横溝正史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
※伏せ字にしてますが、若干グロを想起させる単語を使用しています。苦手な方はご注意下さい※
江戸川乱歩といい横溝正史といい、◯体を過度に損壊しないと◯んじゃう呪いにでもかかっとんのか?
毎回この辺の作品読む度思うんだけど、そりゃあ良いご家庭の子息令嬢は読むの禁止されるよね。
「探偵小説」と呼ばれる昭和の推理小説って、どうしてこんなに事件内容が惨たらしいんでしょう。最近のミステリにも眉を顰める向きはあるけど、時代錯誤なハラスメントごりごりの描写含めて、やっぱりこの大時代な作風には勝てないわ(勝たなくてよい)。
さて、本作。
表題作含む三作の短編〜中編を収めた、じっちゃんこと金田一耕助の -
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111108さんの本棚から興味をひかれて。
昔、横溝正史の怖い映画を観るのが大好きだった。
インパクトのあるキャラクターやその殺され方に
両手で目を隠しながらも釘付けに。
八つ墓村は
頭に2本の懐中電灯、
片手に銃、もう片方には日本刀という姿や、
「たたりじゃー!」の決め台詞が強烈だった。
出てくる人物が怪しげで恐ろしげで、
特に双子の老婆が怖いのなんのって。。
実際に原作を読んでみると
びっくりするくらいのどかな描写が続き、
あれ?こんなだっけ?と拍子抜け。
老婆、全然怖くないし。
名探偵金田一耕助もあまりにパッとしない外見で
映画とイメージがかけ離れてた。
今回はほとんど活躍の場もな -
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未読の横溝作品発掘シリーズ(←?)。
本書は文庫未収録の短編+ショートショート全18話が収録されている作品集となっております。
因みに金田一さんはどの話にも登場しませんし、ミステリではない小話もあったりと、いつもとは違ったレアなラインナップといえるかもですね。
個人的に好みだったのは、横溝センセならではの怪奇チックな雰囲気とミステリのバランスが丁度良い
「河獺」
が好きでしたね。
他には、やはり短編とはいえ“ちゃんとミステリ”な
「絵馬」
「燈台岩の死体」
そして、オチの捻りが効いている
「甲蟲の指輪」
も良かったです~。
・・と、上記のような事件性のあるミステリから、日常の謎系、ブラ -
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横溝正史の金田一耕助シリーズ、長編4作目にあたる。
いわゆる「岡山もの」の1つで、因習に囚われた村で起こる、凄惨な事件を描く。
何だか落語の三題噺を思わせるような作りで、落武者の呪い+津山30人殺しをモデルとした連続殺人+鍾乳洞探検を組み合わせた形。
事件は戦後、辺鄙な村で起こる。
主人公の青年・辰弥は肉親との縁が薄く、復員後は天涯孤独の身の上となり、会社勤めをしながら淡々と暮らしていた。あるとき、突然、弁護士から彼を探している人がいると連絡を受ける。実は辰弥の亡父は八つ墓村という村の旧家・田治見家の当主であり、親族がその家を継いでほしいと言っているというのだ。急な話に辰弥は不審に思う。それ -
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ネタバレ【トランプ台上の首】
表題作。
これは古谷一行金田一耕助のドラマで見たことがあるなぁと思っていたが、
ドラマとは全く設定が違って、「え?こんな話?」と驚き。
金田一耕助シリーズは映像化の際、細部が改変されることが多いけど、これは動機含め全く違うもんだから・・・。
まぁこの話のままなら、ドラマにして時間がもつ内容ではないからな。
事件関係者である、船で惣菜を売りわたる飯田屋の宇野宇之助って、名前がすごい。
金田一耕助は、やはり何もしないし、犯人が逃走するまで手をこまねいている。
いつもいつも、なにが名探偵なのだろう。
【貸しボート十三号】
ただよう貸しボートの中で、若い男と妙齢女性の遺体が発見 -
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「本陣殺人事件」初めての横溝正史、そして初めての金田一耕助シリーズ。披露宴の晩、琴の音と共に悲鳴つんざく離れ家に駆け付けると、そこには刀でズタズタに切り付けられ絶命した新郎新婦の姿が。現場は密室、周囲の雪の上に犯人の足跡はなく。一家の周りをうろついていた三本指の男のものらしき指紋が見つかり、光明が差したかに思えたが…。めちゃくちゃワクワクする展開なのに動機でズコーッとしてしまった。いや納得感ある書き方はしてたけども…。馬鹿馬鹿しくなってしまったので次作に期待。
「車井戸はなぜ軋る」ほぼ同時期に生まれた腹違いの兄弟。瓜二つの相貌とは逆に、二人の境遇はあまりに違い…。大戦を生き延びたのは果たして -
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久々に600ページ近い大作を読破。手が疲れますが、だんだん栞が進んでいくのが楽しい。
というわけで、ちょうど10冊目の金田一耕助ファイルですが……これまで読んだミステリーの中で最もといっても過言ではないくらい複雑な人間関係でした(^^;
そもそも、「映画女優・鳳千代子」には過去4人の夫がいる、というのに興味を惹かれたのですが、まあこれがややこしい!
変な話、全員亡くなっているなら話は簡単なのですが(ひどい)、作中で起こる事件によって一人二人と消えていくので、最後の最後まで慎さんと津村さんで混乱してしまいました。そこに輪をかけて、次の夫候補である飛鳥氏の身内にも側近や忘れがたみがいるわ、 -
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ネタバレとあるキャバレーでの佝僂(せむし)の男の狙撃事件を皮切りに、古神家に次々と惨劇が襲いかかる。友人の助けにならんと三文推理小説家の「私」は古神家に泊まり込むが、一家に纏わる因縁、佝僂と夢遊の病、血に塗れた日本刀、首のない遺体と、明かされる度に謎が謎を呼び…。
とにかく一家の「呪い」の設定が凝っていて、登場人物も全員一癖も二癖もある「濃さ」でかなり面白かった!!!今までの長編『本陣殺人事件』『獄門島』よりも妖しくて好きかもしれない。しかしいかんせん謎解きの部分で力が抜ける〜。
強姦された女性が強姦した相手に惚れるというファンタジーに依拠するトリックにはガッカリ。以前読んだ短編の「殺人鬼」と似た -
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「あいつは体のくっついたふたごなんだ」
「あいつは平家蟹だ」
「あの島には悪霊がとりついている」
「鵼のなく夜に気をつけろ」
……と、奇妙なセリフで始まる本作。ドジャーン!とばかりに切って落とされる幕開けに、これこれぇ!とテンションが上がってしまいました。横溝正史の唯一無二の雰囲気はたまらんです。
まったく、これだけ不穏な空気をよく作り出せるものだと感心するしかありません。
成功してかつて追い出された島に帰ってきた勝利者、島に残り続ける者、「いちどはなんでも見てやろう君」……誰も彼もがそれぞれの思惑を持って刑部島に集う。その島には不審な行方不明者もおり、本州では強請りを繰り返してきた市子(い