横溝正史のレビュー一覧

  • 金田一耕助ファイル14 七つの仮面

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    ネタバレ

    本書で一番驚いたことは、金田一耕助がちゃんと歳をとっていること。このまえまで30半ばと表現されていたが、本書では40半ばとなっていた。そういえば、本陣殺人事件あたりでは探偵で身を立てていこうと思った描写があったから、ちゃんと時間を重ねているのだと認識した。居所も友人の旅館へ居候ではなく、渋谷区の緑ヶ丘荘という高級なアパートに住んでいた。
    短編集。
    七つの仮面は、りん子の執念の描写がとてもおぞましく頭から離れなかった。
    最後の薔薇の別荘は対して心が温かくなる。殺人起きたけど。これは私もトリックがわかったぞ。

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    2020年07月23日
  • 金田一耕助ファイル18 白と黒

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    ネタバレ

    それぞれの思惑が入り乱れ、怪文書と殺人と死体偽装と事件は偶然か運命か複雑になる。
    登場人物か結構多いのも混乱してくる。
    そういうわざと複雑に見せてるのはずるい手かもしれないが、個人的には十分に楽しめた。
    順子の夫はかわいそう…
    結局どの殺人も怪文書が原因なので、怪文書犯人の罪は重いぞ…怪文書の動機は陳腐なのに…。
    どん栗ころころお前かーい。

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    2020年07月23日
  • 金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児

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    ネタバレ

    金田一耕助は抑えめの登場。
    トリックより人間構成とかあの時誰がいなかったとか、そういう状況証拠から解いていく感じなのかなぁ。
    死体の描写から、犯人は女性になのではという予感はあった。
    悪魔の寵児ってネーミングが関係者の中に浸透していふとこが時代を感じる。
    あと最後の方での欣吾が父となった描写。自分に子供が出来たのは2人目。そのどちらも妊娠には気がつかなかった。自分の愛人たちが辱められては殺された後でも、彼は過去のこととして人生を続ける。そんな感を受ける描写が印象に残った。

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    2020年07月15日
  • 金田一耕助ファイル13 三つ首塔

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    ネタバレ

    本書では、金田一耕助はほとんど登場しない。
    冒頭と最後に出てきて、最後は全てお見通しであったことは語られるが、どのように推理したのかは語られないので、シリーズの中では推理要素は少なめに感じた。

    ヒロインの音禰は、今の時代にも通じるモテ要素を持っていると思った(真似したいくらい)。女としてのプライドはあるが、好きになったら情に熱く、便りなげに見えるのに、しっかり自分を持っていていざとなれば大胆な行動もする。でも、好きな男性の前ではか弱い女である。
    音禰の彼も最初はチャラついた男だけど重要人物なんだろうな程度に思っていたが、最初のギャップが激しい!彼もまた情に熱く、ちょっとした折り目にキスを求め

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    2020年07月10日
  • 殺人鬼

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    短編集

    長編の方が個性と面白さがあって好きだが、
    なかなか良くまとまった短編4つが収録されている。

    「殺人鬼」
    犯人は予想通り、と思いきや、
    本当にそうかはわからない、と謎をはっきりさせない結末で気になる終わり方。


    「百日紅の下にて」
    対談で明かす過去の事件。
    紫の上設定は特に事件に関係ないので、
    性癖か?書きたかっただけか?
    殺人するほど愛の深さを示すため?(笑)
    警察に突き出すためではなく、
    戦友の思いと謎解きのために対談した
    金田一耕助の去り方がかっこいい

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    2020年07月10日
  • 金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(上)

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    金田一耕助最後の事件らしいです。しかも解決に約二十年かかるらしいです。なんというスケールの大きな話! もったいつけた前置きも気分をかき立ててくれます。
    金田一耕助に持ち込まれた令嬢誘拐事件と、奇妙な結婚記念写真の謎。そこに関わってくる不穏な「病院坂の首縊りの家」とこれだけでも雰囲気抜群なのに、そこで起こる殺人事件の現場の凄絶さが! 絵的に凄まじすぎます。そりゃあそんなもの見たら正気失いそう……そんな中、冷静に写真撮ってたあの人たちがまた凄すぎる(笑)。
    事件に絡む人間関係や因縁の複雑さもあってこれは謎めいた面白い事件だと思いきや。……え? 犯人判明? 事件終わった? でもこれまだ上巻ですから。

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    2020年07月07日
  • 金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(下)

