横溝正史のレビュー一覧
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ネタバレ悪魔の手毬唄
金田一耕助シリーズの長編ミステリー。鬼首村に伝わっていた古い手毬唄の見立て殺人。20年前に発生し、解決に至らなかった殺人事件を土台に、当時事件を担当していた磯川警部に紹介され、耕助が休養の為、鬼首村の旅館を訪れるところから物語は始まる。
今作は「獄門島」の話題が始終でてくるので、「獄門島」もおすすめする。どちらも見立て殺人でありながら、見立ての意味合いや完成度は「獄門島」の方が優れている様に思うが、人間的な面白さ、物語の奥に沈む醜さの様なものは今作の方が面白いと思う。
とある不幸な人生を歩む人の物語だが、大切な人に裏切られ、自分以外が幸せになっていくという絶望感は本当に不 -
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1951年。ドラマで見た。話覚えてないけれど。
結論から言うと、悪魔がフルートを吹いたわけではない、と思う。
青酸カリ毒殺の天銀堂事件。その容疑者と目された椿子爵が自殺した。「悪魔が来りて笛を吹く」というフルート曲をレコーディングしてた。六本木の屋敷には、戦災で家を失った親類たちがいっぱい。実は~とかあるし、相関図を書かないとこんがらがる。昔の貴族って、好き放題に手籠めにしてたのか・・・
金田一たちの先をいく犯人。フルート曲が流れる。
追いつけ金田一~とわくわくしながら読み進めた~。作者の本を読み進めているのだが、意外に読みやすいのよ。 -
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悪魔がこりて笛を吹く
金田一耕助シリーズ。耕助が登場する作品はとある屋敷内とか、村とか閉鎖されたエリアでの事件が多いと思っていたが、今回は舞台である東京のとある邸宅を中心に、神戸や淡路島にまで舞台が広がり、椿家で起きた陰惨な事件が描かれる。
物語は、とある陰惨な銀行強盗事件と椿子爵の失踪、自殺が土台になり、椿子爵の娘である美禰子が耕助の元に依頼に来た事から始まる。
冒頭、椿子爵家族と、同居する新宮家、玉虫元伯爵、医者の目賀博士などの紹介、並びに椿子爵が彼等に馬鹿にされ虐められていた事などが明かされる
その復讐の為にこの様な事件が起きている・・・だと、なんだか動機として物足りなさを感じて -
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女王蜂
金田一耕助シリーズお馴染みの由緒ある一族が中心になるミステリー。主人公は月琴島に暮らす大道寺家の娘、智子。彼女は周りの男性を狂わす程の絶世の美女であり、彼女が中心となって物語が進行していく。
根本に19年前に起きた智子の実父が崖から転落して亡くなった事件があり、19年前の変死事件に端を発して新たな悲劇が幕を開ける。
金田一耕助シリーズのイメージにあるおどろおどろしい雰囲気は少なく、どちらかと言えば近代的な読み方が出来る作品。智子の屋敷の開かずの間から19年前の事件が恐らく単純な転落死事件ではないという事が匂わせられるが、冒頭ではどの様な意味が有るかはまだ分からない。物語が進むにつ -
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ネタバレ夜歩く
金田一耕助シリーズだが耕助の参戦は中盤以降。しかし活躍に至っては正に名探偵然とした働きをみせる。
夢遊病、佝僂といった現代ミステリーでは扱われないテーマを土台として、田舎の華族、旧家の一族を中心に据えたストーリーである。冒頭、とあるキャバレーで謎の女性が蜂屋小市と言う佝僂の画家を発砲した場面から始まる。その後、舞台がかわり、仙石直己と彼の友人である屋代が、仙石の家で起きている問題を助ける為に彼の屋敷を訪れる。
屋代は売れない推理小説家であり今作の語り手、書き手。
佝僂というのが差別的偏見てきなものだからか、どういった特徴なのか調べてもわからない。登場人物をイメージ出来ないのは読み手 -
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本陣殺人事件
横溝正史の中編ミステリー集。
今まで長編シリーズは幾つか読んだが、時系列的に最初の作品は未読であったため読む事にした。
今作品は中編三遍が収めらており、どれもが若かりし頃の耕助を知る上で重要な作品だ。
本陣殺人事件
記念すべき金田一耕助シリーズの第一作目。今まで読んだ作品やドラマ等の印象から、耕助は三十後半位の中年男性をイメージしていた。今作では二十代の若かりし日の耕助が登場し、金田一耕助とはいかような人物であるのか、探偵業を生業にしている理由は何かなど、今まで知らなかったパーソナルな情報が読者に共有されている。彼がアメリカの大学を出ていて麻薬中毒者だった事など、とてもインパク -
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作曲家大野雄二氏の訃報に触れ、映画「犬神家の一族」のテーマ曲を久しぶりに聴いた。怪しげで物悲しく、壮大かつ美しい曲。聴くだけで犬神家の世界観に惹き込まれる大好きな曲だった。
思い出して原作を手に取った。ホラー味の強い横溝正史ワールド、戦後間もない日本の山村で起こる連続猟奇殺人事件。大財閥の犬神佐兵衛翁の遺言を巡る血みどろの争いである。死体遺棄の仕方が強烈。(あの頃、プールで子ども達が真似てたよね。)
単なるミステリーの域を超え、情愛が溢れる。母の悲哀が胸を打ち、強く印象に残る。小説を読んでいても、映画の場面が鮮やかに甦ってくる。高峰三枝子が素晴らしかった。小説は75年前、映画は50年前に作られ -
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日本ミステリーの古典的名作であり、おそらく犬神家の人々と並びもっとも有名な金田一耕助シリーズの一つだ。過去に読んだ記憶があるが、恐らく十数年前であり、改めて横溝正史への熱が高まってきた今に再読する次第だ。
タイトルがとてもシンプルだが、おどろおどろしい、恐怖感を煽られるもので、これほどタイトルから存在感のある作品は他にないだろうし、読む前から不穏な空気感が漂う作品である。
古典ミステリーに代表される、冒険の部分やラブロマンスも盛り込みそこに一族の相続問題も絡めたかなり盛りだくさんな内容で、単純な推理小説に収まらず、主人公である辰弥の冒険活劇恋愛推理小説ていう方が相応しいかも知れない。
また