横溝正史のレビュー一覧

  • 獄門島 金田一耕助ファイル 3 アニメカバー版

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    ネタバレ

    わかるかこんなもん。

    芝居の道具とか、発表当時の読者にはなじみだったんだろうか。言われてみればなるほどなぁと頷けるも、全く想定はできなかった。
    ミステリとしてももちろん、キャラクターの造形もよい。

    0
    2025年06月12日
  • 金田一耕助ファイル3 獄門島

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    ネタバレ

    わかるかこんなもん。

    芝居の道具とか、発表当時の読者にはなじみだったんだろうか。言われてみればなるほどなぁと頷けるも、全く想定はできなかった。
    ミステリとしてももちろん、キャラクターの造形もよい。

    0
    2025年06月12日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    ネタバレ

    映像作品数本見ており、いずれも原作からあまり外れていないのに、派手におどろおどろしい印象が強いが、小説では禍々しさは抑えられる。息子可愛さで凶行に走る母x彼女をかばおうとする親想いで若干気弱なために叔父に引きずられるように事後共犯に手を染める善良な息子=こんな悲惨な連続殺人になってしまう奇遇さが味なのかな。。。市川崑のリメイク版を見た際、大柄な松嶋菜々子では次々危機に陥っても絶対助かりそうで、クリスティのエンドハウスの怪事件のほうがお似合い、と思ったが、原作の珠代=しっかり者で、探偵から犯人かもとか何度も裏があると疑われながら潔白なヒロイン、なら意外とぴったりな気がした。

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    2025年06月13日
  • 獄門島 金田一耕助ファイル 3 アニメカバー版

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    ネタバレ

    「若い三姉妹が理不尽に命を奪われる連続殺人事件」だが、それと記号的な地名人名以外は呑気で牧歌的な方向に振れていて、映像化作品のおどろおどろしい世界とは良い意味で異質の、瀬戸の夕凪に漂う潮の香りのような素朴な明るさと温かみに魅力を感じる。晴れの国といわれる地域でしかも秋なのにやたら雨が多いのは不自然だったが(台風?)。流刑の囚人と海賊たちの子孫とは思えない陽気で人懐っこい人々、本当に一代の網元の統率力でここまで変わったとは驚きだが 、逆にここまで素直、素朴(でどちらかというと 小心者が多い?)でなければこんな事件にならずに済んだのかも(早苗さんが少々異質で浮いていて、野々宮珠代に連なるしっかり者

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    2025年06月08日
  • 金田一耕助ファイル3 獄門島

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    ネタバレ

    「若い三姉妹が理不尽に命を奪われる連続殺人事件」だが、それと記号的な地名人名以外は呑気で牧歌的な方向に振れていて、映像化作品のおどろおどろしい世界とは良い意味で異質の、瀬戸の夕凪に漂う潮の香りのような素朴な明るさと温かみに魅力を感じる。晴れの国といわれる地域でしかも秋なのにやたら雨が多いのは不自然だったが(台風?)。流刑の囚人と海賊たちの子孫とは思えない陽気で人懐っこい人々、本当に一代の網元の統率力でここまで変わったとは驚きだが 、逆にここまで素直、素朴(でどちらかというと 小心者が多い?)でなければこんな事件にならずに済んだのかも(早苗さんが少々異質で浮いていて、野々宮珠代に連なるしっかり者

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    2025年06月08日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    ネタバレ

    言わずと知れたミステリの古典的作品。
    マスクと逆さまの死体というインパクトある描写は、著者のみならず日本のミステリ全体でも知名度の高いものじゃなかろうか。
    そういった個々の事柄だけではなく、もちろん話としても面白い。マンネリ化を感じないでもないけれど、先に先にとページを進めてしまう。金田一シリーズは、今後とも拾っていこう。

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    2025年06月06日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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    ついに、ついに!この歳まで一切ネタバレせずに読めたの奇跡だと思う、本当に面白かった~ 

