横溝正史のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
作曲家大野雄二氏の訃報に触れ、映画「犬神家の一族」のテーマ曲を久しぶりに聴いた。怪しげで物悲しく、壮大かつ美しい曲。聴くだけで犬神家の世界観に惹き込まれる大好きな曲だった。
思い出して原作を手に取った。ホラー味の強い横溝正史ワールド、戦後間もない日本の山村で起こる連続猟奇殺人事件。大財閥の犬神佐兵衛翁の遺言を巡る血みどろの争いである。死体遺棄の仕方が強烈。(あの頃、プールで子ども達が真似てたよね。)
単なるミステリーの域を超え、情愛が溢れる。母の悲哀が胸を打ち、強く印象に残る。小説を読んでいても、映画の場面が鮮やかに甦ってくる。高峰三枝子が素晴らしかった。小説は75年前、映画は50年前に作られ -
Posted by ブクログ
日本ミステリーの古典的名作であり、おそらく犬神家の人々と並びもっとも有名な金田一耕助シリーズの一つだ。過去に読んだ記憶があるが、恐らく十数年前であり、改めて横溝正史への熱が高まってきた今に再読する次第だ。
タイトルがとてもシンプルだが、おどろおどろしい、恐怖感を煽られるもので、これほどタイトルから存在感のある作品は他にないだろうし、読む前から不穏な空気感が漂う作品である。
古典ミステリーに代表される、冒険の部分やラブロマンスも盛り込みそこに一族の相続問題も絡めたかなり盛りだくさんな内容で、単純な推理小説に収まらず、主人公である辰弥の冒険活劇恋愛推理小説ていう方が相応しいかも知れない。
また -
Posted by ブクログ
面白かった
角川の金田一耕助シリーズではは3作目だが、
原作は2作目。
金田一耕助が久しぶりの登場という設定。
本陣殺人事件に続いで磯川警部が登場。
3人の妹たちが殺される
おれの代わりに獄門島へ行ってくれ
復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託され、獄門島に渡る金田一耕助。
そして遺言通りに3人の娘が殺されていく。
しかもただ殺されるだけではなく
死体を何かに見立てるように。
映画では曖昧だったトリックも原作では細かく説明されていて、金田一耕助の心情も映画より遥かに表現されている。
そして全ての伏線を見事に回収できている。
ただ犯人が映画と違うところは少し驚いた。
でも -
Posted by ブクログ
面白かった
角川の金田一耕助シリーズではは3作目だが、
原作は2作目。
金田一耕助が久しぶりの登場という設定。
本陣殺人事件に続いで磯川警部が登場。
3人の妹たちが殺される
おれの代わりに獄門島へ行ってくれ
復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託され、獄門島に渡る金田一耕助。
そして遺言通りに3人の娘が殺されていく。
しかもただ殺されるだけではなく
死体を何かに見立てるように。
映画では曖昧だったトリックも原作では細かく説明されていて、金田一耕助の心情も映画より遥かに表現されている。
そして全ての伏線を見事に回収できている。
ただ犯人が映画と違うところは少し驚いた。
でも -
Posted by ブクログ
杉本画伯のカバー画で読む金田一探偵シリーズを事件発生順で読む祭り継続中。時代は1944年くらいの短編集。さすがにこの時代設定になるとマンションにもエレベーターがつく。エアコンはまだ普及していないが、ヨレヨレのかすりと袴姿は目立つだろ。
今回も愛と憎しみと欲からくる猟奇的事件が発生。これまでは金田一探偵はあいかわらず解決までは行かなくとも終了させることが多かったと思うのですが、今回驚くのは犯人を破滅させるエピソードがあることです。探偵は警察じゃないから逮捕はしないし、裁判官じゃないから量刑もしないけど謎や動機を暴くに徹しなければならないが、方法がもう犯罪すれすれというか黒に近いグレー。なんなら -
Posted by ブクログ
1938年に起きた「津山三十人殺し」事件をモチーフにして、始まりから実話のようなリアルな恐ろしさがある。
古い作品だが文章は読みやすく、テンポも良いため、先が気になってどんどん読み進めてしまう。昭和の時代に書かれているため、田舎の人や女性、老婆に対する率直すぎる失礼な表現も多々あり、今読むと驚くが、思わず笑ってしまった。
特に印象に残ったのは洞窟のシーン。提灯やろうそく一つで暗い洞窟に入っていく場面はとてもスリルがあり怖くなった。この時代の女性は怖いもの知らずなのか?
犯人探しよりも、村の閉鎖的な雰囲気や集団心理の恐ろしさ、宝探しの面白さが印象に残った。 -
Posted by ブクログ
これが戦前の作品だったなんて調べて驚いた、古風だとは思ったが、初めで読んだときは衝撃的で、しばらく体のどこかに憑いているような気がした。驚きも新鮮だったのに。再読してみるとあまり恐ろしくもなかった。
これを初めて読んだのは、中学一年生のときだった。横溝正史初読みになったこの本は、主人公が美少年だっただけに恐ろしく不気味だった。興味はあったがまだこういう世界には慣れていなかったらしい。ちょっと文学というものから外れていると生意気にも思っていた。
5、6年前くらい前だっだか角川文庫の「横溝正史生誕百十周年フェア」が開催されていたが、この作品は入っていなかった、横溝正史の作品では後世に残る名作と -
Posted by ブクログ
ネタバレ知人に紹介されて読んだ本です。
正直、同作者の「犬神家の一族」は知っていたのですが、この作品は知らず、あらすじを読むと金田一とあったので某名探偵のように難解な事件が起こり探偵が解決してくれる物語だ!と思って読み始めておりました。
ただ実際は個人的な印象ですが、探偵はほとんど出てこず、そして今回の事件でも大活躍!なのは間違いないのですが、普段漫画などで読んでいるような、そんな展開ではなかったことに驚きました。
文章も昔の言葉遣いなどが色々とあり、読みにくいなと思いながらも内容が引かれる部分がチラホラあり後半になるにつれて読む手はあまり止まらなかったです。
かくいう前半は難しい言葉遣いや時代背