせ、
    現在の館の主人は金田一に調査を依頼。
    そして発生する連続殺人。


    綾辻行人の館シリーズに登場しそうな
    仕掛けだらけの館。
    更に館の下には地下道が通っている。
    ボリュームがあって読み応えは抜群。
    複雑な人間関係が事件をややこしい
    ものにしていて、それも魅力的。
    迷路のような地下道でくり広げられる
    捜査は、冒険小説の様で面白かった。
    戦後すぐの時代設定、
    街から離れた

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    2017年05月14日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(下)

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    アメリカ帰りの富豪に依頼された人探しのために、金田一耕助は久しぶりに岡山県へ行く。そこで磯川警部と旧交を暖めたのも束の間、警部の話から探していた人物が怪死したらしいことを知る。

    こういった物語が、上巻にあるような恐ろしく謎めいた言葉の書き出しで始まる。
    こういう、今から恐ろしい物語が始まるよ、と自然に読者を横溝正史の世界に引きずりこむ盛り上げの上手さが横溝正史作品の魅力だと思う。

    横溝正史の作品には「平家物語」や平家の落人といったものがよくあり、岡山県と平家は深く繋がっているのだなと感じる。「平家物語」も読むと更に愉しめるのだろうが、ちょっと読めそうにない。

    この作品では、蒸発という出来

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    2017年03月06日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(上)

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    あの島には悪霊がとりついている
    鵺(ぬえ)の鳴く夜に気をつけろ
    その島の名は……

    とても良い始まりをする「悪霊島」。
    『ひとり横溝正史フェア』をつづけることがキツくなってきたので、他に読む作品があるけれど飛ばして大作である「悪霊島」を読むことにする。

    確かこの作品も映画化されており、小さい頃にコマーシャルで、鵺の鳴く夜は恐ろしい、とかいうフレーズを聞いた。何がどう恐ろしいのかちっともわからないけれど、その煽るようなコマーシャルにガッチリ乗せられたわたしはとにかく恐怖を感じた記憶がある。
    煽られすぎて結局映画自体は観なかったのだが、怖いもの見たさで原作小説は後に購入していたようだ。
    ようだ、

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    2017年03月06日
  • 芙蓉屋敷の秘密

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    空前の横溝ブームにより、著者の初期の作風も読みたいという読者の希望を満たすため『恐ろしき四月馬鹿』『山名耕作の不思議な生活』が角川文庫から出版され好評を得たが、文庫での作品総集というにはまだ未収録のものが多く、それらを集めた作品集。著者の最初の本格長編である「芙蓉屋敷の秘密」は、現代の読者にも十分通用する謎解き小説であり、一読の価値がある。

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    2017年02月15日
  • 殺人鬼

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    『殺人鬼』『黒蘭姫』『香水心中』『百日紅の下にて』の4つの短篇のなかで『百日紅の下にて』が一番好き。最後がたまりません。「蒼茫と暮れゆく廃墟のなかの急坂を、金田一耕助は雑嚢をゆすぶり、ゆすぶり、急ぎ足に下っていった。瀬戸内海の一孤島、獄門島へ急ぐために――。」このあと獄門島に続くわけでそういう繋りとか、警察の繋りとかも金田一耕助のシリーズの読みどころだと思う。

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    2016年12月12日
  • 恐ろしき四月馬鹿

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    「本陣殺人事件」や「獄門島」で知られる横溝正史の埋もれた初期の作品を集めた単行本を分冊文庫化した前半。
    表題作「恐ろしき四月馬鹿」は作者の処女作にして、雑誌「新青年」の懸賞小説で一等当選という、既に大物作家になることがうかがわれる。
    犯罪なのか、犯罪にはいたらないささいな事件なのか、様々な趣向をこらした大正期の作品群14篇。

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    2016年09月23日
  • 悪魔の降誕祭

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    また定期的にやってきた、金田一耕助読みたい病(笑)
    まだあるかな〜と本棚を覗いたら、本書があったので読むことに。

    悪魔の降誕祭、女怪、霧の山荘の3つの物語を収録。
    どれもこれも、人間の欲望、浅はかさ、卑しさなどが事件を通して描かれている。

    個人的には女怪、霧の山荘が印象に残った。

    女怪では珍しく、金田一さんの恋愛模様を取り上げていて、おっ!と思ったのだが結末があんな形になって、私が金田一さんの立場だったら当分、再起不能に陥る。絶対に。

    霧の山荘は、人をとってくった様な感じが腹立たしくて、後味悪い印象を受けた。

    現在も謎解きものはたくさんあれど、金田一シリーズは安定のシリーズ。書かれた

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    2016年08月23日
  • 金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(下)

