横溝正史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
金田一耕助シリーズの一編
文豪何の日、横溝正史の亡くなった日
映画やドラマで観ているので読んだつもりでしたが、おそらく初読
主人公寺田の回想形式
戦国時代、8人の落武者たちを彼らが持つ財宝に目が眩み、皆殺しにしてしまった山中の村
その後、村人達に変死が続き
祟りと恐れ 八つ墓明神を祀る
大正時代、再び村に悲劇がおこる
落武者殺害首謀者の子孫が32人もの村人を殺戮
その息子とされるのが主人公寺田
寺田が村に戻ると 三度事件が起き始める
横溝正史作品は 何冊か読んでいるけれど
どうもいろんな作品が混乱してしまっている感じ
徐々に読んでいこうと思ってます -
Posted by ブクログ
金田一シリーズの短編2冊目。
これまで様々なアンソロジーなど読んできて、どうにもぶつ切り感が強かったり物足りなく思うことが多かったのですが、これはどれも満足度が高かったです!
ただ、直前に読んだ『殺人鬼』はオシャレな話が多かったのに比べて、こちらはエログロ度高め。やけにネクロフィリアな話が多く、苦手な方は注意です……!
表題作の「人面瘡」に加え、「睡れる花嫁」「湖泥」「蜃気楼島の情熱」「蝙蝠と蛞蝓」の計5篇が収録。
前述の通り、どちらかというと吐き気を催すような事件ばかりですが、その分磯川警部(+久保銀造氏)が登場するエピソードも多くて、彼らとのやりとりのほっこり具合でバランスが取れているよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代背景から理解しにくい部分もあるものの、読みやすくてあっという間に読み終えた。『八つ墓村』『金田一耕助』は映像や小説を読んだ事がない自分でも知ってるほど有名で、たまには名作と言われる作品を読もうと思い手に取りました。
金田一耕助は頭をポリポリ、フケを落としながら名推理をするイメージでいたがこの作品では存在感は薄め笑。ちょくちょく現れては消えて、終盤でちゃっかり締めるように事件の真相を語るだが「最初から分かってた」的な所がなんともな…しっかり八つ墓村の歴史になぞらえた殺人は行われているし…
推理での活躍というより、鍾乳洞でロープを用いて迷わない様に探索していた方の活躍が目立っていた。また、 -
Posted by ブクログ
実業家の風間の妻美樹子が心中自殺に見せかけて殺害されるという事件が起こった。その後も次々と残虐な手口で巻き起きる殺人事件、突如として消え去る死体、雨の日に現れ"雨男"を名乗る不気味な男などミステリーとしての要素が詰まった一作である。
悪趣味で侮辱や憎悪の詰まった殺害現場や犯人の手口が読んでいて素晴らしかった。
主人公の水上三太の聡明さや行動力の高さが見ていて気持ちよく、文章から十分に伝わってくる種子の薄気味悪さに非常に興味を惹かれるなど登場人物もこの作品の魅力であろう。
ただ真犯人に対しての驚きは少なく、もっと犯人の残虐性や異常性に対しての深堀が欲しかったかなとは思った。 -
Posted by ブクログ
「獄門島」と聞くとどうしてもTRICKの「黒門島」が思い出されます。こうして原典に触れたいま、あのドラマを見返したらもっと面白いだろうなぁ。
というわけで、『悪魔の手毬唄』に続き二作目の横溝作品。
出版年としてはこちらの方が古く、『悪魔の手毬唄』の金田一はかなり丸くなったんだなと思いました。
田舎の閉塞感も相当なものですが、外界から隔てられた島もまた、いや田舎以上に独特な世界が作られているものです。
現代ではおよそ口にできないような差別用語の連発には(時代だなぁ……)と思わざるを得ませんでしたが、それも相まって雰囲気は抜群。これも何度も映像化されていますが、映像で見るのはなんだか怖いですね… -
Posted by ブクログ
「獄門島」と聞くとどうしてもTRICKの「黒門島」が思い出されます。こうして原典に触れたいま、あのドラマを見返したらもっと面白いだろうなぁ。
というわけで、『悪魔の手毬唄』に続き二作目の横溝作品。
出版年としてはこちらの方が古く、『悪魔の手毬唄』の金田一はかなり丸くなったんだなと思いました。
田舎の閉塞感も相当なものですが、外界から隔てられた島もまた、いや田舎以上に独特な世界が作られているものです。
現代ではおよそ口にできないような差別用語の連発には(時代だなぁ……)と思わざるを得ませんでしたが、それも相まって雰囲気は抜群。これも何度も映像化されていますが、映像で見るのはなんだか怖いですね…