あらすじ
※本書は、昭和48年9月に刊行された角川文庫『幽霊座』(電子版発売日:2012年8月3日)を改版した作品となります。重複購入にご注意ください。
人気随一の若手歌舞伎俳優が失踪、17年後の追善興行で、またしても殺人事件が……。梨園にわだかまる因習と確執、激しい親子の愛憎の中に謎が隠されていた! 表題作に「鴉」「トランプ台の首」を収録。
感情タグBEST3
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『幽霊座』
歌舞伎役者が『鯉つかみ』の演目中に金田一耕助の目の前で姿を消した。それから17年。再び『鯉つかみ』の演目が開かれたが今度は殺人事件が起きて……。
『鴉』
岡山県の寒村で起きた神隠し。3年前に消えたはずの男が再び現れたが、殺人事件が起きて……。
『トランプ台上の首』
殺された女の首がトランプ台の上で見つかる。しかし、首からは下は行方不明に。そして、その女の愛人も死体で見つかるが……。
金田一耕助の推理が冴え渡る3作品。
Posted by ブクログ
幽霊座 なかなか面白いと思います。意外なな人物が犯人ですが、それよりも交遊関係や人間関係が絡んでいて、本格ミステリーだと思います。
鴉 磯川警部とのやり取りを中心にストーリーが進みますが、情報を与える人物が少なく、割と簡単に怪しい人物が見つかります。
トランプ台上の首 トリック自体は予想が付けやすい。動機については、そんな事だろうと納得出来ます。ただ、クセのある登場人物や警部補と金田一の絡みが魅力的。金田一の収入についても触れられている。
Posted by ブクログ
他の方の本読んでから久しぶりの横溝正史だったので、ああ、これぞ!と思いながら幽霊座を読みました。様々な人物に妖しいを匂わせながらも、そっちの人そう絡むとちょっとびっくり。狂気は遺伝するのね。