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    恐るべき生首風鈴事件から約二十年の時を経て、再び起こる酸鼻な事件。複雑で隠微な人間関係の数々が絡み合い、おどろおどろした雰囲気を盛り立ててくれます。世代をまたいで受け継がれるかのような因縁がもうたまりません。そしてもちろん、ここで過去の事件の真相も明らかになりましたが。想像の斜め上を行くとんでもなさでした……。
    無残で悲愴でどうしようもない悲劇の物語ではあるのですが。不思議と読後感は悪くありません。まるで救いのないわけでもないのか。そして金田一耕助最後の事件なので、有終の美という雰囲気もありますかね。
    ところでトリック、最近読んだ「蝶々殺人事件」と一緒だなあ、って思っていたら。作中でしっかり言

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    2020年07月07日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

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    映画より、動機がシンプルでよかった。
    ただ主役は中井喜恵ではない。すごい美人ではない。
    女王蜂というタイトルも今一あっていない。

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    2020年07月03日
  • 金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(下)

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    金田一耕助最後の事件。
    刊行順に、まだ読んでない金田一耕助シリーズを読んでいたので、短編集続きだったが、久々の長編。
    長編の方がやっぱり面白いなぁ。

    下巻の謎解きと新たな事件の重ね技で、続きが気になった!
    金田一シリーズ全般だが、時代のせいか動機とか男女の関わりが共感出来ないが…仕方ない。
    普通に由香利がかわいそうなんだが?!

    怒れる海賊たちの同窓会からの墜落は劇的でした。
    犯人は意外でしたね〜

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    2020年07月02日
  • 花髑髏

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    長編「白蠟変化」、短編「焙烙の刑」「花髑髏」の
    計3編収録。
    いずれも名探偵・由利麟太郎&新聞記者・三津木俊助のコンビが活躍するが、
    ドラマ化された「花髑髏」に辿り着くまでが長かった……(苦笑)。
    以下、各編についてネタバレなしで少々。

    「白蠟変化」
     タイトルの読みは「びゃくろうへんげ」。
     1936年『講談雑誌』連載。
     男女の愛憎入り乱れる中を飄々と飛び回る怪人・白蠟三郎。
     悪人だが意外にしおらしいところもある(笑)し、
     妙な哲学を持ってもいて、
     愛する人の冤罪を晴らそうと必死になっていた女性をいじらしく思ってか、
     妙な気の回し方をする、という……。
     一人二役や悪漢の跳梁ぶり

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    2020年06月26日
  • 花髑髏

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    横溝正史『花髑髏』角川文庫。

    4ヶ月連続復刊刊行の由利麟太郎シリーズ第4弾。名探偵・由利麟太郎と助手の三津木俊介の活躍を描いた『白蝋変化』『焙烙の刑』『花髑髏』の3編を収録。

    フジテレビ系列で吉川晃司を由利麟太郎役に5週連続でドラマ化。テレビドラマの第1話は奇しくも本作の表題作『花髑髏』だった。舞台は現代にアレンジされ、奇妙な風体の由利麟太郎がヒーローぽく冒頭から登場するのだ。作品を読む限り、由利麟太郎は枯れた人物のイメージだったが……何しろあの吉川晃司なのだから仕方がないか。

    『白蝋変化』。由利麟太郎シリーズとしては珍しく混み入ったプロットの短編。妻殺しで死刑囚として刑務所に収監された

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    2020年06月17日
  • 蝶々殺人事件

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    長編「蝶々殺人事件」と短編「蜘蛛と百合」「薔薇と鬱金香」の
    計3編収録。
    以下、ネタバレしない範囲でザックリと。

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    「蝶々殺人事件」

     戦後再会した探偵・由利麟太郎と新聞記者・三津木俊助。
     二人は過去の難事件を回想し、残された資料を元に
     三津木が小説を書いてはどうかという話になり、
     昭和12年、原さくら歌劇団に降りかかった惨劇について、
     当時のマネージャー土屋恭三が綴った日記が開陳される。
     東京公演に引き続き、大阪へ向かった原さくら歌劇団だったが、
     稽古の直前になっても肝心のさくらが到着せず、
     一同が気を揉んでいると、
     オーケストラのコントラバスのケー

