横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル16 悪魔の百唇譜

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    1962年。
    金田一耕助は他人の罪を暴く仕事に嫌気がさしてきたらしく、鬱々状態?もうやめたい状態?
    探偵ってそうよね。しかも全員死んでから真相を暴いていた金田一だし。
    成城で起きた事件。胸にハートのクイーンが置いてありそれを人体ごと短剣で貫いた死体が車の中に。
    今までの金田一と勝手が違い、なんとなく犯人の目星がついたら「李さんが犯人じゃなければいいんです」っていなくなってしまった。
    等々力警部の金田一に対する優しさが良い。
    そして旅に出てしまった金田一。全部死んでから真相を暴く、とか言うな。確かに私もそう思ったが・・・憎めない金田一。

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    2026年07月22日
  • 金田一耕助ファイル10 幽霊男

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    幽霊男
     探偵VS怪人は古典ミステリーの醍醐味の一つであり、探偵が怪人に誘拐された美女を助けてというのは一種のジャンルの様なお約束である。
     今回、ヌードモデルの事務所に歯が三本しか無い奇妙な見た目の「幽霊男」が現れ、彼が次々とヌードモデルを攫い連れ去り、見るも無惨な殺人を重ねていく。「幽霊男」はあらゆるトリックを駆使しながら警察達を嘲笑い、世間を恐怖に落とす。
     一方、金田一耕助は前半の終わり頃から登場し、「幽霊男」と相見える。一連の争いがありながら終盤、耕助は驚きの真相に辿り着く。

     物語の構成自体が奇妙奇天烈な様相で、中盤後半から終盤にかけてまるで全く違った話の様に転換してしまう。中盤

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    2026年07月10日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    高度経済成長へ進み行く日本の団地が舞台となる金田一耕助の事件簿は、残酷な殺人現場は踏襲されているも、今までと趣が異なる。出だしは冗長気味だが、童謡を引用した怪文書に震撼する中盤以降の展開に引き込まれていく。入り組んだ犯行経緯にジェンダー意識や敗戦後の生活難が交錯する真相に横溝正史ならではの悲劇が反映されている。そしてラストの金田一耕助の表情が目に浮かぶ。もちろん演者は石坂浩二なんですけどベタかな。

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    2026年06月28日
  • 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

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    ネタバレ

    迷路荘の惨劇
    犯人の最後は自業自得だと言えるが、あまりにも衝撃的であり、陰鬱な結末である。最後、畳みかけと言うよりは、無理に話を進めたような印象があり、もう少し結末の部分は丁寧に描かれても良かったように思う。登場人物のミスリードについては様々なミステリーで用いられる手法であるが、今回も怪しい人が実は被害者であり、被害者だと思われていた人が実は加害者であると言う、形がとられている。最後犯人の名前さえ使わずに謎解きをされる様子はとても新鮮であったが、筆者までもがまるで犯人を憎んでいるような描写なっており今まで経験したことのないような良印象を受けた。このような書き方は壮絶な事件を起こした。犯人の結末

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    2026年06月25日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

    購入済み

    うーん

    読んでいくうちに寺田唇弥が嫌いになってしまった。彼はこの物語の主人公で謎の連続殺人事件にいつも近くにいたから村人や警察に疑われてしまう。その点は同情するが金田一からの警告があったのに嘘や隠したりしたのが悪印象でした。小説自体は読みやすくてよかった。

    #ダーク #ドキドキハラハラ #切ない

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    2026年06月23日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    ネタバレ

    う~~ん、超有名作ですが自分としてはあんまり、でした。

    ■要素
    ①ランダム性
    1)丑松は、毒入りではないカプセルも持っていたが、毒入りのカプセルを辰弥の目の前で飲み死んだ
    2)久弥は、他人に自分が飲む薬を選ばせたが、どうやって毒入りの薬を飲ませたのか
    3)港禅は、本膳のうち1/2の確率で毒入りの方の酢のものを食べたが、どうやって1/2を引かせたのか
    について、「どうやったんだろう」というのがワクワク面白ポイントなところ、「たまたまでした」という結論は、「えっ」となるというか、もっと何かほしかった。

    ②背景
    「落ち武者が八つ墓村に来て云々のくだり」「要蔵の32人殺し」についても、もっと何か関

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    2026年06月22日
  • 金田一耕助ファイル6 人面瘡

