横溝正史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゆったりと横溝正史を読み直し中
今回は『悪魔の寵児』です
事件は例年になく長い梅雨となり、雨がベショベショと降り続く中で起こります
殺人が発生したり、後に悪魔の寵児と呼ばれる連続殺人犯が登場するときには必ずと言っていいほどベショベショと雨が降っており、このベショベショと降る雨がこの事件に陰惨な印象を強く与えているのです
Σ(゚Д゚)
って「ベショベショ」って何よ!
もうずーっとベショベショ雨降ってるんだけど、雨が降る擬音で「ベショベショ」ってなによ!
どのくらいの量がどのくらいの勢いで降ってるかのちっとも伝わって来んわ!
ちっとも伝わって来ないのになんとなく伝わってきた気持ちにもちょっとなったわ!
そうなのよね〜
横溝正史ってたまにいや頻繁にこのわけわからん、つか本人しか分かってないやろ!って擬音が使われるのよね
しまいにゃショボショボ降ってるとか言うし、いやなんとなくベショベショよりは勢い弱まったんだろなとは思ったけど
終始おしっこ感が…
先日読んだ横溝正史研究の本にも書いてあったんだけど、横溝正史ってマジ擬音変なんよね
これから横溝正史を読んでみようかな?なんて思ってる人にはぜひ変な擬音にも注目してほしいな
え?話の中身?
うん、まぁそれは他の人のレビューとか読めばいいじゃないの -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。横溝正史は風景描写が抜群にうまいと思います。本当に読ませられます。登場人物が多く、特に植松と植辰、おこまとおたま辺りで混乱しますが、丁寧に読み進めれば、なんとか理解はできます。
細かい謎がたくさん提出されて、それらがきちんと落ち着くところに落ち着くので、読みおわってとても気持ちがいいです。
「悪魔が来りて笛を吹く」の曲が、犯人を指ししめてしているという、最後のあのオチは美しいです。クイーンの「Xの悲劇」の最後と同じような感覚です。
話の流れとしては、少々強引かなぁと思うところもありました。飯尾のくだりはご都合展開が過ぎるような・・・。あと椿子爵の心情はあまり共感できなかったです。さすがに弱すぎでしょう。
とはいえ、取っ散らかりそうな内容を、しっかりとまとめ切ったその筆力は本当にすごいと感じました。
推理小説は読み終わった後、犯人の言動を再確認するために読み直すことがよくあります。ですが、この小説に関して犯人よりも、被害者たちの言動を確認したくなりました。そういった意味では、ちょっと変わった推理小説ともいえるかもしれませんね。 -
Posted by ブクログ
金田一耕助の冒険をゆるりと読み直しておりますが、今回は金田一耕助最後の事件『病院坂の首縊りの家』です
最後の事件と言っても、書かれたのは最後じゃありません
『カーテン』方式ですね
そうそう『カーテン』方式なんだよねと思ったそこのあなた!今度飲みに行きましょうヽ(´ー`)ノ
ちなみに最後に書かれたのは『悪霊島』なんですが、どっちもけっこう集大成的な感じなんですよね
なのでこの『病院坂の首縊りの家』もけっこう色々詰まってるんですが、上巻はまだその色々感が伏せてある感じ
そして分かる人には分かる横溝正史の独特の世界をかなーり丁寧に構築していてその分堪能できます
横溝正史の世界にどっぷり漬かったところで、色々が動き出す下巻へ! -
Posted by ブクログ
自分の娘の婿選びに無理難題を仕掛ける資産家で変人の父、それに群がるいけすかない青年達、溺愛されすぎた美しい娘。ユリシーズを下敷きにした物語とのことですが、よく仕掛けるなぁ。でも容疑者を全員集めてのアリバイ確認はいかに昭和40年代の警察でもやらないのでは?40年代でも羽織袴の金田一探偵のリアリズムを維持するためには背景のリアリティーが大事だと思うのだけど。
美女に群がる男っていうのも昭和的単細胞エネルギーに満ち溢れていて元気になる!という単純な話かと思って読んでいると・・・ねじれてはいるけれども深い愛情の物語でした。
それにしても頑健な肉体を持ち野生味溢れながら考古学博士でもある古舘博士の異常な愛情は、その後失われてしまった時代の一つの象徴かもしれません。生き方って時代が現れますね。自分の価値観や生き方もその時代に縛られた滑稽で奇妙なものとうつるのだと思い知らされます。謙虚に生きていこう。
この作品の他に「蝙蝠と蛞蝓」という短編が収められていますが、こちらの方が面白い。戦後間もない超インフレに悩まされる貧乏学生から嫌われた金田一耕助が「蝙蝠」とあだ名されて・・・こんな短い作品にその時代風俗 と異常心理をユーモラスに凝縮した逸品。傑作です。 -
Posted by ブクログ
「金田一耕助」シリーズの『悪魔の百唇譜』を読みました。
最近「ホームズ」シリーズを立て続けに読んで、ミステリーを読むことに嵌っちゃってますねぇ。
半世紀前の東京が舞台なのですが、、、
それでも一世紀前のロンドンと比べると、舞台の背景が想像しやすいので読みやすかったですね。
勿論、頭の中で描いている場面の「金田一耕助」役は「古谷一行」です。
さてさて、物語の方ですが、、、
蒸し暑い6月、深夜の東京成城の高級住宅街。
不審駐車の外車、その後部トランクから発見されたのは、胸をひと突きに殺された美女の死体。
添えられた"ハートのクィーン"のカードは何かの符号か?
やがて似た手口の男の刺殺死体が発見される。不倫と嫉妬の果ての惨劇、それとも…。
という相変わらず怖ろしそうな始まりでしたね。
最後は、容疑者が二転三転して、意外な人が犯人でしたねぇ。
「金田一耕助」の推理力が、ちょっと情けなくて、、、
女中の推理に驚いたり、ブツの隠し場所は知り合いの中国人の推理に任せたりと、少し残念でしたが… まっ、「金田一耕助」が人間らしく描かれているといえば、そうなのかなと、無理やり納得。
被害者宅の女中「古川ナツ子」が「ホームズ」シリーズの愛読者という設定で、「ホームズ」が引き合いに出されるところはご愛嬌か。
思わずニンマリする場面でした。