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    2020年06月17日
  • 憑かれた女

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    横溝正史『憑かれた女』角川文庫。

    名探偵・由利麟太郎シリーズの復刊。4ヶ月連続刊行の第2弾。表題作、『首吊り船』『幽霊騎手』の3篇を収録。表題作は群を抜いて面白いが、他の2編は平凡かな。

    そう言えばと、昔読んだ横溝正史の角川文庫版にはよく表題作の他に短編数編がおまけのように収録されていたのを思い出した。

    表題作『憑かれた女』。如何にも横溝正史らしい、おどろおどろしい奇怪な事件から物語は始まる。アザミ酒場をメインに遊んでいた西条エマ子は自称探偵小説家の井手江南と共に立ち入った不気味な洋館で、暖炉で焼かれる女性死体を目にする……事件は猟奇連続殺人の様相を呈し、いよいよ名探偵由利麟太郎と敏腕事

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    2020年05月14日
  • 金田一耕助ファイル7 夜歩く

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    さまざまな精神、肉体的疾患を持った人が旧家に集まるなか殺人事件が発生。犯人だけでなく被害者探しも重要なポイントかと思って読んでいたら、終盤はまさかの展開。ドラマなどで話が広まる前に自分の目で読むのがおすすめ。

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    2020年03月18日
  • 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

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    明治の元老、種館種人が建てた迷路荘でかつて残虐な殺人事件が起きた。
    種人の息子一人が妻の加奈子と当時下宿していた尾形静馬の不貞を疑って二人を殺害しようとした。
    加奈子は殺されたが一人は静馬に反撃を受けて殺害された。片腕を切り落とされた静馬は裏山の洞窟に逃げてそれ以来消息が分からなくなった。彼が生きてるのか死んでいるのか誰にも分からなかったが、そんな静馬の影が現代になって現れた…

    迷路荘の隠し扉などの仕方を上手く使っていたのと種館家に恨みを持った静馬を思わせる変装した片腕の男が現れたり読書の想像を膨らませてくれる様々な要素があって面白かったです。

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    2019年09月08日
  • 丹夫人の化粧台 横溝正史怪奇探偵小説傑作選

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    横溝正史の作品には、「長編はめちゃくちゃ面白いが短編はそこまででも…」というイメージを持っていたのだけれど、この本を読んでそれは大間違いだったと気付かされた。あの短いページ数でこれだけのドラマを見せてくれるなんて。それはものすごい技巧であるのに、それを必要以上に感じさせず、さらりと読ませてしまう。すごい。どの短編も楽しかった。めくるめくワンダーランドのような一冊だった。中でも特に面白いと思ったのは「妖説血屋敷」「青い外套を着た女」だった。恐ろしい昔話に彩られたものから、軽快な読み口のもの、不思議な後味のもの……本当に楽しい読書の時間だった。

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    2019年09月01日
  • 殺人鬼

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    短編集故にさくさく読めるかと思いきや、やっぱり背景や血縁関係の入り組んだ設定が出てきて頭を使わないと読めないものがあった。
    間違いなく同じ人の文章だと分かるのに、手を替え品を替え、語り口や設定の妙が飽きさせないで最後まで読ませてくれる。

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    2019年01月26日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    夢にまで見るものすごさ

    八つ墓村の話は、テレビでもよく見たような記憶があるが、当初は、怖くて読む気がしなかったが、読み始めると、つぎどうなるのか、次、どうなるのかと引きずられて最後まで読んでしまった。夜中、突然、目が覚めて、夢だったのか現実だったのか、自分が当事者のような錯覚を覚えた怖かった。
     読み終わってから、森美也子が犯人だと知って、動機が分からなくって、今までの推理小説と違う印象を受けた

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    2019年01月14日
  • 丹夫人の化粧台 横溝正史怪奇探偵小説傑作選

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    横溝正史『丹夫人の化粧台 横溝正史怪奇探偵小説傑作選』角川文庫。

    横溝正史の初期短編14編を収録。角川文庫から横溝正史の新編集本が刊行されるのは15年振りらしい。30年前は本屋に行けば必ず角川文庫の横溝正史作品が並んでいた。当時は書棚に並んだ黒い背表紙に緑色のタイトルに目を引かれ、読み漁ったものだ。本作の場合は黒い背表紙に白文字タイトルだった……

    今読み返すと流石に時代を感じるし、今では差別用語となった言葉も登場し、少しドキリとする。

    横溝正史の作品は江戸川乱歩の作品とも似ているが、江戸川乱歩よりも陰湿で底知れぬ不気味さを感じる。いつも事件を颯爽と解決してしまう神出鬼没の明智小五郎に対し

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    2018年12月12日
  • 丹夫人の化粧台 横溝正史怪奇探偵小説傑作選

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    大好きですね、こうゆう雰囲気の怪奇探偵小説。
    横溝さんは、乱歩とはまた違うんですよ。それがそそるですわ。
    こうした短篇集は大歓迎。

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    2018年12月07日