横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    ずっと気になっていた日本ミステリーの名作古典。言葉遣いなど少し読みにくい部分はあるが、しっかりとその時代にタイムスリップして楽しめました。個人的には初の金田一シリーズ。人間味があるというか、そこまでパーフェクトではない人物像で意外でした。

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    2025年06月07日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    「本陣殺人事件」初めての横溝正史、そして初めての金田一耕助シリーズ。披露宴の晩、琴の音と共に悲鳴つんざく離れ家に駆け付けると、そこには刀でズタズタに切り付けられ絶命した新郎新婦の姿が。現場は密室、周囲の雪の上に犯人の足跡はなく。一家の周りをうろついていた三本指の男のものらしき指紋が見つかり、光明が差したかに思えたが…。めちゃくちゃワクワクする展開なのに動機でズコーッとしてしまった。いや納得感ある書き方はしてたけども…。馬鹿馬鹿しくなってしまったので次作に期待。

    「車井戸はなぜ軋る」ほぼ同時期に生まれた腹違いの兄弟。瓜二つの相貌とは逆に、二人の境遇はあまりに違い…。大戦を生き延びたのは果たして

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    2025年06月03日
  • 金田一耕助ファイル3 獄門島

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    島ミステリー大好き。

    狭いところにずっといると人間は狂っていくものなのかもしれない。

    今もあるけど、昔の血筋への執着には常軌を逸するものがあると思う。

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    2025年06月01日
  • 獄門島 金田一耕助ファイル 3 アニメカバー版

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    島ミステリー大好き。

    狭いところにずっといると人間は狂っていくものなのかもしれない。

    今もあるけど、昔の血筋への執着には常軌を逸するものがあると思う。

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    2025年06月01日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    金田一シリーズが、今更ながらにじっくりと読めるいい推理ものなことを知りました。
    長編でもサラッと読めるし、意外と人の心理をうまく突いている内容がおおくて楽しめた。

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    2025年05月27日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    久々に600ページ近い大作を読破。手が疲れますが、だんだん栞が進んでいくのが楽しい。

    というわけで、ちょうど10冊目の金田一耕助ファイルですが……これまで読んだミステリーの中で最もといっても過言ではないくらい複雑な人間関係でした(⁠^⁠^⁠;
    そもそも、「映画女優・鳳千代子」には過去4人の夫がいる、というのに興味を惹かれたのですが、まあこれがややこしい!
    変な話、全員亡くなっているなら話は簡単なのですが(ひどい)、作中で起こる事件によって一人二人と消えていくので、最後の最後まで慎さんと津村さんで混乱してしまいました。そこに輪をかけて、次の夫候補である飛鳥氏の身内にも側近や忘れがたみがいるわ、

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    2025年05月15日
  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

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    ネタバレ

    とあるキャバレーでの佝僂(せむし)の男の狙撃事件を皮切りに、古神家に次々と惨劇が襲いかかる。友人の助けにならんと三文推理小説家の「私」は古神家に泊まり込むが、一家に纏わる因縁、佝僂と夢遊の病、血に塗れた日本刀、首のない遺体と、明かされる度に謎が謎を呼び…。

    とにかく一家の「呪い」の設定が凝っていて、登場人物も全員一癖も二癖もある「濃さ」でかなり面白かった!!!今までの長編『本陣殺人事件』『獄門島』よりも妖しくて好きかもしれない。しかしいかんせん謎解きの部分で力が抜ける〜。

    強姦された女性が強姦した相手に惚れるというファンタジーに依拠するトリックにはガッカリ。以前読んだ短編の「殺人鬼」と似た

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    2025年05月05日
  • 金田一耕助ファイル19 悪霊島(上)

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    「あいつは体のくっついたふたごなんだ」
    「あいつは平家蟹だ」
    「あの島には悪霊がとりついている」
    「鵼のなく夜に気をつけろ」
    ……と、奇妙なセリフで始まる本作。ドジャーン!とばかりに切って落とされる幕開けに、これこれぇ!とテンションが上がってしまいました。横溝正史の唯一無二の雰囲気はたまらんです。

    まったく、これだけ不穏な空気をよく作り出せるものだと感心するしかありません。
    成功してかつて追い出された島に帰ってきた勝利者、島に残り続ける者、「いちどはなんでも見てやろう君」……誰も彼もがそれぞれの思惑を持って刑部島に集う。その島には不審な行方不明者もおり、本州では強請りを繰り返してきた市子(い

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    2025年05月04日
  • 死仮面

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    デスマスクは顔のない死体や入れ替わりトリックなど色々なトリックに使えそうでどんなトリックなんだろうとワクワクしました!

    ただ内容が中編もないボリュームで物足りない…上海氏の方もあまり好みでは…。
    最近長編ばかり読んでいたからかな。
    ただどちらの物語も綺麗にまとめられていて締めも綺麗です。

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    2025年05月01日
  • 血蝙蝠

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    横溝正史の短編集。短編の中で事件を終わらせないといけないからある程度仕方がないのかもしれないけど、「意外な人物が犯人でした」というワンパターンで終わってしまった感があり、残念。

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    2025年04月30日
  • 獄門島 金田一耕助ファイル 3 アニメカバー版

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    ネタバレ

    『本陣殺人事件』以来のシリーズ長編で嬉しい。戦友の遺言で示唆された不穏な内容を未然に防ぐため、瀬戸内海の離島である「獄門島」を訪れた金田一耕助。しかし彼の努力虚しく、第一の被害者が木に吊るされた状態で発見される。犯人は?そして目撃者が発した「きちがいだが仕方がない」の真意とは…?

