横溝正史のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
昭和51年刊行の杉本画伯の表紙は黒い帽子に黒ぶち眼鏡をかけたアップの構図なのですが、顔半分が牙から血をしたたらせた野獣のような男、その半分は女性というジキルとハイド(っていうよりアシュラ男爵か・・・)的な絵です。目が充血していて気持ち悪いのだ。4つの短編が収録されていますが、いずれも終戦直後の焼け跡から復興しつつあるのだけれど、何の希望も救いも持てない時代の(今に通じるのかもしれない)荒んだ時代の事件です。世の中には500人に1人殺人犯がまぎれているという説が取り上げられていますが、最近の事件を見るにつけ、戦後と変わっていないのかもしれないなんて思ってしまいます。「殺人鬼」★★★★「黒欄姫」★
-