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    ネタバレ

    1949年→1960年に金田一ものに改稿。短編集。
    「蝙蝠と蛞蝓」金田一耕助が蝙蝠よばわりされるが、事件を解決したのは彼なのである。蝙蝠は益鳥らしい。コミカルで良い。
    「人面瘡」高階良子のマンガの原作と思っていたが、そうではなさそう。なんだかハッピーエンド多いよね。
    やはり長編が読みたいな、と思うのであった。

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    2026年06月23日
  • 支那扇の女

    A

    購入済み

    意外性は高いものの
    しっくりこない感じがある。
    そのへんは好みの問題かもしれないが。
    まぁ、この本にたどり着くのは
    金田一シリーズを一通り読んだ人だろうから
    これもこれとして、楽しめると思います。

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    2026年06月14日
  • 金田一耕助ファイル14 七つの仮面

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    1944年?短編集。再読。
    蝶よ花よと育てられミッションスクール(昭和のね)に入った美沙。そこで醜い先輩りん子と関係を結び、どんどん転落人生。愛欲に負けてしまったというか、溺れるほど元気だったというか。
    当時はドキドキしながら読んだものだが・・・・。おそらく横溝正史を初めて読んだ。
    緑ヶ丘は目黒区なのかぁ。
    連続殺人起こるのだが、ハッピーエンドになればすっきり、って感じ?探偵が解決=ハッピーエンド、っていいな。

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    2026年06月08日
  • 金田一耕助の冒険

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    ネタバレ

    [霧の中の女]
     霧の中に消えた女の正体とは? 現場から消えた服や靴の謎とは? 大都会・東京で起きた奇怪な事件に金田一耕助が挑む。
     偶然と「世間は狭い」に頼りすぎな謎解きだったように感じたが、戦後間も無い東京の裏風俗を見たようでワクワクもした。

    [洞の中の女]
     欅の木の洞が、何故かセメントで固められていて、その割れ目から長い毛髪が一筋垂れていた。掘り返すと、女の死体が!
     不気味且つ猟奇的な導入で惹きつける。複数の男女の愛憎関係が絡み合っていて、ドロドロ⋯。愛情のもつれは恐ろしい。

    [鏡の中の女]
     かつての事件で知り合った読唇術の得意な増本女史が、鏡越しに見た女の唇の動きを読んで、恐

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    2026年06月04日
  • スペードの女王

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    1960年。 再読。ドキドキしながら若いころに読んだと母が言っていたような。母が寄り添ってくれたのだな、と今更思ったり。
    彫師の妻が緑ヶ丘の金田一のところへ相談に来たのが発端。彼女の夫は、依頼主の内股にあるスペードの女王の入れ墨を他の女性に入れることを依頼され、その後事故死。片瀬で首のないスペードの女王の入れ墨をした死体が発見される。これは誰なのか?彫師の細工からどちらの女なのかわかる(依頼人は気づかないもんなのか?)。そこから連続殺人が~。犯人は~。
    顔なし死体からどうやって犯罪を暴くか?が興味あったらしい。

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    2026年06月08日
  • 獄門島 金田一耕助ファイル 3 アニメカバー版

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    事件が起きているときは「悪魔の手毬歌」の方が面白いと思っていたけど、ラスト数十ページの解決編で一気に巻き返してきたのが見事

    現代の自分の感覚では想像もしなかったけど、言われてみれば「そういうこともありそう」と思えたのがめちゃくちゃ気持ちいい体験だった

    コンプラ的に近年聞かなくなったワードがてんこ盛りな上、そのワード自体がヒントになっているのが面白かった

    本陣殺人事件も読まなくちゃ

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    2026年05月12日
  • 金田一耕助ファイル3 獄門島

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    事件が起きているときは「悪魔の手毬歌」の方が面白いと思っていたけど、ラスト数十ページの解決編で一気に巻き返してきたのが見事

    現代の自分の感覚では想像もしなかったけど、言われてみれば「そういうこともありそう」と思えたのがめちゃくちゃ気持ちいい体験だった

    コンプラ的に近年聞かなくなったワードがてんこ盛りな上、そのワード自体がヒントになっているのが面白かった

    本陣殺人事件も読まなくちゃ

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    2026年05月12日
  • 迷宮の扉

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    ネタバレ

    迷宮の扉
    僕がミステリー好きになったのは、おそらく中学生の頃で、当時有名な漫画ドラマがスタートした時期であり、それを動機としながら有名なミステリー小説を読み始めたわけだ。海外の作家で言えば、アガサクリスティやコナンドイルになる訳だが、日本の作家と言えば、当時知っているのは赤川次郎と江戸川乱歩、横溝正史であり、中学生ながらに江戸川乱歩や横溝正史を読んでいる自分凄いみたいなところから訳もわからず古典ミステリーを読み始めていた。
    主に乱歩にハマっていたのだが、高校生の頃、古典の先生に難しい本を読んでるねぇと初めてリアクションされたのが横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」だった。(難しいミステリーを読ん