    財宝目当ての村人達に殺された八人の落ち武者が眠る「八つ墓村」。その祟り故か、村人の首謀者だった田治見の家の者も後に発狂し、32人殺しに手を染め、失踪。神戸で育てられ、自身の生い立ちに関して一切知らされていなかったその息子は村へと呼び戻されるも、目の前で毒殺事件が発生し…。

    冒頭、えげつない性暴力の話に心が折れかけたが、フィクションだと自身に言い聞かせる。読み進めれば殺人に次ぐ殺人、最初からエンジン全開で面白くない訳がない。やっぱ自分は密室殺人一件より連続殺人事件を扱った規模がデカいミステリーが好き!加え

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    2025年06月03日
  • 蔵の中・鬼火

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    若い頃に読んだものを再読。記憶の中では耽美的な幻想小説のように思っていたが、しっかり探偵小説だった。人間の記憶て曖昧なものですね。探偵小説ではあるが、雰囲気は耽美的で幻想的なうっとりぞくぞくするもの。そしてこの文章の見事さよ。端然としていて柔らかく美しい。時に漢詩や僕でも知らない漢語が混じり、それでも意味は分かる(一応『広辞苑』で調べはした)というもの。現代作家では絶対に書けないような堂々たる達文。お見事。

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    2025年06月03日
  • 金田一耕助ファイル10 幽霊男

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    金田一シリーズ10作品目。
    ヌードモデルが次々と猟奇的に殺害されていく事件。多くのトリックや思惑が絡んでおり、最後まで犯人がさっぱりわからなかった。

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    2025年05月26日
  • 金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄

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    ネタバレ

    短編集に首をひねったものだから長編もどうかと危ぶんでいたけれど、見事に杞憂だった。
    いやー、面白い。当時からしても田舎と言われる地方で、過去からの因業があり、一夜度に被害者が増えていく…などという、読者からしたら実に贅沢な読み物だ。

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    2025年05月17日
  • 殺人鬼

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    コンプしたと思っていたけど、実はまだ未読だった金田一モノがあったぜ!
    と、いうことで、ゆのまるさんのレビューで本書を発掘できました~。ありがとうございます♪

    さて、こちらは短篇集でして、名探偵・金田一耕助が不可解な事件の真相に迫る探偵譚・四話が収録されております。

    ・“コトコト・・”背後に聞こえる不気味な音・・振り向けばそこに全身黒づくめの男が・・と、不穏すぎるつかみからの、めくるめく痴情の縺れと二転三転する展開で読ませる(叙述トリックもあるよ!)表題作「殺人鬼」。
    ・とある百貨店を舞台に「黒蘭姫」と呼ばれる“要注意VIP”(←てか、普通は“出禁”になるやろ~(;'∀'

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    2025年05月07日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    ネタバレ

    *主人公の金田一耕助がネタばらし?推理?とにかく事件について最終的に説明してくれる場面が凄く詳しく細かく話してくれるので分かりやすかった。

    *それぞれの人物の罪に対して、罰が与えられるような感じだったけれど、松子に対しての罰がなんか納得出来なかった。最後に松子がいろいろと条件を出してくるとこも嫌だった。

    *松子が青沼静馬をそんなに簡単に殺せるかな?相手もそれなりに警戒しているだろうに。

    *青沼菊乃が1番可哀想だと思った。

    *松子が宮川香琴を青沼菊乃と分かったのか分からないままなのかが分からない。

    *主人公が普段は大した事なさそうなのに実は凄いというところが面白かった。

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    2025年05月02日
  • 金田一耕助ファイル1 八つ墓村

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     タイトルだけでも内容のおどろおどろしだ雰囲気が想像できた。もしかすると映画化された頃のやーつーはーかーむらーのフレーズがそうさせているのかもしれない。推測よりも残忍で乱暴な惨殺から始まる村の歴史は後世にまたも祟りを思わせる犯罪が展開される。
     後半は洞窟内の情景が多数描かれていた。山陰地方の鍾乳洞は有名な場所もあり過去に訪れた景色が重なりひんやりとした空気がイメージできた。湿った迷路はお宝と秘密を闇に紛らすには格好の場所だ。追手が来ても闇が身を守り危機を先延ばしにできる。
     家系にまつわる恨みつらみは特定の人々への利益を得るために綿密な計画を立てて実行する。そこまで深く考えて重い罪を犯せるな