    次々と発生する見立て殺人、京極夏彦の『鉄鼠の檻』みたいに坊主が犯人だろ〜と思っていたら違った、もっとヤバかった…。地方の閉鎖性故に可能になる事件をベースにした所謂「因習村」ものだが、例えどこであってもこんな殺人は起きんだろ…。そして一連の事件は男性優位な価値観が犯人を殺人に走らせるフェミサイドで、当時はこれが動機と

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    2025年04月18日
  • 金田一耕助ファイル3 獄門島

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    ネタバレ

    『本陣殺人事件』以来のシリーズ長編で嬉しい。戦友の遺言で示唆された不穏な内容を未然に防ぐため、瀬戸内海の離島である「獄門島」を訪れた金田一耕助。しかし彼の努力虚しく、第一の被害者が木に吊るされた状態で発見される。犯人は?そして目撃者が発した「きちがいだが仕方がない」の真意とは…?

    次々と発生する見立て殺人、京極夏彦の『鉄鼠の檻』みたいに坊主が犯人だろ〜と思っていたら違った、もっとヤバかった…。地方の閉鎖性故に可能になる事件をベースにした所謂「因習村」ものだが、例えどこであってもこんな殺人は起きんだろ…。そして一連の事件は男性優位な価値観が犯人を殺人に走らせるフェミサイドで、当時はこれが動機と

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    2025年04月18日
  • 貸しボート十三号

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    「湖泥」 昭和28年1月発表
    これをドラマ化ってマ?まぁ俳優さんの演技は気になるかな
    ちょっと義眼のくだりはしっくりこないけど

    「貸しボート十三号」 昭和32年8月発表
    謎は面白い!しかし奴はクソ!

    「堕ちたる天女」 昭和29年6月発表
    当時は浅草が今の歌舞伎町みたいな感じだったんかな
    磯川警部と等々力警部が出会うのがアツい

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    2025年04月17日
  • 金田一耕助ファイル3 獄門島

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    曰くつきの島、本家と分家の確執など独特の要素が散りばめられていて、横溝正史の作品の独特の不気味さ、世界観が味わえる作品。俳句の通りに殺人が行われる、"見立て殺人”も出てきて推理小説好きなら外せない作品なのでは。
    ただ文章を読んでいるだけではトリックなど分かりにくいかな?ネットで調べると地図と家系図を解説してくれているサイトがあったので、それを参考に読むとわかりやすいです。

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    2025年03月09日
  • 獄門島 金田一耕助ファイル 3 アニメカバー版

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    曰くつきの島、本家と分家の確執など独特の要素が散りばめられていて、横溝正史の作品の独特の不気味さ、世界観が味わえる作品。俳句の通りに殺人が行われる、"見立て殺人”も出てきて推理小説好きなら外せない作品なのでは。
    ただ文章を読んでいるだけではトリックなど分かりにくいかな?ネットで調べると地図と家系図を解説してくれているサイトがあったので、それを参考に読むとわかりやすいです。

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    2025年03月09日
  • 迷路の花嫁

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    一応、金田一ものの一冊ではあるけどほとんど登場しない。昔の昼メロ?みたいなストーリー展開だったけど、物語はさくさく進んでいくのでまあ退屈せずに楽しめたかな。

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    2025年03月08日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    古い作品ではあるがトリックなどは現代でも通用するのではないだろうか

    日本語の使い回しなどが昔の作品のため読みづらい点はあるが内容はスーッと入ってくる

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    2025年02月18日
  • 喘ぎ泣く死美人

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    ネタバレ

    シリーズものではない短編やショートショートが詰め込まれている。外国を舞台にしたものもあり、いろんな種類の話がさらっと読める。
    表題作もよかったけれど、「霧の夜の放送」や「首吊り三代記」の薄暗い雰囲気が好みだった。登場人物が善人ばかりな「燈台岩の死体」も読後感が良い。気楽に楽しめる一冊だった。

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    2025年02月13日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    市川崑監督の映画版を見たはずなのに、誰が犯人だったか思い出せずワクワク読む。探偵ものとして読むと、事件のトリックにおいおいおいとツッコミを入れたくなるような禁じ手感はあるけれど、懐かしい文体や時代を感じるメタな語り口が物語にマッチしていて今でも十分に楽しめた。

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    2025年02月04日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    初の横溝作品に挑戦
    記念すべき金田一耕助シリーズの第一弾
    以下三作品を収録

    『本陣殺人事件』☆3.6
    金田一シリーズ全体に抱いていた「おどろおどろしさ」というイメージはここから顕在
    中でもミスリードが巧みに行われていて犯人は自分的にかなり意外な人物だった。犯人の動機に共感できるかで賛否が大いに変わる作品な気がするが、現代ではほとんどの人が理解しがたいように思う

    『車井戸はなぜ軋る』☆3.9
    金田一はほとんど登場しない
    ある主要人物の手記で物語が進んでいくので日付が進むにつれての臨場感が凄まじい
    これまた犯人は予想外の人物でした

    『黒猫亭事件』☆4.0
    自分的には一番好みだった
    金田一やY

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    2025年01月27日