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    2026年05月03日
  • 貸しボート十三号

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    ミステリー好きとして、短編集やのに読み応えもあり面白かった。湖泥は金田一らしく気持ち悪いし、貸しボート十三号は登場人物がよい。落ちたる天女だけはモヤっとした。犯人が悪すぎるとかもあるけど、推理が無理やりな気がする…

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    2026年04月14日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    少し前に読んだ「こうべ文学散歩」で紹介されていた神戸出身の作家、横溝正史氏の有名な代表作を初めて読んでみる。信州那須湖畔を舞台に遺言状をめぐる連続殺人事件を、私立探偵金田一耕助が名推理で解決するシリーズ。
    小説の単行本が発行されたのは1951年(昭和26)、一丁字もない、篠つく雨、天一坊をきめこむ、など、初めて聞く慣用句・語句が出てくるので勉強になった。

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    2026年04月04日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

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    ネタバレ

    出版当時に読めたならさぞ面白かっただろうと思わされる作品。キャラクターが立っている。それに怪しげな雰囲気、島、密室、ピストル、高貴な人との秘めた恋とみんな大好きな要素が詰まってる。それでも星3なのはさ、同性愛者かと思ってうきうきしてたら異性愛者でした〜残念!をまたやられたからですよ。もううんざりだよこのパターン。こんな昔からやられてた手段なのかと思うと腹が立つ。くそ〜。めちゃくちゃ個人的な恨みだけどそのせいで星ひとつ減らした。

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    2026年03月19日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    映画を観て面白かったので原作を読んでみた。
    横溝正史原作の映画はほとんど観てるのに
    原作を読むのは初めて。

    意外にも面白かった。

    金田一耕助が初めて登場する本だと思う。
    映画では中尾彬がジーンズにTシャツというヒッピー風の姿で耕介を演じていたが、原作ではちゃんと袴を履いてもじゃもじゃ頭の吃り癖がある耕介となっている。

    読みながら石坂浩二と中尾彬がチラチラと頭に浮かんで面白かった。

    先に映画を観たおかげで、密室殺人のトリックの場面を頭に浮かべることができたけど、
    原作だけだとイメージしにくいかもしれない。

    これは他の本も読んでみたい

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    2026年02月20日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    超久々に、本を一冊読み終えた。
    子どもが産まれてからというもの、全く読書タイムが取れなかった(というか常に眠くて読書が捗らなかった)が、ようやく落ち着いて来たので名前は聞いたことあるけど読んだことないシリーズを、ということで
    横溝正史、金田一耕助。

    山間の田舎に漂う閉鎖的・陰鬱な空気間
    一族の謎
    連続殺人
    洞窟の大冒険…
    色んな要素が詰まってて面白かった。

    文体に古さを感じるものの、読みにくいとまではいかない。ギリ普通に読める。

    オチ(犯人が分かるシーン)が非常にあっさりなのと、思った以上に金田一耕助がなにもしてなかったので、
    星は低め。
    作中でも金田一は「私は何もしていない」みたいなこ

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    2026年02月14日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    ネタバレ

    どうしてもテレビでの印象が強いので、こんなに金田一耕助出て来ないものだとは思いませんでした。
    以前読んだ黒猫亭事件のそんな感想を抱いたような。
    知らない慣用句や名称があるのが面白かったです。

    あらすじは、遺産相続に巻き込まれた妾の子のが、本家でおこった殺人事件にも巻き込まれてという話です。
    こう書くとほんと定番中の定番。なんか感動してきた。
    犯人絶対女!とテレビの金田一の印象で目星付けてた人が犯人でしたが、他にも似たような立ち位置の人がいたのでこっちかも?と惑わされました。
    誰が誰の息子、分家の人、とか最初にあって海外の小説だと人物の紹介表あるんですが、この本なかったのでメモリながら読みまし

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    2026年02月03日