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    2025年04月20日
  • 丹夫人の化粧台 横溝正史怪奇探偵小説傑作選

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    ネタバレ

    横溝正史、怪奇探偵小説傑作選。

    怪奇要素は薄めでミステリ寄りな短編集。

    言葉や文化に時代を感じるけどあまり気にならずに楽しめた。
    基本話が暗くて個人的には大好き。犯人の自死エンドとか多い。

    地味に双子ネタ2つも入れてきてる。
    犯人が分かって終わりじゃなくて色々パターンある。

    「犯罪を猟る男」と「青い外套を着た女」がすき。

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    2025年04月16日
  • 吸血蛾

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    お話の舞台はファッション界。今回は華やかな世界だなぁと思っていたら、事件も派手なこと!そして金田一さんと警察は為す術もなく、被害者が次々に⋯
    今までに読んだ中では『悪魔の寵児』を思い出す雰囲気だったかな。

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    2025年04月09日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

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    ネタバレ

    久しぶりの金田一耕助シリーズ。
    大昔に読んだのは確かであるのだけど、完全に間違えて覚えていたので今回も楽しめました。
    ※犯人は神尾秀子女史だと記憶してました。記憶なんてアテにならないですね。

    相変わらず、探偵防御率は低いのですが、ちょっとした心遣いとかで見える優しさにやられてしまいます。
    やはり金田一シリーズは“何故“が一番重要であることを再認識しました。


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    2025年03月13日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    初めて推理もの小説を読みました。
    犬神家の不気味な雰囲気が文章から伝わってきてとても恐ろしかったです。また、彼らが持つ秘密を知りたくて、ついつい夜更かしをして読んでしまいました。
    ただ、金田一耕助はとくに事件を止めることに関しては役に立たないんだなと心の中で突っ込んでしまいましたw
    まあ、それが推理ものと言えばその通りなんですが。

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    2025年03月09日
  • 金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会

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    大もとを語れば全て戦争か起因していると言えるけれども、プライドを捨てられない人間が企んだ人生をつぎ込んだ大犯罪。
    文中でも何度か使われているけれどもまさしくゾッとするような事象が多く起こる。
    個人的にちょっと度肝を抜かれたのは、大きな事実の発見!と思われるような出来事が解決に向かうにつれてメインはそこでは何んだ!と、読者をミスリードする文脈の素晴らしさ。やっぱり横溝正史は面白い。

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    2025年03月09日
  • 金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件

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    「本陣殺人事件」
    金田一耕助の初登場作品。面白かった。動機もかなりイカれていて、それはそれでよかった。三本指の怪しい男と、指が三本あったら、琴が弾けるという話など、思わせぶりな小道具もニクイです。伝聞調の語り口もよかったなぁ。特に最後の物悲しい余韻が素晴らしいです。

    「車井戸はなぜ軋む」
    「犬神家の一族」を思わせる道具立て。というより、これが元ネタ? ただ道具立ては同じような感じでも、途中からの展開は違っていて、こちらはこちらで楽しめました。手紙と新聞記事だけで、話が進むのが面白いです。

    「黒猫亭事件」
    顔のない死体という道具立て。加害者と被害者の入れ替わりと思わせて、そこからもうひとひね

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    2025年03月09日
  • 蝶々殺人事件

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    ネタバレ

    「蝶々殺人事件」
    こっちは別のとこで読んだので飛ばした。でも面白かった。表紙がなんか官能小説っぽいけど、作中ではちゃんと服を着ていたので、やっぱ変だよ。

    「蜘蛛と百合」
    美青年が出てくるが死ぬ。ボクっ娘が出てくるがこちらも死ぬ。
    トリックというか謎解きが超越しててすごい。
    こんなの書いてオーケーな状態だったのか。

    「薔薇と鬱金香」
    こっちのほうがまだトリックがある、気がする。小指の骨ね、なるほどね。
    しかし、変装アリなのかなあ。すごいなあ。

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    2025年02月23日