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    下巻では、20年後に新たな殺人事件へと発展しましたが、20年前の殺人事件まで含めて全ての謎が氷解してスッキリしました!さすがに、いろいろな因縁が絡んでいてストーリー的には面白かったですね!金田一耕助シリーズの集大成的作品で良かったです。
    最後には金田一耕助がアメリカに旅立ち、消息不明となるシリーズの終わり方も良かったと思います。
    これ以上、新作が読めないというのは甚だ残念ではありますが、なんとなく金田一シリーズ全作品を読み切って、やり遂げた感はありますね!
    でも、ついでといってはなんですが「金田一耕助の冒険」も読んでおきたいと思います。

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    2016年07月05日
  • 金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(上)

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    悪霊島と同じように本作も上巻はエピローグ的な作品となっておりますが、本作の違うところが、上巻より下巻がどうやら、上巻から20年後の事件の顛末を描いた作品となっているようで、20年以上の歳月を経た壮大な長期間に渡るミステリー作品となっております。
    上巻では法眼家と五十嵐家の複雑な家系図が織りなす悲劇ですが、真犯人は女性のような気がしますが、女性がどうやって巨体の首なし男性胴体を処理したのか?が謎ですね!そう考えると真犯人あるいは共犯の男性がいるのかもしれませんし、そもそも偽装殺人なのかもしれません。
    いずれにしても20年後に解決することになる下巻が楽しみです!

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    2016年06月30日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(下)

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    金田一耕助シリーズ終盤のまさに大作でしたね!刑部島を舞台にした連続殺人事件の謎を金田一耕助が見事解明する訳ですが、事件の背景に複雑な人間関係が絡んでいるところも見事でしたし、最後のオチもなかなか秀逸でした!
    ビートルズの「Let it be」を主題歌にした「鵺の鳴く夜は恐ろしい!」というCMでも話題になった映画も観てみたくなりました!
    さあ残すところ壮大だった金田一耕助シリーズも「病院坂の首縊りの家」を残すのみとなりました。心して読みたいと思います。

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    2016年06月25日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(上)

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    上巻はエピローグ的要素が強く、下巻への伏線となる殺人事件が起き、主な登場人物の素性の情報がそこそこ与えられ、これから下巻になって、事件の本質が徐々に判明していくのだろうなぁということで、下情報的なものが与えられた内容でした。
    早速、下巻に入って、真相究明へと入りたいと思います!

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    2016年06月22日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    金田一耕助シリーズの長編で読みごたえがありましたね。殺人事件の容疑者が二転三転する展開で、事件の真相は一体なんなのか?ということが終盤になるまで、はっきりしないスリリングな展開でした。でも「白と黒」の意味が判明するにあたり事件は解決します。未読の金田一耕助シリーズもあとわずかになってきたので、ラストスパートです!

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    2016年06月11日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    久しぶりに読みごたえのある500ページ超えの金田一耕助ミステリー作品でした!
    ある女性のかつての夫だったことのある男性4人が相次いで亡くなった真相は何か?ということで、複雑な人間模様が絡んでいき、最後に事件の全貌が明らかになるのでした。
    真犯人は中盤あたりで読めたのですが、さすがにその動機までは見抜けませんでした。
    金田一耕助シリーズの終盤作は長編続きのようです。

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    2016年06月02日
  • 悪魔の降誕祭

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    中編2編「悪魔の降誕祭」「霧の山荘」と短編「女怪」の計3編構成となっていました。中編の2編は、どちらもなかなか秀逸なトリックが隠されていて面白かったですね!
    「女怪」は恐らく金田一耕助シリーズで初めて金田一耕助が惚れた女性にまつわる殺人事件という設定で、切ないミステリー作品でした!

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    2016年05月09日
  • 金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児

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    金田一耕助シリーズの長編作品でしたが、意外な人物が犯人なのだろうな?と、これまでのシリーズの話の流れから想定していたのですが、その想定が個人的には当たっていましたね!
    でも物語には、かなり凝っている内容であり、ミステリー作品としては秀逸であったと思います。
    次の金田一耕助シリーズ作品にいってみようと思います!

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    2016年04月20日
  • 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

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    『ひとり横溝正史フェア』のこちらは、えっとえっと何作目でしょう。
    忘れました。

    豪邸名琅荘は、邸内至る所に仕掛けが施してあり複雑な造りから迷路荘と呼ばれている。
    その迷路荘の創始者古館種人は、美しい後妻加奈子とその遠縁にあたる静馬との仲を疑っている。ある日種人は加奈子を斬り殺し、静馬の片腕を斬り落とした上で自死してしまう。
    そんな迷路荘に知人の紹介で訪れた金田一耕助は、凄惨な殺人事件に巻き込まれる。

    こういって始まる物語で、いつものように金田一耕助がまあまあ殺されてから事件を見事に解決するわけだが、全く内容の記憶がない。
    我が家に「迷路荘の惨劇」は二冊あり、間違いなく最低二回は読んでいるは

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    2016年03月18日